今月の都内観劇リレー、最後は演舞場で海老蔵さんの壽三升景清。
しかし、今日千秋楽だったんだ。チケット取る時全然意識してなかった(^_^;)
今回のお芝居は一応通しだけど、元は歌舞伎十八番の4演目。なるほど、鳴神だって通しの一部だもんね。この目のつけどころはいいですね~。
景清の隈が一本だけ青ってとこにも、今回、筋書き読んで初めて気づいた。なるほどね~。おもしろい所に目を付けたもんだな~海老蔵さん。
さて、まず発端、関羽から。左十次郎さんが左升さんお名前改めお披露目。見知った顔の役者さんの名題昇進はなんかうれしいな♪ あと仁三郎さんの声の通りが良い。
鎌髭は、源氏方の面々が最初っから鍛冶屋にみえないのが残念。萬太郎さん廣松さんが、声が良くてなかなか。このお二人は浅草に出てる若手の面々と同世代。楽しみですね~この世代のこの先が♪ あと、入道手下の皆さんが活躍。自分は逃げちゃう市蔵さんが新しくてうまい役どころ。
入道の獅童さんも珍しい?道化役。最後、外花で、客席から思わぬ声援にちょっと焦った(^_^;)?
しかし、あのガンバレの声は絶妙だったわ~♪
二幕目景清。阿古屋が出てきて、景清は豪快な牢破り。
前半はラストにちょっと奇妙な花魁道中(^_^;)
芝雀さんの阿古屋が、なかなか良かった~。最後の花道で、こども、きぃ~や~ って、あのセリフが朗々と響いてましたわ♪
ここまで、全幕に山左衛門さん、仁三郎さん、幕幕で新蔵さん、左升さんらが加わって、色んなタイプのお役で舞台を支える大活躍。
この幕では道化役でイヤミにドラえもんにフナッシーにバラエティに富んだ飛びっぷり。しかも筋書きの写真みると他にもくまもんとかもあるらしい(^_^;)
後半は津軽三味線登場で、思ったより大きかった(^_^;)海老と海老蔵さんの鏡餅?が迫力。
津軽三味線は意外と合うかも。スピード感があるから古典には向かないかもですが、長唄とかと並んで選択肢のひとつに入るかも。
海老蔵さんが海老に乗るみたいなイメージあったけど、違った(^_^;)
最後の解脱は、お客様が舞台の升席に。間近で見られるけど、お客さんからも見えるのが気になりそう(^_^;)
ちなみにこの幕は全く台詞なしです。前半は真っ暗。解脱した後半は明るくスッキリ。
前半では津軽三味線がなんともいえない哀切感のある調べで景清さんの哀しさを際立たせます。
こういう曲だと、古典でも使えそうですね。胡弓を使うような場面とか。胡弓より眠くならなそう(^_^;)
しかし、津軽三味線、長唄や鳴り物とかぶると、やっぱり調和とまではイマイチいかないかなぁ。あくまで私の個人的な感覚ですが
さて、今月、歌舞伎座(夜の乗合船から)、国立、浅草(二部のみ)、演舞場と来た観劇リレー、全演目ではありませんが、これで無事完走♪
個人的には浅草の二部が1番見応えあったかな。という感じです。総じては、どこも今年は若手さんの活躍に期待したくなる舞台でした。今年も楽しみですね~♪
本日は浅草歌舞伎。
壱太郎さんの16回目になる今月最後のご挨拶に巳之助さん乱入。他にもチョロチョロ(^_^;)
こういうご挨拶も珍しいねぇ。
最初の博ち十王(バクチのチが変換できない(^_^;)。なんか、聞いたことある長唄がたくさんのような(^_^;)
あと長唄さんお囃子さん後見さん、みーんなアレつけてるですね♪
猿之助さんはキレの良い踊りが気持ちよく。声が猿翁さんにますます似てきたな~。
獄卒に猿四郎さんがいた♪赤鬼さんの方。猿之助さんと息のあったキレの良さ。さすが~♪緑鬼の弘太郎さんは、なんか途中から衣装がおかしくなったのか、ちょっとモゾモゾ。脱皮してからは動きも良く最後は楽しかった。
しかし…なんとなく猿之助さんて、勘三郎さんに通じる感じがあるなぁ…
新口村は梅川と孫右衛門のドラマですね。この話は孫右衛門演ってなんぼななんだ。昔、仁左さんが最初は忠兵衛やって、続くこの新口村で孫右衛門をやったことがあったと思うけどその意味が、今日、わかった気がした。そして、孫右衛門も忠兵衛も、やっぱり上方の役者さんにやってもらうのがいいなぁ。
