気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶飯釜「寧楽の春」の茶事一日目、しつらえ

2018-04-22 17:10:00 | お茶会・お茶事
この二日間の茶事、三十数年来教えて頂いた先生が昨春に奈良
を去られ、引き継いだ茶道サークルの秋の文化祭にお出でに。
つもる話の中で、茶飯釜の皐月稽古茶事が出来ましたと報告を
いたしますと、来年暖かくなってから旧社中の方々に声をかけ
茶飯釜の茶事をという話になりました。
一日目は先生をお迎えし、二日目は社中の稽古茶事をと計画し
一番に先生に喜んで頂くことは・・今の私にできる奈良に縁の
あるしつらえ等で『寧楽の春』を愉しんでいただくつもりが、

今年は春が早く訪れ、桜も足早に散り、この晩春に25℃以上の
夏日となりました。炉の炭が熾ると広間の室温は25℃を越え、
「寧楽の春」ならぬ初夏の陽気に・・・

玄関のしつらえは、「奈良」ならぬ「やまと」を描いた、
17世紀の『吉野龍田図』根津美術館蔵の吉野桜の部分の色紙と
・・ほのぼのと花の横雲明け染めて桜に白む見吉野の山・・
現代アート、原田要さんの『やまとのかたち』をジョイント
 

お客様は先生を入れ四名様、この待合いでお待ちに、
待合いは、東大寺別当・上司海雲筆で『
「野に山に春夏秋冬うるわしくせかいをかざる唯心のはな」と
  

時間になり、待合いを出られて腰掛待合い、

迎え付け、そして蹲踞をつかわれて席入りに


広間へとお入りに。
 
軸は、先生のお好きな薬師寺元管長‣橋本凝胤さん筆
敬天愛人
  
今年の大河ドラマの主人公「西郷隆盛」が指針とされた言葉
読みは「天を敬い、人を愛する」、
天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に
愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが
肝要である」(西郷南洲顕彰会発行『南洲翁遺訓』より抜粋)
 
香合は「編み笠」信楽 
我が庭に先日まで咲いていた「貝母」別名「編笠百合」や
大河ドラマの西郷さんの旅姿から

 
席改め後、お花は庭で咲いている黒ロウバイ、
鉄線と宝鐸草を活けてみました。
 
花入れは、迷った末経筒を用い
主茶碗は黒 銘江月、
・・・
薄器は柳大棗
・・・ 
薄茶碗は、鶴亀、不二、赤膚で・・・
・・・
御茶は 先生のお好きな「雲鶴」と「和光」、丸久小山園
今もずっと愛用しております。
先生は変わらずお元気な様子でまたいらしてください。

改めて、これからも日々精進をしなくては・・・