縄文土器の「何か」
縄文土器の「器形や紋様」には「何か」をイメージしています。
この「何か」は、興味、関心、技法、思い出、伝授、おらの世界など、いろいろあるでしょう。
そこには作り手の伝えたい「なんらかのイメージ」が表されているはずです。
縄文文化を理解し深めるには、縄文土器の器形や模様から縄文ヒトの表したいイメージを読みとらなければなりません。
ここで読取りに重要なことは縄文ヒトの「おらの世界」を生活環境として思い浮かべる必要があります。この環境が土器に表われているのです。
北黄金貝塚では「山部と海部がある生活環境」と考えます。これが土器に表されているのです。海が近くにあることが重要です。
三内丸山遺跡では「送りの儀式」を行う環境が土器に表わされているのです。地下道としましたが竪穴式住居かもしれません。土器と照合できないのです。時間がかかります。
火焔形土器では「信濃川流域の大水」から逃れるように願っていると感じます。
上部は「積乱雲」としました。雨や雪をもたらします。「水」の記号が重要です。
下部は「信濃川の濁流の様子」です。
山梨県「出産文土器」は「スイレンのハナが育っている姿」で、土器には四面に季節毎に、年中咲いている姿が描かれています。「レンコン」と思いましたが花茎が短いと判断して「スイレン」としました。
土器の器形や模様を解読してから呼び方を考える事を願いたいものです。
このように土器を見つめてきたが「何のために」と問われれば
「おらの世界」に感謝する事、祭祀用として「幸せな世界」を保持する。
幼く命を失った子が幸せな世界でありますように願っている。
「曼陀羅の世界」を表現しているとも思われる。
土器の読みとりなく縄文文化は語れない。
縄文楽 浄さん
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