のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2009年5月:新橋演舞場 五月大歌舞伎 夜の部

2009-05-28 01:21:18 | 書いたぞ: 感想書きました~

5月の感想、とりあえずできたものから。
残るは中日と歌舞伎座昼です。

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公演日程 2009/5/2(土)~26(火)
劇場:新橋演舞場
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◆観劇概要
観劇日:2009/05/22(金) 16:00~20:25
観劇位置:3階正面


◆演目・構成・タイムテーブル
1:鬼平犯科帳 狐火  95分
 幕間   30分
2:於染久松色読販お染の七役
序幕・二幕目  100分
 幕間   10分
大詰 25分

==============================


1:鬼平犯科帳 狐火
◆配役
  長谷川平蔵  吉右衛門
  密偵おまさ  芝 雀さん
 狐火伜又太郎  錦之助さん
  同弟 文吉  染五郎さん
     お久  隼 人さん
   河合伝内  由次郎さん
  小房の粂八  歌 昇さん
 瀬戸川の源七  歌 六さん
  相模の彦十  段四郎さん
  三井忠次郎  吉之助さん

◆演目について
過去にも上演されています。
筋書きによれば、読者が選ぶ鬼平の話のベスト3に入る1本。
ちなみに1位は、以前やった「大川の隠居」
2位が「本所・桜屋敷」で、3位が今回の「狐火」だそうです。

「本所・桜屋敷」も、ぜひ舞台で観てみたいですね~

◆のたりの目
・都合で開幕には間に合わず。そのため、最初の場面は見そこねました。
舞台写真みたら、吉之助さん出てたみたいで。残念~(/_;)

・魁春さんの髪型が素敵でした♪

・錦之助さんと染五郎さんの兄弟ゲンカは、「若さだなぁ」と。

・おまささん、モテモテ。文吉にまで想われていたとは・・・

・最後の場面がよかったです。歌六さんの笑いがナイス♪
そういや、前回も吉右衛門さんと歌六さんの二人の場面で幕だったな~

・装置の裏側がずいぶんうるさかったです。ドッタンバッタン、音がしてました。
どうしたんでしょう?

・装置と言えば、書割の木とかが、普通の歌舞伎よりもリアルさが増してたような。
気のせいかな。

・筋書きみたら、この演目、平成2年の時の公演の配役は、
弟が歌昇さんで、兄ちゃんが三津五郎さん
うーん、この配役でも観てみたい~。


2:於染久松色読販  お染の七役
  柳島妙見の場より 向島道行の場まで
◆配役
 油屋娘お染/丁稚久松  福 助さん
 許嫁お光/後家貞昌   
 奥女中竹川/芸者小糸  
 土手のお六       

 鬼門の喜兵衛  染五郎さん
 女猿曳きお作  高麗蔵さん
  油屋多三郎  桂 三さん
   召使お勝  歌 江さん
   船頭長吉  錦之助さん
 山家屋清兵衛  歌 昇さん
   百姓久作  段四郎さん
  鈴木弥忠太  吉之助さん
   中間権平  錦 弥さん
  箱廻し源六  又之助さん

◆演目について
この演目、最近観たのは玉さんのお染でした。
あと、3月の演舞場の「獨道中~」の右近さんのはやがわりも
このお染久松とかぶってますね。

個人的には、以前福助さんが日生劇場で橋之助さんとやった
ウソでーす。日生劇場公演でも、喜兵衛は染五郎さんでしたーっ(^_^;)
(涼子さん、ご指摘、ありがとうございますm(__)m)

この演目が印象に強いです。個人的に人生の区切り?の時に
みた演目だったんで。
あれからもう10年くらいたつんですねぇ・・・


◆のたりの眼
・あ、やっぱり、しのぶちゃんだ。
お染ちゃんの手助けをする女中さんで登場。
舞台写真の151番で出てたのがしのぶちゃんに思えたんですが、
なぜか、写真の一覧は150番までしか出てなかったんです。
なんでだろ?

・早替り
福助さんの早替りは確かに速い。澤瀉屋さんの皆さんにも負けないくらい。
親がテレビでこの舞台の舞台裏の特集をした番組を観たけど、
ものすごい早業だった、と感心してました。その時は、
「そんなもんかねぇ」くらいにしか思ってなかったのですが、納得。

・七役
お染ちゃんは、福助さん、声がキンキン。
個人的には福助さんのあのトーンの声、苦手なんで、ちょっときつかった。

久松は・・・最初の出のところで、なんかえらくニヤついてるのが、
なんか変な感じでした。

奥女中のねぇちゃんは・・・派手な上着だなぁと。
なんとなく奥女中の外出の時の上着は、紫とかの無地のイメージが
あったもんで。(^_^;)

芸者小糸、これが福助さん、1番しっくりしてた。

後家さんの所は、トーンが全然違う3者の早替りがお見事。

お六さんは、強請のところが、ちょっと、うるさかったな~

お光ちゃんも なんかちょっと不自然な笑いが。
物狂いにしては、なんかお客さんの受けを狙っているような感じがして、
ちょっと・・・
そういえば、このお光ちゃんをみて、「野崎村」の存在を思いだしました。
あの場面がないと、お光ちゃんの登場は、筋を知らないと、なんだか
わけわからないですね~


・吉之助さんと錦弥さん
この二人の主従なんて、個人的にはご馳走、ご馳走♪

・蝶十郎さん
お話のキーパーソン?になる丁稚の久太。
うまいな~。と思いました。
あと、質屋でお灸をすえられる場面で見えたお腹は
ビシッと締まってました。

役者さんの名前を織り込んだセリフは、最初の方は
ちょっとわかりにくかったのか、お客さんの反応が薄めでした。
まぁ、ちょっとムリも感じましたが・・・(^_^;)

