第80期A級順位戦は7日に羽生善治九段VS斎藤慎太郎八段、11日に豊島将之九段VS山崎隆之八段、広瀬章人八段VS菅井竜也八段が行われ、それぞれ斎藤八段、豊島九段、菅井八段が勝った。
ここで現時点での順位を記すとこうなる。
①斎藤慎太郎八段 7勝0敗
④糸谷哲郎八段 4勝2敗
②豊島将之九段 4勝3敗
⑥佐藤康光九段 3勝3敗
⑦佐藤天彦九段 3勝3敗
⑨永瀬拓矢王座 3勝3敗
③広瀬章人八段 3勝4敗
⑤菅井竜也八段 3勝4敗
⑧羽生善治九段 2勝5敗
⑩山崎隆之八段 1勝6敗
挑戦争いは7戦全勝の斎藤八段が最有力。あと斎藤八段が1勝するか糸谷八段が1敗するかで、斎藤八段の名人挑戦が決まる。最悪でもプレーオフで、ここでも斎藤八段が勝てばよい。よって九割九分、斎藤八段の挑戦が決まったといってよい。
なお、斎藤八段は名人挑戦を決めた時点で九段に昇段すると思う。なぜなら、「名人挑戦」はタイトル1期に換算されるからである。斎藤八段は前期名人戦の挑戦者であり、タイトルは第66期王座を獲得している。
前期広瀬八段が挑戦者争いをしていたとき、私が某巨大掲示板に「広瀬八段が挑戦者になったら九段だ」と書き込みをしたら、血の毛の多いネラーから「釣りだと思うが釣られてやるよ。なんで広瀬が九段になるんだあ?」と食ってかかられたことがあった。
言うまでもないが、広瀬八段は第51期王位、第31期竜王である。よって名人挑戦で九段となるわけだが、私はバカバカしくて返信しなかった。
ちなみに、第32期王座戦第5局で森安秀光八段が中原誠王座に大逆転負けを喫し話題になったが、あれは棋聖、名人挑戦を経ていた森安八段が九段昇段をも逃したという悲劇が加味されていたのである。
ただ、「名人挑戦=タイトル1期相当」のルールが現在も生きているかどうかは不明である。私としてはどっちでもいい。
いっぽうの降級争いは、山崎八段が2局を残し、降級が決まった。
残る1名は羽生九段が相当あぶない。もう、降級に片足を突っ込んでいる感じだ。
蛇足だが、過去10年で7局を終え2勝5敗以下だった棋士の結果を記しておこう。
第70期 ②佐藤康光九段 ●●●●●●○●○=10位
第70期 ⑥藤井猛九段 ●●●●○●○○●=8位(残留)
第71期 ④谷川浩司九段 ●○●●●○●●●=8位(残留)
第71期 ⑧高橋道雄九段 ●●●●○●○●●=9位
第71期 ⑩橋本崇載八段 ●●●●○●●○●=10位
第72期 ②三浦弘行九段 ○○●●●●●○○=6位(残留)
第72期 ⑧谷川浩司九段 ●●○●●●●●○=10位
第73期 ⑩阿久津主税八段 ●●●●●●●●●=10位
第74期 ③久保利明九段 ●●○●●●○●●=10位
第74期 ④広瀬章人八段 ●●●○●●●○○=7位(残留)
第74期 ⑤深浦康市九段 ○●●●●○●○●=8位(残留)
第74期 ⑥郷田真隆九段 ●●●○○●●●○=9位
第75期 ④佐藤康光九段 ●○●●●●●○○=8位(残留)
第75期 ⑥森内俊之九段 ●●●●○●□○●=9位
第76期 ⑤行方尚史八段 ●●●○○●●●○●=10位
第76期 ⑥屋敷伸之九段 ●○●●●○●●●●=11位
第77期 ②稲葉陽八段 ●○●●●○●○●=8位(残留)
第77期 ⑦深浦康市九段 ●●●○●●●○●=9位
第77期 ⑩阿久津主税八段 ●●●●●●●●○=10位
第78期 ⑥久保利明九段 ●●●○●●●○●=10位
第79期 ⑦三浦弘行九段 ●●●●○●●●●=10位
第79期 ⑧稲葉陽八段 ●○●○●●●●●=9位
2勝5敗が12回で、うち残留が5回。1勝6敗は8回で、うち残留は2回。0勝7敗は2回で、残留は0回。残留したケースの注目すべきは順位で、たとえば1勝者が3勝で助かった2回は、いずれも順位が4位だった。
2勝者の残留もほぼ同様で、ほとんどが上位に位置し、順位の差で降級を免れている。
となると、羽生九段の8位は相当にマズイということになる。
具体的には、羽生九段は8回戦で永瀬王座と対戦するが、負けた時点でアウト。
仮に羽生九段が8回戦と最終戦に勝って4勝5敗になったとしても、永瀬王座が7回戦と最終戦で勝てば5勝4敗となり、羽生九段より上に来る。
その場合、3勝の残り4名のうち、1名がそのまま3勝で終われば、羽生九段の首が繋がる。
いずれにしても、羽生九段が4勝5敗なら残留確率が50%くらい、というイメージである。
