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WBC2023 侍ジャパン 全試合結果 大谷翔平 佐々木朗希 山本由伸 吉田由伸 村上宗隆 ヌートバー

2023年03月24日 18時10分02秒 | WBC
World Baseball Classic WBC2023



出典 FS1
速報 決勝 侍ジャパン3-2で米国に勝利 最後は大谷翔平がトラウトを三振に打ち取る 劇的な幕切れ 日米決戦を制す

出典 FS1

出典 WBC

2回裏 村上宗隆 同点ホームラン 初球を一振り 今大会で最速185k/h 出典 FOX

9回裏登板して、MLB最強の4番バッター、トラウトをスライダーで三振で打ち取った大谷翔平 日米の王位対決を制し劇的勝利



大谷翔平MVP 以上出典 WBC
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侍ジャパンがアメリカを下し3大会ぶり3回目のWBC制覇!大谷翔平が胴上げ投手に
 3月21日(日本時間3月22日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の決勝戦が行われ、侍ジャパンがMLBを代表する選手たちを揃えたアメリカを3対2で下し、7戦全勝で3大会ぶり3回目の優勝を果たした。
 あまりにもドラマチックな展開で、日本の野球に関わるすべての人にとっての悲願の瞬間が訪れた。
 1点差で迎えた最終回、大谷翔平(エンゼルス)は2死走者なしから同僚でアメリカの主将を務めるマイク・トラウトと対峙。フルカウントからキレ味鋭いスライダーでトラウトのバットが空を切ると、大谷はグラブと帽子を放り投げ感情を爆発させると、選手たちが勢いよく飛び出し中心に歓喜の輪ができた。
 WBC史上初めて決勝での対戦となった日米頂上決戦は初回から熱を帯びた。2番トラウトがライト前のポテンヒットを打つと、そのまま全力疾走で二塁へヘッドスライディング。初回から凄まじい執念で二塁打をもぎ取って見せた。
 それでも先発の今永昇太(DeNA)は後続を冷静に抑えて無失点で切り抜けた。しかし2回、今大会絶好調の6番トレイ・ターナーにソロ本塁打を浴びて先制を許した。
 一気にアメリカペースになってもおかしくなかったが、それを振り払ったのが前日に逆転サヨナラ打を放ったNPB史上最年少三冠王・村上宗隆(ヤクルト)だ。初球の甘く入ったストレートを振り抜くと、打球は右中間スタンドに飛び込む同点のソロ本塁打になった。
 この回はこれで終わらず岡本和真(巨人)、源田壮亮(西武)の安打、四球で満塁のチャンスを作ると、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)のファーストゴロの間に岡本が勝ち越しのホームを踏んだ。さらに4回には岡本がレフトスタンドへのソロ本塁打を放ち、リードを2点に広げた。
 3回から7回はNPBを代表する若い投手陣が踏ん張る。戸郷翔征(巨人)、髙橋宏斗(中日)、伊藤大海(日本ハム)、大勢(巨人)が走者を出す場面は何度かあったものの、捕手の中村悠平(ヤクルト)の好リードやワンバウンドストップ、内外野陣の固い守りもあって無失点で凌いだ。
 8回はダルビッシュ有(パドレス)が登板。昨年のナショナル・リーグ本塁打王カイル・シュワーバーにソロ本塁打を浴びて1点差に詰め寄られたものの、攻守でMLBを代表する捕手であるJ.T.リアルミュートらを抑えて同点は許さず。最終回は大谷にマウンドを託した。
 大谷は先頭打者を四球で歩かせてしまったものの、1番ムーキー・ベッツをセカンドゴロに打ち取る。この打球を山田哲人(ヤクルト)と源田壮亮(西武)が落ち着いて処理して併殺打が完成。最後は大谷がトラウトを空振り三振に抑えて試合を締めた。
 これで侍ジャパンは2009年の第2回大会以来3大会ぶり(14年ぶり)の世界一奪還。2013年のドミニカ共和国以来の全勝優勝で、大会最多となる3回目の頂点に立った。
出典 WBC


WBC 準決勝 日本vsメキシコ

速報 準決勝 侍ジャパン vsメキシコ 9回裏 村上宗隆サヨナラタイムリー 逆転サヨナラ勝 決勝進出 アメリカと決戦 侍ジャパンの先発は今永昇太
3月21日(水)19:00 決勝戦 日本vsアメリカ (日本時間22日 朝8:00) テレビ朝日生中継

■ 日本vsメキシコ 準決勝試合経過
▽佐々木朗希先発、1回2三振の力投 ショート源田、二塁山田、捕手佐々木
▽サンドバル先発 1回3三振を奪う 大谷翔平も三振
▽2回表 メキシコ ワンアウト1-2塁に しか佐々木朗希、ショートゴロに打ち取りダブルプレーで打ち取る
▽2回裏 吉田正尚、センター前ヒット 村上三振 岡本内野ゴロでダブルプレーでチェンジ
▽3回表 佐々木朗希、3者凡退で打ち取る
▽4回表 佐々木朗希 3ランホームランを浴びる 0-3でメキシコリード
▽4回裏 村上宗隆 ツーアウト1、3塁のチャンスに見逃し三振
▽5回表 山本由伸登板 ゼロ点に抑える
▽5回裏 1,2塁でサンドバル降板 ウルキデイ登板 ツーアウト満塁になるも近藤健介レフトフライに倒れ無得点
▽6回裏 源田レフトフライで、2アウト満塁で得点できす
▽7回表 吉田正尚、3ランホームランで3-3同点に
▽8回表 メキシコ アルザレーナの二塁打 タイムリーを打たれ2失点 5-3に
▽8回裏 満塁で代打山川犠打で1点 5-4 一点差 近藤健介見逃し三振で追加点ならず
▽8回裏 メキシコ無得点
▽9回裏 侍ジャパン最後の攻撃 大谷翔平先頭バッターで二塁打 ノーアウト二塁 吉田正尚フォアボールで1,2塁
村上宗隆 センターオーバーのタイムリー 逆転サヨナラ勝ち 決勝進出




