一番北にある「礼文島」に着きました。
沖縄から北に上ってきました。
土器の検証できなかった県もありましたが、土器解読の全国行脚も終点です。
「土器の器形は地形」「土器紋様は生活環境」という仮説で土器を
一言で「おらの世界を土器に表す」と思って解読してきました。
この土器も、仮説が検証できるか謎解きをしていきます。
大きな土器2個だけ調べて見ました。
1、解説文<礼文島上泊遺跡>を見ます。
「筒型の形や粘土ひもの貼り付け、ゆるやかな波状の口縁などが特徴の土器です。 こうした特徴を持つ土器は、北海道では渡島半島方面(函館などがある本州に近い場所)を中心に分布するものです。 礼文島へやって来た縄文人の出身地を考える上で参考になるものです。」
以上が解説にありました。
・筒形の形
・粘土紐の貼り付け
・ゆるやかな波状の口縁 この3点が重要な文言かと思います。
2、土器から理解できること
・ゆるやかな波状の口縁である
・長鉢状の器形といえる(円筒形土器といっている)
・口縁から垂れ下がって見えるものがある
・大きな丸い模様(左側)がある
3、遺跡のある礼文島の風景と比べて見ました。
・口縁がゆるやかというのは、丘程度の山しかない。
・「滝」は、何か所か見られました。土器の口縁の姿と似ているのがあったので載せました。粘土紐の貼り付け部分です。
・「湖」は少し大きめの輪です。写真のような湖がありました。
これだけでも「生活環境が土器紋様」「おらの世界を土器に表す」ことなどが分かりました。
「土器の器形は地形」は、先の十個の土器を見ると「器形は長鉢型(円筒形)」です。
これは「深い海の環境」(深い 長い等)を示しているものです。渡島半島(道南)や青森地域などの土器も長い土器です。(円筒型土器)
北黄金貝塚の土器も円筒型です。
「おらの世界を土器に表す」も的を得た言葉だと思います。
縄文楽 浄山