Media Close-up Report 東京オリンピック ラグビーW杯 五輪レガシー 放送・通信・ICT 

4K8K 5G AR/VR AI 新国立競技場 FIFAW杯 メディア評論 国際メディアサービスシステム研究所

2018FIFAワールドカップ BBC Ultra HD VR iPlayer

2018年06月16日 13時01分20秒 | 2018FIFAワールドカップ
Ultra HDとVRサービスに挑むBBC 2018 FIFA World Cup Russia



出典 BBC iPlayer



 BBCは、BBCが放送する33試合の内、BBC Oneが放送する29試合は、BBC iPlayerで、初めてUHD/HDR(4K/HDR)サービスを実施する。
 iPlayerサービスは、高速インタネット回線を通して行われるために、同時アクセス数は制限され、BBCではサービス可能な人数は「1万人」程度としている。
 BBCでは、視聴者がUHD/HDR(3840×2160)のフル解像度の画質を得るためには、少なくとも40Mbps以上の回線速度が必要で、2560Pの解像度の画質を得るためには、少なくとも20Mbpsの回線速度が必要としている。
 2560Pのアクセスも“Ultra HD”の表示がされる。
 40Mbps以上の回線速度の環境は、一般の家庭の回線環境を上回るため、UHD/HDR(4K/HDR)サービスを誰でも楽しむのは難しいだろう。
 UHD/HDRのストリーミング方式は、BBCとNHKが開発したHLG(Hybrid Log Gamma)で行われる。
 BBCでは、2018年4月にラグビー・リーグの試合中継で、UHD/HDRをiPlayerで試行的に行い、サービス・システムを検証していた。
 回線速度が十分に確保できない場合には、1080Pや720Pの画質のサービスも用意され、解像度を下げて視聴者に画像を送り届けるスキームである。
 iPlayer対応が可能な4Kテレビ受像機は、2016,/2017/2018 LG、2017/ 2018 Samsung、Hisenceの他、Loewe、Panasonic、Toshiba、Sony、Philipsなどの機種に限定されている。

 さらにBBCでは33試合のすべてもVR(Virtual Reality)でサービスを実施する。視聴者は、まるでスタジアムのボックス席で試合を観戦してるかように、様々なアングルでゲームを楽しむことができるライブ中継映像や、ハイライト映像、360度パンノラマ・ビデオ映像などを楽しむことができる。
 ライブ中継映像では、マルチアングルカメラのサービスが準備され、Match(試合を見せるカメラ)、戦術カメラ(俯瞰でピッチを見せるカメラ)、ワイヤーカメラ、4分割A(4分割画面で、Aチームのコーチ、Aチームのプレーヤカメラ、戦術カメラ、Mtachを表示)、4分割B(4分割画面で、Bチームのコーチ、Bチームのプレーヤカメラ、戦術カメラ、Matchを表示)のサービスを視聴者は選択可能だ。
 VR(Vertual Reality)を視聴するためには、BBC Sport VR(2018 FIFA World Cup Russia app.)をスマホ(ios10以上)やタブレット(Andoroid5以上)やVRヘッドセット(Gear VR、Oculus GO)、PlayStation VRにダウンロードする。
 BBCでは回線速度は10Mbps以上を推奨している。



BBCのVirtual Reality Sofaのイメージ




2018FIFAワールドカップ 4K/HDRサービスに乗り出したHBS
国際放送センターはクロクス・エキスポに設置

Ultra HDとVRサービスに挑むBBC 2018 FIFA World Cup Russia
巨額を投入したスタジアム建設 “負の遺産”に転落するのは必至
空前の汚職スキャンダルに見舞われたFIFA 再生は果たせるか?
止まらないW杯の膨張体質を支える放送権料 FIFAの収入の約62%は放送権料
Foxの“悪夢” 米国チーム抜きのモスクワ大会 視聴率は?
FIFAのスポンサーは中国企業が席捲

平昌五輪のメディア拠点 国際放送センター(IBC)
平昌冬季五輪 NBCは2400時間以上の五輪番組を放送
平昌冬季五輪 4Kに乗り出したNBC
視聴率低下に歯止めがかからなかったNBCの平昌冬季五輪中継
平昌冬季五輪は“5Gオリンピック” 韓国の戦略~2020東京五輪は平昌五輪に先を越されたか?~

暗雲 4K8K放送 2020年までに“普及”は可能か
8Kスーパーハイビジョン 試験放送開始 準備着々 NHK技術研究所公開
5G・第5世代移動体通信 “世界に先駆け”2020年東京オリンピックに向けて実現へ
5G NR標準仕様の初版策定が完了 3GPP

“迷走” 2020年東京オリンピック・パラリンピックのメディア施設整備~IBC(国際放送センター)・MPC(メインプレスセンター)~
2020東京五輪大会 国際放送センター(IBC)とメインプレスセンター(MPC) 設営場所と使用後の再活用策
平昌五輪のメディア拠点 国際放送センター(IBC)
ロンドン五輪 リオ五輪 北京五輪 オリンピックのメディア拠点 IBC(国際放送センター) MPC(メイン・プレス・センター)/ MPC(メイン・プレス・センター)








国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)




2018年6月15日
Copyright (C) 2018 IMSSR



******************************************************
廣谷  徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute
(IMSSR)
President
E-mail thiroya@r03.itscom.net  /  imssr@a09.itscom.net
URL http://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015
******************************************************


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする