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今日のお稽古はお一人、昼過ぎから風炉後炭手前の予定ですが、
二日続きでの先生方のお稽古に行かせていただいた疲れからか、
梅雨のだるさもあり、だらだらと準備をしておりました。
あっという間にお昼になり、気をひきしめてお稽古を。
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風炉灰整え定座に据え、殻炭入れてぬれ釜かけ蓋を切りました。
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後炭準備;炭斗に炭を組み火箸、鐶、香合、組釜敷、羽箒、香合
灰器に藤灰、灰匙、水次に濡れ茶巾、竹の蓋置を口にさして完了です。
炭手前とは、手順は簡潔で無駄なく火が起こり、釜にもよく当たり、
湯が沸くように考えられております。
『炭おくも習ひばかりにかかはりて 湯のたぎらざる炭は消え炭』利休百首
---少々形が悪くても、よく湯のたぎるように炭をつぐのが、炭手前である---
『てまえ』を変換するときに気が付きました。
お茶をたてる所作は点前、炭を置く所作は炭手前。
漢字で書けば別ですが、意味はほぼ同じです。
家元との一門一答No.11には
本来は「手前」と書く言葉の方が古いようです。
この「手前」という言葉はどこから出てきたかというと
「建前(たてまえ)」から出てきたとの説があります。
建築物の「建」、前で何かを建てる、作り上げる、
そういう意味で「建前」から始まって、
自分の目の前で手で成すというところから「手前」となりました。
しかし、寺の作法の中には、中国に絡んだお茶を点ずる
「点茶」という言葉があります。ここからお茶を点てる時に
「点前」という言葉が使われるようになりました。
と記述されています。
なお参照として、中国の寺の作法は
「百丈清規」(ひゃくじょうしんぎ)という仏教儀戒の規範の中に
「点茶点湯」という言葉があります。