もし、Aさんが進もうとしている道に落とし穴があることを私が事前に知っていた場合、
「Aさんに落とし穴があることを教える」もしくは「Aさんに何も言わない」という選択肢があるとしたら、これまでの私は「Aさんに何も言わない」という選択肢はなかった。
Aさんに大怪我をさせてはいけない、Aさんがどう判断するかは別としてせめて情報だけでも伝えねば…と思っていました。伝えないことで自分自身が後悔すると強く思っていました。
でも、私のことを良く思っていないAさんは「あなたはいつも上から目線なのよ。なんでも知っているかもしれないけれど…そんな性格じゃ、あなたは将来孤独になるわよ」と私に言う。
さすがにそういうことが続くと、Aさんに対して口数が少なくなりました。
Aさんが病気で辛い思いをしていても、Aさんのために情報を収集したりすることも、何かを手伝おうとする気持ちも薄れていきました。
病院勤務のため病気に対する情報を収集することはそれほど難しくありません。「こうすれば良くなる」と医療従事者なら考えつくことも口に出さなくなりました。
(続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます