のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

続いて7月。東京と大阪ですが・・・

2007-03-31 23:11:15 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
早くも7月の公演が出ました。
それも歌舞伎座と大阪松竹座両方。

で、歌舞伎座は6月の博多座に続いて「NINAGAWA 十二夜」の再演です。
また昼夜同一公演で、夜の部がない日があるという変則的な公演のところも
前回と同じですね~。
配役も松緑さんが翫雀さんにバトンタッチしたのを除けば同じようです。

うーん、あの舞台、1度みてわりと満足したんで、今年はパスしちゃおうかなぁ~
とまで思った理由は、大阪松竹座。
↓こちらが、個人的にものすごくそそられる配役+演目なんですよね~

大阪松竹座 新築開場十周年記念
関西・歌舞伎を愛する会 第十六回
七月大歌舞伎

■昼の部
1:歌舞伎十八番の内 鳴神
  鳴神上人  海老蔵さん
  雲の絶間姫 孝太郎さん

2:橋弁慶
  武蔵坊弁慶 愛之助さん
  牛若丸   壱太郎さん

3:義経千本桜 渡海屋・大物浦
  渡海屋銀平実は新中納言知盛  仁左衛門さん
  源義経    海老蔵さん
  相模五郎   愛之助さん
  武蔵坊弁慶  歌六さん
  女房お柳実は典侍の局     秀太郎さん


■夜の部
1:鳥辺山心中
  菊地半九郎    愛之助さん
  若松屋遊女お染  孝太郎さん
  若松屋遊女お花  竹三郎さん
  坂田市之助    秀太郎さん

2:新古演劇十種の内 身替座禅
  山蔭右京  仁左衛門さん
  太郎冠者  愛之助さん
  奥方玉の井 歌六さん

3:女殺油地獄
  河内屋与兵衛   海老蔵さん
  女房お吉     孝太郎さん
  豊嶋屋七左衛門  愛之助さん
  与兵衛妹おかち  壱太郎さん
  与兵衛母おさわ  竹三郎さん
  河内屋徳兵衛   歌六さん

いや~ これは!!
なんというか、顔ぶれがちょっと面白いです♪
海老蔵さんと仁左さん
愛之助さんと仁左さん
という組み合わせが なんか新鮮。

1番面白そうなのは、歌六さん贔屓としては、やっぱり夜の「身替座禅」♪
そして今年3回目の「碇知盛」。
今回の配役が、個人的には1番、楽しみ♪♪
あ、どっちも今年の浅草の演目ですね。

1つだけ、ナンをいえば、
 夜の部の2と3、順番入れ替えて欲しかった・・・<(ーー;)
ま、ささいなことではあるんですけど。

と、いうわけで、多分7月は大阪に浮気しま~す♪
コメント (6)
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まず6月

2007-03-31 22:52:34 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
6月の歌舞伎座が出ました。

■昼の部
1:妹背山婦女庭訓
   小松原・花渡し・吉野川

  久我之助清舟 梅玉さん
  太宰娘雛鳥  魁春さん
  太宰後室定高 藤十郎さん
  蘇我入鹿   彦三郎さん
  大判事清澄  幸四郎さん


2:閻魔と政頼
  鷹匠政頼  吉右衛門さん
  赤鬼    歌六さん
  青鬼    歌昇さん
  閻魔大王  富十郎さん

3:侠客春雨傘
  ※藤間 齋 初お目見得

  大口屋暁雨  染五郎さん
  逸見鉄心斎  彦三郎さん
  傾城葛城   芝雀さん
  初お目見得  齋くん
  その他?   梅玉さん
         仁左衛門さん
         吉右衛門さん
         幸四郎さん

■夜の部
1:元禄忠臣蔵~御浜御殿綱豊卿~
  徳川綱豊卿   仁左衛門さん
  富森助右衛門  染五郎さん
  中臈お喜世   芝雀さん
  新井勘解由   歌六さん
  御祐筆江島   秀太郎さん

2:盲長屋梅加賀鳶
    本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで
  竹垣道玄/天神町梅吉  幸四郎さん
  女按摩お兼     秀太郎さん
  魁勇次       歌昇さん
  春木町巳之助    歌六さん
  日蔭町松蔵     吉右衛門さん

3:新歌舞伎十八番の内 船弁慶
  静御前/平知盛の霊 染五郎さん
  源義経       芝雀さん
  舟長三保太夫    東蔵さん
  武蔵坊弁慶     幸四郎さん

総じて、昼は珍しい演目、夜は、「また(^_^;)?」って演目
って感じですねぇ。

お、吉野川が出るってことは、両花道ですね♪
私、あのお芝居の舞台装置が好きなんですよね~♪
楽しみ♪

初お目見えの 齋(いつき?)君って、だれ?
と思ったら、染五郎さんの息子さんなんですね~。
いくつなのかな?
しかし、大御所役者さんたちに役名がついてないのが
なにげに気になりますね、この演目(^_^;)

個人的には 歌昇さん・歌六さん共演が昼夜にあるのが
うれしいところ♪フフフフフ♪

息子さんが初お目見えってのもありますが、
なにげに染五郎さんの血管が切れそうで心配になる
ラインナップでもあるような。(^_^;)

というわけで、総じて、楽しみな6月です♪
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1週間ご無沙汰しました。

2007-03-31 22:36:17 | その他
じつは。
先週の土曜に4月歌舞伎座昼の記事を書いたあと、突然のインフルエンザで1週間バテてました。
ようやく熱が下がったんですが、まだなんかのどが痛いなぁ。<(ーー;)

インフルエンザ、はじめてかかりました。
抵抗力弱ってると、かかりやすいみたいです。
年度末・年度初めで忙しい今日この頃、みなさんも、油断しないほうがいいですよ~。

さて、先週後半からネットの閲覧なんかはしてたんですが、書き込みは1週間ぶりです。
コメントいただいてた方、そんなわけでお返事おそくなってすみませんm(__)m

この1週間の間に、
国立の千穐楽は終わってるし、
桜はいつの間にか花盛りになってるし、
なんか6月・7月の公演情報がドカドカ出てるし。

・・・とりあえず、6・7月の公演情報の記事でも書こうかな。
コメント (3)
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2007年3月:歌舞伎座_夜 義経千本桜 後半【補足】

