一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段、自力になる

2022-01-14 23:32:42 | 男性棋戦
第80期A九順位戦7回戦の残り2局が、12日と13日に行われた。佐藤康光九段VS糸谷哲郎八段戦は糸谷八段、永瀬拓矢王座VS佐藤天彦九段戦は佐藤九段が勝った。
では改めて、現在の順を記してみよう。

①斎藤慎太郎八段 7勝0敗
④糸谷哲郎八段 5勝2敗
②豊島将之九段 4勝3敗
⑦佐藤天彦九段 4勝3敗
③広瀬章人八段 3勝4敗
⑤菅井竜也八段 3勝4敗
⑥佐藤康光九段 3勝4敗
⑨永瀬拓矢王座 3勝4敗
⑧羽生善治九段 2勝5敗
⑩山崎隆之八段 1勝6敗

糸谷八段が踏ん張ったことにより、斎藤八段の挑戦はおあずけとなった。こんなに早く挑戦者が決まってしまっては拍子抜けなので、この結果はよかった。
そして注目の降級争いである。3勝の永瀬王座が佐藤天九段に敗れたが、これはあらゆる意味で大きかった。
とりあえずは、羽生九段に自力残留の目が出た。8回戦の永瀬王座戦に勝つ条件は変わらないが、ここをクリアすれば、若干余裕が出てくる。すなわち最終戦勝利で残留確定だが、もし負けても永瀬王座も負ければ、順位一枚の差で残留が決まるのだ。
問題は永瀬王座との対戦成績だ。2013年11月15日の初対局から15局を数えるが、羽生九段から見て「●●●千●○●○○●●○●●●●」と、4勝11敗である。もっとも中には第87期棋聖戦の挑戦手合いがあり、これは羽生棋聖が3勝2敗で防衛している。しかしそれ以外の対局はからっきしダメである。これは羽生ファンにとって、いかにもマズイデータだ。
しかしここまで来たら、データをどうこう言っても意味がない、ともいえる。
2月4日の8回戦は、羽生九段一世一代の将棋が見られるだろう。
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