６月22日（木）のLPSA麹町サロンin DISの第１部（15：00～17：00）は堀彩乃女流２級の担当で、当日は１席空きがあった。ファンクラブ会員の指導料金は4,000円で安くはないが、せっかくの機会なので、電話で申し込んだ。
JR四ツ谷駅から新宿通りをサロンに向かう。このまま進むとかって私が勤務していた会社にぶつかるので、歩道の反対側に渡った。
麹町駅まで来たが、ビルが分からない。いつも地下鉄の出入り口付近にあるエレベーターを利用していたからで、私は地下に潜って探したが分からず、５分のロス。再び地上に出て、LPSAのサイトを開きビル名を確認したら、細い道路の反対側にそれがあった。これじゃあ見つからないわけだ。結局５分の遅刻になってしまった。
教室に入ると、先客が２名いた。うちひとりはSug旦那で、いまもサロンで勉強しているとはすばらしい。
堀女流２級に挨拶。堀女流２級は昨年８月にデビューしたルーキーで、LPSAに入会したことで話題を集めた。もうLPSAに新人は入らないとフンでいたから、彼女の決断に我々LPSAファンは喝采をおくったのであった。
堀女流２級はボーイッシュな感じ。モノトーンの洋服が好きなようで、今日もそれ系だった。
本局は純粋な「初手合い」である。駒を並べようとしたところで、最後の客が見えた。まだ堀女流２級は「王」を据えていないが「並べてください」と私に言って、４人目氏の駒箱から駒を出した。私に「王」を取るか「玉」を取るか委ねたわけでもあるまいが、フランクな印象は受けた。
平手戦、私の▲７六歩で対局開始。
初手からの指し手。▲７六歩△３四歩▲２六歩△４四歩▲４八銀△４二銀▲５六歩△５四歩▲５八金右△４三銀▲６八玉△５二飛▲７八玉△６二玉▲８八銀△７二玉▲２五歩△３三角▲３六歩△８二玉▲４六歩△７二銀（第１図）
麹町サロンは2015年８月以来、２年ぶり３回目の来席。サロンには知己がいないので、将棋が終われば帰宅するのみ。それではつまらないから、どうしても足が遠のいてしまう。
机は「凹」に配置されており、私は手前左の席に座っている。右奥のSug旦那は二枚落ち戦だろうか。ただ二枚落ち定跡でなく、平手感覚の振り飛車に構えていた。Sug旦那、定跡は忘れてしまったのか、それとも自由に指したくなったのか。
右の男性は角落ち。やはり振り飛車に構え、▲６五歩と仕掛けたはいいが、△同歩で次の攻めがない。
お二方とも午後３時10分の時点でここまで進んでいるとはずいぶん早く、３時前から対局を始めていたに違いない。
堀女流２級は４手目△４四歩。堀女流２級は居飛車党だから、珍しい。横歩取りを好まなければここからウソ矢倉になるが、12手目に中飛車に振った。中飛車退治なら、私は10日の渡部女流初段戦で経験済みである。LPSAの若手２人を連破しちゃる、と意気込んで駒組みを進めた。
第１図以下の指し手。▲４五歩△３二金▲２四歩△同歩▲４四歩△同銀▲３七桂△４五歩▲２五歩△５五歩▲２四歩△２二歩▲５五歩（第２図）
左奥の男性は平手戦で、こちらは相矢倉になっていた。客は私語を言わず、堀女流２級も淡々と指している。この雰囲気、嫌いではない。
対中飛車には加藤流袖飛車をよく指すが、本局は▲４六歩を早めに突いた。堀女流２級は△７二銀。こう指されたら意地でも▲４五歩と仕掛けたいところだ。
堀女流２級は△３二金と備える。ここ△４五同歩は▲３三角成△同桂▲２四歩△４六角に▲２三歩成が強手。以下△２八角成▲３三と△３二銀▲同と△同飛▲５三桂△５一金左▲６一桂成△同金▲３七桂（参考１図）で下手有利、という定跡がある。
なお上手が△５三歩型の場合は、変化▲３三との時△５四銀と躱す手があるので、上手が有利となる。
私は▲４四歩と取り込み▲３七桂と跳び、△４五歩に▲２五歩。もし△同歩なら▲同桂△２二角▲２三歩△同金▲１三桂成△同金▲２二飛成△同飛▲４四角（参考２図）で、これは上手の１三金の形がヒドイから、下手指せる。
堀女流２級は△５五歩と衝撃を緩和。私は▲２四歩と取り込み、△２二歩と凹まして気分がいい。
