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2022FIFAワールドカップ  カタール大会 スタジアム eスポーツ FIFA予算 肥大化

2022年12月23日 11時45分44秒 | 2022FIFAワールドカップカタール


FIFAワールドカップ Qatar2022  決勝 アルゼンチン PK戦でフランスを破り悲願の優勝 メッシ引退せず

出典 FIFATwitter
FIFAワールドカップQatar2022  決勝 アルゼンチン×フランス 試合開始 24:00 
▽12月18日(日) 24:00 ルイサル・アイコニック・スタジアム 試合終了 
         9:00~11:00  18:00~20:00   NHKBS1 再放送
         ABEMATV   見逃し配信(無料)


ワールドカップ アルゼンチン 延長戦で3-3の同点で PK戦となり4-2でフランスに勝利 36年ぶりに優勝
 試合は序盤からアルゼンチンが主導権を握って相手ゴールに迫り、前半23分、アンヘル・ディ マリア選手が受けたファールで獲得したPKをメッシ選手が決めてアルゼンチンが先制。
前半36分には、メッシ選手を起点としたカウンターから最後はベテランのマリア選手が左足で決めてリードを2点に広げた。
 後半35分、アルゼンチンの堅い守備に苦しんだフランスは35分にPKをエムバペ選手が決め、さらに直後に再び抜け出したエムバペ選手がボレーシュートを決めて追いつき2対2で延長戦に入った。
 アルゼンチンは延長戦の後半開始早々、ゴール前のこぼれ球をメッシ選手が押し込んで勝ち越したが、フランスは13分にエムバペ選手がこの試合ハットトリックとなるペナルティーキックを決め、土壇場で再び追いた。。
 PK戦では、フランスの2人目と3人目が失敗したのに対し、アルゼンチンは4人連続で成功させ悲願の優勝を達成。
 今大会のMVP=最優秀選手は優勝したアルゼンチンのキャプテン、リオネル・メッシ選手が選ばれた。
 メッシ選手がワールドカップのMVPに選ばれるのは、アルゼンチンが準優勝した2014年のブラジル大会以来、2回目で、同じ選手がMVPを複数回受賞するのは史上初。
得点王はフランス エムバペで、決勝で史上2人目のハットトリック を達成、
8得点をマークして得点王に輝いた。
その他、最優秀GK アルゼンチン・マルティネス選手、ヤングプレーヤー賞 アルゼンチン・フェルナンデス、フェアプレー賞にはイングランド代表が受賞した。


以下出典 FIFA+

MVP=最優秀選手に輝いたメッシ選手 メッシはアルゼンチン代表でのプレーを続行へ
35歳のメッシは「ワールドチャンピオンとしてあと数試合」を経験するため、代表チームでのプレーを続行することを約束した。
以下出典 FIFA+


得点王はエムバペ選手 決勝戦でハットトリック








決勝戦の会場 ルイサル・アイコニック・スタジアム 出典 FIFA+




FIFAワールドカップ Qatar2022  三位決定戦 クロアチア2-1でモロッコに勝利

出典 FIFA+
▽FIFAワールドカップ2022 3位決定戦(試合開始 24:00 ハリーファ国際スタジアム) 試合終了
 ABEMATV 見逃し配信 
 今大会躍進した両チームの最後の戦いは、前半に開始直後にクロアチアのグヴァルディオルが先制、その2分後にモロッコんのダリが同点シュートを決め激戦じ。前半終盤にクロアチアのエース、オルシッチのゴールで勝ち越し、クロアチアに軍配が上がった。
 2022 FIFAワールドカップ 決勝を明日に控え、まずはクロアチアとモロッコが3位決定戦で激突。今大会を大いに盛り上げ、惜しくも決勝進出を逃した2チームが最後の栄誉を目指してぶつかり合った。
 キックオフからわずか7分、試合は早くも動く。敵陣内でのフリーキックからペナルティエリア内へ放り込まれたボールをイヴァン・ペリシッチが頭でつなぎ、最後はヨシュコ・グヴァルディオルが豪快なダイビングヘッドでゴールネットに叩き込んだ。 準決勝からわずか中2日のモロッコにとっては厳しい立ち上がりとなったが、大会を通して不屈の闘志を見せてきたチームは動じない。失点からわずか2分後、こちらもフリーキックからゴール前に上がったボールの落ち際にアクラフ・ダリが頭で合わせてすぐさま試合を振り出しに戻した。
 両チームが積極的な攻防を繰り出す展開から、次に勝ち越しのゴールを奪ったのはクロアチア。前半42分、エリア手前で一旦失いかけたボールを奪い返して左サイドに展開すると、ミスラフ・オルシッチがループ気味に巻いた絶妙なボールでGKヤシン・ブヌの頭上を抜いてゴール右上隅へ送り込んだ。 長丁場の大会の疲労も影響して後半にはプレー続行不可能となる選手も出てくるなか、両チームともに最後まで一進一退の攻防を応酬。スコアは前半終了時のまま動くことはなく、2-1の勝利で大会を終えたクロアチアが前回大会の準優勝に続いて3位という好成績を残した。(出典 FIFA+)

決勝点を決めたオルシッチ 出典 FIFA+

FIFAワールドカップ2022 準決勝進出4チーム決まる

出典 FIFA+


日本代表、クロアチアにPK戦で敗退 初のベスト8進出ならず


PK戦で勝利したクロアチア代表 出典 FIFA+
12月5日(月) 決勝トーナメント・1回戦 日本×クロアチア 試合開始 24:00
 ドイツ、スペインを撃破してグループE首位通過を果たした日本と、グループFを2位で通過したクロアチアがラウンド16で激突。両チームにとってワールドカップで3度目の対戦となった。 序盤から両チームは激しくぶつかり合い、一進一退の攻防を繰り広げる。日本は谷口彰悟のヘディングが惜しくもゴール左に外れ、クロアチアはイヴァン・ペリシッチのシュートをGK権田修一が弾き出すなど、それぞれ決定的な形でゴールを脅かした。 その後はクロアチアが優勢にボールを支配しつつ、前半はスコアレスで終わるかと思われた。だが43分、日本は右コーナーキックのショートコーナーから、堂安律がゴール前に入れたクロスを吉田麻也が足もとで折り返し、最後は前田大然が至近距離から押し込んで先手を取ることに成功した。
1点ビハインドで折り返したクロアチアも後半に反撃。55分には右サイドのデヤン・ロヴレンからのクロスにペリシッチがヘディングで合わせ、ゴール右下に叩きつける豪快弾で1-1の同点とした。クロアチアは後半もチャンスの数で上回ったが、枠を捉えたルカ・モドリッチの完璧なミドルは権田がスーパーセーブで弾き出すなど日本もゴールを許さず。1-1のまま後半終了を迎える。 延長前半には三笘薫がドリブルで長い距離を運んでシュートに持ち込む決定機もあったが、GKドミニク・リヴァコヴィッチが好セーブでゴールを許さず。120分間を戦い抜いても勝敗は決せず、両チームの運命はPK戦に委ねられる。 PK戦ではリヴァコヴィッチが驚異的な反応を見せ、日本の1人目南野拓実、2人目三笘、4人目吉田麻也のシュートを立て続けにストップ。クロアチアは4人中3人が成功させ、3-1の勝利で準々決勝進出を果たした。(FIFA+)

▽ 見逃し配信(無料) 決勝トーナメント1回戦 日本×クロアチア ABEMA TV(無料インターネット放送)


PK戦 南野拓実選手 出典 FIFA+


クロアチア代表 出典 JFA
 3大会連続6回目のワールドカップ出場、世界ランキングは12位。ロシア大会2018では決勝戦に進むもフランスに敗れて準優勝。司令塔のモドリッチ選手(37歳のベテラン)は国際サッカー連盟の最優秀選手にも選ばれた。モドリッチ選手はスペインのレアル・マドリードに所属。
今回のヨーロッパ予選では7勝1敗2引き分けで首位となり出場権を獲得。欧州の強豪クラブでプレーするスター選手が揃っていて、モドリッチ選手⑩とコバチッチ選手⑧、ブロゾビッチ選手⑪の3人で組む中盤は世界屈指のレベル。優勝を狙う強豪チーム。

