のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

お買い得だった♪

2006-06-29 00:31:22 | その他
家人と「映画に行こう。」ということになりまして、
玉さんのシネマ歌舞伎見たときに予告でやってて、面白そうだな~
と思った「花よりもなほ」を観てまいりました。

本日水曜はレディースデー ということで1000円ぽっきり♪
おまけに映画館は全席指定だったので、仕事終わったあと
あせらずに映画館に行くことができました。
これは気分的に結構大きいです。

一応、松竹系なんで水曜じゃなくても歌舞伎会のご威光で
1000円ぽっきりでみられるんですが、これは当日、窓口に行かないと
威力を発揮してくれないんですよね。

WEB松竹で座席指定予約できるようにしてくれればいいのにな~。

さて、映画です。
が、本編の上映前にお決まりの予告編と、あと「NORABBITS MINUTES」
(ノラビッツミニッツ)という短いクレイアニメかな?を上演してました。
なんか不思議なかわいさのあるウサギでした。

予告編では海老蔵さん主演の「出口のない海」と三津五郎さんの出る
「武士の一分」がありました。
が、「武士の一分」の方は「これだけかいっ!(ーー;)」といいたく
なるような予告でした。まぁ、公開まだまだ先ですしねぇ(^_^;)

今回、座席は真ん中より後ろでしたが、予告上映中は画面が白くなると
特に画面が近く感じられて、眼が疲れてしまいました。
本編始まってからは、幸いにして真っ白になるような場面もなかったので
助かりました。


さて、本編。
公開中ゆえ 内容については多くは語りませんが、
個人的には大好きなパターンの展開でして、
「これで1000円! 歌舞伎の幕見並! お買い得!!」
と感動してきました♪

全体に、アップのシーンが多く、劇場の大画面でみるのは
なかなか迫力です。

役者さん。
主役のお兄さんは、どっかで見た顔。と思ったら家人が教えてくれました。
そうか、ドラマの「タイガーアンドドラゴン」に出てきたお兄さんだ。
ふんふん。

でも、私を喜ばせたのは、お兄さんじゃないんです。
(いや、上手かったですよこのお兄さんも もちろん。)
私を喜ばせたのは お兄さんのまわりを固める いい味だしてる
役者さんの顔ぶれ♪

こないだドラマ「富豪刑事」で いい味だしてた寺島進さんもいたし、
原田芳雄さんに石橋連司さんという 特選だしのでる方がお二人もいるし、
浅野忠信さんはセリフの量に反比例する存在感だったし、

やはり「さすが」の古田新太さんですし、
「H.R.」の八木田さんが出会いだった國村隼さんもいたし、
宮沢りえちゃんはとってもきれいだし、
田畑智子さんはなんていうかとっても等身大の女の子だし、

香川照之さんもいたんだけど、この人に限っては、今回、ちょっと
見せ場が少なかったかもしれません。

あと家人が「オダギリ・ジョーじゃないよね、でもなんか似てるな~」と
いってた加瀬亮さんと夏川結衣さんのお二人も いい味だしてました。

エンディングでは ちゃーんとお犬様のお名前もでてきたのが
なんか笑っちゃうけどうれしい心遣いでした♪

それから、音楽がまたよかったです。
なんとなくエキゾチックで、楽しい気分にさせてくれる音楽です。

というわけで、7月歌舞伎座開幕まで、しばしのインターバルなこの時期、
 水曜日の女の子か
 3人以上の学生さんか
 どちらかが50歳以上のご夫婦か
 歌舞伎会会員か
 1日観劇か
どれかにあてはまれば、一幕見なみの料金で 楽しいひと時のすごせる
この映画、ぜひぜひお勧めの1本ですよ~♪
コメント (5)
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2006年6月:歌舞伎座昼の部3「藤戸」

2006-06-28 00:52:47 | 書いたぞ: 感想書きました~
■藤戸
◆作品について
吉右衛門さんが「松 貫四」で構成に名を連ねる 松羽目ものの舞踊劇です。
平成10年だから1998年に厳島神社で奉納公演したのが初演です。

元になっているのは能の「藤戸」。
そういや、同じく能からきた「土蜘蛛」なんかと雰囲気が似てますね。

で、この能の「藤戸」の基になっているのが「平家物語」の巻十「藤戸」
にあるエピソードだそうです。

このエピソードというのは
 児島に立てこもる平家の攻め手に当たってた佐々木盛綱が、
 たまたま地元の漁師から 馬でも島に渡れる浅瀬の位置を教えてもらい
 自分の戦功立てたさに、他の連中にそのおいしい情報が漏れないようにと
 その漁師を切り捨てちゃった。 というものです。
ひでぇなぁ<(ーー;)

◆あらすじもどき
前半は 
戦が終わった後、児島の領主となってやってきた盛綱が
はりきって「訴えたいことがあったら申し出よ」なんていったもんだから
その切捨てられちゃった漁師のおっかさんというのが恨み言を言いに
やってきた。
結局、その老母の暮らし向きが立つように計らう ということで
納得してもらった盛綱でした。
というもの。

間狂言では 地元の漁師と女の二人の踊り。
歌昇さんと中村福助さん というめずらしいカップルです。
歌昇さんのもつながーい棒を色々と使いながら踊っていきます。

後半は青隈バリバリの竜の化身が、姿を現しますが、刀ではなく
数珠を手にした祈りをする盛綱主従に圧倒され、成仏する
という展開になります。

◆配役
老母藤波 と 藤戸の悪龍 二役相勤めまするは 吉右衛門さん
老母が訴える先の佐々木盛綱は 梅玉 さん
盛綱の郎党4人
 長井景忠 松江さん
 和比八郎 亀鶴さん
 小林三郎 種太郎さん
 黒田源太 吉之助さん

