北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第79回 通州 紫竹庵胡同26・雪の日のメモランダム(その一)

2016-01-18 10:20:02 | 通州・胡同散歩
昨年11月22日、北京には雪が降りました。今回から数回に分け、雪の紫竹庵胡同を
ご紹介させていただきます。


普段から人通りの少ない住宅街・胡同ですが、雪が降り、いっそう静かで、名状しがたい魅力を
発散していました。




上の写真は、胡同入口ですが、南大街のある西側から東方向を写したもの。
撮った後、この胡同を横切っている中街まで行き、人の気配に振り返ると女性がお一人歩いて
いらっしゃるのに出会いました。




中街の北方向にも数人の方が歩いていらっしゃいました。
寒さと足元に注意しているためか、道行く人の歩く姿は皆さん背中をまるめ、うつむきがちです。




次の写真は、中街から進行方向の東側を撮ったもの。




ここまで来て、以前ご紹介した、いつも窓の開いているお店もさすがに雪の降る今日は閉まって
いるだろうと思いながら行ってみますと、やはり開いていました。
雪の日でも近所の子供が小銭を握って買い物に来るのでしょうか。商売熱心だなと思ったのですが、
それも束の間。



窓の中を覗き、「誰かいますか?」と声をかけたのですが、どこからも返事がありません。

窓枠の所には、商品が置かれていたので買ってみようかと思ったのですが。



首をかしげながら、少し間をおき、やはり「誰かいますか?」と前よりやや大きめな声で奥に向かって
声をかけたのですが、やっぱり、うんともすんとも返事がありません。

いったいここはどんなお店なんだろう、この店の主人はいったいどんな人なんだろう。
商売っ気が無いようなあるような、あるような無いようなお店。
雪の白さが、店内とこのお店の置かれている状況、そしてこの店のご主人の心、それぞれの
奥の深さをいっそう際立たせていました。


  
  
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