「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

もう桜の季節

2008-04-01 11:54:55 | 生活
今日から4月に入った。桜が咲いている。私の部屋の窓から見える桜も、もう七分程咲いているようだ。このころになるといつもならソワソワと落ちつかず外に出たくなるのだが、ことしは、そんな気分にもなれない。
花冷えというのか、ここのところまた冬に舞い戻ったように寒い日が続いている。
昨日の夕方病院へ母を見舞うと、病室に入って来たおばあさんが看護婦さんを困らせていた。トイレで倒れていて,救急車で運ばれて来たらしいが、起き上がろうとしては「そろそろ夕飯の用意をせんといかんから,買い物行って来る」といいなが立ち上がろうとする。看護婦さんが、「ここは病院だからじっとしていて,時間が来たらご飯は運ばれて来るから寝とって」と何度も繰り返しいうのに、「どなたさんか知らないけれど、あなたのところは近いから良いけれど、私のところは遠いのでもう行かんとあかん」といっては立ち上がる。
同じ病室の人たちは思わず笑っていたが、私もつられて笑った後、なんだか悲しくなった。どんな形でかは人によって違うのだろうが、人はかならず老いがやって来る。私の年齢でももう、少しずつ忍び寄っては来ているのだろうが、まだ潜伏中で気がつかない。
徐々に,何だか変だなと気がつくのだろう。そうして、否が応でも認めなくてはならなくなるのだろう。このお婆さんのように、自分が倒れてしまったり病気になってるのに、まだ買い物や食事など日常の生活の繰り返しが、まるで機械化されたように刷り込まれているのだろう。たぶん、しんどいのに頑張って来た証なのだろう。けして笑ってはいけないことなのだと深く反省した。