間狂言に登場する浜の男:磯七 は歌昇さん
その相方の浜の女:おしほ は福助さん

◆のたりの眼
・吉右衛門さんのババ様というのは 多分はじめてみます。
意外と というか、結構 いい雰囲気がでているような気がします。
が・・・ゴメン吉右衛門さん。意識が戻ったら、もうババ様がずりずりと
お幕の向こうに引っ込むとこだった・・・<(ーー;)

・盛綱の梅玉さんは やはりこういう役がピタッとはまります。

・個人的に大注目はその郎党4人。
まだなんか玉太郎さんっていいたくなる 歌江さんを筆頭に
なかなかいい面構えの4人組。

種太郎さんも 以前はなんとなく衣装がぶかぶかな感じがありましたが、
今回は わりあいしっくりして見えます。

個人的にとてもくやしかったのが渡り台詞。
吉之助さんだけ、ないんですよ、単独台詞が!!
(いや、あったかもしれないんですが、少なくとも私の意識があるうち(^_^;)は
なかったんです)
くやし~っっっ(>_<) かっこいいのに~っ

でも、舞台写真はバッチリ2枚ありました!これはうれしい♪

・間狂言はバッチリ起きてました。歌昇さんでるし♪
相方が福助さんなんですが、「この組み合わせってめづらしいかも」
と思ったら、この演目、初演の時もこのお二人だったんですね。

・後半は吉右衛門さんが青隈バリバリの龍になります。
アタマにちゃんと龍の飾りがのっているのと、手にした錫杖?には
海草が絡みついてるのと、着物の柄が三角うろこなところが
「海の龍」を体現しているのかと。


・演出の面
まずめづらしかったのが松羽目モノなのに、お幕が上手と下手の両方に
ついていること

あと、最後に龍の幕外のひっこみがあるんですが、鳴り物さんを幕外に
ひっぱりだしたのは、初めて観たかな?
しかし、この幕外のひっこみ、「まだいるよ(^_^;)」ってほど
長かったです。

そしてひとつ疑問なのが、
「結局、この龍は揚幕に入ったのか、すっぽんに消えたのか」
ということ。

3階からだと よく見えなかったんですが、揚幕の鈴の音も聞こえなかった
みたいだし、なんといっても「お化け」の類ですから、
「やっぱりすっぽんかな?」と思うのですが。

あと、この最後のところ、拍手満開状態だったんで、吉右衛門さんは、
さぞや見ごたえのある引っ込みをされたんだと思うんですよね~。
うーん、観たかった~

・ところで、この龍って結局、なんだったんでしょうか?
殺されてた漁師が化けて出たもの というわけでもなさそうですし。
さて?


◆花道度:高
前半 吉右衛門さん老女の出
後半 龍の出と引っ込み
最後の幕外の引っ込みがみたいんで「高」
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2006年6月:歌舞伎座昼の部1・2「君ヶ代松竹梅」「角力場」

2006-06-28 00:45:36 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
■君が代松竹梅
◆配役:
松の君 翫雀さん
梅の君 愛之助さん
竹の姫 孝太郎さん

◆のたりの眼
・上方若手3人組の上方松竹梅です。
なんとなく梅がお姫さんかと思ってたら、竹でした(^_^;)

今回の踊りは10分くらいの短いものでしたし、
3人の踊りって、動きがどういうふうに対照的になるのかな~とか
いろいろ眼が行くんで、結構眠くなりません。
衣装もキレイでしたしね♪

・はじめもおわりも緞帳。最初は大セリにのってあがってきます。
3階から見ると真ん中にいる松の君の翫雀さんの頭のてっぺんが
見えちゃってます(^_^;)

◆上演記録から
そーいや、昔、平成の三之助でやったことがあったかな~
と思って上演記録みましたら、やったのは
 菊之助さんと新之助さんと 芝雀さん
でした。
ちなみに この時は 梅がお姫さんで芝雀さんでした。
上演記録をみると、3人とも殿方で上演することの方が
多いようですね。

◆花道度:ゼロ






■双蝶々曲輪日記 角力場

◆作品について
作者は二世竹田出雲・三好松洛・並木千柳。
「忠臣蔵」「妹背山」「千本桜」の三大歌舞伎というヒットメーカートリオです。
でも、浄瑠璃で初演したときは「夏祭浪花鑑」に趣向がにているということで
あまり評判がよくなかったそうです。
・・・似てるかなぁ<(ーー;)?

それに、この後の話になる「引窓」なんかは、結構ドラマですから、
面白いと思うんですけどね~。
あ、そういえば9月にありますね「引窓」。
ちなみに、その時の濡髪長五郎は富十郎さんで、幸四郎さんは出演されません。

このお話、人気が出たのは歌舞伎で上演してからだそうです。
全9段からなる長編で今回の「角力場」は2段目。
ちなみに「引窓」は8段目です。
今回の場からあの「引窓」に至るまでには まだまだ
ドラマがあるんですね~。

◆あらすじもどき
人気絶頂力士:濡髪長五郎を後援してるのは山崎屋の若旦那
山崎屋の若旦那が身請けしたいのは遊女:吾妻
吾妻に横恋慕してる武士:平岡郷右衛門
平岡郷右衛門が後援する、今日の濡髪長五郎の取組相手は素人力士の放駒長吉

その長吉が 濡髪にあっさり勝った!

