縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

44北海道(渦潮・荒波)

2023年03月06日 | おらの土器

「入江貝塚出土の土器(縄文後期約4,000年前)です。
木の棒で渦巻や波型の文様を描くのが特徴です。」
 
以上のような説明がありました。
 
二つ並んでいますが右側の土器を観察します。
 
この遺跡から「有珠山の外輪山」が台形状に見え、すそ野は海まで伸びています。
この時期は有珠山は噴火はなく静かな雰囲気です。
 
 
「おらの世界を土器に表す」でどのような環境の世界のことなのでしょう。
 
1、見て気付くこと
・少しくびれている。
・体型は、なだらかで長く伸びている。
・山と海とに分かれている。
・胴部の模様が不規則で独特だ
 
2、分かる事
 
・山(有珠山外輪山)と海に大きく分かれている。
     有珠山がなだらかに麓の海につながっています。
 
・「海岸線」があり「波」が大きく押し寄せています。
 
      ※強い波が寄せている光景に見える。(鳴門の渦潮参照)
 
 
 
・「入江式土器」の紋様は「渦潮」だと考えます。
 
 
「おらの世界を土器に表す」
 
付記 この遺跡の土器には「有珠山噴火」の土器もあります。火口や泥流が土器に表されています。
 
縄文楽 浄山
 
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