◇時代:縄文時代草創期 ◇所有者:青森県立郷土館 ◇サイズ:22×22×30 ◇遺跡所在地:上北郡六ヶ所村大字鷹架字発茶沢 遺跡) 「尖底の深鉢で、全面に細い粘土を水平に何段も巡らせています。底部付近は粘土紐が縦方向に貼り付けられています。口縁部には、爪で粘土をつまみ上げひねった波状の装飾があります。土器出現期の無文土器(史跡 大平山元遺跡出土)の次の段階に位置づけられ、15,700年前頃~13,200年前頃と考えられます。従来いわれてきた縄文時代草創期は、土器の使用とその普及、弓矢の出現、定住化など縄文時代の特徴が次第に明確になる時期でもあります。隆起線文(隆線文とも)土器段階は土器の使用が普及した段階で、前段階に比べると全国的に出土例が増えます。しかしながら口縁部から底部まで連続する事例は少なく、本品は貴重な例です。」
以上のような解説があります。
※ところで「15,700年前頃~13,200年前頃」の土器といいますが、氷河期から暖気に変わるころで、土器が製造できたのですかね。「繊維土器」を考えたのでしょうか。
◎この土器から見えるもの
◇細隆起としたものを「隆起」にしました。前回が細隆起(草原)・・でしたので少し紋様が大きくなって「森林」としました。
◇土器の形態から深い森林地帯が生活の場と思います。
◇人工物は表に出ないようにしています。自然に対する心使いかとも感じます。
◇下地に「格子」が見えますが、この土器も格子縞の織物を下地にしているように思えます。
◇繊維入り土器である。初期の土器に多いという。
どのようにしてこのような土器を作成したのでしょか?疑問が残ります。
◇「隆起線」は森林・草原と環境の違いで線の太さが異なるという仮説を立てる。
「土器形体は地形」「紋様は生活環境」としています。
縄文楽 浄山
|
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます