さる15日(土)に第29回将棋ペンクラブ大賞の最終選考会が行われ、当局から各賞が発表された。では転載してお知らせする。
最終選考委員:木村晋介(将棋ペンクラブ会長・弁護士・作家)、西上心太(文芸評論家)、所司和晴(棋士七段)
【観戦記部門】
◎大賞
内田晶 第41期棋王戦五番勝負第4局 渡辺明―佐藤天彦 共同通信
◎優秀賞
先崎学 第65期王座戦2次予選 三浦弘行―先崎学 日本経済新聞
【文芸部門】
◎大賞
後藤元気「将棋観戦記コレクション」(筑摩書房)
◎優秀賞
該当作なし
【技術部門】
◎大賞
神谷広志「禁断のオッサン流振り飛車破り」(マイナビ出版)
◎優秀賞
石川陽生「将棋戦型別名局集4 三間飛車名局集」(マイナビ出版)
【特別賞】
羽海野チカ「3月のライオン」
観戦記部門は二次選考の採点において優劣つけがたく、最終選考に残った5作は、どれが大賞になってもおかしくなかった。ただ私が二次選考を終えたあと、当ブログに「いや1作だけ、大賞候補と思えるものがあった」と加筆したのが、大賞受賞の内田晶氏の観戦記だった。
本局(第41期棋王戦五番勝負第4局)は2015年度の名局賞。指し将棋とダブル受賞で、これは史上初の快挙かもしれない。
優秀賞の先崎九段は、前年度の叡王戦決勝三番勝負第2局の観戦記に続いて、連続受賞。力のある人は、何度でも受賞してしまうのだ。
今年の観戦記は「身を削って」書いているようで、一読の価値がある。
文芸部門の大賞は後藤元気氏。この本は3月の将棋イベントで駅前に行った時、出展していた藤田麻衣子さんに強引に買わされた?ので、すでに読んでいた。
こちらの採点は当初「優」だったのだが、採点表の投函当日に「良」に変えた。編集の比重が大きく、大賞に適さないのではと思い直したからだが、別の二次選考委員は、解説の文章だけでも十分おもしろい、と評価していた。
技術部門大賞は神谷八段が受賞。最近は「28連勝男」としてよく藤井聡太四段の引き合いに出されたので、妙に知名度が上がってしまった。将棋ペンクラブ大賞贈呈式では、どんなコメントをかましてくれるか、いまから楽しみである。
優秀賞の石川七段の本は、昨年鈴木大介九段が「四間飛車名局集」で大賞を受賞した際、「石川先生の三間飛車名局集が受賞しないのはおかしい。私のよりはるかにおもしろい」と述べていた。「三間飛車―」は、発行日の関係で今年度にズレたようである。
なお今年は、羽海野チカ氏「3月のライオン」に特別賞を贈呈することになった。2007年からの連載による功績を讃えるもの、とのことである。
受賞の皆様、おめでとうございます。
なお将棋ペンクラブ大賞贈呈式は、9月15日(金)に、「レストランアラスカ パレスサイド店」で行われる。東京メトロ東西線・竹橋駅直結の、パレスサイドビル9階である。今年は四ッ谷の「スクワール麹町」ではないので、要注意だ。
開場は例年と同じ18時、開演は18時30分。会費は男性8,000円、女性6,000円。非会員でも参加可、である。
私ももちろん参加したいのだが、当日私がどんな職業に就いているのかまったく分からず、予定が立てられない。
もし当日参加できなければ、私は新たな職場で忙しくしている。参加できるようなら、まだプー太郎、ということだ。
最終選考委員:木村晋介(将棋ペンクラブ会長・弁護士・作家)、西上心太(文芸評論家)、所司和晴(棋士七段)
【観戦記部門】
◎大賞
内田晶 第41期棋王戦五番勝負第4局 渡辺明―佐藤天彦 共同通信
◎優秀賞
先崎学 第65期王座戦2次予選 三浦弘行―先崎学 日本経済新聞
【文芸部門】
◎大賞
後藤元気「将棋観戦記コレクション」(筑摩書房)
◎優秀賞
該当作なし
【技術部門】
◎大賞
神谷広志「禁断のオッサン流振り飛車破り」(マイナビ出版)
◎優秀賞
石川陽生「将棋戦型別名局集4 三間飛車名局集」(マイナビ出版)
【特別賞】
羽海野チカ「3月のライオン」
観戦記部門は二次選考の採点において優劣つけがたく、最終選考に残った5作は、どれが大賞になってもおかしくなかった。ただ私が二次選考を終えたあと、当ブログに「いや1作だけ、大賞候補と思えるものがあった」と加筆したのが、大賞受賞の内田晶氏の観戦記だった。
本局(第41期棋王戦五番勝負第4局)は2015年度の名局賞。指し将棋とダブル受賞で、これは史上初の快挙かもしれない。
優秀賞の先崎九段は、前年度の叡王戦決勝三番勝負第2局の観戦記に続いて、連続受賞。力のある人は、何度でも受賞してしまうのだ。
今年の観戦記は「身を削って」書いているようで、一読の価値がある。
文芸部門の大賞は後藤元気氏。この本は3月の将棋イベントで駅前に行った時、出展していた藤田麻衣子さんに強引に買わされた?ので、すでに読んでいた。
こちらの採点は当初「優」だったのだが、採点表の投函当日に「良」に変えた。編集の比重が大きく、大賞に適さないのではと思い直したからだが、別の二次選考委員は、解説の文章だけでも十分おもしろい、と評価していた。
技術部門大賞は神谷八段が受賞。最近は「28連勝男」としてよく藤井聡太四段の引き合いに出されたので、妙に知名度が上がってしまった。将棋ペンクラブ大賞贈呈式では、どんなコメントをかましてくれるか、いまから楽しみである。
優秀賞の石川七段の本は、昨年鈴木大介九段が「四間飛車名局集」で大賞を受賞した際、「石川先生の三間飛車名局集が受賞しないのはおかしい。私のよりはるかにおもしろい」と述べていた。「三間飛車―」は、発行日の関係で今年度にズレたようである。
なお今年は、羽海野チカ氏「3月のライオン」に特別賞を贈呈することになった。2007年からの連載による功績を讃えるもの、とのことである。
受賞の皆様、おめでとうございます。
なお将棋ペンクラブ大賞贈呈式は、9月15日(金)に、「レストランアラスカ パレスサイド店」で行われる。東京メトロ東西線・竹橋駅直結の、パレスサイドビル9階である。今年は四ッ谷の「スクワール麹町」ではないので、要注意だ。
開場は例年と同じ18時、開演は18時30分。会費は男性8,000円、女性6,000円。非会員でも参加可、である。
私ももちろん参加したいのだが、当日私がどんな職業に就いているのかまったく分からず、予定が立てられない。
もし当日参加できなければ、私は新たな職場で忙しくしている。参加できるようなら、まだプー太郎、ということだ。