2007-03-25 02:21:37 | 書いたぞ: 感想書きました~
2007年3月:歌舞伎座_夜 義経千本桜 後半 の補足です。

3/24の昼の部観劇にて入手の筋書きより

夜の部について
・孝太郎さんが インタビューで 「あの日はお里にとってつらい1日」というような
ことを言ってましたが、確かにそうですね。
今まで、お里ちゃんが可哀相とは思っても、1日 という尺度でお里ちゃんの身の上を
考えたことはなかったので、なんかすごく新鮮な視点に思えました。

・左團次さん、じつは親父さん、初役でした!!
息子さんの方が先にやっちゃったんですね(^_^;)

・梶原の拵えには 我當さんのこだわりがあったようです。白塗りとか、鎧をつけないとか。
うーん、気がつかなかったな~(すみません、我當さん(^_^;)

・梅玉さんが「『義経なら梅玉』といわれるように」とおっしゃってましたが、
今現在、それは達成できてると思います。義経のような貴公子やらせて 梅玉さんに勝る
品格を出せる役者さんは そういないと思ってます、私。

・化かされ法師、松之助さんでなく松五郎さんが正解でした♪

舞台写真
筋書きの舞台写真になかなかいいシーンのお写真がたくさんあります。
おっかさんに甘える権太とか、うれしはずかしのお里ちゃんとか。

一方、販売してる舞台写真には、あまり これと思う写真が、個人的にはなかったです。
あ、團蔵さんのお写真はGETしました♪(今月は1枚だけでした・・・_| ̄|○ )

役者紹介
今回、初めて気がつきましたが、松嶋屋さんちはみんな眼鏡かけてらっしゃるんですね(^_^;)

ん?菊史郎さんのお写真があるぞ。あれ?? どこにご出演???
と思って筋書き探したんですが、配役には名前ないんですよね~。
うーん??
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2007年3月:歌舞伎座_昼 義経千本桜 前半

2007-03-25 02:13:26 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆観劇日
2007/3/24(土)

◆観劇位置
3階B席正面

序幕 鳥居前

◆配役
佐藤忠信実は源九郎狐菊五郎さん
静御前福助さん
亀井六郎松江さん
伊勢三郎亀三郎さん
駿河次郎亀寿さん
片岡八郎男女蔵さん
笹目忠太亀蔵さん
武蔵坊弁慶左團次さん
源義経梅玉さん


◆のたりの眼
・亀蔵さんの忠太
が良かった♪ 声の通りがいいのはいつものことだけど、
今回は、出てきたところで見せる「むむ?」といった表情が、なんかいい顔だなぁと
目につきました。

・左團次さんの弁慶
そーいや、以前、やっぱり通しで千本桜やったとき(H15年2月でした)、
同じ配役で左團次さんが休演になったんで、團蔵さんが弁慶やったんだよな~♪
と ふと思い出しました。
で、左團次さんの千本桜での弁慶は、多分、初めて見た。
なんか 眉のせいか、泣きそうな感じに見える弁慶だった。実際泣いちゃうから、
わざとそういう眉になっていたのかもしれないけど、なんか赤隈のイメージとの釣り合いが
とれてなくて、なんか違和感も。

・福助さん静御前
忠信は暴れている間、後ろ向いて控えている、その後ろ姿と、襟が大きく抜けてるのがきれいでした♪


◆花道度:高
みんな花道から出てきますし、最後は忠信の幕外の引っ込みがあります。

二幕目 渡海屋・大物浦

◆配役
渡海屋銀平実は新中納言知盛幸四郎さん
源義経梅玉さん
相模五郎歌六さん
亀井六郎松江さん
伊勢三郎亀三郎さん
駿河次郎亀寿さん
片岡八郎男女蔵さん
入江丹蔵高麗蔵さん
武蔵坊弁慶左團次さん
女房お柳実は典侍の局藤十郎さん


◆のたりの眼
すばらしく爆睡(^_^;)
ほんとにポイントポイントしか見てません(^_^;)
音はなんとなく聞こえてたんですけどね~

【役者さん】
・藤十郎さんお柳
そーか、今月、藤十郎さん歌舞伎座に出てたんだ(^_^;)
今日、筋書き見るまで全然、アタマになかった(^_^;)
夜の部にもでてないしな~。

で、観たのはあそこ「いかに八大竜王~」のところ。
ここだけは絶対観ねばと思ってたんで(^_^;)
でも、たしか以前、芝翫さんがこの典侍の局をやったとき、
安徳天皇役の子をちゃんと抱えてたんで「すごいぞ」と思った、
ような覚えがあるのですが(ちがったかも^_^;)、
今回の藤十郎さんは黒子さんがでてきて代わりに抱えてました。

・左團次さん弁慶
最初のところで、安徳天皇を踏み越えて足が痛くなってましたが
いつもそうでしたっけ?

なんか この間、国立劇場のライブラリーでみた 團蔵さんの弁慶は
踏み越えようと足をあげたところで痛くなって、というのを
何回か繰り返して 不信感を抱いていたような覚えがあるんですが・・・
これも覚え違いかな~

最後の幕外でのほら貝は 弁慶の男気みたいのを感じさせるものがあって
結構、好きです♪

・歌六さんの相模と高麗蔵さんの入江
前半は 魚尽くしで楽しませ、後半はシリアスな伝令役。
魚の連ねが 言い方かな、元々の口跡のはっきりとわかって、楽しめました。
後半の伝令は、高麗蔵さんが最後に捕り手の人にぶんまわされて退場していったのが
印象に残りました(^_^;)

・幸四郎さん銀平
渡海屋の最初の登場シーンで羽織ってるのが、あんな柄だったっけ??と
いう気がしたんですが・・・どうも記憶があるようでないようなことが多いなぁ
この幕は。1月に浅草のを見たばっかりなんだけど(^_^;)

最後のバックジャンプは、後ろで待機してる水子さんたちが結構見えちゃってました(^_^;)
で、安全ネットの上に羽根布団を重ねたようなので、がっつり幸四郎さんを
キャッチしてたみたいです。
今まで、この場面であんなに裏方さんたちが見えたことはなかったと思うんですが。

【その他】
・ところで、結局、ここで保護された安徳帝って、どこに行っちゃったんでしょう??

