のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

白鸚さん

2008-02-24 23:31:04 | 観たぞ: 観てきて一言
昨日の昼間、テレビをつけたらたまたま3chの芸能花舞台にぶち当たりました。
今回のお題は

「伝説の至芸・初代 松本白鸚」

というわけで、只今、歌舞伎座で追善公演をやってる白鸚さんの特集でした。
私は白鸚さんの舞台を見たことはありません。
そのせいか、今回、白鸚さんの舞台映像を観てても、
「すごいなぁ」
と思うより、
「幸四郎さん・吉右衛門さんに、似てるなぁ。」
という思いが先に立ちます。

で、これまた面白いことに
これが、あるときは幸四郎さん、あるときは吉右衛門さん、
あるときは、全然にてない?
というふうに、そのとき、そのときで、印象が違うんです。

以下、今回流れた映像を見ていての印象なんですが・・・

関兵衛(関ノ扉)→お顔もお声も吉右衛門さん!

武智光秀(絵本太功記)
お顔は吉右衛門さんかなと思うんですが、声は幸四郎さんだ!

大判事(妹背山)
→どっちにも似てないなぁ・・・ん?あれ?團蔵さんに似てるかな?
眼の鋭さというか、お声の鋭さというか、気迫というか・・・

幡随院長兵衛 →うーん、これは吉右衛門さんかな。
※水野が染五郎さんに似てる!幸四郎さん??と思ったら、吉右衛門さんでびっくり(^_^;)

景清(日向嶋) →声は吉右衛門さんだな~
※ちなみに家人のチェックには「流人にしちゃぁ 髪がすんごいサラサラだねぇ」
・・・うん、まぁ 確かに(^_^;)
※幸四郎さんと吉右衛門さんが出てきますが、変わってませんねぇ幸四郎さん(^_^;)
※これは文楽の太夫さんと組んだ実験的な自主公演だったらしい。
そういえば、お能とのコラボレーションは最近ありましたが、
文楽とはあんまりありませんねぇ。1番近いのに。近いからかな??

由良之助(忠臣蔵七段目)
→これはどちらとも・・・ん?藤十郎さんに似てるかな??
※お軽は芝翫さんでした。 これがまた、かわいらしいんですよ♪

内蔵助(元禄忠臣蔵:(多分)最後の大評定)
お声は吉右衛門さんを思い出しますね~
※團十郎さんが若い~っ!おー、海老蔵さんに似てる!そうか、海老蔵さん、
お父さん似だったんだ~

自宅での稽古(忠臣蔵:七段目、力弥の染五郎さんと一緒に)
→最初は、声もお顔も幸四郎さんに似てるな~と思ったら、
なぜかどんどん吉右衛門さんに見えてきて、途中からは吉右衛門さんにしか
思えなくなってしまいました(^_^;)
あ、話し方が似てる・・・のかな?

NHKインタビュー→吉右衛門さんに似てる似てる。
※幸四郎さんが若い~
染五郎さんがちっこい~ でも今のお顔の面影がありありと(^_^;)


ちなみにこの回の再放送は
来週 3/2(日)の夜あたりにあると思います。
貴重な白鸚さん(+若かりし頃の当代の皆様)の舞台映像、皆様もぜひ♪
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今度こそ 十三代目さんにっ・・・お逢いしたいんだけどな~

2008-02-18 01:24:07 | その他
映画「歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門」。
1本約100分の映画6本からなるドキュメンタリー(でいいのかな?)
映画です。
以前、東京で上演があったとき、行きたい、観たいと思いつつ、
いけなかったこの映画。今年3月、下北沢で上演があるそうです!
それも約1ヶ月♪ 国立劇場にリーフレットがありました♪

「今度こそ、観にいきたいな~♪ 行けるかな~」とそのリーフと
手帳とニラメッコしてたら、電車降りそびれたんです(^_^;)

なんせ、ただでさえあわただしい年度末に、
3月は「ヤマトタケル」の観劇も詰め込んでますし(^_^;)

さらに、上演会場は座席数47席。
しかも、既に映画館には問合せが殺到してるとか。(/_;)

