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縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「隆起線紋(繊維)」14(森林)

2019年06月04日 | 土器
◇隆起線文尖底深鉢形土器
◇時代:縄文時代草創期
◇所有者:青森県立郷土館
◇サイズ:22×22×30
◇遺跡所在地:上北郡六ヶ所村大字鷹架字発茶沢 遺跡)
尖底の深鉢で、全面に細い粘土を水平に何段も巡らせています。底部付近は粘土紐が縦方向に貼り付けられています。口縁部には、爪で粘土をつまみ上げひねった波状の装飾があります。土器出現期の無文土器(史跡 大平山元遺跡出土)の次の段階に位置づけられ、15,700年前頃~13,200年前頃と考えられます。従来いわれてきた縄文時代草創期は、土器の使用とその普及、弓矢の出現定住化など縄文時代の特徴が次第に明確になる時期でもあります。隆起線文(隆線文とも)土器段階は土器の使用が普及した段階で、前段階に比べると全国的に出土例が増えます。しかしながら口縁部から底部まで連続する事例は少なく、本品は貴重な例です。」 以上のような解説があります。 ※ところで「15,700年前頃~13,200年前頃」の土器といいますが、氷河期から暖気に変わるころで、土器が製造できたのですかね。「繊維土器」を考えたのでしょうか。 この土器から見えるもの
◇細隆起としたものを「隆起」にしました。前回が細隆起(草原)・・でしたので少し紋様が大きくなって「森林」としました。
◇土器の形態から深い森林地帯が生活の場と思います。
◇人工物は表に出ないようにしています。自然に対する心使いかとも感じます。
◇下地に「格子」が見えますが、この土器も格子縞の織物を下地にしているように思えます。
繊維入り土器である。初期の土器に多いという。
どのようにしてこのような土器を作成したのでしょか?疑問が残ります。
「隆起線」は森林・草原と環境の違いで線の太さが異なるという仮説を立てる。
「土器形体は地形」「紋様は生活環境」としています。 縄文楽 浄山
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