イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その11☆ミスター・ジョン・レノン!(^o^)/☆

2010-10-14 01:19:03 | ☆ザ・ぐれいとミュージシャン☆


僕がジョン・レノンと出逢ったのは、中学二年のときでした。
 ちょうどジョンが「Rock'n'Roll」を出して、長い主夫生活に入っていた時代のころです。ですから、当時ジョンは音楽界の第一線からまったく撤退してたワケで、TVなんかには全然出てなかったんですよ。時代はT-rex一色でしたね。グラム・ロックの時代。あと、Kissとかピストルズとか。ただ、僕としては、彼らの発信するRockに、それほど魅かれているという自覚はなかったんですよ。それなりにいいな、とは思ったけど。
 初めて音楽に魂を奪われたのは、神奈川県藤沢市善行中学の昼休みの校庭ででした。
 校内放送でビートルズの「She Loves You」がかかったんですよ。
 そのとき、僕、たしか竹箒でみんなとわいわい遊んでたんですよ。でも、一瞬で気持ちを奪われちゃって、同級生の小林っていうのに(彼、そーゆーのにやたら詳しいマセガキだった んです)、
「なあ、小林、あれ何? いま放送でかかってるの? 教えて。なんて曲?」
 すると、彼、ふふんと小馬鹿にしたような笑いをうかべて、
「なんだ、お前、そんなのも知らないの?(得意げに。うん、そーゆー奴でした)」
「うん、だから教えてって(苛々を抑えつつ)」
「あれはね、ビートルズのシー・ラブズ・ユーって曲。常識じゃん」
 その瞬間以降、中学はもうビートルズ一色でしたね。それ以前の僕のアイドルは極真空手のマス・オーヤマだったんですが、一瞬にしてそのブームは煙になっちゃった(笑)。ギターはじめて、バイトしてレコード買ってね、関連本ことごとく集めて……。で、「A Hard Day's Night」や「Dizzy Miss Lizzy」でVocalをとっている、剃刀みたいな通りのいい声をしたジョン・レノンって男にだんだんと熱中していったワケなんですよ、コレが。
 なにしろジョンは格好よかった。やることなすこと、全部が全部。
 ジョンはインタヴューがまた格好いいんですよ、気まぐれで、男臭くて、奔放で。
 アメリカ上陸の際、あんまり決まりきったことばかり聞かれるのにウンザリしたジョンがある記者に返した応対がこれ、

----アメリカでいちばん嫌いなものはなんですか?
----You……。(苦りきって)

 好きだったなあ、この真正直な答えよう!
 世界のアイドルだった全盛時代、ベトナム戦争について米記者から尋ねられた際の対応も凄かった。

----この戦争は間違ってるよ。アメリカはいますぐ戦争をやめて、ベトナムから撤退すべきだ。

 僕が小学校のときから、毎朝のTVニュースではベトナム戦争のニュースが流れていたんですよね。僕はそれを見ていつもイヤーな気持ちになっていたんだけど、偉い大人も誰でもその大きな戦争についてきちんと答えてくれたひとはいなかった。それをこれほどシンプルに、かつ明快に答えてくれたのは、まさにジョン・レノンだけだったんですよ。
 もー 震えましたね。(ToT;>
 いまのアイドルでいったい誰がこんな返答をします? アイドルじゃなくって芸能人でも誰でも。
 こんな返答をしたらケネディ暗殺事件すらウヤムヤにしたアメリカで今後どうなっちゃうのよ? 殺されるかもしれない。
 むろん、マネージャーのエプスタインだって戦争に関しての返答は差し控えるように前もって警告してはいたんです。
 実際、ポールはいう通りにしてました。
 でも、ジョンはそうしてはいられなかった。損得の問題じゃない、いわずにはいれない気持ちについなっちゃったんでせうね。その結果、どうなろうとも。
 ジョン・レノンのこの正直さ、誠実さには、いつも魅了されます。
 こうしてこれを書いている、いまこの瞬間も。
「Imagine」---名曲だと思いますよ。
 Classicな基礎をもった、いわゆる西洋伝統音楽の文脈のなかでの名曲とはちがう、しかし、この曲の持ってる深いヴィジョン、思想性、あとやっぱりこの曲においても底流してる、なんともジョン流の愚直なまでの「率直さ」---そうした見地から総合的に見てみると、この曲、Bach や Beethoven ももうすでに超えちゃっているのでは、と思ったりもします。
 いや、もしかするとそれ以上、これ、ひょっとして、この2000~3000年間でナンバーワンの曲かもしれません。
 30年前ならこんな意見フフンと鼻先で笑われましたけど、現にいま、世の中だんだんとそっちサイドに動いていってるじゃないですか。
 ただ、僕個人としては、Imagineはあんま好きじゃない。
 ジョン、自分の声にエフェクトかけて、か細いような、なんか弱々しいVocalになっちゃってるじゃないですか、結果的に。
 僕は、好き勝手に気持ち良さげに歌ってる、若い、ゴリゴリのジョンがやっぱり好きですねえ。
 たとえば「青春」ってコトバを聞いて、僕がいちばん最初に連想するもの。
 ふたつ、あります---Schubert の歌曲「美しき水車小屋の娘」(ただし夭折の名テノール、Fritz Wunderlich が歌ってるものに限ります。フィッシャー・ディースカウじゃダメ)---それともうひとつ、それは「恋するふたり」を歌っているときの、ジョン・レノンのあの切ない、張りのある、濡れそぼった声なんですよ。
 あれは、まさに目に見えない命のしずくをふりまきながら歌ってるような、ジョンだけの奇跡のVocalだと思います。
 ジョン・レノン、いま生きてたら、イラク戦争、9.11、それに我が国の尖閣諸島問題、やっぱり黙ってられなかったでせうねえ。
 現にイラク戦争のときは「Imagine」全米でズバリ放送禁止になりましたもんねえ。その理由がいい、兵士の士気を落とすからだって。
「Imagine」と、それを禁止しないと戦争を遂行できない政府と---どちらが正しいかはいうまでもなく自明だとイーダちゃんは思いますけど。
 残念ながら、いまの時代の歯車はいい方向にむかって廻ってはいない、僕はそう感じます。でも、そんなこというとジョンに怒られちゃいますからね。ジョンはいつも明るく楽観的でした。
 で、最後にジョンならではの美しいコトバをひとつあげておきますか。
 
---僕は、ロックフェラーとはまったく違うやりかたでロックフェラーたちと闘いたい。自分たちとあまりにちがってるんで、彼等がどう反撃していいか分からなくなるような、そんなやりかたで。

 おやすみなさい。今夜貴方が見る夢はきっといつもと違うでせう。m(_ _)m

 





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