縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

北海道83(滝が噴水に)

2024年02月19日 | 北海道土器

1、静内町御殿山遺跡

この様な土器を縄文ヒトは作ったが、現代人はどのように解釈したのかが楽しく思った。
土器を逆さまに見てしまうことがよくある。どれが正しい置き方なのかまちがうことがある。

2、土器の解釈

・土器を見て「水を噴き出す」「温泉」と思ったが、胴部が太っている(ツボ型)のが気になる。
北海道で今まで扱った土器では、ほとんど見なかったと言っても良い。
・ツボ型の土器は、母胎を感じ「命の再生」を願う時に使われる「祭祀用」と思われる。
・祭祀用は土器を地面に逆さまに伏せて使う場合がある。土器の底を抜くことをしていることがある。

・静内には「滝」がある事が分かる。名所になっているらしい。この滝を生活環境として土器に現わし何らかの願いをしているのだと考えた。い

・「川」は縄文の模様で表しているので判断できる。

・滝から水が流れて落ち、落ちた水が川となって流れるているのは「左」の画像になる。

3、「注口土器」

・注口土器と名を打った土器もある。

・同じ遺跡の土器です。①は逆でなく、そのまま使うと思う。②は逆さまの方が当たり前だと感じる。

4、思うこと

・縄文ヒトが「何の目的で」土器を作ったのかを現代人は考える。だが、簡単に利便性なものに傾いてしまう。
・縄文ヒトの土器を作った思いや願いなどは察知できないものだ。

・この土器の器形について納得いく解釈ができないのは、器形の意味や底部がどのようになっているか判断できない。

・縄文土器を理解して縄文ヒトの文化を探ろう。

縄文楽 浄山

 

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