2014年12月30日、つまりは昨日---太極拳の師範代をやっていた友人のドンが亡くなりました。
僕は、非常にこのオトコが好きだった。
まえの会社にいたときは、お菓子をもらったり、一緒にミット叩きしたり、あるいは皇居の東御苑をぶらぶら散策したり、神保町をうろついてラーメンを喰ったり、体幹づくりのための一本歯の下駄を上野まで買いいったり---それこそいろいろ遊んだもんです。
そうそう、いつかSの件で人間凶器のS5段とHを叩きのめしにでかけようとしていた怒り沸騰中のオレを、もちまえの冷静さと良識でとめてくれたのも君だったよなあ。
僕の格闘技関係の知識は、ほとんど、彼から教わったものなんです。
あの天才・王向斉も、意拳の澤井健一も、垂木斬りの中村日出夫も、僕は、ぜーんぶ彼から教わったの。
友人の格闘技マスターであるプロフェッサー、ムエタイ野郎のサトー氏と3人で遊んでたとき、僕は冗談で、このなかでいちばん先に逝くのはどう考えてもドンだよなあ、偏食だし、野菜食わなすぎだし、なんていって皆で笑ったりしてたけど、まさかその予言がこんな形で実現しようとは……
運命の悪戯ってやつに、いまはコトバもありません。
ドンは、ここんとこずっと体調がわるく、会社を休んでたっていうのは、僕も聴いてました。
30日の夜に、自宅のプレハブでなんかポン酢をつかった食べ物をつくってる最中かに、どうも倒れたらしい。
で、見つかったときは、もうすでに手遅れだったとか…。
僕は、血管・循環器系の不調だって聴いてたけど、わるい体調とつきあいながら、この後もちょこちょこつきあったりしていけるものだとばかり思ってました。
ねえ、太極拳の師匠である江東癡半(ちはん)先生は、君の訃報をもう知っているのかしら?
いろんな想いがアタマをかすめます。
まだ、葬儀の情報とかは入ってきてないんですが、仕事のあいま、実家の春日部までぜひお別れにいきたいですねえ…。
<ドンに捧げる唄>
それにしてもドン---
早いよ、早すぎるって、その逝去はさあ
だって、まだ君、40代じゃん…
オレ、今年夏に君とサトー氏との飲み会企画しつつ
もちまえの多忙さからそのプロジェクト放棄したこと
いま、スゲー後悔してる
やっときゃよかったなあ…
もいちど話せればよかったなあ…
けれども、今朝の空はそんなオレの気も知らずに超・いい天気
今日は、極上の大みそか日和ときた
オレ、さっきまえの職場の仲よかった連中にずっと連絡入れてたんだ
超・青い空をなんとなく見上げてぷらぷらと歩きながら
君が逝ったって実感は、まだあんまない
ていうか、人生の大事っていっつもこんな感じでリアルティーないんだよなあ
ひとつだけたしかなのは、もうドンとは2度と会えないって事実だけだ
さらば、春日部産の太極拳野郎---愛しのドンよ!
月並みな追悼の文句は、オレ、いまはあまりいいたくない
オレがいつかそっちにいったら、また一緒にミット叩きやろうぜ
うん、その件だけとりあえずは約束だ…
<2009.1.12.皇居東御苑にて太極拳するドン>
P.S.ドンへ
さっき上海に帰省中の癡半先生に君の訃報伝えた。
先生、とてもびっくりされてた。
日本に帰り次第、オレに連絡くれるそうだ…。