みつのパン日記

~パン・ベーグル・お菓子の日々~

栗のカンパーニュ@パン工房 ブランジェリーケン

2010-07-25 | BOULANGERIE Ken

今回は、パン工房 BOULANGERIE KEN(ブランジェリーケン)さんの、↓栗カンパーニュの話(とても長い)です。

栗のカンパーニュ
 
250g。
胡桃入りカンパーニュ生地に、ラム酒漬栗・シロップ煮栗入り。
(左)私のげんこつ2個分よりちょっと大きいくらい、(中)無骨な裏面から栗が少し見えてて、(右)中はもっと栗。
栗は、渋皮色のがラム酒漬、黄色いのがシロップ煮。
ちなみに写真は2009年12月のもの。


数え切れないくらいたくさんあるメニューのなかで、私がいちばん好きなのが栗カンパ!
栗が出回る季節モノで秋~冬限定、2009年3月12日来店時は季節外でゲットできず。
偶然ケンさんのご両親と話ができて、「私はケンさんの栗カンパがいちばん好きです」って伝えられたの~、嬉しかった。
会話は、パンが多量すぎて一度に持ち帰られず、ケンさん⇔宿泊先ホテル(池袋)を二度往復して運ぶという赤面モノ行為があってこそでしたが、やっぱり恥ずかしい。
季節外等で予約不可数を考えて多めに注文、予想以上に作ってもらえて(多謝)、さらに当日追加購入したから。
パン欲に完敗している様子は、多分想像以上に挙動不審なので、それが恥ずかしい。

まず私は人見知りで、店員さんと会話が成り立つのは、他のお客さんがいない時くらい。
店員さんが話しかけてくれても、事務的なやり取りに終始してしまい、なかなかパン会話まで到達しない。
予約パン引取りは14時以降がルールだから、いつもパン屋さん巡りの最終店がケンさん。
人気店だから、夕方にはほぼ完売状態で、人がまばら。
ここでやっと人見知り条件クリアされる。
…自分人見知り止めたらいいのに、パン屋さん来店時にこの条件クリア困難。
そこにご両親がレジ打ちをしているという、ミラクルが重なった。
ミラクルのおかげでお会いできました、ちなみに話しかけてくれたのはお父様からでした。
経緯は以上(長い)。

「店長さんはお元気ですか?」に、「息子は相変わらず太ってます」との返事で、お父様だと知る。
厨房の奥からお母様と妹さんが出てきて、ご家族が揃う。
「重いよここからはどうやって帰るの」「パン持ってどちらまで」「あの頃は休みなしでやってたなぁ」「私はあんぱんとか、柔らかいパンのほうがねぇ~馴染みがあって」、お父さんの「娘の方が、息子の硬いパンのよさがわかってるみたいでね」に少しうなずく妹さん。
話し方と表情から、ケンさんがご両親の自慢の息子さんなんだって、判った。
あの頃はでお母さんを見遣るお父さんと、あんぱんの方がっていうお母さんの表情の嬉しそうなこと、妹さんはしっかりとうなずいてくれた。
その愛情と誇りを実感できて嬉しかった、私もそう思うから。
そうです、とっても素敵な息子さんです!
ケンさんはすごい人。
私は年に1度は兵庫からパン買いに、今回は両手に想定計6キロのパン袋提げてお店と宿泊先を二往復、そりゃあ重いけどとにかく嬉しくて、なんせ毎年来店を楽しみに心待ちにしている。
出不精で体力なくて、アウトドア好きでも積極的なタイプでもない、のに。
でも私は動くのね~、何時間かかっても、炎天下でも雨でも、とても簡単に。
あなたたちの息子さんは、パンで、人を動かすことができる。
誰かを感動させることも、行動させることも、実際はとても難しいことなはずなのにね、こんなに簡単にできてしまう。
だから、美味しいパンを作れるって、すごいことなんだよ。
美味しいパンを作りたい人はたくさんいて、作れるまで努力できる人は少なくて、積んだ努力がみんなで共有できる数字につながる人はもっと少なくて。
やっぱり、美味しいパンを作れるって、すごいよ。
重さ200g超えベーグル170円って、700gカンパ(南瓜さつま芋栗入り)500円って、ど(略)。
今回の総括、“あなたのお子さん(お兄さん)の、ケンさんは、素晴らしい方です”。
私は心からそう思う、この気持ちがご家族の方に伝わっていたらとても嬉しいけどどうかなぁ。
「栗のカンパーニュの時季に、また来ます」とも言えたし。
栗カンパまであと二ヶ月、ケンさんとご家族は、お変わりなくお元気かな~。
ケンさんの様子はパンに教えてもらう(本気)としても、ご家族のことは判らないから、またお会いできたらいいな(二度目ミラクルに期待)。



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