うーん、こりゃ、今回も6部制覇はおろか、1本観るのも狭き門??
1番、ありがたいのは、歌舞伎チャンネルで放映してくれることなんですけどねぇ。
1ヶ月1本づつでいいんで、やってくれませんかねぇ、歌舞伎チャンネルさん。
いや、ほんと、マジメに。そーだ、リクエストしてみよ♪

「東京じゃ観れない~」という方や、
私と同じく「年度末に映画6本も見てる時間はねぇ・・・(^_^;)」という方、
歌舞伎チャンネルのHPは↓こちらですよ~
http://www.dentoubunka.co.jp/index2.html
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歌舞伎座→国立劇場 はしご

2008-02-18 00:56:44 | 観たぞ: 観てきて一言
東京マラソンの名残のある銀座を通り抜けて、
歌舞伎座夜の部を口上までみて、
その足で国立劇場行って舞踊大会みてきました♪

さらっと感想を。

と、その前に。芝翫さんが急病で福助さんが夜の部の「熊谷陣屋」の
相模を代役されるそうです。
今のところHPとかに公式発表ないみたいなんで、
3日で復帰されるのではないかと思います。
お風邪かな。寒いですからねぇ。

「対面」
うーん、亀蔵さんの声がひときわ朗々と♪
亀三郎さんもいるし、松江さんもそうだし、
歌昇さんはもちろんだし♪東蔵さんも出てくるし♪
今回は声の響く人がそろってますねぇ。
つらねるセリフが多いので、耳に気持ちのよい舞台でした。

あ、歌昇さんの朝比奈は、
体格の丸み具合に比例するような、
なんというか、そう、豊潤な感じのお声でした♪

そうそう、声といえば、橋之助さんのお声が
芝翫さんにそっくりに聞こえてびっくりしました。

他の方でも、今までそんな風に感じたことなかったのが
あるとき、突然、お父さんとすごく似ててびっくりすることが
あります。今回もそんな感じでした。

開演前に芝翫さんのお休みのアナウンス聞いてたから、
余計にそう感じたのかな(^_^;)

それから、この対面の梶原親子。
ヘアスタイルが奇抜ですよねぇ。
あと、そう、「親子」だと、今回、改めて認識しました。
兄弟かなんかかと思ってたんで。(^_^;)


三津五郎さんの五郎は みてて気持ちがいい感じ。
五郎のやんちゃさが三津五郎さんの愛嬌とあいまって
いい感じです。
私、五郎の
「イヤダ、イヤダ 堪忍袋の緒が切れた~っ」
ってところ、なんか好きなんです♪


そういや、五郎・十郎、逆の配役でもいけますね、このお二人。
三津五郎さんの十郎も好きだな~。

東蔵さんの鬼王新三は、ハッと気がついたら、舞台に(^_^;)

最後、幕がひかれる中、大向こうさんから、各役者さんにお声が
かかっていきます。
とはいえ、幕が閉まりきるまでがタイムリミット。
「天王寺屋」に始まり「萬屋」まではいったんですが、
「加賀屋」まで届かなかった~(/_;)


「口上」
シンプルに5人だけ。

幸四郎さんを真ん中に、
下手へ染五郎さん、吉右衛門さん
上手へ松緑さん、雀右衛門さん。

あれ?松緑さん??
と思ったら、おぉ~そうか、白鸚さんの上だか下だかのご兄弟が、
松緑さんのお爺様:二代目の松緑さんなんですね~。

なんとなく音羽屋さんの菊五郎さんちと血縁があるような
気がしてたんですが、二代目の松緑さんと
六代目の菊五郎さんは師弟関係というだけでした(^_^;)

口上は 幸四郎さんが白鸚さんのエピソードを2つご披露。
バレンタインのチョコの話と 人のガマンの限界のお話でした。

しかし、昼の部で、親子三代の襲名公演にして、白鸚さん最後の
舞台となったときのイヤホンガイドの白鸚さんのインタビューを
聞いたんですが、その声やお話を聞いた限りでは、
白鸚さんは、当時はまだまだ、この先も元気にやっていくつもりで
いらしたように思えたんで、亡くなられたのは随分急なことだったのか
と思っていたんですが、松緑さんの口上の話を聞いてると、
どうも、この襲名公演の頃からかなり無理をされていたようです。