9回裏 村上宗隆 センターオーバーの逆転サヨナラ打 6-5で勝利 ようやく待望の一発
 
逆転サヨナラランナーを向かい入れて喜ぶ侍ジャパン

村上宗隆の劇的逆転サヨナラ打で侍ジャパンがメキシコを下し3大会ぶりの決勝進出
 3月20日(日本時間21日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の準決勝が行われ、苦しい試合展開ながら終盤に粘りを見せた侍ジャパンが6対5の逆転サヨナラ勝ちでメキシコを下し決勝進出を果たした。
 すべては最後の劇的な結末のためだったのかと思うほど苦しい試合展開が続いた。
 佐々木朗希(ロッテ)とMLBで活躍するパトリック・サンドバルの先発で始まった試合は、ともに好調な立ち上がりを見せる。佐々木は2三振で三者凡退に抑えると、サンドバルは三者連続三振と投手戦の様相となった。
 均衡が崩れたのは4回。佐々木が2死から不運な当たりで連打を打たれると、6番ルイス・ウリアスに甘く入ったフォークをレフトスタンドに運ばれ3ラン。3点のビハインドを負った。
 すぐさま同点に追いつきたい侍ジャパンだが5回の二死満塁のチャンスで2番近藤健介(ソフトバンク)がレフトフライに倒れるなど、なかなか糸口を掴めなかった。
 それでも7回、近藤のライト前安打と大谷翔平(エンゼルス)の四球でチャンスを作ると、4番吉田正尚(レッドソックス)が追い込まれた後の低めに落ちるチェンジアップを上手く掬い上げ打球はライトスタンドへ。起死回生の同点3ランとなった。
 しかし、メジャーリーガーで揃えたメキシコ打線に直後の8回表に追撃される。5回から登板し好投していた山本由伸(オリックス)だったが、1死から1番ランディ・アロサレナに二塁打を打たれると、続くアレックス・ベルドゥーゴにも二塁打を打たれ勝ち越しを許す。さらにホエイ・メネセスにも安打を許して山本は降板。ここで栗山英樹監督は湯浅京己(阪神)をマウンドに送る。
 湯浅は得意のフォークで4番ロウディ・テレスを空振り三振に抑えるも、続くアイザック・パレデスにフォークを打たれ、さらに1点を失った。だが盗塁で二塁に進んでいたメネセスの本塁突入を吉田が好送球で刺して、2点差にとどめた。これが後々、大きな意味を持つことになった。
以上出典 WBC


ピッチング練習を始めた佐々木朗希 山本由伸も登板の可能性

チーム練習を開始した侍ジャパン

メキシコ戦のキーマン 佐々木宗隆 イタリア戦では打順を5番に下げたが、2塁打2本を放ち復調の兆し。

大谷翔平はバッティングに集中
以上 出典 野球日本代表侍ジャパン/WBC

出典 WBC



WBC 準決勝 米国vsキューバ




WBC速報 準決勝 米国14-2の大差でキューバに圧勝 決勝進出
米国打線が爆発、キューバの投手を打ち崩す ターナーは前夜の満塁ホームランに続き、今日も2本のホームラン、ゴールドシュミット2ランホームランなど4本のホームランでキューバを圧倒


出典 WBC
アメリカが決勝進出 ゴールドシュミットとターナーの4打点などでキューバを圧倒
 3月19日(日本時間20日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の準決勝がアメリカのローンデポ・パークで行われ、アメリカがキューバに14対2で圧勝。連覇を狙うアメリカが2大会連続の決勝進出を決めた。
 試合は序盤から激しく動く。キューバがロエル・サントス、ジョアン・モンカダ、ルイス・ロバートの三者連続内野安打という珍しい形で無死満塁の形を作ると、アルフレド・デスパイネが押し出し四球を選んで先制に成功した。
 しかしアメリカ先発のアダム・ウェーンライトは、その後の3人を打たせて取って最少の1失点に抑えると、その裏にアメリカ打線がすぐさま反撃に出る。キューバ先発のロエニス・エリアスから先頭のムーキー・ベッツがレフト線への二塁打で出塁すると、3番のポール・ゴールドシュミットがインコースいっぱいのストレートを上手く振り抜き、打球はレフトスタンドに飛び込む2ラン本塁打。すぐさまアメリカが逆転に成功した。
 さらに2回、前日の準々決勝ベネズエラ戦で逆転満塁本塁打を放ったトレイ・ターナーがソロ本塁打を放つと、3回にはピート・アロンソのタイムリーとティム・アンダーソンの犠牲フライで2点を追加。5対1とアメリカが主導権を握る。
 以降もアメリカ打線はキューバ投手陣に対して容赦ない攻撃を仕掛ける。4回にノーラン・アレナードの三塁打と相手投手の暴投、5回にゴールドシュミットの2点タイムリー、6回にターナーのこの日2本目の本塁打となる3ランとトラウトの二塁打と得点を重ねていき、無得点は7回のみ。8回には代走から出場していたセドリック・マリンズが右中間にソロ本塁打を放ちダメ押し。
 投げては、元巨人のマイルズ・マイコラスが2番手としてマウンドに上がった5回に、キューバのアンディ・イバニェスにタイムリーを打たれ1点こそ失うものの、その後は落ち着いて8回までその失点のみに抑えた。
 最後はアーロン・ループが1死からロバートに安打こそ許したものの、次打者のデスパイネを併殺打に抑えて試合終了。
 連覇に王手をかけたアメリカは、3月21日8時から行われる日本対メキシコの勝者と22日8時から決勝戦を戦う(試合開始日時はいずれも日本時間)。
出典 WBC