・今回、亡霊姿の水夫の額の三角巾にカタカナの「シ」みたいなマークが
ついてるのを発見したんですが、あれ、なんか意味があるんだろうか?

◆花道度:中
結構あるんですが、花道で立ち止まってなんかするのは
最後の引っ込みのとこくらいかな?

銀平の出
相模・入江の出とひっこみ
幽霊姿の水夫の出とひっこみ

ご注進の相模の出とひっこみ
同じく入江の出

血だらけ知盛の出

義経一行+安徳帝のひっこみ
弁慶幕外のひっこみ

なんせ 爆睡してたんで、他にもあったかもしれません(^_^;)

三幕目 道行初音旅 竹本連中 清元連中

◆配役
佐藤忠信実は源九郎狐菊五郎さん
逸見藤太仁左衛門さん
静御前芝翫さん


◆のたりの目
出てくる人、ことごとく、花道滞在時間が長い!!
芝翫さんなんか、花道出てきたあと ひと寝入りしちゃって(^_^;)
ハっと気がついたら、まだ花道。
ということを2回ほどくりかえしましたもん(^_^;)

芝翫さん 静御前
鼓を打ちながら 忠信どこだろ、どこだろ と歩合を右往左往する姿が
とても かわいらしく見えました。
鼓の打ち方も 膝を使って、「ヨイショ」「ヨイショ」という感じが
あるのがまたかわいらしかったです♪

持ってきた笠はスケスケ素材だったようです。なんでかな?

菊五郎さん 忠信
藤太が四天たちと格闘してるのを 腕組んで後ろで見てる立ち姿が
とってもかっこよかったです♪舞台写真あったら買いたかったんですが
残念ながらなかった~(T_T)

仁左さん 藤太
うーん、声のいい藤太だ(^_^;)
本舞台まで来た藤太と 上手から出てきた忠信が対峙する瞬間は、
「うわ~ ほんとに大舞台だなぁ~」と
とても豪華というか、贅沢な感じがしました。

藤太のセリフは今月出演の幹部クラスの名前を読み込んだもの。
(ご自身と我當さん・秀太郎さんは 「松嶋屋」でまとめちゃってましたけど)
これ、今回、作ったんでしょうねぇ。ちゃんとうまく読み込んであって
すごい・上手いと思いました。

最後に七三から忠信が投げた笠を 本舞台中央で藤太がナイスキャッチ!
編み笠はスピードがでるようで、でてないような、不思議な飛び方をしてるように思いました。

後見 
 芝翫さん→芝のぶちゃん
 菊五郎さん→菊市郎さん
 仁左さん→松之助さん

と個人的にはかなりポイント高いみなさんが揃ってました♪
これもうれしいところ♪
なお、裃はつけてません。
下手の清元の山台の影では 後見さん連携プレー(ものの受け渡しとか)
も行われていたようです。

◆花道度:高
みなさん、ほんっと長いんです。花道滞在時間が(^_^;)
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今年の三越歌舞伎は10月+6月のおもだかやさん

2007-03-22 12:58:30 | その他
以前、笑也さんのブログの情報から1つ記事を起こしましたが、正式にでたのでもう一度。

今年は獅童さんは参加されませんが、おもだかやの皆さんがフル出演です♪

三越歌舞伎
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2007/10/post_6.html

演目は傾城反魂香 1本だけでしたね。
でも、いつもの土佐将監閑居の場に、その前の場面がつくようです。

金額は全席指定の¥8000。
国立小劇場のあとだと、これが多少なりともかわいく思えるのはいいのか悪いのか・・・(ーー;)
あと、インターネット限定Mチケット という、当日座席指定の限定チケットが
¥6400で出るのは、ちょっとうれしいところ♪
ただ、座席指定、早いもん勝ちとかいうのであると、いい席は厳しいなぁ。(^_^;)

公演は平日18:00からの回が少しですがあるのがうれしい。
欲を言えば18:30からだと、なおうれしかったんですが(^_^;)

あと、おもだかやさん関連で、6月の中日公演も新しいチラシが出たようです。

中日劇場
http://www.chunichi-theatre.com/presents/2007/6/6gatsu.html

こちらはまだそっけない三越劇場のに比べて本チラシですので、
みなさん、かっこいいですよ~♪ ぜひ ごらんくださいませ♪
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2007年3月:国立小劇場:蓮絲恋慕曼荼羅_2回目

2007-03-21 23:10:14 | 観たぞ: 観てきて一言
国立小劇場、縁あって2回目行ってきました♪

観劇日:2007/3/20(火)

今回は前回と逆サイド、下手からの観劇でした。
下手のパネルは引っ込んでる状態だと、何にも見えないくらい下手よりです。

で、今回の観劇の、まず
【発見】
・上手のパネルは4枚で正解!
 ってことは、あれ?もしかして、下手も4枚だった??(^_^;)

・幕開きの析は鳴ってました。
順序としては、析が鳴って、琵琶が聞こえてきて、客席が暗くなって、開幕。

・衣装
段治郎さん・豊寿丸は4回。
薄黄緑に袖口からオレンジがのぞく色目の衣装、
ポスターに載ってる浅黄色の衣装、
首実検の時の真っ赤な衣装、
雲雀山の伏屋に 初瀬を逃がしに行くときの白銀の衣装。このときは袖口からのぞくのは黄色。


玉さんは3回
朱鷺色ベースの衣装
雲雀山に向かう途中の藤色ベースの衣装
雲雀山伏屋では白ベースの衣装

照夜の前も3回かな。

照夜の前の侍女やってた(多分)笑子さんの濃い緑の衣装も個人的に好きな感じで
印象に残りました♪

・舞台の傾斜
下手からみると、かなりはっきりわかります。
「傾斜してる」ってわかってみてるからかな(^_^;)
でも、この傾斜があると、役者さんは大変かもしれないけど、
1階のお客さんにも舞台面が見えるという点では、個人的にうれしい演出かと♪

