気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

お床に蛍香合を

2015-06-19 00:07:25 | しつらえ

今年は早くも大仏蛍が5月末から飛び始めており、最盛期は6月中旬、
蒸し暑く、雨が降る前の夜8時過ぎが、一番の見ごろですね。
東大寺は広く、二月堂裏参道付近(花山椒のブログを参照)ですが、
穴場として、元正倉院付近にも出ているそうです。
本当は昨晩がよかったのですが、今日になり、夕方から
二月堂から見る夕焼けをセットで楽しもうと出かけました。
今年はさらに外国からの方が多いだろうなと思いつつも・・・
なんと急な強い雨、空を仰ぎながら、東大寺を前にして方向転換、
家にて香合での蛍狩りに。
    
”一閑蛍”八角香合 道場宗廣
・道場宗廣さんは、加賀蒔絵や漆芸作家で、料理の鉄人・道場六三郎さんの御兄弟だそうです。
  栞には、厳父より漆の技を教えられ、その難しさと漆の持つ不思議さとに取りつかれ、
      茶道を心の糧として、心ある器を作ろうと鋭意努力してまいりました。
      漆の持つ美しさが茶道具に表現出来得ますれば、私の喜びこれに優るものはありません。
  と
・一閑張香合は、漆香合の和物で、茶人好みの香合に分類されます。特に宗旦さんは一閑張り香合を
      好まれ、有名な”桃香合”などがあるそうです。(茶道具の世界10より)
・一閑張りとは木型を使って紙を張り重ね,型から抜き取って漆を塗った器具と、
      木地に紙を張ったものもある。薄茶器・香合・箱・机などを。 (大辞林より)
  一閑で思い出されるのは、千家十職の「飛来一閑」さんです。初代の方は中国の明から亡命し、
  大徳寺の清厳和尚の紹介で、宗旦と知り合われ、茶道具を作るようになったそうです。
  清の侵攻が、日本の茶道に影響を及ぼすなんて、不思議な縁ですね。

宇治へ伺って以来、ブログを綴るたび、茶と禅について深く考えさせられます。
伊藤古鑑さんの本を読み込んでみなくては・・・

今週のしつらえです。