意気あがる長吉陣営。
落ち込む若旦那。

しかし、当の濡髪は思案顔。
長吉を呼び出して話すには、
山崎屋の若旦那が吾妻を身請けする金をととのえるまで
郷右衛門が身請けするのを阻んでくれ ということ。

しかし、ついさっき、ちょうどその逆(自分が身請けの金を
整えるまで山崎屋の若旦那が身請けするのを阻んでくれ)の
要請を承知したばかりの長吉にとって それは承服できるわけもない頼み。

そこをなんとか、と粘る濡髪が持ち出したのは今日の取組の様子。
最初は濡髪が言っていることがわからなかった長吉でしたが、
気がついてしまいます。
濡髪がこの頼みを自分に承服させるために わざと負けた ということに。

どうして、自分を土俵で叩きのめしてから 頼みごとをしない!と怒る長吉。
まぁ、濡髪としては、若旦那や郷右衛門の心証なんかまで色々考えた上での
八百長だったんですが、長吉にはそんなとこまでは 気が回らないわけで
聞く耳なんか持てません。

そんな長吉にだんだん我慢がならなくなってきた濡髪。
最後は力で勝負をつけよう!と約束するところで幕。

◆配役
濡髪長五郎  幸四郎さん
遊女吾妻   高麗蔵さん
放駒長吉   染五郎さん
山崎屋与五郎 染五郎さん
平岡郷左衛門 幸太郎さん
三原有右衛門 錦弥さん

ちなみに、外題の「双蝶々」の「蝶々」は、
「長(五郎)長(吉)」から来てるそうです。
私、長五郎と長吉、時々、気がつくと逆になってたりします。(^_^;)

◆のたりの眼
・衣装
衣装と扇子が素敵でした♪
濡髪の衣装は大きさに黒が映えてますし、濡髪と有右衛門の
扇子の扇面の地の色は黒。かっこいいですね~黒い扇子って♪

放駒が濡髪に呼び出されたとき着てたのは ご贔屓にもらったばかりらしい着物。
紫の地に舞い散る花びらの中、肩から全身に大きく描かれた馬。
扇もおそろいの馬の図。
これもなかなか素敵。

そして、濡髪の話を半分うわの空で聞きながら、うれしそうに この着物のしつけ糸を
とったり、扇を広げて、濡髪と同じような格好で扇いでみたりしている長吉が、
これまた、とても愛嬌がありました♪

・染五郎さん
山崎屋の若旦那と長吉の二役をやってます。
山崎屋の若旦那の方は 
茶屋の親父に濡髪の贔屓ぶりを披露されて うれしくて
札入れから羽織までどんどんあげちゃうところとか、
濡髪の部屋着を茶屋の親父と二人羽織で着ていくところも
いい感じでしたが、なんといっても「ナヨナヨっぷり」がナイスでした♪

長吉は ちょーっと細めだし、声もちょーっと高いかな~
という気もしますが、後半の 濡髪との対談のところでの様子は「衣装」の
ところでその一端を書いた他にも、濡髪と座高を少しでも近くするため
タバコ盆をお尻の下にいれたり、濡髪が素手で湯のみを握りつぶしたのを
真似しようとして、できなくて(^_^;)、こっそり刀の柄で割ったりしてるなどなど
愛嬌を感じさせるものでしたし、八百長を知って切れるところも いい感じでした。

どちらかといえば・・・うーん、若旦那の方がいい味だしてたかな。

・高麗蔵さん
きれーだな~ 高麗蔵さん。相撲小屋で落ち合うはずが、
料理屋へ行ってまってろ と伝言を受けて そこへ向かう引っ込みの途中、
やっぱりここで待っていようか、とお供の女中さんにダダこねるところが
かわいらしかったです。

このお供の女中さん、3人いるんですが、真ん中の春花さん、たしか先月だったか
先々月 お披露目してた方だったと思うですが、褄をとった時、着物に
キレイに流線型のヒダが寄って、シルエットがとてもきれいでした。

・幸四郎さん
でっかいな~ 立派だな~ なんか絵になります、ほんと。
幸四郎さんって あんまり相撲取りなイメージがないんですが。
少なくとも世話物の時より、こっちの方が断然かっこいいと思います。

・物語について
濡髪が ぜっっっったい、悪い!
かわいそうだよ、あの状況じゃぁ。
八百長を知ってからの
 「姉ちゃんなんかこの勝負に勝つようにと 願掛けまでしてくれてたんだ!」
というようなことを長吉が叫ぶところは ちょっとグッときてしまいました。

長吉の言うとおり、濡髪は頼みがあるんなら、土俵で叩きのめした上で頼むべきだ
と私も思います。

◆上演記録より
山崎屋ぼんぼんの与五郎と、まっすぐなココロの素人力士:長吉。
私は多分、この二役かけもちの公演は見るのはじめてですが、
上演記録によると 過去にもあったようです。
近いところでは、おととしの三越歌舞伎で愛之助さんが二役されてます。

そういえば、歌昇さんの長吉を見た覚えがあるぞ~ と思いましたら
平成15年だから2003年ですか、国立でお正月に吉右衛門さんの濡髪でやってました。
そうそう、ありました、ありました。この時は通し公演で、たしか「引窓」は
吉右衛門さんと富十郎さんでした。

ちなみに歌昇さんは 濡髪も山崎屋与五郎もやってます。

濡髪は平成10年御園座で 長吉は橋之助さん、与五郎は東蔵さん、
吾妻はなんと吉之助さん! うゎ~ これは観たかったな~。
今やってくれたら、絶対遠征しちゃうんだけどな。

