イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その36☆悲しいときはカリーを食べに…☆

2010-12-17 09:13:42 | 身辺雑記
                        

 皆さん、お元気ですか?
 昨日、僕は、ライヴの打ち合わせに新橋に出るとちゅう、銀座線のなかに携帯を落として紛失しちゃいました。
 2日前には家の鍵を紛失して全部作りなおしたりしてますし、先週には、古くからの友人との絶縁事件が重なったりで、どうもここのところプライヴェートが低気圧きりもみ飛行中のイーダちゃんです。
 携帯とか鍵なんかはあくまでモノですから、まあ、なんとでもなりますが、古くからの友人と決裂したのは応えました。
 ええ、いままで経験したどんな失恋よりきつうおました。(ToT)

 突然ですが、貴方、悲しいときはどう処理されてますか?
 海を見にいく? 遠いところに旅にでる? あるいは酒?---気絶するほど飲みまくるとか。
 ハード・トレーニングなんてのもなかなかいいですね。
 温泉湯治なんてこんなときは理想的なのかもしれない---しかし、イーダちゃんは、今年の8月に超・豪勢な北海道一周温泉旅行をすでにやっちゃってますからね。あまり温泉ばっかり行きすぎてると、そのうち贅沢しすぎだとバチをあてられそうな気がしてきちゃう。
 だもんで、日本橋にカリーを喰いにいきました。

----えっ、日本橋?

----ええ、日本橋に。

----なぜに日本橋? 神田とか中野じゃなくて?

----ええ、神田とか中野とかじゃなくて日本橋。どしても日本橋なんです。こちら、地下鉄からあがって永代通りからちょこっと入ったところに、「紅花」ってレストランがありまして、そこに、そんじゅそこらじゃ味わえない、見事な絶品カリーがあるんです…。

 ええ、たしかに「紅花」さんは印度料理屋じゃありません。
 基本的には洋食のレストラン。しかも、店のウリは、日本橋における鉄板焼きの老舗の看板だというんですから、ますますカリー世界からは遠去かる理屈です。
 印度料理フリークのイーダちゃんが推薦するにはふさわしくないお店かもしれない、でも、1度ここのカリーを食べちゃいますと---たぶん、貴方も後々までこの魅惑の味覚にハマることになると思われます。
 こちらのカリーは、通称「ココットカレー」と呼ばれておりまして---。
 注文すると、しばらくして、大きな茶色の壺に入って運ばれてくるんです。給仕のお姉さんが自分のまえのテーブルにことんと壷をおいて、目のまえで壷の蓋をあけてくれまして……その瞬間、プワーッと惜しげもなくあたりに振りまかれる、超・極上のスパイシーな芳香ときたら! ブラックペッペーとクミンと、メティとカルダモン、その他もろもろのスパイスが混じりあった、鼻腔をきゅっと切なくさせる、ちょっとたまらん種類の香りなんです。
 カリーのソースは見ての通りのサラサラ系---でも、そうとうこれは辛めの感じ。
 お値段は、1人前で 1,575円、やや高だけど、旨さがマジで並じゃない。
 昼時は近郊のサラリーマンでどの席もいっぱいに埋まります。しかも、育ちのよさげな彼等---エリート・サラリーマン系がこぞって注文するのは、ほぼ80パーセント以上がこの「ココットカレー」だっていうんですから、もう凄い人気ってことですよ。
 彼等・スーツ系の「ココットカレー」のマニア連が---彼等はなぜか単独で来店する例が多いようです---テーブルにドカンと置かれたおのおのの壷と相対しながら、無心になってカリーを食してる情景は、なぜか神聖な儀式みたいに見えたりもしてきます。
 ふだんだったらイーダちゃんとまったく生活圏のちがう、仏教的にいうなら「縁なき衆生」なんでせうが、おなじように極上のカリーを食しにきてるお仲間ということで、何気に流れる客同士のまなざしも、駅のホームで交わすそれよりも暖かくて柔らかめの感じです。
 僕はこちらのお店の2階席で食したのですが、食事どきのこの風雅な感じ、なかなかよかったですよ。 (^O^;/

                                 

 左上が、日本橋紅花別館さんの通りの写真、そして、右上のが「ココットカレー」入りの例の壺ですな。
 ちなみにレストラン紅花さんの別館のホームページは www.benihana.jp/nihonbashi:/spicy.html であります。
 僕はここ、湯島の「デ○ー」さんより上だと個人的には思ってるんですけど---。 

 さて、人間って現金なもので、さまざまな悩みからよろめくようにレストラン入りしたというのに、いざ、本当に美味しい、好みの食べ物をいったん喰いだしたら、それまでの悩みのあれこれが一瞬脳裏から消失するんですよ。ええ、頭のなかも心中もひたすら「ココットカレー」一色になっちゃう、そんなありがたい無心の時間がどこからか訪れてくるんです。
 20種類のスパイスの瀟洒な芳香と、皿と口内とを行来するスプーンとお皿のかちゃかちゃいう音以外はなにも存在しえない小宇宙が、ふいに目前に現出する、とでもいいますか。
 飯喰ってるときって基本的に無心で、特定のことを考えてるわけじゃないんですが、いざ食しおえてみると、自分がなんだか凄く有意義な時間のすごしかたをしてきたみたいな充実感が、胸のへんにこう残っているんですね。
 で---勘定をすまして、北風のくるくる舞ってる舗道にでてみると……なぜか、自分の気持ちがさっきよりほんの少しばかり楽になってることに気づいたりして---。   

----ああ、うまかった…。

 ちょっと伸びして、視界の右斜め上にお午すぎの光の気配、それからまたアスファルトの道、歩きだして---。
 生きてりゃ誰でもいろいろあります。でも、ま、まえむいて、旨いもの喰って、ぼちぼちトコトコ行きませう。(^^)


 § 落とした携帯、でてきました。新橋駅銀座線のホームと電車との狭い隙間にホルダーごと落ちちゃってたようですね。
   事実は小説より奇なり。よくあんなとこ落ちるよ。夜間作業のひとが見つけてくれたらしく、新橋駅の駅員さんから今朝7時に電話がありました。いや、どうもありがとうございます。助かりました。M(_ _)M


 


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