気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

社会人一年生のはじめてのお稽古

2018-04-06 17:03:48 | お稽古
昼前には雨が降ったり止んだりで、夕方には本降りになるとか
この土日は季節が後戻りし、3月の気候に。
楽しみにしている日曜のお出かけは、何を着ていけば・・・

今朝の自宅稽古は、四年近く通われているお母様に連れられ、
親子揃ってお出でに。
お茶をされるのは本当にはじめてと。
軸は『和敬清寂』前大徳寺 細合喝堂師筆に。
利休居士が定められた四規をお話ししなくては
  

ご挨拶から始まり、袱紗捌き、お茶の頂き方など、
盆略点前をするためのお稽古になりました。
そしてお母様の丸卓薄茶点前をじっと真剣に見ておられ、
一服を、そして私も点て二服めに・・・、
正座はつらくなさそうで思っていた以上に楽しく、
奥の深さに興味を持たれたらしい。
忙しいなか、月に一回のお稽古でもよいのでお出でください。
そしてお母様も一緒に、一からということで、嬉しいこと。

なお花は、春風椿、黒花蠟梅と「宝鐸草(ほうちゃくそう)」で
黒花蠟梅の花言葉は”深い慈愛”
宝鐸草の花言葉は”あなたを離さない”
二つの蕾に親子の情愛を感じとれないでしょうか。

「黒花蠟梅」と「宝鐸草」は庭で芽吹いたかと思うと蕾に、
 宝鐸草

宝鐸草の宝鐸(ほうちゃく・ほうたく)とは、wikipediaによれば
寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、
風鐸(ふうたく)ともいい、風に揺られて音が鳴るそうです
平城京跡第一次大極殿
花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることによります。

昨日が命日だった三好達治の詩に
  甃(いし)のうへ       
          (詩集『測量船』から、1930年)
 あはれ花びらながれ
 をみなごに花びらながれ
 をみなごしめやかに語らひあゆみ
 うららかの跫音(あしおと)空にながれ
 をりふしに瞳をあげて
 翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
 み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
 廂(ひさし)々に
 風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
 ひとりなる
 わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ


菓子は「花軍(はないくさ)」と桜
 

今夕からの風雨で遅咲きの桜も散ってしまうのでしょうか?
”日曜日までもって下さい”と二月堂の桜へ願うばかり。