そんな声には思えなかったんですがねぇ・・・、役者ってことなのかなぁ。

さて、ここまでで席を立ち、向かった先は国立劇場大劇場。
第五十一回 日本舞踊協会公演です。

目当ては藤間紫さんと笑三郎さんが出る「檜垣」と
さっきまで歌舞伎座で「イヤダ イヤダ」とおっしゃってた(^_^;)
三津五郎さんの「こととひ」。

自由席の3階席(¥1000♪)にしたんですが、ほぼ満席。
うーん、人気あるんだなぁやっぱり。
観客は、全体にお着物姿の方が多かったような。
お天気でよかったですねぇ♪

着いたら、もう「檜垣」は始まってました。

・・・ん~笑三郎さん、すこ~し、お顔が丸くなられた・・・かな?(^_^;)

話の内容とかは 途中からだし、あんまりわからなかったんですが、
お兄さん(笑三郎さん)を、若いお姉さんとオババ様が取り合う
という内容のようです。

お兄さんが急に苦しそうになって「水をくれ」と言うと、
オババ様は「自分が汲む!」と言い張り、若いお姉さんを
けん制したり、お兄さんに着物をかけてあげてみたり。

そんなことより、早く後ろの井戸から水、汲んできてあげないと
お兄さん、死んじゃうよ(^_^;)
といいたくなったりする場面もあったり。


三津五郎さんの「こととひ」は、30分弱の常磐津舞踊なんですが、
公家さん風のお兄さんがひたすら扇をいじくって踊る踊りで・・・
す、すみません、睡魔が(ーー;)
しかし、ほんと、さっきまで真っ赤な着物で三方壊してた五郎が、
多分、十郎よりもなよやかな感じのお兄さんになって
踊っているわけです。

短時間の間に歌舞伎座から国立に移動して、気持ちを切り替えて
踊るわけですよね。すごいなぁと思います。

あと、扇を山に見立てて、後ろを向いて決まるところが、
ほんとに舞台の奥の空間に富士のような大きな山が広がっているような
錯覚を覚えて、「さすが三津五郎さん」と思いました。

あ、そういえば、三津五郎さんの持ってる扇、普通の扇より、
骨の数が少なかったような?

さて、国立劇場が終演して、時間的には、そのまま歌舞伎座もどれば
「鏡獅子」後半くらいは見れそうだったんですが、寒かったし。(^_^;)

おまけに、実は有楽町に戻る地下鉄の中で、
「とあるもの」を喰い入るように見てたら、
みごとに乗り過ごしてしまいまして(^_^;)
すっかり、戻る気が失せてしまいました。

ちなみにその「とあるもの」については、次の記事で。
しかし、歌舞伎座と国立劇場って、も少し、行き来しやすく
ならんもんですかねぇ・・・<(ーー;)
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延夫さん改め猿三郎さんのブログ~♪

2008-02-13 01:14:03 | その他
私のご贔屓のお1人、市川延夫さんが
3月からの「ヤマトタケル」の公演で「市川猿三郎」というお名前を襲名される
というのを、以前、このブログでも記事にさせていただいたんですが、
(2007/12/26:延夫さんから猿三郎さんへ:http://blog.goo.ne.jp/hm_notari/e/0cdd9be11ea0fca312e3e97c139bcdd9)
その延夫さん改め猿三郎さんが、ブログを始められたようです♪

ナツさんとこのブログ(ナツミカン:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~natsu7/frame.htm)で知りました。
ナツさんありがとうございます!

市川猿三郎 二輪草紙
http://blogs.yahoo.co.jp/enzaburou

要チェック巡回サイトが増えました♪
同じ澤瀉屋の笑也さんと同じyahooブログなんですね♪
ヤマトタケルの初演の時のお話や今回のお稽古の様子、
猿三郎さんがご覧になった舞台の話など興味深い話題が色々ですよ~♪

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2008年2月:歌舞伎座 昼の部

2008-02-11 22:55:56 | 書いたぞ: 感想書きました~
ら、来月分の感想からはHPに掲載できるようにがんばります・・・(^_^;)