・瀧之さん
今回もオペラグラス使用は、ちょっと微妙な列。
目の間に皺をよせて睨みつけながらがんばってさがしてみました。(^_^;)
修験者の取次ぎに来たのは、やっぱり瀧之さんのように思えるんですが・・・
うーん、確証なし<(ーー;)
雲雀山の伏屋の場面では、家来衆を探してみたんですが・・・あれ、もしかしていない??
(いらっしゃったら、すみません(^_^;)


【前回との違い】
・いぢめ グレードアップ!
照夜の前が館で初瀬をいじめるところ、前回見たときは、下手の方で、なんか初瀬の
太もものあたりに扇をぐいぐい、タバコを押し当てるみたいにやってたようなのが記憶に
あるんですが、今回は舞台中央まで初瀬をひきずりだしていびってました。

・カーテンコール
1回でした。まぁ今日は5時からもうひと公演ありますし。

【考えたこと】
・なんで豊寿丸は
ウソついたんでしょうねぇ。まぁ、保身のためなのかなぁとは思いますが、
もし、あそこで初瀬が徹底否定してたらどうなったんでしょう。

・なんで照夜の前は
パパが初瀬に名前の由来を説明する中で、「紫の前が初瀬7歳の誕生日前夜になくなった」という
下りの部分で、それまで座ってたのをふと逃げるように立ち上がって後ろを向いたんでしょうねぇ。
も、もしかして、毒もったりしてた(ーー;)??

・なんで琵琶の名手は
照夜の前だったんでしょう?メイン音楽に使ってるの琵琶の名手を初瀬にしてもよかったんではないかな~
と家人に言ってみたら、「琵琶の方が陰謀っぽい雰囲気あるじゃん」といわれました。
まぁ、そーいわれてみれば そうかな~。

・なんでこんなに
チケット高いんでしょうねぇ。いや、これは2回みたから考えたわけではないんですが、
家人が「舞台装置だって簡素だし、音楽だって録音だし、人件費圧倒的にかかってないんだから
いくら劇場が小さいとはいえん、もう少し安くてもいいのに」といったんで、それもそーだと
考えてみました。

筋書き見ると、衣装が玉さんになってますから、衣装に金がかかってる。
というのは、ありえることではないかな、とも思いますが。

じゃぁなんとかもう少し安くする方法はないもんか という話も出まして、
家人は「あの音楽と出演者のコメントや衣装・ポスター・舞台装置の裏を入れた
ナビゲートDVDを\1000~1500くらいでロビーで売る。で、チケットをせめて¥8000
くらいにまで下げる。」
 
という意見が出ました。うーん、どうだろう、売れるかな~(^_^;)
私は、衣装とか舞台装置とか好きなんで、売ってたら、買っちゃうかもしれないな~
と思ったんですが。
うーん、こないだのアンケートに書いてあげればよかったかな、これ。
コメント (10)
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俳優祭のおねだん

2007-03-21 00:37:22 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
俳優祭、入場料がでました。

第34回俳優祭
http://www.actors.or.jp/haiyuusai/index.html

一・二階席 : 20,000円 ・・・_| ̄|○
一階桟敷席 : 23,000円 【論外】
三階A席 : 6,300円
三階B席 : 4,200円
四階席(当日売のみ) : 3,150円

まぁ、なんつーか、その、これだけ高値になりますとね、

2万払う覚悟がある人は、結構、ラクにチケット手に入るんじゃないか と(^_^;)

チケット発売日が4月27日(金)と平日ですし、
昼夜2回ありますから。


個人的には問題は、三等AB争奪戦。

座席数と2回公演であることを考えれば、参戦する甲斐はありそうな気もします。が、

「※チケットWeb松竹では取り扱いません。ご注意下さい。」

・・・どーしたもんかな~これは<(ーー;)
仕事休んで電話掛ける覚悟ができて・・・

あとは 電話の接続運が赤い注連縄並みの強運

であれば。ねぇ(^_^;)

まぁ、発売日まで考える時間はあとひと月ほどありますから、
じっくり考えましょうか(^_^;)
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2007年3月:国立小劇場:蓮絲恋慕曼荼羅(はちすのいと こいのまんだら)_1

2007-03-16 00:36:47 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆観劇日:2007/3/12(月)

◆観劇位置:1階7列上手ブロック

平日昼間のせいか、観客の平均年齢がかなり高かったような(^_^;)
あと、帰りに大劇場の前を通ったら、五木ひろしショーをやってました。
外から見えたロビーに出てる売店や 雰囲気が、やはりいつもの歌舞伎の公演とは
なんか、ちょっとちがってるような感じがしました(^_^;)

◆配役
初瀬玉三郎さん
腹違いの弟豊寿丸段治郎さん
豊寿丸母照夜の前右近さん
姉弟の父藤原豊成門之助さん
初瀬の乳母月絹笑三郎さん
初瀬の亡母紫の前春猿さん
照夜の前付老女田束寿猿さん
照夜の前家来松井嘉藤太猿弥さん
月絹の旦那で豊成家臣国原将監延夫さん
月絹将監夫婦の息子で豊成家臣国原小太郎弘太郎さん

◆演目について:
国立劇場の開場40周年の一連の記念公演の最後を飾るこの公演に選ばれた演目は新作歌舞伎脚本の入選作。
作者は森山治男さん。個人的には思ったより年配の方でした。

話は中将姫の伝説をベースにしたお話なんですが、じゃぁ中将姫の伝説ってなに?
というと、私は全然、知らなかったんですが、筋書きの解説を見ると中将姫ってのは、日本の歴史上では結構有名な女性のようですね。
でも 実在の人物かどうかは、はっきりしないようです。

で、基本的には今回のお話から 近親相姦の豊寿丸の部分を抜いたものが
=中将姫伝説という感じになりそうです。


◆あらすじもどきと構成・・・の前に:
【注意!】この先ネタバレいたします
ので、これから舞台をご覧になる予定のある方に、先に一言、二言、三言。

・イヤホンガイドは借りた方がいいかもしれません。
ただし、今回、通常より解説は大幅に少ないと思います。
わかりにくい単語の説明と、この場面がどこかの説明程度です。
でも、それだけでも助かります。とくに場面がどこかの説明があるのが。