2本のホームランを放ったターナー



WBC速報 準々決勝 米国vsベネズエラ 9-7で激戦を制す。準決勝進出、キューバと対戦



出典 WBC

準決勝の組み合わせ 出典 WBC



トレイ・ターナーの逆転満塁本塁打でアメリカがベネズエラを下し準決勝進出
 3月18日(日本時間19日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の準々決勝がアメリカのローンデポ・パークで行われ、アメリカが終盤で劇的に逆転しベネズエラを9対7で下し、優勝した前回大会に続く2大会連続の準決勝進出を決めた。
 調子を上げてきたスター軍団・アメリカと、今大会無敗と勢いに乗るベネズエラの一戦は期待に違わぬ見せ場が何度もある好ゲームとなった。
 まずアメリカが怒涛の先制攻撃を仕掛ける。先頭のムーキー・ベッツからマイク・トラウト、ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナード、カイル・タッカーの5連打で一挙3得点。ベネズエラの先発マーティン・ペレスはタッカーの走塁死による1アウトしか取れずにノックアウトされてしまった。それでも、その裏ベネズエラはルイス・アラエスの2ランですぐさま1点差に詰めた。
 2回、3回と両者無得点で試合は落ち着きかけたが、4回以降に再び動く。アメリカが4回にベッツの犠牲フライ、5回にタッカーの本塁打で1点ずつを加え、リードを3点に広げた。
 アメリカにとっては、ここから逃げ切る試合展開に持ち込みたかったところだが思わぬ誤算が生じる。5回裏からマウンドに上がったダニエル・バードの制球がまったく定まらない。四球、内野安打、死球で満塁とすると、暴投で1点を失い、さらにストレートの四球と荒れに荒れ、降板。チャンスが転がり込んだベネズエラ打線は、この走者たちをルイス・アラエスの内野ゴロ、サルバドール・ペレスの二塁打、ロナルド・アクーニャ・ジュニアの犠牲フライで返し、6対5と一気に逆転に成功した。さらに7回にはホセ・キハダがピンチを見逃し三振で脱すると、その裏にアラエスがソロ本塁打を放ち、これがダメ押しになるかと思われた。
 しかし、劇的な展開はこの後に待っていた。8回表、アメリカがイニングまたぎの続投となったベネズエラのキハダから代打ピート・アロンソの安打や2四死球で無死満塁のチャンスを作る。ここで打席にはMLB通算1000本以上の安打を放ちながらも、この豪華打線では9番に座るトレイ・ターナー。代わったばかりのシルビノ・ブラチョに2ストライクと追い込まれたものの、ど真ん中に来たチェンジアップを振り抜くと打球は高い放物線を描いてレフトスタンドへ。起死回生の逆転満塁本塁打でスタンド、ベンチは熱狂し、ターナーは仲間たちに祝福されベンチに戻ると、ユニフォーム胸のUSAの文字を握り締めながら叫び喜びを爆発させた。
 これで2点のリードを奪うと、デビン・ウィリアムズ、ライアン・プレスリーというMLB屈指の救援投手たちが8回と9回を無失点に抑えて試合終了。アメリカが大会連覇に向けて準決勝に進出を決めた。準決勝は3月20日8時(日本時間)からキューバと戦う。
出典 WBC

メキシコ、プエリトルコに5対4で競り勝ち、準決勝進出 侍ジャパンと対戦

 メキシコの攻撃のキーマンは、一次ラウンドC組のMVPを獲得したアロザレーナ、不動の一番バッターで、5割の打率、1ホームラン、9打点を記録、絶好調。2ホームランを打っている元オリックスでプレーしていたメネセスも日本の野球を知っているだけに要注意。投手陣は、昨年のMLB最優秀防御率のタイトルを獲得しているウリアスが、準々決勝プエリトリコ戦で連打を浴びてまさかの4失点、不安も抱える。その中で期待を集めているのはサンドル、日本戦での先発が濃厚。大谷翔平のチームメートで、今シーズンは大谷に次ぐエンゼルスのエース格とされている。i
 一次ラウンドC組の初戦で15安打の猛攻で米国に11-5で大勝し、勢いの乗ってC組1位通過、初のベスト4進出を果たした。

以上出典 WBC

初回4失点の誤算もメキシコが逆転 プエルトリコを下し初の準決勝進出を決める
 3月17日(日本時間18日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の準々決勝がアメリカのローンデポ・パークで行われ、メキシコが4点のビハインドをひっくり返して5対4とプエルトリコに勝利。初めての準決勝進出を決めた。
 試合はいきなり動いた。メキシコの先発で昨年のMLB最優秀防御率のタイトルを獲得しているフリオ・ウリアスにプエルトリコ打線が襲い掛かる。
 四球とサンディ・ベルムデスの安打で1死一、三塁のチャンスを作ると、エマヌエル・リベラがライトへの犠牲フライを打って先制。さらにハビエル・バエスが逆方向のライトへ2ラン本塁打を放つと、続くエディ・ロサリオもセンターへ2打席連続本塁打を放って、初回から一挙4得点。準々決勝進出を喜んだ際に負傷し離脱となった守護神エドウィン・ディアスの思いも背負って戦う選手たちの闘志が乗り移ったかのようだった。
 それは守備にも感じられ、4回には左中間に抜けそうな打球を中堅手エンリケ・エルナンデスがダイビングキャッチ。プエルトリコファンが多く集まったスタンドを大いに沸かせた。  こうした援護もあり、プエルトリコの先発マーカス・ストロマンは5回途中まで、アイザック・パレデスのソロ本塁打とアレックス・ベルドゥーゴのタイムリーの2点に抑え、後続に託した。
 そして7回からはエドウィン・ディアスの入場曲に乗り、弟のアレクシス・ディアスが登板。スタンドのボルテージは上がったが、これが裏目に出る。
 メキシコのこの回先頭オースティン・バーンズに二塁打を打たれると連続四球で無死満塁。気負いすぎたのかアレクシス・ディアスは1つのアウトも取れずに降板となった。このピンチに登板したホルヘ・ロペスは2死までこぎつけるが、パレデスに同点の2点タイムリーを打たれると、ルイス・ウリアスにもタイムリーを打たれ、ついに逆転を許す。どちらも詰まった当たりだっただけに不運だったが、一度傾いた流れは止められなかった。
 逆転に成功したメキシコは、救援陣が奮闘。ウリアスの後を継いだハビエル・アサド、ジョジョ・ロメロ、ジェーク・サンチェスと繋いでいくと最終回はジョバニー・ガジェゴスが登板。クリスティアン・バスケスとフランシスコ・リンドーに安打を打たれ、2死一、二塁のピンチを招くが、最後はエルナンデスを見逃し三振に抑え試合終了。
 1次ラウンドのプールCでアメリカを破り1位通過した実力と勢いをメキシコが見せつけて逆転勝ちを果たした。一方、プエルトリコは2回以降に打線が沈黙。大きなミスこそ無かったものの悔しい敗戦となった。
 初めての準決勝進出を果たしたメキシコは、3月21日8時(日本時間)から3大会ぶり3回目の優勝を目指す侍ジャパンと戦う。