観劇日:2008/2/9(土) 11:00~16:05
劇場:歌舞伎座会場
観劇位置:3階正面後方

◆演目・構成・時間配分

1:小野道風青柳硯約20分
幕間   10分
2:菅原伝授手習鑑 車引約30分
幕間   30分
3:積恋雪関扉約95分
幕間   10分
4:仮名手本忠臣蔵祗園一力茶屋の場約110分


◆余談
イヤホンガイドに言われて気がつきましたが、昼の部は
3/4が王朝(平安)モノなんですね。
めずらしいかも。


1:小野道風青柳硯
◆配役
役名役者
小野道風梅 玉さん
独鈷の駄六三津五郎さん



◆・演目について
初代吉右衛門が道風、初代白鸚が駄六を勤めた昭和21年の上演以来の上演だそうです。

◆のたりの眼
メモ
・始まりは浅黄の振り落とし
・上手2階の義太夫は葵太夫さん。太夫さん1人に三味線がお二人とちょっとめずらしい構成?


役者さん

・梅玉さん
 手にした傘は 助六さんがさしてる蛇の目傘みたいに白い丸の入った傘だ。
 上は黒で、あれだ、花札のスタイルなんだけど、本舞台来たら、
下は結構、派手なお召し物でした(^_^;)
 ところで小野道風って、小野小町とか「毛抜」に出てくる小野春風さんなんかと親戚筋??
 Wikipediaによると、小野篁のお孫さんらしい。
 ちなみに小野小町は小野篁の孫の小野良真の娘(かもしれない)らしいから、
 この二人は血縁みたいですね。

ちなみにこの道風さん、相撲に強いらしい。
あんまりそんなふうには見えないんですけど(^_^;)

あと!観そこねたんですが、もしかして、道風さん・・・
ようやく柳にしがみついたかえるちゃん、池にはたき落としました?

あと、取っ組み合いの最中に、もしかして、駄六のこと、噛みました??(^_^;)
うーん、あんまりおいしくなさそうですが・・・(^_^;)


・かえるちゃん
みどりが鮮やかな差し金のかえるちゃんですが、
思ったより小さかったかな(^_^;)
そのせいか、差し金を遣う黒子さん、結構目立ちました。
開幕してから正面の茂みのところから、横になんかくろい筒みたいのが
とびだしてるな~なんだろう、まさかスモークでも出てくるんだろうか
と思ったら、どうもあれはあの茂みにひそんでた黒子さんがもってた
差し金の先だったみたいです(^_^;)

ちなみにかえるちゃんの声は赤貝の貝を擦り合わせて出すそうです。


・三津五郎さん
おぉ~ 赤っ面だー。衣装がいいな~。ビロードの定式幕配色の縦ストライプの
お召し物。と思ったら、おっ、脱いだ♪ といっても、下は肉襦袢
なんですけどね(^_^;)

この肉襦袢、わたしてっきり、着ぐるみみたいに、背中に縦一直線に
チャックがあるのかと思ってたんですが、今日、よく観たら、
どうもナナメにあわせのように着るものなんですね。左の肩甲骨の辺りに
ナナメのあわせ目が見えました。

ちなみに柄フンです。白じゃないのは、強いからなのかな??
それとも単なるおしゃれ??

しかし、あの髪型のせいか、褌一丁になると、なんか金太郎さんのようだなぁ(^_^;)

この駄六、わりとあっさり道風さんに池に落とされちゃって、
道風さんが颯爽と花道引っ込んでいって、「これでおしまい?」
と思うと池から復活して、蛙になりきってかえるジャンプして観る側を
楽しませてくれます。

ちなみに このかえるジャンプの時、三津五郎さん、ものすごい高く後ろ両足
ハイキックしたんです。腕の力がつよいのかな~ すごいな~

ちなみに。チラシに「眼目の」とあった立ち回りの場面は、
結構意識が・・・(すみません^_^;)



◆花道度:中
道風さんの傘差してののんびりとした出と、駄六を池に落とした後の
颯爽とした引っ込み
最後は三津五郎さんが引っ込んでいきます。


2:菅原伝授手習鑑~車引~
◆配役
役名役者
松王丸橋之助さん
梅王丸松 緑さん
杉王丸種太郎さん
金棒引:藤内亀 蔵さん
桜丸錦之助さん
藤原時平歌 六さん



◆のたりの眼
ん?最近、松王丸=海老蔵さん というのがあったな。
と思ったら、私は観そこねたんですが、2ヶ月前の12月公演で
「寺子屋」がかかってましたね。
時間軸さかのぼり上演だ。