壱太郎さんも、セリフ回しがお父さんお祖父さんに似てる(^_^;)。まぁ、意識して似せてるんだろうけど、若いうちはも少し自然なセリフ回しでも良いんではなかろうか…とも思ったりした。
愛之助さんは新口村の忠兵衛は初役とのことだけど、正直、あんまり出番ないしなぁ(^_^;)
まだまだまだ、先の話だろうけど、愛之助さんが孫右衛門やる時がきたら、その時こそ、注目だし、楽しみだと思う。
いや~、でも、久しぶりにじっくり観たかも、新口村。泣けるなぁ、これやっぱり。じさまに弱いんだ、私(/ _ ; )
最後は踊り二題。屋敷娘と石橋。
屋敷娘は壱太郎さんに米吉さんに梅丸くん。壱太郎さんは首が長いのかな。なんか、娘さんの割には艶気が(^_^;)米吉さんはとてもかわいらしい娘さんで、梅丸くんはちょっと愛之助さんに似てるかな?って思いました。
三人の屋敷ってのは初めて観ましたが、真ん中の人はどっちに回るかとか、混乱しそう(^_^;)。
あと、壱太郎さんと並んで踊ったの観て思ったんですが、米吉さん、も少し目線が上に欲しい。ちょっと目線が伏せがちに見えて、それが自信なさげに見えちゃったのがもったいない。
あと、鈴太皷の真ん中に、それぞれのお家の紋が入ってるんですね~。壱太郎さんちのが特徴あるから気がついたけど、でなきゃみおとしてたかも、あれは。
さて、振り落としの浅葱幕に大薩摩を間に挟んで最後は石橋。
舞台には赤毛が種之助さんと隼人さん。花道から白毛で歌昇さん。
屋敷の時は、米吉さんと梅丸くんが最初に花道から出てきて、壱太郎さんは袖からだったので芯の人の出方は逆ですね~。
石橋の方は屋敷より時間は短い感じですけど密度が濃い濃い(^_^;)
3人の息もあって、迫力もあるし。
でも、隼人さんは、やっぱりちょっと細いかな~(^_^;)
筋書きによると前より意図的に体重増やして安定感増したとのことですが、それでも、お獅子やるなら、も少し太さが欲しいかなぁ
歌昇さんと種之助さんは、やはり兄弟、合う時は、ほんとにピタッと合うんです、動きも息も。勿論、隼人さんもあってるんですよ。でも、気持ち良いくらいにピタッと合う時が、ご兄弟の方には多い気がしました。気のせいかな(^_^;)
いや~、でも、観ててほんときもちよかった!あれが打ち出しなのは、とても、いいですね♪
そういえば、石橋だからなのか、若者だからなのかわかりませんが、お獅子につきものの台は一切なし。でも、なんかそんなの若さで十二分にカバーって感じでした♪
@hacco04 ほんと、思いがけず♪
いつもはこのご挨拶、間に合わなくて見逃しちゃうことが多いんです(^_^;)しかし、ご挨拶ローテーションって、ずいぶん偏りがあるんですね。働け、若者!ということかな(^_^;)
>よい日に行きましたねえ(^o^)
ただいま国立劇場初芝居、終演~♪
なんか若手、中堅どころの今年の活躍を期待させるし、ベテラン勢のさすがの演技に安心と充実感を感じる舞台でした。なんつっても、わたくしのご贔屓さんの出番が多かったのが満足~♪
本日は国立劇場の初春芝居。
うれしいなぁ♪團蔵さんがいい人の役で、出番もいっぱいあるよ~♪♪
しかし、最初のとこで松也さんがでて来たらいきなり拍手が起きたのにはちょっとびっくり。いつの間にそんな人気者になったんだ、松也さん(^_^;)
でも、確かに、松也さん、台詞も明瞭、声も良く、存在感も出て来て、確かに役者さんとしてひとまわり大きくなってきた気がする。頑張れ~
ただいま二度目の休憩。
うーん、菊之助さんは立ち役の方が声に冴えがある。でも、女形のあの声も素敵なんだよな~。
女形の声といえば、やっぱり梅枝さん、いいなぁ。声がとっても良いんだ。可愛らしさが溢れ出てくるもん。楽しみだなぁ、この先。
声といえばもう1人、亀寿さん。こちらも声の冴えがどんどんよくなる。このご兄弟も、形よし声よし。これから菊之助さんたちと一緒にどんどん活躍して欲しいなぁ。
そういや、松緑さん、少しお顔がほそく??