とにかく羽生九段は、8回戦の永瀬王座に勝たなければならない。この勝負は必見である。
ここで現時点での順位を記すとこうなる。
①斎藤慎太郎八段 7勝0敗
④糸谷哲郎八段 4勝2敗
②豊島将之九段 4勝3敗
⑥佐藤康光九段 3勝3敗
⑦佐藤天彦九段 3勝3敗
⑨永瀬拓矢王座 3勝3敗
③広瀬章人八段 3勝4敗
⑤菅井竜也八段 3勝4敗
⑧羽生善治九段 2勝5敗
⑩山崎隆之八段 1勝6敗
挑戦争いは7戦全勝の斎藤八段が最有力。あと斎藤八段が1勝するか糸谷八段が1敗するかで、斎藤八段の名人挑戦が決まる。最悪でもプレーオフで、ここでも斎藤八段が勝てばよい。よって九割九分、斎藤八段の挑戦が決まったといってよい。
なお、斎藤八段は名人挑戦を決めた時点で九段に昇段すると思う。なぜなら、「名人挑戦」はタイトル1期に換算されるからである。斎藤八段は前期名人戦の挑戦者であり、タイトルは第66期王座を獲得している。
前期広瀬八段が挑戦者争いをしていたとき、私が某巨大掲示板に「広瀬八段が挑戦者になったら九段だ」と書き込みをしたら、血の毛の多いネラーから「釣りだと思うが釣られてやるよ。なんで広瀬が九段になるんだあ?」と食ってかかられたことがあった。
言うまでもないが、広瀬八段は第51期王位、第31期竜王である。よって名人挑戦で九段となるわけだが、私はバカバカしくて返信しなかった。
ちなみに、第32期王座戦第5局で森安秀光八段が中原誠王座に大逆転負けを喫し話題になったが、あれは棋聖、名人挑戦を経ていた森安八段が九段昇段をも逃したという悲劇が加味されていたのである。
ただ、「名人挑戦=タイトル1期相当」のルールが現在も生きているかどうかは不明である。私としてはどっちでもいい。
いっぽうの降級争いは、山崎八段が2局を残し、降級が決まった。
残る1名は羽生九段が相当あぶない。もう、降級に片足を突っ込んでいる感じだ。
蛇足だが、過去10年で7局を終え2勝5敗以下だった棋士の結果を記しておこう。
第70期 ②佐藤康光九段 ●●●●●●○●○=10位
第70期 ⑥藤井猛九段 ●●●●○●○○●=8位(残留)
第71期 ④谷川浩司九段 ●○●●●○●●●=8位(残留)
第71期 ⑧高橋道雄九段 ●●●●○●○●●=9位
第71期 ⑩橋本崇載八段 ●●●●○●●○●=10位
第72期 ②三浦弘行九段 ○○●●●●●○○=6位(残留)
第72期 ⑧谷川浩司九段 ●●○●●●●●○=10位
第73期 ⑩阿久津主税八段 ●●●●●●●●●=10位
第74期 ③久保利明九段 ●●○●●●○●●=10位
第74期 ④広瀬章人八段 ●●●○●●●○○=7位(残留)
第74期 ⑤深浦康市九段 ○●●●●○●○●=8位(残留)
第74期 ⑥郷田真隆九段 ●●●○○●●●○=9位
第75期 ④佐藤康光九段 ●○●●●●●○○=8位(残留)
第75期 ⑥森内俊之九段 ●●●●○●□○●=9位
第76期 ⑤行方尚史八段 ●●●○○●●●○●=10位
第76期 ⑥屋敷伸之九段 ●○●●●○●●●●=11位
第77期 ②稲葉陽八段 ●○●●●○●○●=8位(残留)
第77期 ⑦深浦康市九段 ●●●○●●●○●=9位
第77期 ⑩阿久津主税八段 ●●●●●●●●○=10位
第78期 ⑥久保利明九段 ●●●○●●●○●=10位
第79期 ⑦三浦弘行九段 ●●●●○●●●●=10位
第79期 ⑧稲葉陽八段 ●○●○●●●●●=9位
2勝5敗が12回で、うち残留が5回。1勝6敗は8回で、うち残留は2回。0勝7敗は2回で、残留は0回。残留したケースの注目すべきは順位で、たとえば1勝者が3勝で助かった2回は、いずれも順位が4位だった。
2勝者の残留もほぼ同様で、ほとんどが上位に位置し、順位の差で降級を免れている。
となると、羽生九段の8位は相当にマズイということになる。
具体的には、羽生九段は8回戦で永瀬王座と対戦するが、負けた時点でアウト。
仮に羽生九段が8回戦と最終戦に勝って4勝5敗になったとしても、永瀬王座が7回戦と最終戦で勝てば5勝4敗となり、羽生九段より上に来る。
その場合、3勝の残り4名のうち、1名がそのまま3勝で終われば、羽生九段の首が繋がる。
いずれにしても、羽生九段が4勝5敗なら残留確率が50%くらい、というイメージである。
とにかく羽生九段は、8回戦の永瀬王座に勝たなければならない。この勝負は必見である。