そういや今月と来月も、一之谷嫩軍記で、今月が「熊谷陣屋」、
来月が「陣門・組打」と時間軸さかのぼり上演がありますね。


メモ
一瞬、「あれ?今月、両花道だっけ??」と思いましたが、
違いますね、今月は。なんで、桜丸は上手の揚幕から登場。


役者さん

歌六さん
隈取がきれい。時平公って、青隈ばりばりなんですが、
わりとこの隈の入り方が激しい(^_^;)役者さんが多い印象があります。
なんというか、こう、荒事系の太く強くにじんでる入り方みたいな。

今回の歌六さんは、にじみが少ないのかな、なんか、こう、
そう、公家さん風の、端整にまとまってる感じの隈でした。
でも、迫力はありました。十分。

ところで、時平公が牛車に乗るのが、チラッと見えましたが、
かなり、ギリギリ直前なんですね(^_^;)

しかし、歌六さん、今月、これだけか~。勿体ないなぁ。<(ーー;)


亀蔵さん
うーん、やっぱり、よく通る、いい声ですねぇ亀蔵さん♪
金棒引きの声の響き具合が、なんとも耳にここちよい♪


種太郎さん
がんばっているのはとてもわかるのですが、
その調子の声の張り上げ方で行くと、多分、ひとつきもたないよ~(^_^;)
来月は、国立公演も控えてるんだけど、大丈夫かなぁ。

と心配になるぐらい、声ががんばっています。
おかげで杉王の場面でも、松緑さんの梅王と張り合い、見ごたえを
保ってる感じがするんですが・・・いや、まじめに、声、心配です(^_^;)


松緑さん
うーん。この気持ちのよい豪快さは、さすが松緑さん♪
そういえば、セリフに「時平のおとっつぁん」というのがあったんです。
おとっつぁん??なんていってたんですね。(^_^;)

「時平の大臣(おとど)」というのは聞いたことがあるような気がしますが、
「おとっつぁん」というのは なんか初耳かも(^_^;)
今までこの演目、何回もみてるんですが、気がつかなかったなぁ。


・錦之助さん
襲名の頃は、どっちかというと、梅王タイプ、五郎十郎でいえば、十郎の
お役が多かったような気がしましたが
個人的には、今回の桜丸や、五郎十郎でいえば、十郎の方が、錦之助さんには
なんとなくしっくりするかな~。
と思いました。


◆花道度:中
笠かぶった梅王:松緑さんの出。
金棒引きの引っ込み。
梅王と桜丸の引っ込み。(←ここの梅王のひっこみの迫力を一度間近で感じてみたいなぁ。)
梅王と桜丸の出。

3:積恋雪関扉
◆配役
役名役者
関守関兵衛実は大伴黒主吉右衛門さん
良峯少将宗貞染五郎さん
小野小町姫/傾城墨染 実は小町桜の精福助さん


◆作品について
関兵衛は白鸚さんがお気に入りの役だったそうです。

◆のたりの眼
ふはは、大爆睡(^_^;)
あー、もう、この演目、起きれてたことがないな。
というわけで、起きてたところだけの断片的メモです。

これも幕開きは浅黄の振り落としです。

吉右衛門さん
羽織の吉の字が3つ重なった模様がなんかかわいいですね~。
着物の方の香道で使う記号のような文様は、中村仲蔵の紋だそうです。
人が3つ書いてあって、あがらないおまじないの意味があるそうなんですが・・・
うーん、あの形、どこをどう見たら人の字3つになるんだろう<(ーー;)

と 思ったら私が見てたのは↓こんなのだったと思うんですが
関兵衛の柄

正解の紋は↓こっちみたいです。

関兵衛の柄_正解

これならわかるわ。たしかに人3つ。

福助さん
まずは小野小町。赤姫のようなお姿です。
うーん、小町って、髪を結ってる姿のイメージがないせいか、
「小野小町」と言われてもなんか悩みますねぇ(^_^;)