そういや、菊之助さんはすこぉ~しまあるく…(^_^;)?
ま、それはさておき。
しかし、釣り天井って、なんかえげつない仕掛けですねぇ…ちょい怖かったです<(-_-;)
亀寿さん、せっかく出てきたのにあえないご最後…(/ _ ; )
しかし、どうも人死にはこれだけにとどまらない様子。
うーん、あんまりお正月から人がドカドカお亡くなりになるお芝居はちょい辛いです。
ただいま馬切りの場、終了。
うーん、菊五郎さん、ちょっと動きがぎこちないような?
最後に亀三郎さんたちと並んで出てきた竹松さんは萬次郎さんとこのご長男か。うん、似てる。お父さんみたいに味のある役者さんになって欲しいな~
で、後半の悲劇。
せっかく團蔵さん、いい人役だったのに~。帯刀さんがあんなこというから、善人があたら惜しい命を落とす羽目に…(/ _ ; )
いいこともあったと言えるかもしれないけど、でもね。うーん<(-_-;)
最後は大団円。松緑さんの声の冴えが際立つな~。時蔵さんが久吉役と立役。声量とかでは松緑さんの若さが押しますが、セリフ回し…というのかな、やっぱり経験を重ねて出る声の膨らみのような所でしっかり押し返してる感じが。
若手花形だと 相手も若手さんになっちゃうことが多いから、こういう若手さんとベテランさんのそれぞれの良さのかけ合わさった面白さも、それぞれの良さも楽しめる菊五郎さんとこのお正月のお芝居は、だから見応えというか充実感があるのかも。
スプラッタな人死に悲劇がある点で、個人的には、今年はちょいマイナスがありましたが、このお正月の復活通し公演はやっぱりいろいろ楽しめて好きです♪
筋書き読んでると、役者さんの方もこのお正月の公演は挑みがいがあるみたい。
来年も楽しみにしてます♪
あ、あと、平日のせいもあるだろうけど、ちょっと人の入り具合が気になりました(^_^;)
土日はもっといっぱいなんだろうけどなぁ。
それから、三月は時蔵さんの切られお富~♪
時蔵さんの葛の葉、観に行きそびれたからな~。今回は絶対、行くっ!
あと、三月は京都南座も行きたい~
菊之助さんの与三に梅枝さんのお富さん。個人的ヒットポイントは、安が團蔵さんーっ!
ちなみにそれは昼の部。他にも亀三郎さん松也さん梅枝さんの吹雪峠と、松緑さん亀寿さん権十郎さんの素袍落。夜は松緑さんの芋洗勧進帳に菊之助さんの道成寺。うーん、観たい。
本年初観劇は歌舞伎座夜の部、乗合船から。
これ、曲の方にちょっと縁があったんで、舞台を見てみたかったんだ~♪
芸者さんが誰だかわからなかったけど、そうか、児太郎さんか!なんか細くなったかな。
お次は染五郎さんががんばる東慶寺花便り。井上ひさしさん原作の新作歌舞伎。個人的には楽しいし、お正月の雰囲気もあって、素直に楽しく観れて、観て良かったと思える舞台だったんですが、欲を言えば、話の中身があんまり深くない気が。軽いです。軽いからこそ気楽に楽しく見れるのかもしれないけど。
お江戸土産みたいな雰囲気なんだけど、あれより軽く感じてしまう…
うーん、主人公の信次郎さんにしても、なんにしても、全般うまくいきすぎ?(^_^;)
も少し信次郎さんに葛藤とか挫折とかあるといいのかなぁ。
でも、演出はうまかった。特に信次郎さんのキャリーケースになる文机。あれ、素晴らしい!
でも、最初に流れる東慶寺花便りテーマソングは、行きすぎというか、既存の黒御簾音楽にして欲しかった。ちょっと凝りすぎ。
配役も適材適所だったし、なにより、大団円が個人的にはとってもいい。これ、結構、再演されるようないい演目になるんじゃないか、と思うけど、ちょっとやっぱり軽いかなぁ…
でも、新年早々、楽しい気持ちで自然と拍手して打ち出されて来ました♪幸先よし!
オマケ話。今回、三階b席だったんです。結構通路の階段の傾斜があり段数も多いんですが、杖をついた年配のお客様を劇場の人がしっかりサポートしていて、これなら私が年取って足悪くしても歌舞伎見にいくの諦めなくても大丈夫かも。って思いました。施設だけでなくサービスの充実も大事ですやっぱり。