与五郎は平成12年の歌舞伎座。このときは濡髪が吉右衛門さん、長吉が
なんと富十郎さん。うーん、なんか年齢大逆転(^_^;)

というわけで、あと「吾妻」をやれば、「角力場」主要キャスト制覇ですよ
歌昇さん♪
でも、これは難しいかな~(^_^;)

◆花道度:高
吾妻のダダコネひっこみ、
長吉ご一行の長吉による「立派な歩き方講座」の 実技付のひっこみ、
与五郎さんと茶屋の親父の二人羽織の引っ込み
長吉の再登場の出
くらいかな。
どれも 結構面白そうなので もっと観たかった!
というわけで、染五郎さんご贔屓はもちろんのこと、そうじゃない方も
観れたらもっと楽しいだろう ということで「高」。
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梅雨に のたうちまわる

2006-06-23 13:40:32 | その他
ただでさえうっとうし梅雨に、さらにうっとうしくナニに
のたうちまわってるかっていうと、8/4の夜に端を発することなんでございます
・・・

8/4(金)は めでたく♪PARCOで段治郎さんの「ラヴ・レターズ」
見れることになったんですが・・・

ちょっとまってーっ↓↓これは なにーっっっ!!

宗家藤間流 東京 藤間会 二世藤間勘祖十七回忌追善
■日時
 2006/8/4(金)~8/6(日)
 4日(金) 17時
 5日(土) 10時30分/16時15分
 6日(日) 10時30分/16時15分

■演目
4日(金)
1:清元 『四季三葉草』 中村吉右衛門・藤間勘十郎・藤間勘祖
2:長唄 『島の千歳』  坂田藤十郎
3:長唄 『五條橋』   中村富十郎・中村鷹之資
4:長唄 『時雨西行』  中村芝翫・中村光江
5:義太夫『海士』    藤間勘祖・中村時蔵
6:荻江 『現在道成寺』 中村雀右衛門
7:長唄 『船弁慶』
 市川左團次・中村虎之介・坂東三津五郎・中村信二郎
・坂東亀三郎・坂東亀寿・尾上松也・坂東新悟・大谷廣太郎
・藤間勘十郎

5日(土)
【昼の部】
・常磐津   『鐘巻道成寺』 藤間勘祖
・義太夫・長唄『浜松風』   尾上松緑・藤間勘十郎

【夜の部】
・豊本 『小袖保名』 藤間勘祖
・常磐津『射狸』   中村翫雀・中村種太郎・中村種之助・藤間勘十郎

6日(日)
【昼の部】
長唄 『六条御息所』 藤間勘祖
義太夫『隅田川』   中村魁春・中村芝雀
           中村龍之助・中村玉太郎・中村梅丸
長唄 『大望月』   中村梅玉・片岡孝太郎・中村松江・中村千之助
           藤間勘十郎

【夜の部】
清元『桧垣』  中村歌昇・中村扇雀・藤間勘祖
長唄『土蜘蛛』 坂東亀三郎・中村梅枝・中村壱太郎・尾上松也・坂東亀寿
        尾上右近・中村種之助・大谷廣松・中村米吉・藤間勘十郎

■料金
 4日   全指定席 S席…13000円・A席…8500円・B席…2000円
 5・6日 全自由席 各回につき10000円

「歌舞伎役者さんがたくさん出演される」 という話は
ちらちら聞いていたんですが、役者さんのHPにご自分の出演される分だけ
出てたり と断片的で、全体が見えなかったんですよね~。

ちなみにこの情報は さちぎくさんとこ(噂菊都風:http://www.sachigiku.com/)
経由で大谷友右衛門さんのHPページで見つけました。

それにしても・・・
ん~ 4日の夜、見たいなぁ。
時蔵さんの『海士』とか・・・やっぱり『船弁慶』だよねぇ。
う~料金もこの日がうまく行けばお得だし・・・うぅぅぅ。
でも、段治郎さんのも聞きいし~っ 

・・・うううこの際ドッペルゲンガーとやらで寿命縮まっても
かまわないんで分身が欲しい!!  ドラえもーんっ!!
(あ、今のじゃなくて昔のドラちゃんがいいです。個人的には(^_^;)

あ、ついでに体重も半分になってくれると なお、うれしいんだけど♪
いや、そうじゃなくて<(ーー;)。

あっ! ちょっと まった、6日の夜も見たいーっっっ!!
歌昇さん~っっっ!! 亀三郎さんもでるし~。
あっ! 6日の昼には千之助君がっ!!

うわ~ 見たいぞ 見たいぞ~っ(>_<)
こっちなら行けるかな~。
でも・・・なんで5・6日は 一万円均一なんだ~っ(>_<)

むっ、国立劇場、確か同じ時期に同じく一万円均一の
亀治郎さんの会もあったはず・・・
くーっ(>_<) 国立劇場!!この数日間だけで、どれだけ諭吉さんが化けた
チケットをあふれさせる気なんだーっっっ

あぁ、8月は歌舞伎座のチケットは少しお値打ちになるのに、
ちっとも倹約できない・・・・(T_T)
いや、それ以前に、これを見に行くだけのお金を出す余力が
私の財布に残っているかが大問題・・・うぅぅぅぅぅ

うぅ、すみません、梅雨時に さらにジメジメした話題にしてしまいました。
うぅぅぅ どうしよう~ ジタジタ ノタノタ
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はじめて??