出典 FOX

侍ジャパン 9対3でイタリアに完勝 準決勝進出 
3月20日(月)19:00 準決勝メキシコ戦 (マイアミ ローンデボ・パーク) 
日本時間 3月21日(火)8:00am 生中継 TBS Amazonプライム
準決勝では佐々木朗希先発




先発投打二刀流大谷翔平 5回途中まで熱投

■侍ジャパンvsイタリア 試合経過
▽大谷翔平、二刀流で先発 吉田正尚4番に 村上宗隆は5番 源田テーピングをして出場
▽3回裏、大谷翔平の意表を突くバンドでチャンスを作り、吉田の内野ゴロで先制点
 続いて岡本の3ランホームランで4対0でリード 試合の主導権を握る
▽大谷、5回表、制球を乱し2死球を出し、2アウト満塁で打たれて2失点 4対2でイタリアが追い上げ
▽5回裏、すぐさま反撃 村上に待望のタイムリー2塁打、岡本も続いて、7対2としてイタリアを突き放す
▽6回表、第二先発で今永登板 無失点で抑える
▽7回表、ダルビッシュ有登板 3者凡退でイタリア打線を封じる
▽7回裏、吉田ソロホームラン 8対2 村上 前の打席に続いて再び二塁打 打撃は復調の兆しか 源田 右の小指を負傷しながらタイムリーヒット 9対2に
▽8回裏、ダルビッシュ、イタリアにソロホームランを浴び9対3
▽9回表 抑えの切り札、大勢 登板 ゼロ点に抑えて9対3で勝利 準決勝進出!
▽一次ラウンドのMVPは大谷翔平


2回を力投したダルビッシュ有登板

3ランホームランを含む5打点で大活躍の岡本和真

侍ジャパンの4番に座った吉田正尚

打順を5番に下げたが、2塁打2本を放ち復調の兆し 準決勝に進出した侍ジャパンに朗報

大谷翔平の流れを変えるバントや岡本和真の5打点の活躍などでイタリアを下し準決勝進出
 3月16日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 準々決勝ラウンド 東京プール』で侍ジャパンがイタリアと対戦。「負ければ即敗退」というトーナメントに入ったが、侍ジャパンが底力を発揮しイタリアを9対3で退け、5大会連続の準決勝進出を決めた。
 MLB殿堂入りを果たしているマイク・ピアザ監督のもと、イタリア人だけでなくイタリアにルーツのある優秀な選手たちを集めたチームの特徴のひとつは大胆な守備シフトだ。これが激戦のプールAを2位で通過する要因のひとつにもなったが、この日も果敢にシフトを敷いてきた。
 左打者に対しては一、二塁間に内野手3人を敷くことが多く、初回の大谷翔平(エンゼルス)のセンター前に抜けたかと思われた打球は遊撃手ニッキー・ロペスが二塁ベース後ろで横っ飛びして好捕。先制の芽を摘まれた。
 だが、このシフトを逆手に取ったのも大谷だった。3回、近藤健介(ソフトバンク)が四球で出塁すると、打席には大谷。第1打席と同じく内野手は右寄りに守り、三遊間にはエンゼルスの同僚でもある三塁手デービッド・フレッチャーのみが就いた。ここで大谷はガラ空きの三塁線目がけてバント。やや投手寄りのゴロになり左腕ジョセフ・ラソーサはなんとかグラブに収めるも、大谷の俊足に慌てたのか一塁へ悪送球(記録は安打と失策)。1死一、三塁とチャンスを広げた。
 すると、この日4番に入った吉田正尚(レッドソックス)がセンター前に抜けようかとする打球を放つと、これも二塁ベース近くにいたロペスが好捕して処理するが、その間に近藤が先制のホームを踏んだ。
 さらに5番・村上宗隆(ヤクルト)が四球を選んでチャンスが続くと、打席には岡本和真(巨人)。ここで6球目のスライダーに泳ぎながらもバットの芯でとらえると、打球は大歓声に包まれレフトスタンドへ。3ランとなり、この回4点を奪って試合の主導権を握った。
 投げても大谷は4回までイタリア打線を2安打に抑え反撃を許さない。しかし5回、デービッド・フレッチャーの安打や2死球で満塁のピンチを招く。するとフレッチャー兄弟の弟であるドミニク・フレッチャーに対して161キロのストレートで詰まらせながらも、ライト前に落とされ、これが2点タイムリーに。リードを2点に縮められ大谷は降板となった。
 このピンチを救ったのが伊藤大海(日本ハム)だ。ピアザ監督が「(もうすぐ)MLBレベル」と称した4番ブレット・サリバンに粘られながらも、最後は153キロのストレートでショートフライに抑えてピンチを脱した。
 すると5回裏、村上と岡本の連続長打で2点を追加し、7回には吉田の打った瞬間分かるライトへのソロ本塁打と右手負傷からスタメン復帰した源田壮亮(西武)のタイムリーでダメ押し。
 投手陣は3番手以降も今永昇太(DeNA)、ダルビッシュ有(パドレス)、大勢(巨人)と繋いでいき、失点はダルビッシュがドミニク・フレッチャーに打たれたソロ本塁打のみ。投打が噛み合った侍ジャパンが準決勝・決勝が行われるアメリカ・マイアミ行きへのチケットを手にした。
 この後、侍ジャパンは決戦の地へ向かい現地で数日の調整をし、日本時間3月21日8時から行われる準決勝に臨む予定だ。連覇した第2回大会以来の王座奪還まで、あと2勝。侍ジャパンが野球の母国・アメリカでどんな躍動を見せるのか楽しみだ。(出典 WBC)


