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細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

狂い咲き正宗

2008-10-14 22:15:21 | 読書メモ や・ら・わ行
刀剣商ちょうじ屋光三郎
狂い咲き正宗         著者 山本兼一

《内容》
江戸は芝日蔭町。奉行の家に生まれながら、刀に惚れて刀剣商に婿入りした光三郎が、持ち込まれた刀を目利きする。世の中、裏の裏に、また裏がある…。町人の目で武家のまやかしを一刀両断。 (紹介文より)



―――まずは、全体の姿をほれぼれとながめる。
(中略)
天上から雲海をながめる恍惚が味わえる。
   

―――
「・・・・・悪いとしたら、この世に生まれたのが、悪いのかしら・・・・」
「そんな人間なんかいるもんか。だいじょうぶさ。人はみんな、しあわせになるために生まれてくるんだよ」


―――
いいお天気ですこと。そろそろ海晏寺の紅葉がきれいでしょうね。


―――
「しかし、なんでもかんでも袖の下をはらえばすむという風潮は、なんとかならんのですか」
「ああ、そのとおりだ。たしかに、なんとかせねばなるまい。しかし二百年あまり、ずっとそんなふうにやってきた。今日いうて、明日かえられるものではなかろう」


“嘘”がいやで武士をやめて、刀剣商になったはずでは?と、つっこみを入れたくなる光三郎さんですねぇ。

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