2006-06-23 00:14:18 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
9月の歌舞伎座の演目がメルマガで発表になりました。

「秀山祭九月大歌舞伎」
  初代中村吉右衛門生誕百二十年
 2006/9/2(土)~26(火)
  【昼の部】(午前11時開演)

1:菅原伝授手習鑑『車引』
 梅王丸  松 緑
 桜丸   亀治郎
 松王丸  染五郎

2:双蝶々曲輪日記『引窓』
 南与兵衛 後に 南方十次兵衛  吉右衛門
 女房お早            芝 雀
 平岡丹平            歌 昇
 三原伝造            信二郎
 母お幸             吉之丞
 濡髪長五郎           富十郎

3:『六歌仙容彩』 業平小町/文屋
 <業平小町>
 小野小町  雀右衛門
 在原業平  梅 玉

 <文屋>
 文屋康秀  染五郎

4:菅原伝授手習鑑 『寺子屋』
 松王丸   幸四郎
 武部源蔵  吉右衛門
 春藤玄蕃  段四郎
 園生の前  福 助
 戸浪    魁 春
 千代    芝 翫

  【夜の部】(午後4時30分開演)

1:鬼一法眼三略巻 『菊畑』
 智恵内 実は 鬼三太  幸四郎
 虎蔵 実は 牛若丸   染五郎
 皆鶴姫         芝 雀
 笠原湛海        歌 六
 吉岡鬼一法眼      左團次

2:『籠釣瓶花街酔醒』
 序幕  吉原仲之町見染の場
 二幕目 立花屋見世先の場
     大音寺前浪宅の場
 三幕目 兵庫屋二階遣手部屋の場
  同  廻し部屋の場
  同  八ツ橋部屋縁切りの場
 大詰  立花屋二階の場
 
 佐野次郎左衛門   吉右衛門
 八ツ橋       福 助
 立花屋女房おきつ  東 蔵
 下男治六      歌 昇
 九重        芝 雀
 繁山栄之丞     梅 玉
 立花屋長兵衛    幸四郎

3:『鬼揃紅葉狩』
 更科の前 実は 戸隠山の鬼女  染五郎
 平維茂             信二郎


・・・なんか、まぁ、去年「弥次喜多」やってた劇場と同じ劇場とは
思えないほど、こってり正統歌舞伎漬けな感じです。(^_^;)

ただ・・・最近・近年 かかった演目が多いのかな?
「車引」:2005年5月:歌舞伎座/2006年6月:三越歌舞伎
「引窓」:2005年10月:歌舞伎座/2005年12月:南座
「菊畑」:2004年11月:歌舞伎座
「籠釣瓶」:2005年4月:歌舞伎座
すぐわかる範囲でこれだけありました(^_^;)

出演者も「5月演舞場組大移動」+アルファ な感じも
ちょっとしますね(^_^;)
でも、それだけにご贔屓が わんさか♪♪
そして、ここには名前が出てないけど、きっと注目株:吉之助さんも
いっぱいでてくるんじゃないかと ひそかに期待♪

そしてなんといっても、吉右衛門さんと幸四郎さんの共演!
それもすれ違いじゃない!(^_^;)
もしかして、初めてかも、こういう舞台観るの♪
楽しみですね~♪♪

・・・ん?あ「秀山祭」だけど「秀山十種」はひとつもないんだ。
 ※「秀山十種」は十だけど以下の六しかない不思議な十種。
  二條城の清正
  蔚山(うるさん)城の清正
  熊本城の清正
  弥作の鎌腹
  清正誠忠録
  松浦の太鼓

「松浦の太鼓」は去年の暮れに歌舞伎座でかかりましたし、
「弥作の鎌腹」あたりかかんないかな~と思ってたんですが。
どんなお話かは知らないんですが「清正三本立て」
ってのも 面白いかもしれませんね~

次回の「秀山祭」に期待しましょ♪
コメント (4)
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2006年6月:国立劇場「国性爺合戦」

2006-06-19 01:38:30 | 書いたぞ: 感想書きました~
今年の国立の歌舞伎鑑賞教室、第一弾は栄えある第一回鑑賞教室と同じ演目
「国性爺合戦」です。

1階席は女子学生が大半を占める学生さんご一行様。
2・3階席が一般のお客さん といった感じでした。
筋書きは入り口で配布。ビバ無料♪

◆構成
歌舞伎の見方 30分
 休憩20分

国性爺合戦 第一幕
 休憩10分
国性爺合戦 第二幕

◆観劇位置
3階9列目上手

■歌舞伎の見方
解説:亀三郎さん

始まりは真っ暗。1階の女子高生のどよめきがすごかった~(^_^;)
で、幕が開くと舞台は奥までガラガラ状態。大小のセリが上下しながら盆が
ぐるーっと回って、最後はもとの平面に戻っておしまい。

1階席からは「なんだよ、これでおしまい?」みたいなざわめきが。(^_^;)

そこに七三のすっぽんから仁木弾正みたいに印をむすんで亀三郎さん登場。
いや~ 相変わらず、ものすごくいい声ですね~♪

まずナマの歌舞伎の舞台をみたことがある人、ない人それぞれに拍手~
とやったんですが、1階はもちろんのこと、初めて見る人が2・3階にも
結構いらっしゃったみたいです。

解説は 歌舞伎の「歌」の部分ということで、上手の床や簾内、ツケなどの説明を
ひととおり。

最後に「国性爺合戦」の人物紹介と、虎狩の部分を再現しての導入。
亀三郎さんの和藤内、素でもかっこよかったです♪
ここで、こんなかっこよく細かくやっちゃうと、この後、松緑さん
同じことの繰り返しになっちゃうんでは?
とか思ったんです。この時点では。虎狩の場面から始まると信じてたんで(T_T)