キューバ、オーストラリアを4対3の接戦を制し、準決勝進出の一番乗り

 東京ドームに集まった35,061人の大観衆の前でデスパイネなど日本球界にゆかりのある選手らが躍動し、キューバが野球王国復活に向けた一歩を踏み出した。
 キューバの準決勝の対戦相手は、アメリアvsべネズエラ戦(3月18日[土] 19:00 日本時間19日[日]8:00am)の勝者。
 当初の組み合わせでは、侍ジャパンは準決勝でアメリカと対戦するとしていたが、WBAコミッショナーは急遽、変更し、準決勝では日米を別枠とした。両チーム勝ち残れば決勝で優勝をかけての「日米決戦」となる。

デスパイネら日本にゆかりのある選手たちが東京ドームで躍動 キューバがオーストラリアを下し4強入り
 3月15日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 準々決勝ラウンド 東京プール』の1日目が行われ、キューバがオーストラリアを4対3で下し、準優勝した第1回大会以来の準決勝進出を決めた。
 先制したのはオーストラリア。2回、キューバの先発で中日に所属するジャリエル・ロドリゲスから先頭の4番ダリル・ジョージがあわや本塁打の二塁打を放ち、アーロン・ホワイトフィールドが犠打できっちり送り1死三塁とすると、リクソン・ウィングローブのライト前安打でジョージが先制のホームを踏んだ。
 一方キューバは3回裏、この回からマウンドに上がったミッチ・ニューンボーンに対し、元ロッテのロエル・サントスが四球を選ぶと、続くジョアン・モンカダがレフトフェンス直撃の二塁打を放ち無死二、三塁のチャンスを作る。ここでルイス・ロバートがショートゴロを打ってその間にサントスが生還し同点。ここから一気呵成に逆転したかったが、元ソフトバンクのアルフレド・デスパイネの当たりがオーストラリア二塁手のロビー・グレンディニングに好捕されるなど、勝ち越しまではできなかった。
 中盤以降も息の抜けない戦いが続く。5回表にサントスがレフト頭上を超えようとする打球を好捕すると、5回裏にキューバはそのサントスがセンター前安打で出塁。さらにモンカダとロバートが四死球で続いて無死満塁。ここでデスパイネがライナー性の打球をライトに飛ばし、これが犠飛となり勝ち越しに成功した。さらにエリスベル・アルエバルエナとヨエルキス・ギベルトの連打で、さらに2点を追加した。
 しかしオーストラリアも6回表にウィングローブが2ラン本塁打を放って1点差に追いすがる。
 それでもキューバは、8回にソフトバンクに所属するリバン・モイネロが1死から連続四球で走者を背負うも後続を抑え、最終回は中日に所属するライデル・マルティネスが1人の走者も出すことなく、最後は空振り三振を奪って試合終了。キューバの選手たちは喜びを爆発させライデル・マルティネスを中心に歓喜の輪ができた。
 東京ドームに集まった35,061人の大観衆の前で日本球界にゆかりのある選手らが躍動し、キューバが野球王国復活に向けた一歩を踏み出した。

以上出典 WBC

一次ラウンド B組 侍ジャパンvsオーストラリア



山本由伸 4回8奪三振の圧巻のピッチング 以下出典 WBC

大谷翔平 自身の看板直撃の特大ホームラン
侍ジャパン オーストラリア戦を制す 4戦全勝で準々決勝進出 大谷翔平の先制3ランや山本由伸の好投
 3月12日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール』(プールB)の4日目が東京ドームで行われた。日中の試合で韓国がチェコを下して、試合前に準々決勝進出が決まっていた侍ジャパンだったが、気を緩めることなくオーストラリアに7対1と快勝。プールBを4戦全勝の首位で通過し16日の準々決勝に駒を進めた。
 試合は終始、侍ジャパンのペースで進んだ。オーストラリアの先発を任された20歳左腕ウィル・シェリフから四球と近藤健介(ソフトバンク)の安打でチャンスを作る。ここで打席に立った大谷翔平(エンゼルス)はシェリフが投じた2球目のカーブを振り抜いた。打った瞬間に本塁打と分かる打球は、右中間スタンド上部にある自身が映し出された広告の看板に直撃。衝撃の一発による3ランで先制し場内は大きな興奮に包まれた。
 続く2回には先頭の中野拓夢(阪神)の安打と盗塁、中村悠平(ヤクルト)の犠打、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)のタイムリーで追加点。さらにヌートバーが盗塁を決めると、近藤の二塁打でヌートバーが5点目のホームを踏んだ。4回にも大谷が押し出しを選んで1点を追加した。
 6点のリードは2年連続沢村賞右腕の山本由伸(オリックス)には十分すぎるものだった。「大谷選手がホームランを打ってくれて力みなく試合に入っていくことができました」と振り返るように、初回からキレのあるストレートと変化球で安定した投球を続け、4回60球を投げて1安打8奪三振無四球という圧巻の投球でオーストラリア打線を封じ込めた。
 その後も5回に中村のタイムリーで7点目を挙げると、5回から今大会初登板となった高橋奎二(ヤクルト)が2イニングを1安打無失点、7回は同じく初登板の大勢(巨人)が1イニングを3人で抑えた。8回は湯浅京己(阪神)が無失点、9回は髙橋宏斗(中日)がアレックス・ホールにソロ本塁打こそ浴びるが、後続を抑えて試合終了。
 これで侍ジャパンのプールB1位が確定。16日の準々決勝(東京ドームで19時開始予定)は、プールA2位のイタリアと準決勝・決勝が行われるアメリカ行きをかけて戦う。(出典 WBC)