クロアチアの司令塔、モドリッチ選手 出典 JFA


世界屈指のMF陣 出典 FIFA/ABEMA


FIFAワールドカップ2022 決勝トーナメント・1回戦 準々決勝進出8チーム決定

出典 FIFA+








出典 FIFA+
一次リーグ E組 日本、スペインに逆転勝利 決勝T進出決定
 日本は、1次リーグの第3戦でスペインと対戦し2対1で逆転勝利、1次リーグ2勝1敗とし、グループEの一位で、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。
日本は決勝トーナメントの1回戦でグループFの2位のクロアチアと対戦する。
ドイツはコスタリカに4-2で勝利したが、得失点差で、スペインが上回り2位で決勝トーナメント進出、ドイツは一次リーグでまさかの敗退を喫した。
日本は、この試合で、第2戦から先発メンバーを5人入れ替え、スペイン1部リーグでプレーするミッドフィルダーの久保建英選手やワールドカップ初出場となるディフェンダーの谷口彰悟選手などを起用した。
日本は、序盤から細かなパスでつなぐスペインに押し込まれ、前半、クロスボールをアルバロ・モラタ選手に頭で合わされ先制された。その後も主導権を握られる苦しい展開となり、日本は、0対1とリードされて前半を終了。
後半戦は、堂安律選手や三笘薫選手を投入、積極的なプレスを展開。堂安律選手が鮮やかなミドルシュートを決め同点、さらに三笘薫選手のゴールラインぎりぎりからの折り返しセンタリングに田中碧選手がゴールに押し込んだが、VAR判定に持ち込まれた。しかしゴールが認定されて日本が勝ち越した。
 三笘薫選手のゴールラインぎりぎりのセンタリングは、肉眼ではラインを割ったかのように見えたが、「電子の目」は1ミリを見逃さなかった。
その後は、ゴールキーパーの権田修一選手の好セーブなど粘り強いディフェンスでスペインの反撃を許さず2対1で劇的な勝利を成し遂げた。
この試合のボール保持率はスペインが圧倒的に優勢で74%、それに対して日本はわずか17%だった。イギリスのサッカー・データ分析機関の「Opta Analyst」は公式のツイッターで「日本はワールドカップの歴史上最も低いボール保持率で勝利した」と伝えたという。
▽ 12月2日 4:00試合開始  ハリファ国際スタジアム


出典 FIFA+


以下出典 FIFA+

豪快なミドルシュートを決める堂安律選手

このゴールで同点に

勝ち越しゴールを決める田中碧選手

ゴールラインすれすれで折り返しのパスを送る三苫薫選手 判定はVARに持ち込まれた



スペイン代表 世界ランキング:7位 12大会連続16回目のワールドカップ出場 
 チームの要は、世界最強といわれているバルセロナFC Barcerona所属の3人のMF陣。次世代のエースとされている19歳のルーキー、ぺドリ、18歳の新星、ガビ、司令塔で試合経験豊富なブスケッツ、細かいパスワークと足元のテクニックに優れ、高いボールキープ率と流れるような攻撃が持ち味である。2回目の優勝を狙っている。 出典 FIFA+




一次リーグE組 「日本vsコスタリカ」 日本敗戦 0-1でコスタリカに敗れる 決勝リーグ進出は次のスペイン戦結果次第に

日本のゴール前でのクリアミスから、コスタリカのケイシェル・フレール選手が先制のゴールを決める
出典 FIFA+
 後半36分、吉田選手の不用意なクリヤーミスから失点。パスのほとんどはコスタリカにカットされ、シュート、フリーキック、コーナーキックは精度を欠き、お粗末な試合展開。
 スペインvsドイツ戦は、1-1の引き分けで、スペイン2勝1引き分けで決勝トーナメント進出が決定。のこり1チームは、ドイツと日本の次の試合(12月2日[金])の結果次第に。ドイツはコスタリカ、日本は決勝トーナメント進出を賭けてスペインと対戦。勝てば決勝トーナメント進出が決定 負ければ敗退 引き分けなら得失点差。






「ドーハの歓喜」 ドイツに2-1で劇的な逆転勝利

出典 FIFA

▽ 11月23日 22:00試合開始  ハリーファ国際スタジアム
 グループステージE組の初戦で日本代表は4度優勝を果たした強豪ドイツ代表と対戦。後半交代出場した堂安律選手と浅野拓磨選手が得点を決めて2-1の逆転勝ちを収めた。
 前半31分、ラウム選手がペナルティエリアに入りゴールに迫ったが、GK権田選手に倒されてファイル、PKを獲得。これをギュンドアン選手が決めてドイツが先制した。
 後半戦の57分には三笘薫選手と浅野選手、堂安選手を投入。
左サイドから中へ切り込んだ三笘選手がスルーパスを送り、これに反応した南野選手がシュート。GKマヌエル・ノイアー選手に弾かれたところを、堂安選手が枠をとらえて1-1とした。
 終盤に、自陣で得たFKを板倉選手が前線の浅野選手へロングフィード。浅野選手は素早くペナルティエリア右深くに切り込み、右ポスト手前の角度のないところからゴールを決めた。
 強豪ドイツを相手に、劇的な逆転劇を演じ、大金星を挙げた。


ドイツ戦の勝利に沸くサポーター 出典 FIFA+

日本代表チームの森保一監督、ドイツ戦の勝利では、采配が賞賛された 出典 FIFA+

逆転ゴールを決めた浅野琢磨選手 出典 FIFA+



◆ Qatar2022を4Kで放送するのはNHKBS4Kのみ テレビ朝日系列、フジテレビ系列は、4K放送なし
 FIFAワールドカップQatar2022の国際映像(ホスト映像)は、64試合すべてを4Kで制作して各国の放送機関に4KとHDで配信する。日本ではNHKとテレビ朝日系列、フジテレビ系列、ABEMA TVが放送権を獲得しているが、この4K配信を利用するのはNHKのみ、テレビ朝日系列、フジテレビ系列は、地上波(HD)で放送するだけで、BS-4K放送は行わない(ABEMATVはインターネット配信サービスなので4Kは無理)。民放系列2社は、4K放送を行っても十分なコマーシャル収入が得られず、むしろ地上波放送の視聴率にマイナス要素となるだけと判断したのであろう。NHKも、FIFAモスクワ2018や東京五輪2022では、8K中継車を送り込んで8K放送を実施したが。今回は一切やめた。
鳴り物入りで開始した新4K8K放送、W杯という高精細放送向けの格好のコンテンツを捨てる姿勢は納得できない。新4K8K放送の「普及拡大」はどこへいったのだろうか? 苦言を呈したい。


国際メディアサービスシステム研究所

Qatar2022  豪華絢爛! 8つスタジアムを整備 冷房完備

Qatar2022 IBC(国際放送センター) ホストブロードキャスターはHBS ドーハ国際見本市会場に設置

FIFA 腐敗の奇跡



出典 FIFA+


2022カタール大会 65億6000万ドル(約7200億円)の巨額収入
目を見張る新スタジアム建設 新機軸eスポーツ


 FIFAの2019_2022年の4年間のサイクルの総収入は、65億6000万ドル(約7200億円)、総支出は64億6000万ドル(約7100億円)、1億ドル(約110億円)の黒字としている。
 総収入は、2015_2018年のサイクルと比較して、9億400万ドルの増収を見込んでいる。
 増収の牽引車は、テレビの放送権収入で4億8000万ドルの増収、次にマーケティングの権利収入、最大4億3500万ドル増収を予想している。この他、ライセンシング収入で9700万ドルの増収を目論んでいる。
 これに対して、チケット販売などによる収入は、2022年カタール大会ではスタジアムが狭く収容人数が限られているため、7500万ドルとなるとしている。
 収入予定の70%は契約済で、残りの30%は未確定で目標値だが、FIFAでは目標を確保するのは、かなりの困難を伴うだとうとしているが、達成を確信しているとしている。
 この内、放送権収入は2019-2022年のサイクルで34億4800ドルを得て、そのうち86%がすでに契約済であるとしている。(2017年末)。
 またマーケティング収入は、18億8500万ドルで、その67%が既に契約を達成しているとしている。
 この結果、FIFAの全収入の52.5%が放送権収入で占められ、収入の半分以上を放送権収入に頼るという構図になった。
 また、マーケティング収入は28.7%を占め、放送権収入とマーケティング収入を合わせると80%を超える。
ビック・スポーツ・ビジネスの存立基盤は、放送権収入とマーケティング収入であることが示されている。
 この構図から過度の商業主義と膨張主義体質からFIFAは逃れられなくなっているのである。FIFAワールドカップは、最早、スポーツの場ではなく、巨大なマネーがうごめくビック・ビジネスの場に化してしまった。