虎はやっぱりとっても愛嬌あり。
亀三郎さんとのコミュニケーションがまたナイスでした♪


しかし・・・亀三郎さん、色々と例えをだしてわかりやすいように 説明してくださいます。
ナレーション(義太夫)とかオーケストラピット(黒御簾)とかBGMとか。
これ、確かにわかりやすいんです。

でも、日本の伝統芸能の歌舞伎を、日本人に説明するのに、わかりやすいように
引き合いにだされるものが 横文字 というこの現実。
なんだかさみしいような、複雑な思いも胸をよぎったりしました。

ちなみに、近松のことは「日本のシェークスピア」。これは私もどこかで聞いたことが
ある例えです。
でも、シェークスピアのことを「イギリスの近松」とは説明されないんだろうな~(^_^;)


■国性爺合戦
◆演目について
近松門左衛門さんの浄瑠璃。
と聞くと「エッ、こんな洋モノが?」
と思ってしまいますが、近松さんにとっちゃぁ、
主人公:和藤内のモデルになったという鄭成功の話題は、
心中と並ぶ「ネタになる世間の話題」で ひとくくりにされてしまうこと
だったのかもしれません。
しかし、言われなければ、この中国を舞台にした作品が、
心中モノで大当たりの近松さんの作品と気がつかないかも(^_^;)

ちなみに初演(1715年)の翌年に歌舞伎になってるそうです。

なお、「こくせんや」は「国姓爺」と書くのが正解で、
国の姓をもらった人 というような感じの意味らしいです。
これを近松はワザと「国【性】爺」と書いたそうです。

もひとつついでに「和藤内」という名も「和」でも「唐(藤)」でも
「ない(内)」という意味がこめられているとか。


当時、衣装とか、どうやって考証したのかな~とちょっと不思議。


全5段の構成で、今回の上演は三段目の部分の省略形だそうです。
文楽の本などによると
初段:大明御殿
二段目:平戸浦・千里が竹(←これが虎狩)
というとこまでわかりましたが、四段目・五段目はわかりませんでした。

今回、見たかった虎狩の場面がカットされてたのは残念(T_T)

◆人物関係:
日本に亡命してきたパパ:老一官(秀調さん)
老一官の日本人の後妻:渚(右之助さん)
二人の間の一粒種:和藤内(松緑さん)
和藤内の腹違いの姉さんで、今は韃靼の将軍の奥方:錦祥女(芝雀さん)
錦祥女のダンナ(=韃靼の将軍)で元は明の人:甘輝(信二郎さん)


一幕目
◆あらすじもどき:
明からわけあって日本に亡命してきた老一官が、
明が韃靼に滅ぼされたと知り、明国再興のために
日本で設けた妻子を連れて、韃靼にやってきます。

しかし、いくら息子の和藤内が人並みはずれた馬力の
暴れ盛りの若者とはいえ、老いた夫婦と息子の3人だけで
韃靼を攻めようってのは、無理無理無理。

ところが、パパ老一官には隠しだまがありました。
明にいたころ、前妻との間に生まれて2歳で生き別れた娘:錦祥女。
この子が元は明の臣下で、今は韃靼の将軍:甘輝の奥さんに
おさまってるというから、これを使わない手はない。

ということで、甘輝に味方を頼むため、甘輝の獅子ヶ城に
親子3人でやってきます。
が、甘輝は留守。

しかし、奥さんの錦祥女には会え、親子の確認もとれたため、
錦祥女も2歳で生き別れたとはいえ実の親。ダンナがかえるまで
城にとどめて置いてあげたいとこですが、この城のおきては
「他国のものは門内にいれない」です。

そこで、女は度胸、奥さんの渚さんが 年老いた女でさらに
縛ってあれば、問題はなかろう と提案。
錦祥女は義理の母を預かり、父と腹違いの弟に
「ダンナへの頼みが上手くいったら白粉を
上手くいかなかったら紅を、城の外に通じる河に流す」
と 約束します。


◆のたりの目
幕が開いて、初めて、「そうか、虎狩ないんだ~っ」とがっかり。

そのがっかりのせいではないんですが、すみません、見せ場を含めて途中、
爆睡してました(T_T)
気がついたら渚ババ様が縛られてまして・・・<(ーー;)

あ、城壁の内にたつ兵士に寿鴻さんを発見。

ところで、これ、ついてはいけないポイントなのかも
しれませんが・・・みなさん、何語で会話してらっしゃるんでしょう(^_^;)
とても気になります・・・

義太夫は清太夫さん。今回は電光掲示板に詞章が出るので、聞いてて
意味のわからないところでも、漢字まじりの言葉を見ると、
わかりやすくて助かりました。

が、私の座ってた3階のように、遠く離れて見る分には、
特にそちらを向かなくても電光掲示板が視界に入るので、
見やすかったのですが、これ、1階席の人とかは、電光見て、
舞台見て、と集中力が大分そがれてしまいそう。

それに、やっぱり、歌う先に 先まで歌詞がわかってしまうのは、
どうしても、耳の集中力をそいでしまうかも。

ちなみに、2幕目で義太夫さんがくるっと回って引っ込んだところが
妙に学生さんに受けてました。他のお芝居とかでは、ではあんまりないかな、
ああいうの(^_^;)


二幕目
◆あらすじもどき
とらわれの身ながら丁重なもてなしをうける渚ババさまは「(お)むすびがほしい」
などと、わりと余裕(^_^;)

城に帰ってきた甘輝。義理の義理?の母にあたる渚の申し出に、
もともとは明の人である甘輝は二つ返事で引き受けたいとこながら ちょっと問題が。

じつは、たった今、和藤内征伐の大将を韃靼王から任命されたばかりだったのに加えて
ここで反旗を翻せば 奥さんの縁のために裏切った としか思われない という状況。

甘輝としては、自分が和藤内に味方するのは、血縁ではなく明への忠義からなんだ
ということをはっきりさせときたいわけです。

というわけで、和藤内との縁をきるべく、奥さんの錦祥女を殺そうとするわけです。
しかし、ニッポンの母:渚ババ様としては、目の前で継子とはいえ
自分の子供がころされるのを みすみす見殺しにはできない!