一次ラウンド B組 侍ジャパンvsチェコ

侍ジャパン チェコ戦に完勝 佐々木朗希の8奪三振や集中打3連勝で準々決勝進出に大きく近づく
 3月11日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール』(プールB)の3日目が東京ドームで行われ、侍ジャパンはチェコと戦い10対2と快勝。3連勝とし、各プール上位2チームが出場できる準々決勝進出に大きく近づいた。
 栗山英樹監督が「3試合ともそうですが、今日も国際大会の難しさをジリジリと感じるような試合展開でした」と振り返ったように、試合の入りは決して良いものではなかった。
 1回表、先発のマウンドに上がった佐々木朗希(ロッテ)は最速164キロを計測するなど快調に飛ばしていくが、3番マレク・フルプに163キロのストレートをジャストミートされる二塁打でピンチを招くと、4番マルティン・チェルベンカのショートゴロを中野拓夢(阪神)が悪送球し先制を許した。
 打線もチェコの先発オンジェイ・サトリアの球速130キロに満たないながらも巧みな投球術に戸惑わされ2回まで無得点に終わった。
 それでも佐々木が2回と3回は力強いストレートとフォークやスライダーといった変化球のコンビネーションで抑え込んでいくと、3回裏に2巡目となった打線がサトリアをとらえた。
 近藤健介(ソフトバンク)が二塁打で出塁すると、大谷翔平(エンゼルス)は空振り三振に倒れるも村上宗隆(ヤクルト)が四球を選んでチャンスが拡大。ここで前日の韓国戦で3打数3安打5打点と大暴れした吉田正尚(レッドソックス)が逆方向のレフトへ二塁打を放って逆転に成功。さらに今大会初スタメンの山田哲人(ヤクルト)がレフト前にタイムリーを放って、この回に3点を挙げた。
 サトリアの後を継いだチェコの投手陣からも侍ジャパン打線は得点を重ねていく。4回にはラーズ・ヌートバー(カージナルス)、近藤、大谷と三者連続でタイムリーを放つと、村上が四球を選んだ後に吉田が犠牲フライを放って、この回は4点を挙げた。
 さらに5回には牧原大成(ソフトバンク)のタイムリー、8回には牧秀悟(DeNA)のソロ本塁打と山川穂高(西武)の犠牲フライで得点をふた桁に乗せた。
 投手陣は佐々木が4回2死の投球制限(1次ラウンドは65球まで)まで1失点8奪三振(自責点0)に抑えると、打者1人を連投の宇田川優希(オリックス)がきっちり抑えた。5回からは宮城大弥(オリックス)が登板し、立ち上がりこそ1点を失ったが、以降は危なげない投球を見せて最後までチェコの反撃を最小限に留めて試合を締めた。
 3連勝とした侍ジャパンの次戦は3月12日19時から同じく現在無敗のオーストラリアと対戦。昨年11月の『侍ジャパンシリーズ2022』では連勝を飾った相手ではあるが、南半球にあるため当時はまだ国内リーグが開幕前かつコロナ禍で久々の代表活動だった。今大会はコンディションが格段に向上しており、韓国を8対7、中国を12対2の7回コールド勝ちで倒し連勝中だ。そんな勢いに乗る相手に対し侍ジャパンは、過去2シーズンで33勝を挙げて2年連続で沢村賞に輝いている山本由伸(オリックス)の先発で臨む。(出典 WBC) 


一次ラウンド B組 侍ジャパンvs韓国

侍ジャパン 宿敵韓国に完勝

韓国戦 大谷翔平 自身の看板直撃特大ホームラン 以上出典 WBC

韓国戦 山本由伸 4回無失点の好投  出典 野球日本代表侍ジャパン

韓国戦で2塁盗塁を決めたヌートバー 一次ラウンド4試合ですべて1番バッターで攻守に大活躍 一躍侍ジャパンのムードメーカーに 出典 WBC

韓国戦ではMVPに選出されたヌートバー 出典 野球日本代表侍ジャパン
侍ジャパン打線爆発で13点を奪い韓国に大勝 ヌートバーの情熱が球場全体を揺らす
 3月10日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール』(プールB)の2日目が東京ドームで行われ、侍ジャパンは韓国と戦い13対4 の大勝を収めた。
 幾度も好勝負を展開してきた韓国との対戦だったが、試合は思わぬ展開になった。
 3回表、先発のダルビッシュ有(パドレス)は先頭のカン・ベクホに二塁打を打たれると、続くヤン・ウィジに追い込みながらも甘く入ったスライダーをレフトスタンドに運ばれ2点の先制を許す。さらにその後も村上宗隆(ヤクルト)の悪送球で出した走者をイ・ジョンフのライト前安打で返され、3点のビハインドを負った。
 この嫌な流れを払拭させたのがラーズ・ヌートバー(カージナルス)の気迫だ。2回まで無安打に抑えられていた韓国先発左腕のキム・グァンヒョンに対して連続四球からチャンスを作ると、1番に返り打席にはヌートバー。ここでヌートバーは痛烈な当たりで二塁手の左を抜くタイムリーを放ち、塁上で吠えながらガッツポーズ。これにはベンチ、スタンドのボルテージが一段と上がった。
 この後、ヌートバーの気迫が乗り移ったかのように近藤健介(ソフトバンク)と吉田正尚(レッドソックス)にタイムリーが飛び出し4対3と逆転に成功した。
 さらにヌートバーは守備でも沸かせる。5回1死一塁から遊撃手後方に落ちそうな打球に全力で駆けていくと、前日に続きダイビングキャッチ。次の打者がMLBも注目するイ・ジョンフであり、その後に二塁打を打たれたことからも試合の勝敗を左右するビッグプレーだった。
 そして5回からは侍ジャパンが一方的な展開に持ち込む。5回は近藤の本塁打や吉田の犠牲フライで2点、6回は中野拓夢(阪神)の三塁打を皮切りに、近藤の押し出し、大谷翔平(エンゼルス)のタイムリー、村上宗隆(ヤクルト)の犠牲フライ、吉田のタイムリー、岡本和真(巨人)のタイムリーで5点を挙げて試合を決めた。
 さらに7回には、中野の安打と、ヌートバーの安打と好走塁(外野から三塁への送球間に二塁へ進塁)などでチャンスを作ると、相手投手の暴投と押し出しで2点をダメ押した。
 投手陣も4回からマウンドに上がった2番手の今永昇太(DeNA)が3イニングを本塁打のみの1点に抑えて追撃を最小限に留めた。7回以降は宇田川優希(オリックス)、松井裕樹(楽天)、髙橋宏斗(中日)が1人の走者も出さずに抑え、コールド勝ち(7回以降10点差)一歩手前の9点差をつけて韓国を投打に圧倒した。
 試合後、お立ち台に上がったヌートバーは「最高の気分です。日本代表として戦えていることを誇りに思います」と喜びを表し、最後に「日本大好き!みんなありがとう!」と流暢な日本語で叫ぶと大歓声に包まれ、東京ドーム全体が興奮のるつぼと化した。
 ヌートバーの情熱あふれるプレーと姿勢が与える影響はとても大きい。試合後の記者会見でも「彼のがむしゃらさがチームに勢いをつけてくれている」(栗山監督)、「異国の地でプレーする難しさを感じさせることなく、チームに溶け込もうという気持ちをすごく感じるので勇気やパワーをもらっています」(ダルビッシュ)、「異国の地で大変だと思いますが、チームに本当に良い影響を与えるハッスルプレーやコミュニケーションでチームのプラスになっています」(近藤)と称賛の言葉が相次いだ。ヌートバーの情熱は世界一奪還を目指す侍ジャパンを確実に牽引している。
 侍ジャパンの次戦は3月11日19時から、この日の中国戦でWBC初出場初勝利を挙げたチェコと対戦。侍ジャパンは佐々木朗希(ロッテ)の先発で臨む。(出典 WBC)


