本日は歌舞伎座観劇なのですが…うぉ、髪結新三って2時間20分ぶっ通しか!
あー2時間クラスのぶっ通しって助六くらいかと思ってたけど結構あるもんだ~
ちなみに夜は、最初に阿古屋が1時間ちょいで40分休憩して新三さんぶっ通し。
シンプルながらボリューミーな構成だな~(^_^;)
今日は歌舞伎座昼夜通し観劇。
と言っても昼の部は時間の都合で、最後の文七元結だけしか見れませんでしたが、やはり菊五郎さんの人情ものは絶品!
時蔵さんに團蔵さんに左團次さんにおなじみの皆さんが周りを固め、角海老の女将さんには玉さん。うん、隙なし!
これだけ、ナチュラルにというか、なんとも違和感なく、自然体な感じで、人情ものができるのは、菊五郎さんだけだろうなぁ。
もう、芸術の域に入ってると思うなぁ、菊五郎さんのこの愛嬌は。
芸術祭参加はこちらでもよかったかも。
梅枝さんの文七が良かった。梅枝さん、こういうのもうまいなぁ。お父さんの時蔵さんの女房も、菊五郎さんと並んで、もう絶品!
あと、右近さんはちょっと男顔かな~と思いました。夏の勉強会での鏡獅子、後ジテのお獅子の写真がキリッと良かったですし。声はかわいいんだけどなぁ…
菊之助さんは、将来、この菊五郎さんの愛嬌みたいな感じを出せるだろうか。
菊之助さんだけでなく、他にもいるだろうか…勘九郎さんがいけるかな。でも勘三郎さんも人情ものうまかったけど、ちょっと大げさになる所があるのが、個人的には気になったので、勘九郎さんもその路線に行っちゃうかな。
続いて夜の部。ひとつ目は玉さんの阿古屋。
…岩永左衛門が人形振りなのはいつものことだったっけ?亀三郎さん、人形振りうまかったですが。うーん、どうだったかなぁ。何回か見てる演目のはずなんですが…うーん?
秩父庄司重忠は菊之助さん。スッキリ爽やか名奉行ですが、あのあと阿古屋を呼んでなに話したのか気になる…(^_^;)
あと、功一さんの声が朗々として良かった!
そして14人も出てきた拷問担当の皆さんが顔作るのに時間かかってそうなのに
あっという間に引っ込み。なんか勿体無いような
それから今回、最後に義太夫さん四人づつが、全員で唄って弾いての音がものすごい迫力でビックリしました。
あと、この演目で行方を問われてる悪七兵衛景清ってのは、熊谷陣屋で出てくる弥陀六さん…ですかねぇ、やっぱり(^_^;)。
こういう繋がりって、気がつくとなんか面白い♪
夜の部ふたつ目にして最後は髪結新三の通し。
松緑さん初役の新三さん、も少し、強弱というか緩急というか、なんか角ばってるだけじゃなくて丸い所が欲しい。鋭さが強いのはいいのだけど、全編通してずっと鋭い。私は二代目さんの生の舞台を観たことがないのだけど二代目さんがこうだったのかな?
勝奴が亀寿さんで、これまた鋭いというか、ちょっと硬い。これはこれでアリな気もしますが。
周りはご馳走配役。中でも魚売りが菊五郎さん!菊五郎さんの魚売り、後にも前にもこれきりのような気がする(^_^;)
他にも仁左衛門さん秀太郎さんが仲人さんと白子屋女将。この二人のやり取りはさすが
大家はこれまた絶品、左團次さん♪
そして弥太五郎源七に團蔵さん♪♪
このお役、役回り的には損なところですが、通しだと出番の多いお役♪
いや~、やっぱり團蔵さん、カッコいい♪♪眼福眼福♪♪
梅枝さんが今度は娘役。いいなぁ梅枝さん、ほんと。立役でも娘でも。
松緑さんの新三さん、これから再演を重ねてどうなっていくのか。
周りの役者さんも、今回はベテランさんたくさんでしたが、段々、世代交代もあるだろうし。
二代目さんのに近づいていくのも楽しみだし、その先の進化も楽しみです♪
あ、あと、二代目さんが使ってたっていう髪結さんの道具!
箱の上の金だらい?が、他の人がやった時に見たのに比べて、キラキラこったものだったような。アレが特注品なのかな?
そうだ、ちょっとだけですが、左近君との親子共演があったのも、ほほえましかった~♪