というわけで、渚ババ様、刃を振りかざす甘輝とダンナの立場を思って覚悟を決めてる
錦祥女の間に割り込みはするは、縛られてて手が使えないもんですから
袂に噛み付いて甘輝を引き止めるは、大奮闘。

結局、和藤内との縁を切れないなら、味方はできない と甘輝は
和藤内への味方を断念。
錦祥女は 交渉不首尾の合図に紅を流しますが、その紅は・・・


一方、橋の上で一心に川面も見つめていた和藤内。
流れてきたのは 不首尾の紅。
とあるからは、敵の館に母親をひとり置いとくわけには!
と 駆けつけた韃靼の兵士を投げ飛ばし、獅子ヶ城へ一目散にかけていきます。

駆けつけた和藤内は 母を間に甘輝と対面。
険悪ムード一色即発な二人の前によろよろと出てきたのは錦祥女。
そのただ事でない様子にかけよった渚ババ様は 錦祥女が自分の胸を
刺していたことと気がつきます。

つまり、先ほどの紅は錦祥女の血。
自分がいなければ、和藤内と甘輝は赤の他人。
と ダンナに和藤内に味方してくれと頼みます。

こうまでされては 断る理由もない甘輝。
和藤内への味方を約束し、和藤内をその名も「国性爺鄭成功」と改めさせ
明の大将軍として、敬います。

お召し換えをして 立派な姿になった二人を見届けた渚ババ様は
ニッポンの母として、娘だけを犠牲にはできない 
と 自らも自害。

二人の前で、よくここまでもってたなぁ(^_^;) という錦祥女と
二人仲良く息絶えます。

男二人は 母と妻の遺骸を前に打倒韃靼の決意を新たにするのでした。

というところで、おしまい。

◆のたりの目
信二郎さんの甘輝は この幕でようやく登場。
なんか こう、人形のように端整なお顔になってるなぁ。
とても絵になってます。しかし、問題はお声。

どうにも なんかかすれ気味。
怪しいな~(^_^;)あれは。 お風邪かも。
折り返しも過ぎてはいるけど、最後まで持つかなぁ・・・<(ーー;)

そういえば、甘輝の刀かけ、朱の竜?のデザインで、縦置き型です。
普段の歌舞伎では、横掛けが多いし、あんまり凝ったデザインのは
見かけたことないせいか、なんかかっこよくみえました。

それから最後の場面でお召し換えした衣装が、国性爺の白と対の赤。
チラシやポスターの衣装はこちらですね。
この衣装、かっこよかったです♪

芝雀さんの錦祥女は、甘輝の言葉に反応して、態度まで細かく神経が
いきわたってる感じがします。

ただ、自分の血を紅として流す場面、大分ドバドバ流してたみたいだし、
流す時は元気そうだったなよな~ と思っちゃいましたけど(^_^;)

そして、すでにご覧になった方の話に軒並み「良い」評判の
右之助さんの渚
うん、こりゃぁ 皆さんがお褒めになるのも よくわかります。

情感っていうんでしょうか、そういうものが声にあふれています。
二幕目の錦祥女をかばっての啖呵?なんかは 、
ちょっとグッとくるものがありました。

あの子を思う母の姿に、1階席にいた女子生徒さんが、何か感じてくれると
いいなぁ。何かを感じるココロをもっていてほしいなぁ。と思うところです。
(でも、後ろ姿を上から見ている感じでは、3割は完璧 首が寝てました・・・(^_^;)

そうそう、「ニホン」じゃなくて「ニッポン」なんですね。

和藤内の松緑さんは、後ろまで全開舞台で、大セリから、
橋の上で笠を掲げた形でせりあがってきます。
あがりきると そのまま橋が前進。
この笠を掲げた形が、とても絵になっていました。
「ナムサン!ベニが流れた!」のセリフも はっきりとして
いい感じでした。

亀三郎さんの解説によると、一幕目と二幕目、和藤内の隈の数が違うそうです。
二幕目の方が怒ってるから、筋が多いとか。
うーん、言われてなければ、気がつかなかったとうし、
パッと見た感じも、「そういわれれば、そうかな~」
くらいの違いにしか・・・

う~ん・・・<(ーー;) 一幕目爆睡してたバチだな、こりゃ。

追手を相手に上半身脱皮する和藤内。
下に着込んでたのは、赤地に金の鋲がたくさんついてる衣装。
・・・うーん、これは日本のセンスじゃないなぁ~(^_^;)
なーんて思ってたら、筋書きの衣装の解説によると、これは荒事の典型的な
衣装とか(^_^;)

あと、最後に中国の服にお召し換えした和藤内ですが・・・
うーん・・・<(ーー;) なんか隈とあってない。
中国の衣装は信二郎さんみたいにまっ白か、せめて青隈の方がいいのかも・・・


物語について
甘輝将軍は、本当に明国復興を願うなら、へんな見得はらずに、
「いわせたいやつには言わせとけ」 ぐらいの心意気で
素直に和藤内に味方してやればよかったんですよ。

というわけで、なんといいますか、女子の私から見ると、
なんとも不条理なお話かも・・・。(^_^;)
母が強いのはとても好きなんですけど♪ 

◆花道度:低
一幕目では親子3人の出、父と子のひっこみの退場。
和藤内は幕外で飛び六法。これが一番見モノかな。


二幕目は甘輝将軍のお帰り、兵士を追いかける和藤内のとび六法?の引っ込み、
続く和藤内の出、くらいです。
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若さにあてられた??