一次ラウンド B組 侍ジャパンvs中国



大谷翔平 二刀流で先発 4回を1安打無失点

ヌートバー スーパーファインプレイ 攻守に渡る活躍で一躍、侍ジャパンのムードメーカーに
侍ジャパン 初戦中国戦で完勝 大谷翔平 二刀流で先発 ヌートバーの全力疾走 白星発進
 3月9日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール』(プールB)が東京ドームで開幕。侍ジャパントップチームはチーム開幕戦で中国と戦い、中盤までは思うような試合運びとはいかなかったが、終盤に畳み掛けて8対1の大勝発進となった。
 栗山英樹監督が試合後「あのプレーが流れを呼び込んでくれた」と振り返ったのは4回裏1死走者無しの場面。先頭打者として初回に初球をセンター前に運んで、その後の連続四球で先制のホームを踏んでいたラーズ・ヌートバー(カージナルス)が打席に立った。その直前の3回にはセンター前に落ちそうな打球を好捕して、ファンとチームメイトから大きな喝采を受けていた。
 そんな状況の中で迎えた第3打席、中国2番手の右腕・王唯一のツーシームをとらえた当たりはボテボテのファーストゴロに。それでもヌートバーは全力疾走を怠らず相手一塁手がもたつくと一塁はセーフに(記録は内野安打)。この姿勢を栗山監督は称えたのだ。
 そして好調続く近藤健介(ソフトバンク)がライト前安打で続いてチャンスは拡大。ここで先発投手兼3番打者の投打二刀流で臨んだ大谷翔平(エンゼルス)がレフトオーバーの二塁打を放って、ヌートバーと近藤が生還し2点を加えた。
 1回は無死満塁を作りながらも1点止まり、2回は走者を出しながらも無得点に終わり相手に流れが傾きかけてもおかしくない場面だっただけに大きな2点となった。
 投手としての大谷は、力強いストレートにスライダーを多く織り交ぜた投球で中国打線を抑えていき、4回を1安打無失点に抑えた。自身が放った援護点もあり3対0のリードでマウンドを戸郷翔征(巨人)に譲り、最後まで指名打者として出場を続けた。
 戸郷は6回に梁培にソロ本塁打を浴び、7回も「一発出れば逆転」のピンチを招くが連続三振を奪ってピンチを切り抜けた。
 こうして6回までは2点差で進み、中国のディーン・トレーナー監督が「“もしかしたら”と希望を抱かせる展開を作れました」と振り返る展開だった。
 しかし、7回に牧秀悟(DeNA)が逆方向のライトスタンドへ見事なソロ本塁打を放つと、直後の8回表には湯浅京己(阪神)が150キロを超えるストレートと落差のあるフォークのコンビネーションで三者連続三振を奪って中国打線に反撃の機会を与えず。
 すると8回裏、大谷のライト前安打や四球でチャンスを作ると、山田哲人(ヤクルト)と甲斐拓也(ソフトバンク)のタイムリーなどで4点をダメ押し。最後は伊藤大海(日本ハム)が危なげなく3人で抑えて試合を締めた。
 相手投手の制球が不安定で多く出塁したにもかかわらず16残塁と課題は残したが、まずはきっちりと白星を収めた侍ジャパン。次戦は3月10日19時から、初戦のオーストラリア戦を落とした韓国と対戦。侍ジャパンはダルビッシュ有(パドレス)の先発で臨む。
 一方、韓国のイ・ガンチョル監督は国際大会の経験が豊富で日本と過去に何度も対戦のある左腕キム・グァンヒョンの先発を明言。幾度も好勝負を繰り広げてきた好敵手の捨て身の気迫に立ち向かう。(出典 WBC)