あぁ、昼の部終わって外でたら、こんな感じなんだろうか・・・<(ーー;)
と思ったんですが、全然大丈夫でした。よかった~♪


総踊り
この総踊りのとこ、好きだな~♪
3人がそれぞれのキャラで同じ踊りってのが、面白いんですね。
ここにくると目が醒めるんですよ(^_^;)


後半まとめて
墨染と関兵衛のやりとりは 熱が入ってきて双方絶叫状態になったあたりで
目が醒めます。うーん、これもいつもと同じパターンだな~<(ーー;)

双方ぶっかえったあたりから、どんどん勢いが出てきます。
墨染は灰色から桜色に、関兵衛はマックロに。
目に鮮やか、耳ににぎやかな舞台になってきます。

真っ赤なベロを出した関兵衛と墨染めの海老そり
きれいな構図だなぁ。福助さんやわらかいなぁ(^_^;)
どこもつかまずにあれだけ海老反れるのはすごいなぁ。

お互いが相手を探してぶつかって、「うん?」となる場面。
とても好きです♪

それにしても、この最後は、ほんと急に早送りで突っ走るような
展開スピードですねぇ(^_^;)

最後は墨染めが緋毛氈のお立ち台に立ち、その下で
関兵衛実は大伴黒主が自分の衣装の裾を背景にして
きまります。
関兵衛は白塗りのお顔が、黒から浮き上がるように見えます。
また墨染の淡い桜色との対比もあざやかで、とても絵になる幕切れでした。


◆花道度:低
福助さんの小町の出は七三が長いです。
あとは小町の引っ込みと、関兵衛と墨染がおっかけっこしながら
七三あたりまで出張することがあるくらいでしょうか。
他にもあるかもしれませんが、爆睡している時間が多かったため、
私の記憶にあるのはそのくらいです。


4:仮名手本忠臣蔵七段目~祗園一力茶屋の場~
◆配役
役名役者
大星由良之助幸四郎さん
寺岡平右衛門染五郎さん
大星力弥高麗蔵さん
斧九太夫錦 吾さん
矢間重太郎秀 調さん
富森助右衛門家 橘さん
赤垣源蔵友右衛門さん
遊女おかる芝 雀さん



◆作品について
白鸚襲名の時の披露狂言だったそうです。


◆のたりの眼
昨年の
 
玉さんお軽、仁左さん平右衛門、吉右衛門さん由良之助

の一力茶屋からちょうど1年。

今年は
 
芝雀さんおかる、染五郎さん平右衛門、幸四郎さん由良之助

という顔合わせです。

と、ここで思い出しましたが、そういえば、私、去年は
巡業でもう1回七段目を観てました。
そのときの顔ぶれは

 芝雀さんおかる、染五郎さん平右衛門、吉右衛門さん由良之助

ということで、ちょうど1年前と今年の顔ぶれの中間地点のような
状態でした。

ん~ そういえば、芝雀さんのお軽はなんか記憶があるなぁ。
でも 染五郎さんの平右衛門の記憶が・・・??

ん~ あれ?巡業の時の観劇メモがない。
・・・あっ、そうか!あの時、体調サイアクでメモまでたどり着く気力が
なかったんだった(^_^;)

というわけで、ほぼ初見状態です。

ご贔屓さん発見。
口切の仲居さんが芝のぶちゃんでしたー♪
錦弥さん・延郎さんも発見♪
京妙さんも仲居さんに発見♪


染五郎さん
うーん、声に、もうちょっと心配な気配が。大丈夫かなぁ。
一ヶ月、持つといいんですが・・・

ところで、平右衛門の衣装に四角囲みの「平」の字印なんて
ついてましたっけ??
ついててもおかしくなさそうだからついてたのかな。


高麗蔵さん
うーん、力弥・・・には、ちょこっと 薹が立ってるかな~(^_^;)
でも、個人的には、きれいで好きなんですけどね♪
それに、年齢的にはピンとくる役者さんがやってる時は、
セリフとかに物足りなさを感じることがあるのを考えると、
今回の高麗蔵さんは、その点は十二分に満足できました♪

でも、そう、今月、高麗蔵さんこれ一役なんですよね。
勿体ないなぁ・・・(ーー;)