また、開演10分前からは、澤瀉屋さん+門之助さんから2人づつ、日替わりでご挨拶があります。
今回は笑三郎さんと猿弥さんでした。
2人の組み合わせは変わらないようで
 笑三郎さんと猿弥さん/春猿さんと門之助さん/右近さんと段治郎さん
でローテーションになってるようです。

間の休憩時間には玉さんのインタビューもあります。

・思いのほか響きます。
劇場小さいせいもあるし、舞台が割りと静かなこともあると思うんですが、
客席の小さな音(寝息とか(^_^;)でも、結構、響きます。
ビニールのカサカサ音や 小声のおしゃべりも 多分、自分で思うより場内に響いてるんで気をつけた方がいいですよ~(^_^;)

・アンケートがありました。
よくアンケートに当たるなぁ(^_^;)。ちなみに今回も粗品がもらえます。
一応、ヒミツにしておきますが、今までもらったのとは、また違いました。
なんか 都度、グレードアップしてるかも。
というわけで、アンケート配ってたら、答えてあげてみてはいかがでしょ?

あと、これは家に帰ってから気がつきましたが(^_^;)、イヤホンガイドの方にも
アンケートがはさまってました。
こちらも お時間があれば 答えてあげてみてはいかがでしょ?

◆あらすじもどきと構成
さて、今度こそ、以下はネタバレいたしますので、これから舞台をご覧になる予定のある方はその点、ご了承の上、この先をお読みください。

【前半】
・第一場:藤原豊成館奥殿
腹違いの姉:初瀬に恋焦がれる藤原家の嫡男:豊寿丸。
ある日、ついに自室で豊寿丸に襲われ大ピンチの初瀬。
おまけにその現場を見咎めたのは豊寿丸の実の母:照夜の前。

ところが豊寿丸の口から出たのは「初瀬に襲われた」というウソ
豊寿丸の未来に傷がつくのを恐れてこのウソを否定しなかった初瀬。
あやうく父親による初瀬の斬り捨てに発展するところを、世間体とかなんとかモロモロがあり、結局、初瀬勘当→人里はなれた雲雀山の庵室に蟄居
という展開に落ち着きます。

豊寿丸の気持ちとウソに薄々気がついてる照夜の前。
この雲雀山行きを利用して乳母の月絹もろとも、初瀬を亡き者にと画策。
この初瀬暗殺を命じられたのは、初瀬の道中の警護につく嘉藤太。
照夜の前が暗殺の動かぬ証拠として求めたのは初瀬の首

・第二場:宇陀の里雲雀山山中
さとい初瀬は照夜の前の計画を見越しており、月絹の命だけは助ける約束と引き換えに進んで斬られる潔さ。
その初瀬の後ろ姿にどうしても刀が振り下ろせない嘉藤太。

そこに駆けつけたのは豊寿丸。
証拠の首なしには母は納得すまいと なんと初瀬に瓜二つのナマ首を持参
来る途中、偶然見つけた行き倒れが初瀬瓜二つだったのでその首をもらってきた
というのが豊寿丸の説明。

照夜の前に首尾報告後、職を辞し、初瀬の警護にこの雲雀山に戻る
という嘉藤太を、
期待して送り出すのは初瀬・月絹。
敵意をもって見送るのは豊寿丸。

仏のバチより恐ろしい母の手をかわして、ますます初瀬に積極アタックの豊寿丸。
そこにあらわれたのは老女と下男が初瀬を人違い。
この老女と下男が探しているのは、つい今しがた行方のしれなくなった初瀬に瓜二つの里の庄司の娘

その娘の着物の特徴とぴったり一致したのは さきほど豊寿丸が持参の首を包んだ布切れ。

そそくさと逃げ帰ろうとする豊寿丸に問いただす初瀬が知ったのは
姉を守るためなら 人殺しもいとわない豊寿丸の性根。
逃げ帰るようにその場を去る豊寿丸。
一方、豊寿丸の罪は全て自らゆえ と嘆く初瀬。
(そんな間に この山道で女2人、荷物の長持ちとあわせてどうやって館までたどり着くのかの方が当面の深刻な問題だと思うんですが(ーー;)

そんな初瀬と月絹の前に 茂みから出てきた修験者が現れたたのを しおに前半終了。

【後半】
第三場:豊成館西の対屋
豊寿丸の反応?も効を奏し、めでたく照夜の前にホンモノと思い込ませた、嘉藤太持参の初瀬のニセ首
初瀬の元に戻るため「褒美は諸国行脚のための暇を」と申し出る嘉藤太。
快くそれを許す照夜の前の胸中には 初瀬殺害犯を嘉藤太に とのシナリオ。
一方、屋敷を辞す嘉藤太をおいかけるのは 初瀬との間をじゃまされたくない豊寿丸。

そこに照夜の前に面会を申し込んできたのは初瀬情報を握るという修験者
初瀬が消えてひと心地の心が再びざわつき始めたのは照夜の前。

第四場:外京、都大路
豊寿丸の襲撃を受けて命を落とす嘉藤太

嘉藤太の死骸に群がるのは、死人には必要のないもので命をつなぐ乞食たち

第五場:元の西の対屋
嘉藤太という邪魔をひとつ排除してホッとした豊寿丸。
そこに現れたのは、ニセ首の事実を知って怒り心頭の照夜の前。
すぐにでも雲雀山に突撃しかねないばかりの照夜の前に内心動揺する豊寿丸。