出典 FIFA Financial Report 2017

デジタル化や電子ゲームへの大幅な投資 戦略的機能をFIFAに戻す
 2019〜2022年のサイクルの支出は、総額64億6000万を見込んでいる。
2016年10月、FIFAは“FIFA 2.0:The Vision for the Future”を立ち上げ、多くの長期戦略的イニシアチブを実行に移し、2019-2022年の予算に反映させた。
 重点を置くのは、デジタルへの投資拡大やマーケティング、e-ゲーム、そしていくつかの戦略的機能(発券サービスや放送事業者へのサービスなど)をFIFAの内部に移行させることだ。これまで発券サービスや放送事業者へのサービスなどはアウトソシーングされていた。
 開発と教育には6400万ドル、マーケティング&TV放送に5900万ドルを投資する。 
 ワークショップ、学校でのサッカー、インターンシップなどや女子サッカー、持続可能性(人権)などの分野での技術開発、マーケティングのデジタル化、e-ゲーム/ e-スポーツの普及などに取り組むことを明らかにしている。




Qatar2022 豪華絢爛! 2022 FIFA World Cup カタール大会のスタジアム12のスタジアムを整備


Qatar World Cup 2022 - Official Trailer [HD]

 2022 FIFA ワールドカップ カタール大会では、9つスタジアムを新設、3つ改修し、収容人数4万人から8万人規模の12のスタジアムが整備された。このうち8つのスタジアムで予選リーグと決勝トーナメントの64試合が開催される。
 FIFA ワールドカップ開催スタジアムの基準では、収容人数4万人以上の会場が12カ所、準決勝は6万人以上、開幕戦と決勝戦は8万人以上が観戦可能な規模の競技場を準備することが定められている。
 収容人数が4万人に満たない既存のスタジアムでは、仮設で観客席を増設する工事を行う。大会終了後、積極的に減築を行い、2万人規模の地元で利用する適正規模のスタジアムに縮小される。
 12のスタジアムは、カタール国内の7つのホスト都市、Al-Daayen, Al-Khor, Al-Rayyan, Al-Shamal, Al-Wakrah, Doha Umm Slal.のに整備され、スタジアムの整備費は、招致ファイルでは30億ドル(約4200億円)、通常はその数倍に膨らむので、総額は1兆円近い額に上ると思われる。
 スタジアムのデザインは、絢爛豪華で、雄大な砂丘や遊牧民のテント、カタールを象徴する伝統織物“Gahfiya”、ムハマドの古城、アラビア海を周回した帆掛け舟ダウ舟(Dhow Boat)、ザハ・ハディド氏デザインの流線形スタジアム、実に多種多様、財政力が豊かなカタールを象徴するスタジアムだ。
 整備するスタジアムは、環境対策に力を入れて、ゼロ炭素ベースにし、大会後に減築工事で生じるスタジアムの建設資材は最大限再利用するとした。
 スタジアムの建設にあわせて、地下鉄を新設、住宅地区、商業地区、エンタテインメント地区など新都市再開発を積極的取り入れた。
 W杯の開催は、通常、6月と7月にヨーロッパのサッカーリーグのオフシーズンで開催されるが、この間カタールの日中の平均気温は40℃を超え、日中のピッチの温度は50度にも上昇する。カタール大会は“暑さ”対策が最重課題だった。
 そこで、スタジアムは日射量や熱風を減らすため設計を取り入れ、空調設備も設置して、ピッチ面で26度、スタンドで24~28度に下げることを可能にする計画を採用した。これまでのスタジアムにはない、空調設備付きのスタジアムが誕生する。
 しかし、“暑さ”問題は、結局、解消されず、カタール大会の開催時期を異例の11月にすることで決着した。


スタジアムの位置する7都市 出典 Wikipedia


アフメド・ビン・アリ・スタジアム(Ahmad Bin Ali Stadium) Al-Rayyan





以下出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy
 アフメド・ビン・アリ・スタジアム(Ahmad Bin Ali Stadium)は、ドーハの西、アル=ライヤーンに位置するアル=ライヤーン・スポーツクラブ内に整備される。 
 2003年にオープンしたアフメド・ビン・アリー・スタジアム(Al-Rayyan Sports Club’s Ahmed Bin Ali Stadium)は、アル・ライヤーンSCとアル・スィーリーヤSCが本拠地、このスタジアムを改築し、収容人数を21,282人から44,740人に増やす。
改築工事にあたっては、環境に負担をかけない資材を活用するとともに、再生可能エネルギーの発電装置を設置する。空調装置が設けられピッチやスタンドは摂氏24~28℃の環境が保てるようにする。
2016年5月、国際サッカー連盟(FIFA)は「アフメド・ビン・アリ・スタジアムが、スタジアム・デザイン・オブ・ジ・イヤーに輝いた」と発表した。
 元のスタジアムの収容人数は2万5000人だったが、44,740人まで拡張する。
 新たなデザインは英国の企業Ramboll Groupが担当し、砂丘をモチーフとした外観に変更される。スタジアムの周囲には『デジタル・スキン』と呼ぶ巨大スクリーンを配置する、近代的なスタジアムなる計画だ。
 大会終了後は、上段の観客席を解体して他国のサッカープロジェクトに寄付し、収容人数を半分の約 21,000人に削減する。工事は2016年第1四半期に着工、2019年に竣工した。
 全体のプロジェクト管理には世界最大手エンジ二アリング会社の一つである米AECOMが選ばれており、建設はカタール地場企業アル=バラガー貿易建設社(Al Balagh Trading & Contracting)と印大手建設企業ラーセン&トゥブロ(Larsen & Toubro Ltd) の合弁事業が、デザイン/エンジニアリングはデンマークのランボール(Ramboll)および英国パターン(Pattern)が受け持つ。


アル=ベイト・スタジアム(Al-Bayt Stadium) Al-Knor

 アル=ベイト・スタジアム(Al-Bayt Stadium)はドーハの北約40km のアル・ホール(Al-Khor)に建設され、収容人数は 60,000人。スタジアムのデザインは、カタールの遊牧民が使用する伝統的な白黒テントのBayt Al Sha'arを模している。ショッピングモール、病院、駐車場などの施設も建設予定。2015年9月に着工、2018年9月完成。建設費7億7000万ユーロ(約986億円)。
 Aspire Zone Foundationが建設した。
 大会後は、客席部分の一部を外して、収容人数は約 32,000人に減築され、部材は他国のサッカープログラムに寄付することになっている。
 全体のプロジェクト管理にはクウェート操業の中東建設マネジメント会社プロジャクス(Projacs)が選ばれており、建設はカタール地場のガルファール(Galfar)がイタリアのサリーニ・インプレギロ(Salini Impregilo Group)および 同じくイタリアの鉄鋼企業チモライ(Cimolai)との合弁事業で受け持ち、デザイン/エンジニアリングはレバノンの著名プロジェクト・デザイン事務所、ダル・アル=ハンダサ(Dar Al-Handasah) が受け持つ。


アル=サマーマ・スタジアム(Al-Thumama Stadium) Doha

 アル=サマーマ・スタジアム(Al-Thumama Stadium)は、首都ドーハから高速道路で12km、ハマド国際空港から12km、カタール鉄道のレッド・ラインのいくつかの地下鉄駅の近くに位置する51.54haのサイトに建設されている。
 40000人収容の競技場での準々決勝の会場となる。 イベント終了後は地域や、国、国際試合の会場になる。
スタジアムのデザインは、カタールを象徴する伝統的な織物、Gahfiyaに包まれた競技場のイメージを採用した。アラブの共通の伝統文化を象徴するアリーナにしたいとしている。
 スタジアムでの建設作業は、2016年中頃から開始し、2017年8月現在、基礎工事が進行中である。
 スタジアムのカーテンは大会後も残されるが、規模は半分に縮小され、解体された資材は発展途上国に提供、スポーツ施設として再生利用される。 収容人数2万席に減築されたアリーナは、地元のサッカーチームの試合などのスポーツイベントに使用されます。 さらに、世界的に有名なアスペルタル・スポーツクリニックがオープンし、ブティックホテルが上部スタンドに建設される計画だ。
 カタールの建築会社アラブ工学事務所(Arab Engineering Bureau) がデザイン/エンジニアリングを受注している。


