縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

アオトラ石露頭確認(北海道新聞)

2014年04月26日 | 考古 楽 ニュース

今年度の最初のロビー講座が開催されました。講師は文化噴火湾研究所の大島所長でした。
今年度は新聞等の報道記事の根掘り葉掘りといった感じで進むようでした。

講演後 「アオトラ石」が気になって、色々と調べてみました。

今回は「アオトラ石露頭確認」に関する話でした。そういえば、北黄金貝塚公園にも石斧が展示されています。

この石を「緑色泥岩」といった名称で説明していました。
手元の岩石鉱物」(保育社)を見ると「緑泥石(りょくでいせき)」「「緑泥片岩(りょぅでいへんがん)」の名称はありましたが「アオトラ石」はありません。

最近の図鑑にはのっているのでしょう。

新聞記事から伺えるのは「アオトラ石は平取・糠平川支流に点在とあり、国内惟一の産地とされる・・・研究者が確認したのは初めて。」

山内丸山遺跡にも石斧の材料として使用されているという記事です。


この記事は間違いないのですが、記事の表現に大島所長は、ガツンと来たのでしょうか。また、アオトラ石のコトバになじまなかったのでしょうか?

  北海道の神居古潭の露頭もあるのでないか。

  柴 正敏   【理工学研究科 地質学 教授】
       土器胎土分析・石器石材の分析による縄文時代の移動経路
           (1)青森県に分布する鮮新世~更新世テフラガラスのデータベース化を進めました。
           (2)青森県の早~晩期縄文遺跡から出土した、石器の詳細な偏光顕微鏡による岩石記載及び  
         EPMAを用いた鉱物分析を行い、石器石材のデータベース化を行いました。
       その結果、磨製石斧などに使用されている青色片岩及び緑色岩が、北海道神居古潭変成帯産のも のであることが明らかとなりました。

青色を縄文人な「特別な色」として感じていた。などなど 面白い楽しい講座でした。今後も楽しみにしています。

アオトラ石とはいつから使われるようになったのでしょう。


      
     

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