その内心を凍りつかせたのは照夜の前と共にあらわれた修験者。

「こいつはすべてを知っている」

初瀬との未来をおびやかすものは全て排除のこころの豊寿丸。
そうとは知らなず、豊寿丸の容姿に食指を動かしたのは修験者の衆道心

「わたしはすべて知っている」

強請りネタをたてにした修験者の甘い誘いに、刃でこたえる豊寿丸。

そこに通りかかったのは将監・月絹夫婦の息子で、屋敷の警護を指揮する小太郎。
賊を斬ったと小太郎に言ってその場を立ち去る豊寿丸。

何がなにやら の小太郎に、「照代の前の襲撃計画で初瀬ピンチ」を伝えるのは虫の息修験者の言葉。

第六場:雲雀山の伏屋
伏屋で嘉藤太の戻りをまつ月絹と初瀬の元に 戻ってきたのは豊寿丸。

ニセ首がバレ、照夜の前がこの山に迫っているのを理由に
自分と一緒に山をおりることを勧める豊寿丸。
ところが、もう どこにもいかぬ というのが初瀬の答え。
そんな初瀬を強行下山させようとする豊寿丸を邪魔するのは懐剣を手にした月絹

その月絹を返り討ちにしようとして、嘉藤太・修験者の殺害を滑らせたのは豊寿丸の口。
豊寿丸の凶行の引き金としての責任・月絹の助命のため あっさり下山同意の初瀬。

ところが、とき既に遅し。
初瀬たちに裏口から落ちるまも与えず伏屋に乗り込んできたのは照夜の前。

納戸にかくれていたのをひきずりだされた初瀬に自ら刃を下す照夜の前。
しかし、その初瀬は、実は初瀬に化けた豊寿丸

混乱の照夜の前に、豊寿丸に駆け寄るホンモノの初瀬。
「もう一度生まれ変わることが叶うのならば、やはりまた姉上の弟に
(やめとけ、それは<(ーー;)

「私は地獄に落ちるのでしょうか」
(そりゃぁ、もう(^_^;)

そんな断末魔の弟の問いに
わしももろとも
と答える姉の声を最後に聞き、息の絶える豊寿丸。

初瀬を仕損じただけでなく、自分の生きがいでもある豊寿丸を自らの手で殺めたことに
大混乱・大惑乱の照夜の前。
今度こそ相手をたがえず 照夜の前が初瀬に襲い掛かるまさにその時、
折りよくその場に到着したのは、小太郎から初瀬のピンチを聞いて駆けつけたパパ豊成

旦那にまですべてが露見した照夜の前の選んだ道は、谷への身投げ
自分の不明を詫びたパパ豊成が 初瀬に望んだことは、一緒に都へ戻ること
それを断った初瀬が選んだ道は、家族のある月絹を巻き込まず、ただ一人で当麻寺に入ること

明日の当麻寺への出立を前に 現世の救済の道を御仏に問う初瀬の夢に現れたのは、母:紫の前

 百駄の蓮の茎を集め、糸をつむぎ、糸を染め、人の生きるしるべとなる曼荼羅を織れ

というのが母の言葉。

目が覚めた初瀬に夢の言葉を確信させたのはそばに落ちていた1本の蓮。
夢の母のお告げを進むべき道の標と確信する初瀬。
そんな初瀬をうれしく思う月絹と二人の前に現れたのは
豊寿丸と瓜二つ+同い年の 雲雀山の山守の息子:蓮介。

屈託のない蓮介の
「姫様のようなお方が どうして世捨て人なんかになられるのですか」
という問いに
捨てるのではない、拾いに参るのじゃ
と答える初瀬の晴れやかな顔を印象に残しておしまい。


2007年3月:国立小劇場:蓮絲恋慕曼荼羅_2(■のたりの眼)へ  
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2007年3月:国立小劇場:蓮絲恋慕曼荼羅(はちすのいと こいのまんだら)_2

2007-03-16 00:33:31 | 書いたぞ: 感想書きました~
蓮絲恋慕曼荼羅_1(■あらすじもどき まで) はこちら 
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◆のたりの眼
・イヤホンガイド
については前述のとおり

【演出】
 ・冒頭は影絵
暗闇に琵琶と琴の音が響く中、
無地の背景だけが明るくなり、客席・舞台は暗い状態。
舞台の中央に公家姿の立ち姿の影がひとつあり、
その前を襤褸をまとった乞食と思しき人々の無気力な影がが右往左往。

まるで、影絵です。
色も、舞台装置も奪われた、歌舞伎らしくないといえば、歌舞伎らしくない
とてつもなくシンプルな場面ですが、すごい発想だと、正直、冒頭から1本とられた思いでした。

 ・背景スクリーン
何の模様もありません。真っ暗か、明るいか。それくらいしかありません。

 ・パネル
上手下手から各5枚、突き出しています。これが場面によって背景になったり
隠し幕がわりになったりと活躍します。
後ろの2枚あたりの稼働率が高く、手前はほとんど動かなかったと思います。
下手のパネルは隠し幕代わりにもなり、舞台の半分を過ぎたアタリまで出てきます。
ただそんなに幅のあるパネルではないので、そうした時は下手側が背景が見えてしまったりします。

模様は デザイン的な雲(金斗雲みたいなやつ)。雲の書いてある位置はパネルによって異なるようです。
色は、照明の加減ではっきり見切れませんでしたが、全体にマットながらソフトカラー。
下手は奥から 朱鷺色・緑?・臙脂が買った赤・紫・蓬色っぽい緑。
 
上手は奥から 黄色がかった黄緑・黄色・灰色がかった青・薄紫。
 
・・・おや?右が1色足りないぞ(^_^;)
正直にいうと、順番も結構怪しいし、上掲の色もちょっと違うかも。(^_^;)


 ・照明
1番印象的なのは 冒頭の影絵。あとは 夢としてあ現れる紫の前を照らす神々しいスポットライト。
舞台手前では、夢からさめた世界が展開しているのに、歩みを速めることなく悠然と上手に引っ込んでいく
紫の前を 最後の最後まで照らしきります。

 ・舞台の傾斜
嘉藤太が 豊寿丸に殺された時、刀を落とすんですが、これが、舞台手前に向かって
ころころ 転がります。ってことは、多分、この舞台、
後方に向かってすこーし傾斜がついており登り坂になってる
とみました。

そういや、舞台のどん詰まりと背景との間に隙間もあるようで、乞食の人がここから
舞台に這い上がるように出てきた場面がありました。
ちょっと、この舞台、乗ってみたいな~♪

