一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤井聡太四段の将棋大賞受賞タイトルを予想する

2017-07-06 00:06:49 | 将棋雑記
5日に王位戦七番勝負が開幕。Abema TVでは第1局を中継し、聞き手のひとりが室谷由紀女流二段だった。
その室谷女流二段、赤い口紅を引いたもんだからますます美貌が映えて、ケバくさえ見えた。
美人はナチュラルメイクで十分、を証明した。

   ◇

7月2日(日)の竜王戦本戦トーナメントで藤井聡太四段が佐々木勇気五段に敗れ、藤井四段の連勝は「29」で止まった。藤井四段は残念だったが、この半年間公式戦を勝ち続け、マスコミに「将棋」をアピールした功績は大きかった。将棋関係者は藤井四段に感謝、感謝であろう。

ところで将棋界では、年度末に将棋大賞の表彰がある。項目は以下のごとくである。

◎最優秀棋士賞
◎優秀棋士賞
◎敢闘賞
◎最多対局賞
◎最多勝利賞
◎勝率一位賞
◎連勝賞
◎新人賞
◎東京将棋記者会賞
◎升田幸三賞
◎升田幸三賞特別賞
◎名局賞
◎名局賞特別賞
(女流賞は割愛)

このうち藤井四段はいくつ受賞するだろう。順番に検討してみよう。
まず、最優秀棋士賞、優秀棋士賞、敢闘賞は重複で受賞できないが、藤井四段は最低でも優秀棋士賞か敢闘賞は受賞できると思う。そのくらいの活躍はしたと思う。
最多対局賞以下4つは記録部門で、自動的に確定する。藤井四段は4月1日以降20局戦って19勝1敗。連勝は前年度から継続して「29」なので、これは確定だ。
対局数は2位の13局、勝利数は2位の10勝を大きく離してぶっち切り。藤井四段は今年度このあと26局が確定しており、どちらも相当数伸びることが予想される。
勝率は現在「10割」が何人かいるので首位ではないが、20局戦って勝率.950は驚異的で、藤井四段が今後大きく崩れることも考えにくく、この受賞も十分あり得る。
結論として、記録部門4冠は十分達成可能と見る。
ちなみに1988年度の羽生善治五段は、64勝16敗。最多対局賞、最多勝利賞、勝率一位賞、最連勝賞の記録部門を独占し、ノンタイトルながら最優秀棋士賞に輝いた。なお羽生五段はこの期、棋戦優勝を3つしている。
新人賞も藤井四段でキマリであろう。ただ、優秀棋士賞や敢闘賞との同時受賞はあるのだろうか。過去の事例はないが、同時受賞に値する活躍と思われる。
東京将棋記者会賞は棋戦の勝利とは関係ないが、やはり藤井四段が最有力である。対抗として今期引退した加藤一二三九段、6月に亡くなった大内延介九段などが挙げられるが、両者は過去に受賞しており、この可能性はほぼない。
升田幸三賞は、藤井四段に真新しい新手、構想は見受けられなかったので、この受賞はないと思う。ただ29連勝目を達成した竜王戦・増田康宏四段戦の「▲1五角」「▲5三桂打」はかなり斬新で、受賞するならあの将棋かと思う。
名局賞(名局賞特別賞)は、やはり増田四段戦が該当すると思う。むしろこちらの受賞のほうが可能性が高い。
ただ今年度はまだ3月しか経っていない。今後藤井四段に驚愕の名局が生み出されるやも知れず、期待は大きい。
整理すると、今年度の将棋大賞で藤井四段が受賞すると予想する賞は以下の通り。

◎優秀棋士賞
◎最多対局賞
◎最多勝利賞
◎勝率一位賞
◎連勝賞
◎新人賞
◎東京将棋記者会賞
◎升田幸三賞特別賞
◎名局賞特別賞

来年はどんな結果になっているだろうか。
コメント (4)
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