アル・ジャヌーブ・スタジアム(Al Janoub Stadium) Al-Wakrah

 アル・ワクラ・スポーツクラブ(Al-Wakrah Sports Club)の本部となる予定で、収容人数は45,120人。
 2014年5月に着工、2018年中に完成。建設費は5億8730万ユーロ(約750億円)。
 設計は、新国立競技場の当初設計案を作成したザハ・ハディド・アーキテクツ、開閉式屋根(30分以内に閉鎖可能)付きの流線形のユニークなデザインのスタジアムである。コンクリートの基礎に巨大な屋根の柱の設置工事が無事完了した。
 スタジアムは、学校、スポーツコート、レストラン、小売店、結婚式など、と幅広い地域コミュニティ・スペースが整備される多目的施設となる。
 スタジアムのデザイン設計を行ったのは、新国立競技場のデザイン設計を手掛けたザハ・ハディド氏、そのユニークでなデザインは、カタール国内でも論争を引き起こした。
 Al Wakrahカタールの中で最も歴史がある海岸線の街で、アラビア海を周回した“ダウ漁船”(Dhow fishing boat))の帆を、屋根の形にデザインしたとされている。しかし多くの人から「膣内スタジアム」と呼ばれ、激しい批判を浴びた。
 全体のプロジェクト管理にはクウェートが本社で湾岸諸国に広くサービス展開する建設コンサルタントのKEO(KEO International Consultants) が選ばれており、建築作業は英国ザハ・ハディド建築(Zaha Hadid Architects)、デザイン/エンジニアリングはAECOM が受け持つ。


スタジアム974(Stadium 974)  Doha



 ドーハの中心部に位置するウォーターフロントにあり、市内の博物館や文化地区に隣接している。 44,950人の収容人数で設計されたこのスタジアムのコンセプトは、フットボールのフィールドがウォーターフロントに溶け込むようなオープンなデザインを採用した。 大会では準決勝までの試合が開催される。
このコンセプトは、ダウンタウンからの2つの主要輸送ルートや 空港からのアクセス、歴史的な都市の港に隣接するという戦略的な立地から生まれた。
 このスタジアムは、W杯史上初の再利用可能スタジアムである。
大会後にはスタジアムは解体され、他の場所での組み立てをして、さまざまな施設で再生利用が可能になる。スタジアムは解体されて部材にされてコンテナに運び込まれ移送される計画だ。
カタール大会組織委員会は「この競技場は、完璧なレガシーを提供する。このスタジアムは、新たな場所で、多数の小さなスポーツや文化的なイベント会場として再生利用が可能となっている」と述べた。
 デザイン契約は米国建築事務所のポピュラス(Populous)が受注し、全体のプロジェクト管理には同じく米国のターナー建設(Turner Construction)が選ばれている


エデュケーション・シティ・スタジアム(Education City Stadium) Doha

 建設地はアル・ライヤーン行政区のエデュケーション・シティ(Education City)であり、収容人数は45,350人。工事着工は2013年第2四半期で、2019年第3四半期に完成予定。
 全体のプロジェクト管理にはカタール企業アスタード(ASTAD Project Management) が選ばれており、建設にはキプロス創業の国際企業J&P(Joannou & Paraskevaides/ジョアンノ&パラスケヴェイズ)グループであるJ&Pカタール, J&Pアヴァックス‐(-Avax), J&P国際(<Overseas>)の3社、および同グループと提携関係にある英国最大手造船企業A&Pグループ傘下のコンスペル・カタール(Conspel Qatar WLL)が合弁事業として参加し、デザイン/エンジニアリングはスペインの著名建築事務所FIA (Fenwick Iribarren Architects/フェンウィック・イリバーレン建築)が受け持つ。


ハリーファ・インターナショナル・スタジアム(Khalifa International Stadium) Doha

 ハリーファ・インターナショナル・スタジアムはカタールのナショナルスタジアムで、1976年にアル・ライヤーン(Al-Rayyan)地区に建設され、2006年のアジア大会や国際陸上競技大会を開催した多目的スタジアムである。スタジアムは主としてサッカー競技場として利用され、現在はカタール代表チームの本拠地である。 2022FIFAワールドカップ カタール大会開催のために、収容人数を現在の40,000人から68,030人にする改修する工事を行った。
 工事の着工は2014年、2017年5月に改修・新築工事を行っているスタジアムの中でトップを切って完成した。完成直後、Emir Cupの決勝戦が開催された。
 このスタジアムの特徴は空調設備が完備していることだ。日中はピッチの温度は50度にも上昇するが、空調設備によって、ピッチ面で26度、スタンドで24~28度に下げることが可能だとしている、
管理者はアスパイヤ・ゾーン財団(The Aspire Zone Foundation)。
 全体のプロジェクト管理にはプロジャクス(Projacs)が選ばれており、建設はカタール地場のミドマック建設(Midmac Contructing)およびベルギー最大手のべシックスグループ(BESIX Group)の子会社シックス建設(Six Construct Qatar)の合弁事業が、デザイン/エンジニアリングはダル・アル=ハンダサ(Dar Al-Handasah)が受け持つ。


ルサイル・アイコニック・スタジアム(Lusail Iconic Stadium) Lusail アッ=ザアーイン

 このスタジアムは86,250人の収容人数を持つカタール最大規模の競技場となり、開会式および決勝戦の会場となる2022カタール大会のメイン会場となる。2016年5月に入札が行われ、その最高入札価格は7億6900万米ドル(約846億円)(Doha News 2016年5月9日)とされ、工事は2016年末に開始された。
 スタジアムの建設はゼロ炭素ベースで行われ、太陽光を遮断する炭素繊維のシールド、“人口雲”(manmade clouds)と呼ぶ装置を50万ドル(約5500億円)で設置し、スタジアムの上空を覆う。また太陽光発電装置も設置した。
 デザインは英国の著名な建築会社、Norman Fosterが担当し、施工はカタールの建設企業HBK Contracting Co. W.L.L. (HBK)とChina Railway Construction Corporation Limited (CRCC) のJVが受注した。
 大会後は、20000席にスタジアムに減築される。
 スタジアムの周辺は再開発が行われ、広さ35平方キロメートルの敷地に、新都市、ルサイル・シティ(Lusail City)が建設される。19の住宅地区、商業地区、エンタテインメント地区が整備され、2万5000戸の住宅が建設され、約25万人が居住するニュータウンが出現する。ショッピング・モール、ゴルフ・コース、学校、医療施設も備える新都市である。
新都市開発の投資額は450億米ドル(約4兆9500億円)(GIZMODO 2015年9月16日)とされ、2019年までに完成予定である。

■試合では使用されないスタジアム
アッ=シャマー・スタジアム Madinat ash Shamal(Ash Shamal Stadium)



 アル・シャマル・スタジアムは、アラビア海でかつて活躍した伝統的な帆船、“ダウ船”(Dhow fboat)を模したデザインのスタジアムである。収容人数45,120人で、下位層(25,500席)と上層部(19,620席)が設置される。
Madinat Ash Shamalに位置するこの会場は、ドーハ高速道路、水上タクシー、長さ40キロを誇るカタールとバーレーンを結ぶ世界最長の巨大橋、バーレーン・カタール友好橋、新しいメトロ・システムを利用してアクセスが可能だ。


ウンム・サラール・スタジアム(Umm Salal Stadium) Umm Salal

 ウンム・サラール・スタジアムは、歴史遺産、ウンム サラール ムハンマド城砦(Umm Salal Mohammed Fort)のあるUmm Salalに位置することから、アラブ城をイメージしたデザインで建てられる、収容人数は45,120人、大会後は地元のサッカーチーム、Umm Salal F.Cのホームグラウンドとして使用される。