・カーテンコール
全員出てきます。
段治郎さん、時間がなかったんでしょうが、せっかくなら、蓮介でなくて豊寿丸の格好で
出てきて欲しかったかも。

一度幕が閉まったあと、2回アンコールがありました。
でも、なんか今日のお客さんの反応だと、1回でもよかったかな(^_^;)


【役者さん・お役】
・玉さん/初瀬
豊寿丸のために色々やってるんだろうけど、それがことごとく裏目に出てるのがどうにも<(ーー;)
観ていてなんか もどかしくなりところが多かったです。

初瀬という名は、長谷寺の異名からとったもの。このお寺にパパ豊成さんと、
初瀬の実のおっかさん紫の前が子宝祈願に行った折、両親のいずれかが子供が7歳の時に
亡くなることと引き換えに授かった子がこの初瀬。という裏(^_^;)があります。

長谷寺の観世音様は 両親のどっちが亡くなるかはお告げしなかったんですが、
ババをひいたのは おっかさんの方だったわけですね。
旦那の方だったら、また人生違ってたんでしょうにねぇこの人も。

また この初瀬が別名中将姫 と呼ばれるのは、その聡明さと琴の腕を見込んだ帝が
三位中将の内侍 という官位を与えたから。
しかし、最初にも書きましたが、やること成すこと、ことごとく裏目にでちゃってるところを
見る限りは、「聡明」ってのはどうなんだろう という気もしてきます。
「心やさしい」というのは当てはまると思うんですけどね。

初瀬の衣装は 結構、場面ごとに変わっていたと思いますが、緋袴なのは わりとずっと同じだったかと。
どうも平安朝の女性の衣装は色々重なってたりして説明しにくいです。
というわけで この先、基本的に衣装の詳細説明はパス(^_^;)

時に、お姫さん、雲雀山で車から降りたとき、お履物は履かなくていいんですか?(^_^;)

ついでに最後に夢に出てきたおっかさんに言われて集めることにする百駝の蓮なんですが、
あれ、そんなふうに帝やパパに頼って集めちゃっていいんでしょうか?(^_^;)

まぁ、確かに おっかさんは「一人で集めろ」とはいいませんでしたが・・・
ま、今までやることなすこと全部裏目に出っ放しで、気も狂わんばかりに滅入ってたお姫さんが、
なんか生きがいを見つけて生き生きしてきたみたいなんで 細かいことは気にしちゃいけないのかとも
思いましたが。

もし、当初のとおり玉さんが演出だけやってたとしたら、このお役は誰が?
という話を家人としたんですが、春猿さんかな~というのが 家人の意見で、
私は笑三郎さんでもいけると思うとちょっと意見が分かれました。

・段治郎さん/豊寿丸・蓮介
段治郎さん、今回は 脚の見せ場がほとんどないのがちょっと残念。
・・・って何を期待してるんでしょう、私(^_^;)

豊寿丸は、ある意味、すごく純粋な人なんだとは思いますが、正直、ちょっと怖いタイプの人です。
でも、正直、こいつが元凶。後ろからハリセンで すぱーん! といきたくなる瞬間が多数ありました。<(ーー;)

豊寿丸の衣装も結構、頻繁に変わっていたと思いますが、全体に薄めの色が多かったです。
その中で、嘉藤太がニセ首で照夜の前に報告する場面で上着が真っ赤だったのと、
最後の場面で、初瀬になりかわって緋袴はいてたところが、色が強い分、印象に残りました。
ちなみにチラシにでてる浅黄色の衣装は、雲雀山に初瀬を追いかけていった時の衣装だったと思います。

豊寿丸の思い込んだら一直線な性格は、なんとなくヤマトタケルタイプですね。
段治郎さんのよさが出るタイプのお役だと思います。
しかし、話上、からみが色っぽくならないのが ちょっと残念でしたが。

ところで、豊寿丸の最後の告白、思わずつっこみをいれてしまったんですが、
たしか、「弟にうまれたばっかりに想いが遂げられない」とか冒頭の方でぼやいていた人が
いましたよねぇ。(ーー;)
うん、なかなかつっこみがいのある性格でもありますな、豊寿丸。

蓮介は、「登場に意味があったの?」と家人はいいましたが、まぁ、やっぱり、
ご贔屓としては、こういう、いい役(まともな役?^_^;)もやってほしいですし。


・右近さん/継母:照夜の前
右近さんの 本格的な女形(ヤマトタケルで踊り子やったのは観てます)は、
初めて見たような気がしますが、うーん、違和感なし(^_^;)。
初瀬暗殺を命じた嘉藤太に「ゆきゃ」と言い放つ一言が なんかとっても味があって
印象に残りました。

衣装は どこかに赤っぽい紫が入った衣装が多かったような気がします。

しかし、よく似た親子です。なんていうか、こう一直線な思考が(^_^;)
でも、琴の名手の初瀬に対して、琵琶の腕がなかなかだったらしいこの奥方が、
前妻の子であるだけでなく、同じ席で演奏しながら、帝にかわいがられて 
官名まで賜った初瀬を「憎し」と思うのは、無理なからぬところ という気はします。

・春猿さん/紫の前
うーん、春猿さん、出番これだけか(^_^;)

声が 春猿さんにしては、ちょっと太めだったような気がしました。
おっかさんという役柄上なのかもしれませんが。

春猿さんは劇中では、夢の中に出てきた人 ということで、とてもゆっくりゆっくり、歩かれていたので
カーテンコールで登場してくる時の歩くスピードが やけに速く感じられてしまいました(^_^;)

玉さん/初瀬 のとこにも少し書いたんですが、もし、玉さんが予定どおり演出に徹していた場合、
紫の前は春猿さんではなかったのでは とも思われます。
その場合、「だれが紫の前をやるか」というのを家人と話したんですが、
家人は玉さんがサプライズ出演する という案を出し、
私は笑也さんがやるという案を出しました。