一次ラウンドC組 メキシコと米国が準々決勝へ

メキシコ、カナダを10対3で下して3勝一敗でC組1位通過 同じく3勝1敗の米国は得失点差で2位通過 出典 WBC

初回4失点の誤算もメキシコが逆転 プエルトリコを下し初の準決勝進出を決める
 3月17日(日本時間18日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の準々決勝がアメリカのローンデポ・パークで行われ、メキシコが4点のビハインドをひっくり返して5対4とプエルトリコに勝利。初めての準決勝進出を決めた。
 試合はいきなり動いた。メキシコの先発で昨年のMLB最優秀防御率のタイトルを獲得しているフリオ・ウリアスにプエルトリコ打線が襲い掛かる。
 四球とサンディ・ベルムデスの安打で1死一、三塁のチャンスを作ると、エマヌエル・リベラがライトへの犠牲フライを打って先制。さらにハビエル・バエスが逆方向のライトへ2ラン本塁打を放つと、続くエディ・ロサリオもセンターへ2打席連続本塁打を放って、初回から一挙4得点。準々決勝進出を喜んだ際に負傷し離脱となった守護神エドウィン・ディアスの思いも背負って戦う選手たちの闘志が乗り移ったかのようだった。
 それは守備にも感じられ、4回には左中間に抜けそうな打球を中堅手エンリケ・エルナンデスがダイビングキャッチ。プエルトリコファンが多く集まったスタンドを大いに沸かせた。  こうした援護もあり、プエルトリコの先発マーカス・ストロマンは5回途中まで、アイザック・パレデスのソロ本塁打とアレックス・ベルドゥーゴのタイムリーの2点に抑え、後続に託した。
 そして7回からはエドウィン・ディアスの入場曲に乗り、弟のアレクシス・ディアスが登板。スタンドのボルテージは上がったが、これが裏目に出る。
 メキシコのこの回先頭オースティン・バーンズに二塁打を打たれると連続四球で無死満塁。気負いすぎたのかアレクシス・ディアスは1つのアウトも取れずに降板となった。このピンチに登板したホルヘ・ロペスは2死までこぎつけるが、パレデスに同点の2点タイムリーを打たれると、ルイス・ウリアスにもタイムリーを打たれ、ついに逆転を許す。どちらも詰まった当たりだっただけに不運だったが、一度傾いた流れは止められなかった。
 逆転に成功したメキシコは、救援陣が奮闘。ウリアスの後を継いだハビエル・アサド、ジョジョ・ロメロ、ジェーク・サンチェスと繋いでいくと最終回はジョバニー・ガジェゴスが登板。クリスティアン・バスケスとフランシスコ・リンドーに安打を打たれ、2死一、二塁のピンチを招くが、最後はエルナンデスを見逃し三振に抑え試合終了。
 1次ラウンドのプールCでアメリカを破り1位通過した実力と勢いをメキシコが見せつけて逆転勝ちを果たした。一方、プエルトリコは2回以降に打線が沈黙。大きなミスこそ無かったものの悔しい敗戦となった。
 初めての準決勝進出を果たしたメキシコは、3月21日8時(日本時間)から3大会ぶり3回目の優勝を目指す侍ジャパンと戦う。

出典 WBC

米国、コロンビアを3対2で接戦を制し、3勝1敗。一次ラウンド二位突破

出典 WBC
アメリカのキャプテン・トラウトが3安打3打点の大活躍 コロンビアを1点差で下して準々決勝進出を決める
 3月15日(日本時間3月16日)、『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』プールCの5日目が行われ、アメリカが3対2でコロンビアに逆転勝ち。2位で準々決勝進出を決めた。
 アメリカを勝利に導いたのは4打数3安打3打点とチームの全打点を叩き出したキャプテンのマイク・トラウトだった。まずは1回表の第1打席、2番センターで出場したトラウトは1死から右中間に三塁打を放って先制点のチャンスを演出する。その後、ポール・ゴールドシュミットが四球を選んで一、三塁とするが、ノーラン・アレナードがサードへの併殺に倒れて先制点を奪うことはできなかった。
 それでもアメリカは3回に2死からムーキー・ベッツが安打で出塁すると、暴投で二塁に進む。ここでトラウトがセンター前に弾き返すタイムリーを放ち、待望の先制点を挙げた。
 一方、初の1次ラウンド突破の可能性を残すコロンビアも意地を見せる。3回に先頭のオスカー・メルカドの二塁打でチャンスを作ると、1死三塁からジオ・ウルシェラの犠牲フライで同点。さらに2死一塁からレイナルド・ロドリゲスがセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。
 逆転を許したアメリカは5回に1死二、三塁と逆転のチャンスを作る。この場面で打席に立つのはトラウト。西武育成のジャシエル・ヘレラが投じた変化球を捉えると、レフト前への逆転2点タイムリーとなり、アメリカが再びリードを奪った。
 アメリカは先発のメリル・ケリーが3回に2点を奪われたが、4回からは豪華リリーフ陣による継投でコロンビアの反撃を封じる。ケンドル・グレーブマン、ダニエル・バード、デービッド・ベッドナー、ジェーソン・アダム、デビン・ウィリアムズ、ライアン・プレスリーが1回ずつを投げ、4回以降は2安打しか許さなかった。
 接戦を制したアメリカは3勝1敗でプールCの2位となり、日本時間3月19日8時から行われる準々決勝でプールD1位のベネズエラと対戦する。
 惜しくも敗れたコロンビアは1勝3敗でイギリスと並んだが、直接対決で敗れているため5位となり、次回は予選に回ることになった。
出典 WBC

マイク・トラウトの3ランホームラン 出典 WBC

豪華リリーフによる継投でコロンビアの反撃を封じた米国投手陣 出典 WBC


米国、カナダ戦では12対1で大勝、コールド勝ち、前回優勝の貫録を見せる マイク・トラウト本塁打 現在1次リーグC組の1位はカナダ(2勝1敗)、2位が米国(2勝1敗) 3月16日米国は、1次ラウンド通過をかけてコロンビアと対戦 カナダは米国を破ったメキシコと対戦   出典 WBC

C組順位表  出典 WBC

米国、メキシコにまさかの敗戦 11対5の大差 1勝1敗に 一次ラウンド突破に暗雲 出典 WBC
 




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廣谷  徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute(IMSSR)
President
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