カタール・ユニバーシティ・スタジアム  Doha (Qatar University Stadium)


 カタール大学スタジアムはドーハのカタール大学にある多目的スタジアムである。 主な用途はサッカーであるが、陸上競技の開催にも使用されている。W杯カタール大会に向けて、現在の7,000人の座席数を43,520人に増築する改修工事を行う。

スポーツ・シティ・スタジアム(Sports City Stadium) Doha

 スポーツ・シティ・スタジアムは収容人数47,560人、そのデザインは伝統的なアラブのテントをイメージし、スタジアムは多目的会場になるように設計され、サッカーだけでなく、コンサートや陸上競技の開催も可能になる。
スタジアムに電力を供給するためのソーラーシステムや空調設備を整備するため、建設費用は膨大なものになると予想されている。




e-Sportsに力を入れるFIFA 2022カタール大会までに飛躍的に発展

 FIFAのe-Sportsの大会、“FIFAインタラクティブワールドカップ2017”は、世界各国707万人の参加者が参加したオンライン予選を勝ち抜いた32人のグループが、2017年8月、ロンドンのセントラルホールウェストミンスターで行われたグランドファイナルに出場した。
 イギリスのスペンサー“ゴリラ”イーリング(Spencer “Gorilla” Ealing)は、ドイツのカイ・ウォーリン(Kai Wollin)に勝利し、“EA SPORTS™FIFA 17”の世界チャンピオンに輝き、昨年の賞金2万ドルを大幅に上回る20万ドル(約2200万円)の優勝賞金、“The Best FIFA Football Awards”を手にした。
 グランドファイナルには、世界各国から140人のジャーナリスト取材に訪れ、世界104の国と地域で、デジタルプラットフォームでライブストリーミング・サービスが行われ、約15億人がスマートフォンやタブレット、PCで視聴した。 
Ruud Gullit、MorataÁvaro、Spencer FCなどの世界的に有名なチームが顔を揃え、e-Sportsファンを楽しませた。
FIFAは、2019-2022年のサイクルでの事業計画で、重点事項の一つとしてe-SportsのFIFAインタラクティブワールドカップに力を入れるとしている。


FIFAインタラクティブワールドカップ2017 グランドファイナル 2017年8月   出典 FIFA Activity Report 2017 

Spencer “Gorilla” Ealingの素顔
 Spencer “Gorilla” Ealingは、“世界最高のFIFAプレイヤー”とされ、毎回主要な大会で優勝候補に挙がるプレーヤである。
英国バーミンガム出身の“Gorilla”は、「FIFA 15」の大会で頭角を表し、その直後にFIFAプロプレイヤーとなり不動の地位を確立した。
最近は2年間に渡って、e-Sportsの大会で圧倒的な活躍をし、2016年はGfinityイベントで6勝、Esports World Convention 2016の準優勝をし、世界トップクラスのFIFAプレイヤーとして、地位を固めた。


Spencer “Gorilla” Ealing   出典 FIFA

「FIFA 18」の出場権を賭けて、「明治安田生命 eJ.LEAGUE」決勝ラウンドが開催
 2018年5月4日、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は,「明治安田生命 eJ.LEAGUE」の決勝ラウンドを,東京・JFAハウス 1F ヴァーチャルスタジアムにて開催した。
 本大会は,PlayStation 4版「FIFA 18」を競技種目としたJリーグ初の試みとなるeスポーツ大会だ。
オンラインでの予選ラウンドを勝ち抜いた選手やクラブ推薦選手の計15名が,初代チャンピオンの座と世界大会「FIFA 18 eWorld Cup 2018」へとつながる「EA SPORTS FIFA 18 Global Series Playoffs」の出場権を懸け,決勝ラウンドでその腕を競い合った。
決勝ラウンドのファイナルに進出したのは,アヤックス ボブ選手と,かーる選手。かーる選手が2点を先取して、そのまま逃げ切り2-0で優勝を決め、「EA SPORTS FIFA 18 Global Series Playoffs」の出場権を得た。


(出典 FIFA18)

“EA SPORTS FIFA 18 Global Series Playoffs”
明治安田生命eJ.LEAGUE王者かーる選手、ベスト32で敗退 ナスリ選手(招待枠)はFIFA eWorld Cup 2018出場が決定

5月28日(月)から6月3日(水)にかけアムステルダム(オランダ)にて開催された「EA SPORTS FIFA 18 Global Series Playoffs」(以下プレーオフ)に明治安田生命eJ.LEAGUE初代王者のかーる選手(浦和レッズ)と、同ベスト4のナスリ選手(主催者推薦枠)が出場した。
 この大会は、128名の選手が大会に参加し、ベスト16以上の成績を収めた選手は、2018年8月2日(木)~4日(土)にロンドン(イギリス)にて開かれる「FIFA eWorld Cup2 018」に出場権を得る。
 かーる選手は決勝トーナメント一回戦で敗れ、惜しくもFIFA eWorld Cup2018出場を逃したが、ナスリ選手は決勝トーナメント準決勝まで勝ち上がり、唯一の日本人選手としてFIFA eWorld Cup 2018への出場権を得た。
(出典 4Gamer.net)






2018FIFAワールドカップ 4K/HDRサービスに乗り出したHBS 国際放送センターはクロクス・エキスポに設置
Ultra HDとVRサービスに挑むBBC 2018 FIFA World Cup Russia
巨額を投入したスタジアム建設 “負の遺産”に転落するのは必至
空前の汚職スキャンダルに見舞われたFIFA 再生は果たせるか?
止まらないW杯の膨張体質を支える放送権料 FIFAの収入の約62%は放送権料
Foxの“悪夢” 米国チーム抜きのモスクワ大会 視聴率は?
FIFAのスポンサーは中国企業が席捲





2018年6月25日
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Qatar2022 人権問題 LGBTQ 招致不正疑惑

2022年12月22日 16時29分18秒 | 2022FIFAワールドカップカタール




史上最悪のW杯? Qatar2022 人権問題、招致不正疑惑で大揺れ
 2022年11月24日、サッカーのワールドカップ(W杯)の開催国カタールをめぐり、欧州連合(EU)の欧州議会は、移民労働者やLGBTQ(性的少数者)の人権が守られていないことや招致に不正行為があったとして非難決議を採択した。
 開会式に5日後に、まさに異例の非難決議が採択されたのである。

 決議では、まずW杯開催に際して建設部門を中心に数千人の移民労働者が死亡したと指摘。カタール政府と国際サッカー連盟(FIFA)に対し、労働者とその家族に補償をするよう求めた。
 2021年2月、英紙ガーディアンは、W杯開催が決まった2010~20年、インド、バングラデシュ、ネパール、スリランカ、パキスタンなどからの移民労働者6751人が死亡したと報じた。その内、37人がW杯のスタジアム建設に関わっていたと報道した。
 これに対し、カタール政府はW杯関連の死者数について、14~20年にスタジアム建設に携わった計3人だけで、このほかに37人が死亡したがW杯の建設工事とは無関係だったとしている。
 しかし、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、カタール政府は死者数を隠蔽しているとし、「数千人の死者について調査が実施されていない」と批判した。
 天然ガスの主要産出国であるカタールは莫大な収入に恵まれ、周辺地域のみならず世界中から労働者が集まる。290万人いる人口のうち、カタール国民はたった38万人に過ぎず、残りの約9割は、低賃金で働く建設作業員から有力な会社役員まで、多様な外国人移民労働者が占める。この内、建設作業員の劣悪な労働環境が問題視されたのである。

 また欧州議会は、LGBTQ(性的少数者)の人権が守られていないとする決議も採択した。カタール政府に対して同性間の性的関係を犯罪と定める法律の廃止や、性的指向による差別を禁じる法律の導入を求めた。
同性愛はイスラム法(シャリア)では禁忌とされる。カタールでは不道徳だとされる同性愛関係を法律で違法と定めており、罰金から死罪までと幅広い刑罰が科せられる。