見立て
前掛けの赤門に 懐紙で白鸚さんの紋だったという四つ花菱と
前掛けで勧進帳。
いずれもなかなか♪


伴内
なんか今回の伴内は、なめらかというか、自然体の愛嬌が
ありますねぇ。いいなぁ。
残念ながら役者さんの名前ききそびれたんですが、
どなただったんだろう。筋書き買ったら要チェックです。


勘平さんの享年
あ”、私と同い年(ーー;)


初心者向け・・・かな?
今、HPをしこしこ作ってる中で「歌舞伎好きに聞く100の質問」
というのに答えているんですが、その中で
「歌舞伎をよく知らない人に、まず三演目見せるとしたら何を見せますか。」
という質問があるんです。

今回、この舞台を見ていて、ふと、「七段目って、初めて見る人には
オススメかもな~」と思いました。

でも、五段目六段目も観ておかないと、この幕の面白さを十分に味わえないかなぁ。
やっぱり、勘平があのような死を迎えたと知っているからこそ、悲劇にもなり
喜劇にもなるところがあると思うんですよね。

実は私、この質問に「五・六段目」を三演目のうちのひとつに挙げてあるんです。
これに七段目も加えちゃえばいいかと思ったんですが・・・
うーん、でも初心者に五~七段目の通しは、きついかな<(ーー;)


由良之助
最後はしっかり着替えてきやがるな。と思ったりしました。
それから、これも今回、ふと思ったんですが、
七段目の由良之助って、前半はちょっと色々ありますが、
実は後半は出番最後だけで、結構ラクなのかも。


九太夫
これも今回、思ったんですが、九太夫、縁の下で
お軽と平右衛門のやりとりを聞きいて、笑いをこらえるのに
苦労してたんではないでしょうかねぇ・・・・


イヤホンガイド
観翁さんです。
うーん、タイミングといい、解説の内容といい、絶妙。
も少し欲しい時もありますが、役者さんの動きに合わせての
その演技の意味するところの解説は、ほんと絶妙です。
観翁さんのガイドの時の演目は爆睡率が低いような気がします。



◆花道度:高
出入りは

・赤垣ら御一行の出
・力弥の出とひっこみ
・石を載せた駕籠・伴内の引っ込み

くらいなもんだと思うんですが、
七三の枝折戸のところでの力弥と由良之助の会話や、
七三のお軽と本舞台の平右衛門とのやりとりなどがありますので、高かな。
でも、楽しいお軽と平右衛門のやりとりは、セリフを聞いてるだけでも
面白いですよ~♪
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に、仁左さんの??

2008-02-06 23:22:33 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
国立の鑑賞教室に浮かれている場合ではありませんでした。
歌舞伎座4月、なにやらすごいことになっております。

■昼の部
1:本朝廿四孝 十種香
八重垣姫  時 蔵
 武田勝頼  橋之助
腰元濡衣  秀太郎
 長尾謙信  我 當


2:熊野
  熊野  玉三郎
 平宗盛  仁左衛門


3:刺青奇偶
   半太郎  勘三郎
    お仲  玉三郎
 鮫の政五郎  仁左衛門



■夜の部
1:将軍江戸を去る
  徳川慶喜  三津五郎
  高橋伊勢守  彌十郎
  山岡鉄太郎  橋之助


2:歌舞伎十八番の内 勧進帳
  武蔵坊弁慶  仁左衛門
  富樫左衛門  勘三郎
    源義経  玉三郎


3:浮かれ心中
 中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候
    栄次郎  勘三郎
     太助  三津五郎
  三浦屋帚木  七之助
   大工清六  橋之助
    おすず  時 蔵




こりゃぁ、間違いなく、

つながらないでしょうねぇ、発売初日のチケットWEB松竹・・・<(ーー;)

しかし玉さんと勘三郎さんと仁左さんの共演というのは、
噂に聞いていましたが、仁左さんの勧進帳には
ほんとびっくりです。

この勢いで助六もやってもらえないでしょうか・・・
そう、助六、助六、助六・・・

観そこねたんですよ、1月夜の部!