さて、「もしも」 の世界の紫の前は、どなたがなさってるんでしょうねぇ


・笑三郎さん/月絹
「月絹」なんて、とてもきれいな名前の人ですね~。
初瀬を一生懸命守ろうとするこの乳母は 笑三郎さんに相性のいい役柄だったと思います。
個人的には、月絹が、すっぱりと豊寿丸を刺しちゃうくらいの激しさを持った展開もあり
と思ったりしちゃいましたが(^_^;)。

しかし、この月絹さん、初瀬が寺入りしたあと、将監の妻・小太郎のお母さんに
戻るんでしょうが・・・なんか想像つきやすいような、つきにくいような・・・(^_^;)


・猿弥さん/松井嘉藤太
衣装は黒が基調。
今回は絶叫シーンは(確か)ほとんどないんで、猿弥さんの声も
ひと月無事なままでいってくれそうなのが ちょっとうれしいです。


・門之助さん/パパ:藤原豊成
家人は 門之助さんin澤瀉屋 というとどうしても「=オババ」というイメージが浮かぶんだそうですが、
今回はオババじゃありません。キリッとした公家さんです。

紫の上が存命で、命をかけてまで授かった子供がいるのに、妾を囲って、
元凶の豊寿丸を生ませちゃったわけですから、とことんの元凶はある意味、この人です。
まぁ、男の子が欲しかったのもあるのかもしれませんけどねぇ。

でも、まぁ、そこんところは 最後に初瀬に謝るところで、本人も自覚して、反省している色が見えたので、
いいのかな とも思うんですが、が、しかし、この初瀬にあやまっているところ、
「親父さん・・・豊寿丸が元凶且つ極悪だ ってこと、わかってないのかい・・・<(ーー;)」
といいたくなりました。(^_^;)

まぁ、豊寿丸が初瀬に襲われたってのは、それがウソで真実は反対だった ってことを将監あたりが
伝えているかもしれませんが、豊寿丸が、初瀬欲しさに3人も人を殺めたってことは、少なくとも知らないんじゃないんでしょうか。
この人に真実を告げるタイミングも、告げる人もなかったろうし、
わかってたら、「自分の受けるはずの報いを豊寿丸が受けた」なんて言い方はしないでしょうし。

まぁ、本当に罪を負うべき人たちはとっとと死んでしまったのが現状なわけですが(ーー;)

でも、まぁこの人も 状況としてはメタメタです。

弟は謀反を起こし、それを押さえるため明日から弟討伐に出発せなあかんし、
一人息子は奥さんに殺され、その奥さんは谷に投身自殺。一人娘も自分を見捨てて出家。

・・・この人、きっとこれから、早く老けますねぇ・・・

ちなみにこの人、藤原って姓ですが、筋書きによると、これは俗姓で、
正式な苗字は「横佩(よこはぎ)」というんだそうです。
劇中、頻繁に出てきたのは「ヨコハギの家」という言葉を聞いた記憶がありますが、
私はてっきり、ヨコハギ って地名かなんかかと思ってました(^_^;)・

その他個人的ご贔屓チェック
・猿四郎さん/下部(初瀬の身替りに殺された娘さんちの・・・下男?)
 うーん、いい人だし、セリフもあったけど、出番が少ない・・・(T_T)
 うーん、殺されても衆道モノでも修験者の方が出番多かったんでうれしかったかも・・・<(ーー;)

・延夫さん/将監
 笑三郎さんのダンナです。わりとおいしい役かと♪ 
でもあんまりしっかりチェックできなかった・・・立ち位置が、舞台中央から後ろのことが多くて
今回の席位置から見ると、役者さんの影になっちゃうんですよね~(^_^;)

・瀧之さん/パパ:豊成の家臣
 今回、双眼鏡使って観るには微妙な席位置だったんで、双眼鏡なしで判別に挑んだんですが・・・
 うーん、他の人の影になって、家臣の役者さんの判別、いまいちつきませんでした。
 声でわかるかな~と思ったんですが、澤瀉屋+門之助さん一門のみなさんてば、
みなさん声がよくて・・・(ーー;)
 確実に判別できたのは最後のカーテンコール・・・_| ̄|○
 最初に出てくる一団のセンターでした♪

・欣弥さん/乞食のリーダー格
 欣弥さんは、お声でわかりますね~

・猿若さん/修験者
 出番もセリフも多くて なかなかおいしいところ。
でも、豊寿丸への色目はいまいちわかりにくかったかも。

【全体的に】
正直、私には、話的にちょっと重かったです。<(ーー;)
客席、舞台が、終始かなり静かなのも いつもの歌舞伎になれてる身には
ちょっと緊張してしまいました。(^_^;)

あ、掛け声もありませんでした。しかし、今回のこのお話は、声は掛けられないかもなぁ(^_^;)

うん、そうですね、このお話のこの舞台には、この静けさは必要なのかもしれません。
それに、下座やツケが全然なかったり、花道がなかった今回の舞台に
歌舞伎としての違和感があったかというと、それはあんまり感じなかったような気がしますし。

ただ、もし、この舞台を大劇場でやる機会が出来たら、その時は、花道やツケ・下座がある演出での
この演目も観てみたいなぁ~と思います。
というか、今回のと見比べてみたいですね~♪

あと、今回はわりと豊寿丸が、なんというか、こう、ギラギラ状態だったのも
ちょっと・・・(^_^;)

まぁ 欲望ベタベタなのも嫌いではないんですが、せっかく、美男美女のカラミ
なんですから、もう少し、こう美しいカラミを見せて欲しかったな~
という気がしてしまいました。


大劇場ほど広くなく、廻り舞台もない小劇場のために考案された、今回のシンプルイズベストな
演出は、ある意味、NINAGAWA「十二夜」の鏡張りの演出よりも、個人的には衝撃でした。
(鏡張りは スーパー歌舞伎が先だーっという想いがあるのもあると思うんですが(^_^;)

今月の舞台で国立劇場特別賞をあげるなら、私なら、この演出を考えた玉さん・石川さん
(なんですよね、多分)にあげたいなぁと思います。

家人は「この舞台装置と配役なら、なんかセゾン劇場あたりでも、上演できそうだね。
やってくれないかな~」と言ってましたが、著作権の問題なんかがありそうだから、
それは無理っぽいですね~(^_^;)

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