 欧州の複数のチームのキャプテンはこれに抗議するためにLGBTQへの連帯を示す虹色の腕章、『OneLove』を着用する計画をたてた。
 11月21日にグループBの初戦でイランと対戦するイングランド代表の主将ハリー・ケインが最初に巻く予定だった。 今回のFIFAワールドカップでは、イングランドのほかに、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、スイス、ウェールズ、オランダの9カ国のキャプテンがこの団結と包括の象徴である腕章を巻くことで合意していた。
 しかし国際サッカー連盟(FIFA)は腕章を着用すれば制裁を科すと通告され腕章の着用を断念した。罰金は払う覚悟でいたが、エローカードを出されたり、退場処分を科せられるへの懸念もあった。
 『OneLove』のキャンペーンは、2020年にオランダサッカー協会が始めたもので、団結というメッセージを表し、あらゆる類の差別に反対して声を上げることが目的だった。 ヨーロッパの9か国が支持し、UEFAネーションズリーグなどの2022年の国際試合で『OneLove』の腕章を巻くことが許されていた。
国際社会での抗議活動はそれでも収まらない。
 デンマークのシュミット元首相は虹色の腕章を付けて、デンマーク対チュニジア戦を現地で観戦した。また日本対ドイツ戦ではドイツの先発選手は、写真撮影時に口に手を塞ぐパフォーマンスを行い、「口封じ」をするFIFAに対して抗議の意思を表明した。
ドイツ国内ではスーパーマーケットチェーン『Rewe』は、ドイツサッカー連盟(DFB)のスポンサーを辞退することを表明した。理由として「FIFAの恥ずべき態度」とした。
 フランスでは、複数の都市でパブリックビューイングを中止、パリではモスクワ2018大会ではエッフル塔前の公園で巨大スクリーンやファンゾーンを設置して大勢の市民でにぎわったが、今回は設置をやめた。
 英BBCは人権問題を問題して、開会式や閉会式の中継を取りやめた。


11月22日 「腕章の着用」断念を報道するCNN News

出典 DW


Qatar2022 のシンボル ルイサル・アイコニック・スタジアム 8万人収容の巨大スタジアムでFIFAワールドカップ開催に向けて新たに建設 かつてのアラブ諸国やイスラム諸国の特徴的な器や伝統的なランタンをモチーフにしたデザイン。 合計8つの豪華絢爛なスタジアムが整備された。 今回大会開催に向けて、スタジアムの建設を始め、鉄道やハイウエー工事、ホテル建設などで、約2200億ドル(約28兆)の巨額の資金を投入したとされている。 出典 FIFA+

 カタール大会招致を巡る疑惑も深刻な影を落としている。
 国際サッカー連盟(FIFA)は招致疑惑の調査に乗り出したが「買収」と認定する明確な証拠はなかったとした。しかし報告書では投票権を持つFIFA理事らへの豪華接待や天然ガスの輸出といったビジネス面の便宜供与などの疑惑行為が行われていたことを明らかにした。
 FIFA理事がいる国の代表チームの親善試合を巡る高額で不透明な手数料や、サッカー普及・振興を名目にした資金援助なども賄賂の抜け穴になった可能性があると指摘した。
欧州議会は、カタールでのW杯開催決定でプロセスの透明性と責任あるリスク評価を欠いたとして、「世界のサッカーのイメージと品位を著しく損ねた」とFIFAを厳しく批判した。 
 そしてドイツやフランス、イタリア、スペインといった大規模な国内リーグを持つEU諸国に対し、FIFAの抜本的な改革に向けて圧力をかけるよう要請した。前代未聞の要請である。

 Qatar2022 はイスラム圏で初開催のFIFAワールドカップとなるが、欧米とカタールの価値観の違いが浮き彫りになっている。欧米はLGBTQ(性的少数者)の人権を巡ってカタールへの批判を強めたが、一方で、欧米のこうした立場は価値観の押しつけと批判する意見もある。
 米シンクタンク、湾岸諸国分析(GSA)のジョルジオ・カフィエロ氏は「カタールは人権問題で批判を受けるべきだが、欧米諸国が上からの目線でこのような問題を語るのは幾重もの偽善がある」と強調。欧米が人権問題を取り沙汰される中東の独裁的な国家と協力関係を築いていることとの矛盾も指摘した。
 FIFAのインファンティノ会長は開幕前の記者会見で「欧州の人々は道徳を説く前に、世界で過去3000年間やってきたことを謝罪すべきだ」と主張した。

インファンティノFIFA会長 出典 FIFATwitter 
 
 カタールだけを人権問題で差別的とバッシングをするは如何なものかと筆者は考える。日本でもLGBTQ問題や人権問題がすべて解決しているわけではない。世界各国はさまざま人権問題を抱えている中で、それぞれが足元を見つめなおす必要に迫られていることを忘れてはならない。
 大会終了直後、フランスでは、アルゼンチンとの決勝戦でPKを失敗したコマン選手とチュアメニ選手が、インターネット上で人種差別的な罵倒にされているという。
 こうした事態を受けて、コマンの所属するバイエルンは公式ツイッターで「FCバイエルンは選手に対する人種差別的な発言を強く非難する。スポーツ界、そして我々の社会に人種差別の居場所などない」との声明を発表した。
 こうしたインターネット上での選手に対する人種差別はイギリスでも大きな問題となっていて、昨年開催されたEURO2020では、イタリア代表との決勝戦でPKを失敗したイングランド代表のサカなどの3選手は人種差別の被害に遭っていた。
 人種差別は、欧米各国で根が深い問題である。


フランス代表 FWコマン選手 出典 Kingsley Coman Instagram

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイが国際博覧会を成功させ、カタールがサッカーの祭典を開催したことで、中東では国際イベントの誘致が急速に進むとみられる。
 しかし、欧米と中東諸国との間にある文化や価値観の違いが、当面、解消される可能性は少なく、国際イベントの開催をきっかけに「摩擦」が顕在化する懸念が大きい。国際社会はこうした課題にどう取り組んでいったら良いのだろうか。Qatar2022 はこうした問題を投げかけた大会となった。
 豪華絢爛な8つの冷房完備のスタジアムで開催されたQatar2022大会、FIFAワールドカップ史上、「最悪の大会の汚名」を背負った大会になるのか、中東での初開催の金字塔になるのか、大会後にどのような評価が与えられるのか注視したい。



カタール市街地 出典 Qatar2022

出典 FIFATwitter



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Qatar2022 アルゼンチン優勝 決勝戦 メッシMVP最優秀選手 フランス2連覇ならず エムバペ得点王 三位決定戦 クロアチア勝利

2022年12月21日 17時35分26秒 | 2022FIFAワールドカップカタール


FIFAワールドカップ Qatar2022  決勝 アルゼンチン PK戦でフランスを破り悲願の優勝 マラドーナがチームをけん引した1986年大会以来の優勝


MVP=最優秀選手に輝いたメッシ選手 メッシはアルゼンチン代表でのプレーを続行へ
35歳のメッシは「ワールドチャンピオンとしてあと数試合」を経験するため、代表チームでのプレーを続行することを約束した。 
出典 FIFATwitter



FIFAワールドカップQatar2022  決勝 アルゼンチン×フランス 試合開始 24:00 
▽12月18日(日) 24:00 ルイサル・アイコニック・スタジアム 試合終了 
          23:25~26:38  NHKBS4K NHK総合 NHK+(ライブのみ)
 12月19日(月) 9:00~11:00  18:00~20:00   NHKBS1 再放送
▽12月18日(日) ABEMATV   ライブ   見逃し配信(無料)
  

ワールドカップ アルゼンチン 延長戦で3-3の同点で PK戦となり4-2でフランスに勝利 36年ぶりに優勝
 試合は序盤からアルゼンチンが主導権を握って相手ゴールに迫り、前半23分、ディ・マリア選手が受けたファールで獲得したPKをメッシ選手が決めてアルゼンチンが先制。
前半36分には、メッシ選手を起点としたカウンターから最後はベテランのディ マリア選手が左足で決めてリードを2点に広げた。
 後半35分、アルゼンチンの堅い守備に苦しんだフランスは35分にPKをエムバペ選手が決め、さらに直後に再び抜け出したエムバペ選手がボレーシュートを決めて追いつき2対2で延長戦に入った。
 アルゼンチンは延長戦の後半開始早々、ゴール前のこぼれ球をメッシ選手が押し込んで勝ち越したが、フランスは13分にエムバペ選手がこの試合ハットトリックとなるペナルティーキックを決め、土壇場で再び追いた。。
 PK戦では、フランスの2人目と3人目が失敗したのに対し、アルゼンチンは4人連続で成功させ悲願の優勝を達成。