▲５五歩と戻して第２図。堀女流２級は何を指すのだろうと思った。
（つづく）
JR四ツ谷駅から新宿通りをサロンに向かう。このまま進むとかって私が勤務していた会社にぶつかるので、歩道の反対側に渡った。
麹町駅まで来たが、ビルが分からない。いつも地下鉄の出入り口付近にあるエレベーターを利用していたからで、私は地下に潜って探したが分からず、５分のロス。再び地上に出て、LPSAのサイトを開きビル名を確認したら、細い道路の反対側にそれがあった。これじゃあ見つからないわけだ。結局５分の遅刻になってしまった。
教室に入ると、先客が２名いた。うちひとりはSug旦那で、いまもサロンで勉強しているとはすばらしい。
堀女流２級に挨拶。堀女流２級は昨年８月にデビューしたルーキーで、LPSAに入会したことで話題を集めた。もうLPSAに新人は入らないとフンでいたから、彼女の決断に我々LPSAファンは喝采をおくったのであった。
堀女流２級はボーイッシュな感じ。モノトーンの洋服が好きなようで、今日もそれ系だった。
本局は純粋な「初手合い」である。駒を並べようとしたところで、最後の客が見えた。まだ堀女流２級は「王」を据えていないが「並べてください」と私に言って、４人目氏の駒箱から駒を出した。私に「王」を取るか「玉」を取るか委ねたわけでもあるまいが、フランクな印象は受けた。
平手戦、私の▲７六歩で対局開始。
初手からの指し手。▲７六歩△３四歩▲２六歩△４四歩▲４八銀△４二銀▲５六歩△５四歩▲５八金右△４三銀▲６八玉△５二飛▲７八玉△６二玉▲８八銀△７二玉▲２五歩△３三角▲３六歩△８二玉▲４六歩△７二銀（第１図）
麹町サロンは2015年８月以来、２年ぶり３回目の来席。サロンには知己がいないので、将棋が終われば帰宅するのみ。それではつまらないから、どうしても足が遠のいてしまう。
机は「凹」に配置されており、私は手前左の席に座っている。右奥のSug旦那は二枚落ち戦だろうか。ただ二枚落ち定跡でなく、平手感覚の振り飛車に構えていた。Sug旦那、定跡は忘れてしまったのか、それとも自由に指したくなったのか。
右の男性は角落ち。やはり振り飛車に構え、▲６五歩と仕掛けたはいいが、△同歩で次の攻めがない。
お二方とも午後３時10分の時点でここまで進んでいるとはずいぶん早く、３時前から対局を始めていたに違いない。
堀女流２級は４手目△４四歩。堀女流２級は居飛車党だから、珍しい。横歩取りを好まなければここからウソ矢倉になるが、12手目に中飛車に振った。中飛車退治なら、私は10日の渡部女流初段戦で経験済みである。LPSAの若手２人を連破しちゃる、と意気込んで駒組みを進めた。
第１図以下の指し手。▲４五歩△３二金▲２四歩△同歩▲４四歩△同銀▲３七桂△４五歩▲２五歩△５五歩▲２四歩△２二歩▲５五歩（第２図）
左奥の男性は平手戦で、こちらは相矢倉になっていた。客は私語を言わず、堀女流２級も淡々と指している。この雰囲気、嫌いではない。
対中飛車には加藤流袖飛車をよく指すが、本局は▲４六歩を早めに突いた。堀女流２級は△７二銀。こう指されたら意地でも▲４五歩と仕掛けたいところだ。
堀女流２級は△３二金と備える。ここ△４五同歩は▲３三角成△同桂▲２四歩△４六角に▲２三歩成が強手。以下△２八角成▲３三と△３二銀▲同と△同飛▲５三桂△５一金左▲６一桂成△同金▲３七桂（参考１図）で下手有利、という定跡がある。
なお上手が△５三歩型の場合は、変化▲３三との時△５四銀と躱す手があるので、上手が有利となる。
私は▲４四歩と取り込み▲３七桂と跳び、△４五歩に▲２五歩。もし△同歩なら▲同桂△２二角▲２三歩△同金▲１三桂成△同金▲２二飛成△同飛▲４四角（参考２図）で、これは上手の１三金の形がヒドイから、下手指せる。
堀女流２級は△５五歩と衝撃を緩和。私は▲２四歩と取り込み、△２二歩と凹まして気分がいい。
▲５五歩と戻して第２図。堀女流２級は何を指すのだろうと思った。
（つづく）
