北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第203回 北京・慶平胡同(前) 四合院しゃぶしゃぶ店や謎の洋館に遭遇する。

2018-09-09 10:31:07 | 北京・胡同散策
慶平胡同(QingpingHitong/チンピンフートン)

木陰で子供たちが遊んでいます。








遊ぶ子供たちや道行く人たちに緑陰を提供する木の幹のかたわらには、子供たちの大好きなウサギもいます。



ウサギのいる場所から、ほんの少し前へ。



ここは、前回、前々回とご紹介させていただいた治国胡同を歩いた時にスタート地点となったところ。

治国胡同の時は、ここから東方向に歩いたのですが、今回は写真の前方、南方向に歩みを進め、
慶平胡同を散策したいと思います。



前方に旅館の看板。

その玄関脇には、いっぱいの鉢植え。



こちらは「紅綿旅館」。



開業は1989年。
料金は、150元から250元ぐらいで泊まれます。
簡易な宿泊施設ですが、商用や観光主体で、ホテルライフを楽しみたいというのでなければ、十分。

住所は慶平胡同42号院。


紅綿旅館の前辺りから進行方向。



一般住宅が数軒並んでいます。





玄関脇の風景をば。





上の写真のちょっとした空き地に干された白いシーツ。これは紅綿旅館のものだと思われます。
シーツで出来た日陰で、シェア自転車「ofo」が次ぎの利用者が現れるまでお昼寝中。


前方に旅館の看板がありました。



分かりやすいネーミング。
ズバリ!!「慶平旅館」。









北方向を撮ってみました。



三人の勤め人のうしろ姿。
昼食を食べ終わり、満足して勤務先に戻る、そんなご様子でした。

と、いうことは、この附近に飲食店があるのか?

体勢を戻すと、突き当り。
道が二手に分かれています。



まずは、右手、西方向へ。



一般住宅が並んでいます。



少し行くと道がやや細くなり、行き止まり。



単なる装飾として置かれている門墩(mendun)がありました。





それはそうと、こちらは、四合院住宅を改造した「众宜轩(衆宜軒/ヂョンイーシュエン)」
というしゃぶしゃぶ屋さん。先ほどの勤め人たちが昼食をとったのは、どうやらこのお店
だったようです。



中庭に入る手前には、中国的な石で築かれた山と水の世界がしつらえてありました。



この風景を見つめていると、
「ここからは俗世間とは違う別天地なのですよ」
という声がどこからともなく聞こえてきそうです。






昼食時間はやや過ぎていたのですが、お客さんがまだいらっしゃいました。




女性客の注文に応えてビールを運ぶスタッフ。



ちなみに、ビールを運ぶスタッフの背後の部屋では、スタッフのみなさんがおそろいで
おそい昼食の真っ最中。



名刺をアップしてみました。






慶平胡同34号院、しゃぶしゃぶの店「众宜轩(衆宜軒)」を後に、東方向に直進です。





右手に西洋の建物を中華風にアレンジした華風洋館の一部。



こちらは、慶平胡同28号院。



お邪魔してみました。

やはり写真奥に洋館の一部。



玄関を入って左手には、



中国のバラ。月季(yueji/ユエジー)が咲いていました。



中文学名は、月季花(ユエジーファ)

学名は、Rosa chinensis Jacq.


バラの横手の木製のハシゴ。



そのハシゴの先には、さらにハシゴ。



行きつく場所は、ハト小屋でした。




月季(ユエジー)とハト小屋のお宅の対面の住宅、
その屋根ごしに見える洋館の一部。

見えているのは、二階建ての二階部分であることが分かります。







そして、次にハト小屋のあるお宅から西方向へ。



やはり、華洋折衷の建物がありました。ただし、こちらは一階建て。


今は傷み、かつては鮮やかであった色もはげおち、ある種の深い味わいをたたえている垂花木楣。

玄関の前から南方向を撮ってみました。



写真奥に見えている華洋折衷の建物と写真右手の一階建てのそれとは一つに繋がっているのか、
それともこれらの洋風建物は別々なものなのか? そのあたりのことがよく分からない。

とりあえず、反対側の東方向に行ってみました。



突き当たりで通路が二手に分かれていました。
ここは、二階建ての洋館の見える南方向へ。





残念ながら、写真奥を曲がったところで行き止まりでした。


慶平胡同28号院には洋館がある。そのことを知っただけで満足なのですが、やはり、その
先のことが知りたくなる。

二棟の洋館は、いつごろ建てられ、どのように使われ、どんな人たちが暮らしていたのか。
このように興味は尽きないのですが、今回は不明。楽観することもなく、決して悲観する
こともなく、急がず焦らず、それら疑問を解くための糸口なりが見つかる日の到来をじっ
くりと待ちたいと思います。


名残惜しい慶平胡同28号院をもう一度。



石段上に落ちていた葉っぱ。





ふたたび、東方向へ歩き出しました。



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