▽ 得点
  【アルゼンチン】
  リオネル・メッシ     前半  23分(PK)
  アンヘル・ディ・メリア  前半  36分
  リオネル・メッシ     延長 108分
  【フランス】
  キリアン・エムバペ    後半  80分(PK)
  キリアン・エムバペ    後半  81分
  キリアン・エムバペ    延長 118分(PK)


前半戦 ディ・マリア選手のシュートでアルゼンチン2点リード

前半戦 エンバペ選手 PKを決め2-1に

前半戦終盤 エンバペ選手の豪快なボレーシュートで2-2の同点に

延長戦 メッシ選手 こぼれ球をゴールに押し込み勝ち越し3-2

PK戦 メッシ選手 4人目のPKを決め激戦を制す

メッシ MVP=最優勝選手 エンバペ 得点王
 今大会のMVP=最優秀選手は優勝したアルゼンチンのキャプテン、リオネル・メッシ選手が選ばれた。
 メッシ選手がワールドカップのMVPに選ばれるのは、アルゼンチンが準優勝した2014年のブラジル大会以来2回目で、同じ選手がMVPを複数回受賞するのは史上初。
 得点王はフランスのキリアン・エムバペ選手で、決勝で史上2人目のハットトリック を達成、今大会で8得点をマークして得点王に輝いた。
 その他、最優秀GK アルゼンチン・マルティネス選手、ヤングプレーヤー賞 アルゼンチン・フェルナンデス、フェアプレー賞にはイングランド代表が受賞した。


以下出典 FIFA+









史上初の2回目のMVP=最優秀選手に輝いたメッシ選手

得点王はエムバペ選手 決勝戦でハットトリック



以下出典 FIFA+



アルゼンチンの優勝に歓喜する市民 ブエノスアイレス アルゼンチン政府20日は休日に 以下出典 FIFATwitter

凱旋パレードには400万人の市民が殺到 熱狂するファンで危険となり急遽途中で中止 ヘリコプターによる「凱旋飛行」に



以下出典 FIFA+

決勝戦の会場 ルイサル・アイコニック・スタジアム 


FIFAワールドカップ Qatar2022  三位決定戦 クロアチア2-1でモロッコに勝利

出典 FIFA+
▽FIFAワールドカップ2022 3位決定戦(試合開始 24:00 ハリーファ国際スタジアム) 試合終了
 12月17日(土) 23:10~27:00 フジテレビ
         ABEMATV ライブ 見逃し配信(無料)


3位決定戦の会場 ハリーファ国際スタジアム 
 今大会躍進した両チームの最後の戦いは、前半に開始直後にクロアチアのグヴァルディオルが先制、その2分後にモロッコんのダリが同点シュートを決め激戦じ。前半終盤にクロアチアのエース、オルシッチのゴールで勝ち越し、クロアチアに軍配が上がった。
 2022 FIFAワールドカップ 決勝を明日に控え、まずはクロアチアとモロッコが3位決定戦で激突。今大会を大いに盛り上げ、惜しくも決勝進出を逃した2チームが最後の栄誉を目指してぶつかり合った。
 キックオフからわずか7分、試合は早くも動く。敵陣内でのフリーキックからペナルティエリア内へ放り込まれたボールをイヴァン・ペリシッチが頭でつなぎ、最後はヨシュコ・グヴァルディオルが豪快なダイビングヘッドでゴールネットに叩き込んだ。 準決勝からわずか中2日のモロッコにとっては厳しい立ち上がりとなったが、大会を通して不屈の闘志を見せてきたチームは動じない。失点からわずか2分後、こちらもフリーキックからゴール前に上がったボールの落ち際にアクラフ・ダリが頭で合わせてすぐさま試合を振り出しに戻した。
 両チームが積極的な攻防を繰り出す展開から、次に勝ち越しのゴールを奪ったのはクロアチア。前半終盤の42分、エリア手前で一旦失いかけたボールを奪い返して左サイドに展開すると、ミスラフ・オルシッチがループ気味に巻いた絶妙なボールでGKヤシン・ブヌの頭上を抜いてゴール右上隅へ送り込んだ。 「技あり」の芸術的なシュートだった。長丁場の大会の疲労も影響して後半にはプレー続行不可能となる選手も出てくるなか、両チームともに最後まで一進一退の攻防を応酬。スコアは前半終了時のまま動くことはなく、2-1の勝利で大会を終えたクロアチアが前回大会の準優勝に続いて3位という好成績を残した。(出典 FIFA+)

▽ 得点
  【クロアチア】
  ヨシュコ・パルディオルオル   前半  7分
  ミスラフ・オルシッチ      前半 42分
  【モロッコ】
  アクラフ・ダイ         前半  9分


決勝点を決めたオルシッチ選手 以下出典 FIFA+


ヘッディンシュートを決めたダイ選手 モロッコは同点に追いつく










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Qatar2022 準決勝 フランス アルゼンチン モロッコ クロアチア進出 準々決勝 ベスト8 

2022年12月21日 12時12分48秒 | 2022FIFAワールドカップカタール


FIFAワールドカップ2022 準決勝


フランス、モロッコを2-0で完勝 決勝進出 アルゼンチンと対決へ

出典 FIFA+
▽FIFAワールドカップ2022 準決勝② フランス×モロッコ 2-0 (試合開始 4:00 アルバイト スタジアム) 試合終了
▽12月15日 3:45~6:00 NHKBS4K NHK総合 NHK+
9:00~11:00(HD) 再放送 NHKBS1
▽ABEMATV ライブ 見逃し配信(無料)


 二連覇を狙うフランスは、2-0でアフリカ勢初のベスト4進出を果たしたモロッコを破り、決勝進出。アルゼンチンと対決する。
 ゲームは開始早々に動きを見せ、フランスがいきなり攻勢に出る。前半5分に、ペナルティエリア内に侵入したグリーズマンが中央へボールをパスすると、中で待っていたエムバペがシュート。これはクリーンヒットしなかったが、そのこぼれ球に外で待っていたエルナンデスがゴールキーパーをかわしてゴール隅に決めた。
 ここまで堅守を誇っていたモロッコが早々に失点を許す展開となり、前回王者が試合を優位に進める。
 後半になってからはモロッコが同点に戻すために攻勢を強める。ハキミやユセフ・エン=ネシリらが波状攻撃を見せるが、フランスのコナテやクンデが隙のない守備でモロッコの反撃の芽を摘んだ。
 そして、78分にフランスのデジャン監督はムアニを投入すると、その采配はすぐに的中する。その直後のワンプレーでエムバペの突破から、最後ゴール前に詰めていたムアニが押し込んで決定的な2点目を奪い完勝。(出典 FIFA+)
 モロッコは、クロアチアと三位決定戦に臨む。
     

先制点をあげたエルナンデス選手 出典 FIFA+

決定的な2点目をアシストしたフランス代表の大黒柱 エンバペ選手 現在の時点で5得点をあげてメッシと並んで得点王。

フォワードの要 ジルー

フランス代表観客席 出典 FIFA+


強豪ポルトガルを破ってアフリカ勢として初の準決勝に進出 しかしフランスに敗れ決勝進出ならず


FIFAワールドカップ 準決勝 アルゼンチン 3-1でクロアチアに完勝 決勝進出へ

先制点をPKで決めたメッシ 以下出典 FIFA+


(試合開始 12月14日 4:00 ルイサル アイコニック スタジアム) *試合終了
▽ 2:00~6:10 テレビ朝日 
▽ ABEMA ライブ 見逃し配信(無料)