2006-06-18 02:34:05 | その他
梅雨の晴れ間にの蒸し暑い日になった本日
じゃない、もう昨日か(^_^;)
国立劇場に行ってまいりました♪

1階席は女子学生が8割くらいを占める学生様御一行。
いや~ 賑やかでございました。
でも1度も携帯が鳴らなかったのはエライ!

で、今夜は感想を挙げようと思ったんですが、
若さの気にあてられたのか、日頃の疲れからか
夕食後、爆睡。<(ー_ー;)
ただ今 目が醒めたところでございます。(^_^;)
劇場でも結構寝てきたはずなんだけどな~
でも まだまだ寝れそう…

なんで、さすがに今宵は感想書きはちょっとパス。
いただいてるコメントへのお返事も
すみませんが明日じゃない今夜まで、おまちくださいませ~m(_)m
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ありゃ よくみたら11月もあった。

2006-06-15 01:12:41 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
久しぶりに松竹のサイトみてたら、先にあげた10月松竹座のほかにも
気になる公演情報が色々と。大変、大変。

5月歌舞伎座に続いて元平成三之助そろい踏み ってことで
チケット取りがすごいことになりそうな 11月の演舞場 とか

写真付チラシになってた 7月歌舞伎座 とか

仮チラシが出てたぞ 8月歌舞伎座 とか。

11月演舞場は演目とかもなくて「とにかくやるからね!」って感じですね(^_^;)。
「二人藤娘」とか、いっそ「三人藤娘」とか、やってくれないかな~

7月歌舞伎座、歌舞伎座のHPの方(http://www.kabuki-za.co.jp/info/kougyou/0607/7kg_1.html)には
タイムテーブルが出てますが、なんと休憩時間が昼夜とも45分
まぁ、2演目で1回しかないからってこともあるんでしょうが、
私が知る限りでは、今までの中で最長の休憩時間だと思います。

あと、夜の部の終演予定時間は20:20と早めです。
あ、昼も15:10と早めですね。
※これはあくまで現時点の予定時刻だと思いますんで、正確な
終演時間は、公演がはじまってから、HPなんかで確認してくださいね~

8月歌舞伎座は 比較好きな私にはうれしい 3部の「八犬伝」に、
踊り上手な三津五郎さんと染五郎さんに 初舞台の小吉君(坂東吉弥さんの
お孫さんかな?)の出てくる1部の「たのきゅう」
こないだ亡くなられた村上元三さん原作の2部の「吉原狐」あたりに
注目です♪

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早くも10月。大阪だけど。

2006-06-15 00:51:02 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
松竹のHPに 大阪松竹座の花形歌舞伎のお知らせが出てました♪

十月花形歌舞伎

■演目:
通し狂言:蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん)【仮題】

■日時:2006年10月2日(月)~26日(木)
 昼の部:11:00~
 夜の部:16:00~

■チケット発売:9月10日(日)

※詳細は↓こちらをどうぞ
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0610/index.html
※別ウィンドウで開きます

ということで、なにやら面白そうですね~♪
今後発表されるであろう 共演者も気になるところ。
遠征欲がムラムラと騒いでます♪

↓チラシも出てますが、炎の写真を背景に血だまりが ドベっ と。
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0610/chirashi.html
※別ウィンドウで開きます

・・・も、もしかして、怖い話??(^_^;)
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7月の演目って

2006-06-15 00:24:44 | その他
「7月の演目って、歌舞伎なの?」
と、家人に質問されました。

「新歌舞伎」・・・でもないかな~(^_^;) 
うーん???<(ーー;)
歌舞伎のために書かれたお話じゃありませんしねぇ。はて?

ん~でもまぁ、月例興行演目としてやるわけですし、
きっと、歌舞伎座の舞台機構を生かして、歌舞伎の味付けをしたものが
上演されるんだろう と思ってます。

7月の演目4本のうち「天守物語」は、以前歌舞伎座で上演したのを
みたことがありますが、このときは花道のすっぽんを上手く利用してました。
それだけでも、個人的には「歌舞伎」だと思っちゃうんですけどね(^_^;)
それに、この時、少なくとも「これは歌舞伎か」なんてこと考えたりしなかった
と思うんです。

だから、まぁ、ようは

  豪華な衣装、古風な台詞、ツケ、下座音楽・・・etc.
  そんな歌舞伎のエッセンスと、あとは役者さんがいかに魅せてくれるか。
  楽しませてくれるか。

なんてところがポイントなわけで、

  「歌舞伎」だろうか、「歌舞伎」じゃなかろうか、

なんてところは、あんまり考えなくてもいいのかな~と。(^_^;)


というわけで、家人よ、

 「7月の演目って、歌舞伎なの?」

これは、実際の舞台を見てから、また考えてみましょ♪
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