チケットあったのに、急遽の残業で。

く~や~しぃ~っ(>_<)

おかしい。
たしか歌舞伎を見るために仕事で稼いでいたはずなのに・・・<(ーー;)


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今年の歌舞伎鑑賞教室!7月!!

2008-02-06 13:07:58 | その他
今年の鑑賞教室の演目と出演者がでてました♪

■6月歌舞伎鑑賞教室「神霊矢口渡」
頓兵衛住家の場

出演:片岡 孝太郎・片岡 市蔵

期間:2008/6/1(日) ~ 6/24(火)
 ※休演:6/12(木)
時間 11:00(~13:00予定)・14:30 (~16:30予定)の2回/日
 ※13・20日は14:30開演のみ

「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」
 日時:6/13・20日 19:00(~21:00予定)



■7月歌舞伎鑑賞教室「義経千本桜」
河連法眼館の場

出演:中村 歌昇・中村 種太郎・市川 高麗蔵

期間 2008/7/3(木) ~7/24(木)
 ※休演:7/17(木)
時間 11:00(~13:05予定)・14:30(~16:35予定)の2回/日
※11・18日は14:30開演のみ

「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」
 日時:7/11・18日 19:00(~21:05予定)

・・・6月も楽しみですが、なんといっても7月!
行かなくてどうする!という出演者が並んでいます~♪
これって、歌昇さんが狐忠信・・・ですよね、多分(^_^;)。
種太郎さんは3月に続いて、国立劇場にご出演。期待されてますね~♪
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発表!2007年、あなたが一番好きだった歌舞伎

2008-02-01 23:28:31 | その他
yukiさんのところでやっていた「2007年、あなたが一番好きだった歌舞伎は何?」というアンケート、結果が発表になってました♪

「2007年、あなたが一番好きだった歌舞伎は何?」の
集計結果がでました!
http://www5e.biglobe.ne.jp/~freddy/enquete2007.htm

結果は東京篇と全国篇に分かれています。
それぞれベスト3は・・・

■東京
1:通し狂言「仮名手本忠臣蔵」(2月歌舞伎座)
2:通し狂言「摂州合邦辻」 (11月国立劇場)
3:通し狂言「義経千本桜」(3月歌舞伎座)

■全国
1:渡海屋・大物浦(7月大阪 松竹座)
2:獨道中五十三驛(6月名古屋 中日劇場)
3:勧進帳 (3月パリ オペラ座)


東京は通し狂言が席捲!ドラマの骨太さもありますが、出演陣も骨太の豪華さ!
見ごたえある舞台になるのも納得です。
そして、やはり見ごたえのある舞台は、心に残るものも大きいんですねぇ。

全国は個人的にうれしい澤瀉屋さん公演の健闘!
あと1点!惜しかった~っ
3位のオペラ座の勧進帳は、オペラ座版凱旋公演ってことで、
日本でもやってくれませんかねぇ。
やるなら歌舞伎座じゃない劇場の方がいいかな~。

リンク先のページには上記のベスト3の出演者や、ベスト3以外の結果も
詳細が出ております。投票された方も、今年は投票しそこねてしまった方も
ぜひぜひ、ご確認を♪

そして、主催のyukiさん、お忙しい中、集計、ありがとうございました!
おかげで今年も楽しく悩み、楽しく選び、結果までばっちり味あわせて
いただきました♪

今年も1月の4座公演に始まり、早くも勘三郎さんの公演などの
話題の舞台の情報が出ていますから、
今年もアンケートに投票したくなるような舞台にたくさん出会える??
楽しみですね~♪
コメント (2)
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7月は??

2008-02-01 13:08:17 | その他
菊五郎さんところは大阪へ行かれるようですね。


関西・歌舞伎を愛する会 第十七回
七月大歌舞伎
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/2008/07/post_13.html
・日時:平成19年7月5日(土)~29日(火)

・料金
 1等席 \15750
 2等席 \8400
 3等席 \4200

・出演者
藤十郎さん・菊五郎さん
仁左さん・秀太郎さん・我當さん
孝太郎さん・菊之助さん
愛之助さん・松緑さん
進之介さん

結構、心引かれる出演陣ですね~。

ん? となると、歌舞伎座は、今年はまた、おもだか屋さんと玉さん??
だと、それはそれで うれしいんだけどな~♪
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