メッシの魔法がアルゼンチンを決勝の舞台に導く
 メッシのPKによる先制点とフリアン・アルバレスの2ゴールでクロアチアを撃破し、アルゼンチンが2大会ぶりの決勝へ。
先制点を決めたのはメッシ、PKを豪快な正確なキックで決めた。
ハーフタイム間際にアルバレスがドリブルから追加点を決めて、前半戦を2点差で折り返した。
アルゼンチンは日曜日にフランスとモロッコの勝者と栄光のトロフィーをかけて争う
メッシはゴールデンブーツ争奪戦でフランスのムバッペと5ゴールで並んだ。最優秀選手賞かつ得点王も視野に入った。
 序盤の30分は互角の展開で試合が進み、両チームとも決してインテンシティの高い攻防が繰り広げられた。しかし30分過ぎに一瞬の隙を突いたアルゼンチンが先制に成功する。裏のスペースに抜け出したフリアン・アルバレスを止めようと前に出たゴールキーパーのリヴァコヴィッチが交錯。これが決定機阻止と判定されアルゼンチンにPKが与えられる。
 リヴァコヴィッチは今大会で4度のPKストップを見せており、PKのスペシャリストとしての評判を確立しているが、キッカーのメッシはそれを気にする素振りはなかった。精密なキックで豪快に右サイドに決めてみせ、アルゼンチンに待望の先制点をもたらした。
 そしてアルゼンチンの追加点は前半終了間際の理想的な時間に生まれる。アルゼンチンは自陣から奪ったボールから高速カウンターでアルバレスに繋ぐと、アルバレスがハーフウェイラインからドリブルで独走。巧みなテクニックと馬力で一気にゴール前まで駆け上がると、ヨシップ・ユラノビッチとボルノ・ソサの間をすり抜け、さらにリヴァコビッチおもかわしてゴールに流し込んだ。
 後半に入ってもアルゼンチンが主導権を握り続ける。そして69分にまたしてもメッシの魔法が炸裂する。メッシは右サイドでグヴァルディオルをフェイントとトリックで翻弄すると、中に走り込んでいたアルバレスにピンポイントでパスを供給する。
 これをアルバレスがミスなく決めてみせリードを3点差に広げた。
アルゼンチンが3-0でクロアチアを撃破し、2014年以来の決勝進出を決めた。アルゼンチンはマラドーナを擁した1986年大会以来となる36年ぶり3度目の優勝を懸け、14日に行われるフランス―モロッコの勝者と18日の決勝で対戦する。(出典 FIFA+)

2得点をあげたアルバレス

今大会で5得点のメッシ フランスのエンバペと並んで得点王を競う 以下出典 FIFA+


準決勝で敗戦したクロアチア代表 2大会連続決勝進出はならず モロッコと三位決定戦へ 以下出典 FIFATwitter

クロアチアの絶対的エース モドリッチ


ルイサル アイコニック スタジアム 出典 FIFA+

モロッコ ポルトガル破りアフリカ勢初の準決勝進出
▽12月10日(土) (試合開始 24:00) 試合終了
 23:50~28:20 NHKBS4K NHK総合 NHK+
         ABEMATV ライブ 見逃し配信(無料)
 
 モロッコ対ポルトガルは、モロッコが1対0で、強豪ポルトガルを退けた。
 今大会ヨーロッパと南米のチーム以外で唯一ベスト8に勝ち上った。
前半42分、左サイドからのクロスボールにモロッコのエンネシリ選手が頭で合わせて先制し、前半を1対0で折り返した。
後半、ポルトガルが5大会連続ゴールを決めた絶対的エース、ロナウド選手を出場させて猛攻。しかし、モロッコはゴールを死守して勝利をつかんだ。


モロッコのエンネシリ選手が頭で合わせて先制し 以下出典 FIFA+



ロナウドの率いる強豪チームの猛攻をGKヤシヌ・ブヌ選手の好守で防ぐ

初の準決勝進出 モロッコ選手団 出典 FIFATwitter

歓喜に沸くモロッコ市民 出典 FIFATwitter

連覇目指すフランス 準決勝進出 イングランドに勝利
▽12月11日(日) (試合開始 4:00) 試合終了
          ABEMATV(独占) ライブ 見逃し配信 

 2連覇を目指フランスは、前半17分、チュアメニ選手がペナルティーエリアの外から強烈なシュートを決めて先制、イングランドはエース、ケーンのシュートで同点に。後半33分、フランスのジルー選手がヘディングシュートでゴールを決めフランスが2対1と勝ち越しに成功。しかしそのわずか数分後、イングランドはフランスのエルナンデス選手ががイングランドのマウント選手の背中を押したことで、ペナルティキックのチャンスを獲得した。連日のドラマティックな流れを期待するファンが多い中、ケインが再びゴールを狙ったが、無情にもボールは枠をとらえることができず千載一遇の同点のチャンスを逃し、フランスが激戦を制した。


PKに失敗したイングランドのエース ケーン選手 出典 FIFA+

勝ち越しゴールを決めたフランス代表、ジルー選手 モスクワ2018大会に続いて二連覇に向けて前進 出典 FIFA+

準決勝進出を喜ぶフランス代表の大黒柱エムバペ選手  出典 FIFA+


クロアチアがブラジル撃破、またもPK戦制して準決勝進出 FIFAワールドカップ2022  準々決勝突入

勝利に喜ぶクロアチア代表 出典 FIFA+


 延長に入りネイマールのスーパーゴールでブラジル先制も、ペトコヴィッチのゴールで追いついたクロアチアがPK戦を制す。
0-0の同点で、延長に入ってブラジルはネイマールが先制弾、だがクロアチアもペトコヴィッチが土壇場で同点に。
PK戦では、クロアチアの一人目ニコラ・ヴラシッチがど真ん中へ豪快に決めて流れを作ると、守護神リヴァコヴィッチがロドリゴのシュートを見事に止める。二人目、三人目は両チームとも決め続けたが、四人目のマルキーニョスのシュートが左ポストを叩いて失敗、4-2でクロアチアが勝利。準優勝の前回大会に続いて4強進出を果たした。
ブラジルは20年ぶり優勝を逃す。

▽12月9日(金) (試合開始 24:00) 試合終了
 23:45~26:00 NHKBS4K NHK総合 NHK+
          ABEMATV  ライブ 見逃し配信(無料) 


クロアチア ペトコヴィッチの同点ゴール 以下出典 FIFA+

クロアチアの絶対的エース モドリッチ

守護神リヴァコヴィッチがロドリゴのPKを見事に止める  

敗戦に愕然とするブラジル代表 


アルゼンチン、PK戦制して準決勝進出 オランダ敗退 FIFAワールドカップ2022  準々決勝

▽12月11日(土) (試合開始 4:00) ABEMA(独占) ライブ 見逃し配信(無料)

  2-0でリードされていたオランダが土壇場で追いつく圧巻のドラマを見せたが、PK戦で敗れ、アルゼンチンが準決勝へ進出
 1986年のメキシコ大会以来、36年ぶりの優勝を目指すアルゼンチンは、前半35分、リオネル・メッシの巧みなスルーパスから、裏の狭いスペースに走り込んだナウエル・モリナがシュートを決めて先制した。さらに後半28分に獲得したペナルティをメッシが冷静に決めて2点差とし、完全に主導権を握ったかに見えた。
 しかしオランダはここでまだ諦めることなく、少ないチャンスを活かしてアルゼンチンのゴールに迫った。オランダは0-2の後半にベグホルストのヘディングで1点を返すと、ドラマは最終盤に待ち構えていた。後半アディショナルタイムに相手のタイミングをずらした絶妙なセットプレーを再びベグホルストが左足で決め、2-2として延長戦に持ち込んだ。
延長戦では、エンツォ・フェルナンデスがポストを叩くなど、アルゼンチンがオランダのゴールに波状攻撃を仕掛けるが、ついに得点が決まることはなく、この日2度目のPK戦へ。
 オランダの1本目と2本目のPKをアルゼンチンのGKエミリアーノ・マルティネスが見事にセーブし、結果的にこの2本のセーブが決め手となって、アルゼンチンが準決勝への座を手中にした。


メッシ PKを余裕で決める 以下出典 FIFA+

オランダのPKを見事に止めたGPマルティネス


出典 FIFA+




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廣谷  徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute
(IMSSR)
President
E-mail thiroya@r03.itscom.net  /  imssr@a09.itscom.net
URL http://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015
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