・喜兵衛
染五郎さんでしたが、うーん、も少しがっしり感というか・・・
もすこし、年配の役者さんの方イメージ的にがいいかも。
染五郎さんだと、ちょっとすごみが薄い感じになるような。
橋之助さんくらいの年恰好の人がちょうどいいかも。

・ラスト
土手のお六が「なりこまや」の傘を従え?
「まぁ~ず今日はこれぎり~」でおしまい。
なんとなく明るいラストですが、結局、お染ちゃんと
久松は心中しちゃうんですよね。

そこでふと思ったんですが、、そうなると、久松をあきらめて
狂っちゃったお光ちゃんは、物狂い損ってことになるんでしょうかねぇ・・・

似たような終わりでも、3月の「獨道中~」は、このあとに
大団円の場面がありましたし、お染ちゃんと久松も、別に
心中しないんですよね。うーむ。


・その他
・めがふたつ並んで・・・
最初の場面に出てきたお宮の木にくくりつけられている絵馬があるんですが、
これにかかれているのは「め」の字が2つだけ。
それも左側は中心を対称線にした鏡文字。

なんの願掛けなのかなぁ と思ってたんですが、コレかいてて、
もしかして「眼病平癒」かな?と思いあたりました。

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2009年5月:歌舞伎座 第9回矢車会

2009-05-28 00:40:29 | 観たぞ: 観てきて一言

【6/1】鷹之資くんの名前の表記を間違ってたので、修正。(六条亭さん、ありがとうございます!)


名古屋まで行く時間はありませんでしたが、木挽町に出没する時間はとれました♪
傘壽を祝う富十郎さん主宰の矢車会、昼の部、勧進帳と夜の部を観てきました♪
しかし、私、なんか勘違いしてたんですが、今回で、なんか10回目
みたいな気がしてましたが、9回目だったんですね、この会。
平成8年以来ですから、13年ぶりの復活、ということのようです。
もちろん、観るのは初めて。
あっ、筋書きによると、過去の会には團蔵さんが出てた事もあったのかっ!!
それも観たかったなぁ・・・



五代目 中村富十郎 傘寿記念 第九回矢車会



【昼の部】
◆タイムテーブル
1:寿三番叟 約20分
 
休憩 30分
2:雪傾城 約30分
 休憩 30分
3:勧進帳 約75分




1:寿三番叟
歌昇さんが出る、個人的に必見の1本でしたが、間に合わず(/_;)
素踊りだったらしい。ますます くやしい・・・



2:雪傾城
今月「手習子」で魅せてくれた芝翫さんと、富十郎さんとこの愛子ちゃんとの1本。
「あの」(^_^;)愛子ちゃんがどのくらい、ちゃんと舞台にいられるようになったか、
これもぜひ観たかった1本でしたが、劇場ついたら、ちょうど終わったところでした_| ̄|○



3:勧進帳
もう、これだけ、みれればいいやと思った1本。
ビリビリした緊張感を漂わせた吉右衛門さん弁慶と富十郎さん富樫の舞台が記憶に
新しいですが、今回は、逆の配役。
義経が鷹之資君で、四天王には、段四郎さん、染五郎さん、松緑さん、尾上右近くん という布陣。



◆のたりの目

富十郎さん/弁慶

弁慶の衣装が違ったんですよね。いつもの黒じゃなかったです。
あの柄は、たしか・・・「千本桜」の「渡海屋」のところで出てくる弁慶が着てるのが、あんな柄の衣装じゃなかったかなぁ。
スズカケもあんなに茶色かったですっけ?



でも、そんな衣装の違いなんかはぶっとばしてくれるくらいの、全編に気迫あふれる弁慶でした。

ただ、正直、義経を打つあたりから、テンパリ度がすごくて、富十郎さん倒れちゃうんじゃないかと、その後はドキドキしながら観てしまいました。

しかし、本当に富十郎さんは、朗々と響く声ですねぇ。とても耳に気持ちいいです♪
あのお年で、あれだけ、場内に響き渡る声が出せるのは、ほんとすごい。

あと、富樫の従者に酒をすすめられて飲むところで、にんまり笑う、そのお顔がまたよかった♪
でも、お酒のひょうたん転がすところがなかったような。

後半は負担軽減でしょうか、かずら桶に座ってました。

延年の舞も、さすが富十郎さん、動きがキビキビとして、気持ちのよい踊りでした。
スタミナ切れしてないからすごいよなぁ。

さらに圧巻はラスト。幕外の六方のひっこみ。
といっても、全然見えなかったんですけど。会場の盛り上がりがすごかった。
で、このときに大向こうさんが



まだまだ、できる!



とかけてた声に、ほんとにそうだ、と思いました。

でも、どうなんだろう。本公演で25日ですか、あれを毎日やるのは、さすがにムリだろうなぁ。
というか、富十郎さん、夜には「連獅子」やるんですよね、本当に大丈夫???
と思わず心配になるくらい、本当に気迫あふれる、濃い弁慶でした。

余談ですが、最後の六方のところ、3階西のB席にいた若い?おにいさんが、
前列の1番前のところに飛び出して、花道のぞきこんで、係りのお姉さんにとめられてました。

それは仕方ないし、お兄さんの方がイカンのですが、でも、若い人がおもわず飛び出して観に行ってしまうくらいの衝撃を与えるくらいの舞台ができる役者さん、そうはいないと思うのです。
そんな富十郎さんの弁慶、ナマで観ることが出来た私も、あのお兄さんも幸せものです。

錦之助さんの後見
富十郎さんの後見は錦之助さん。
すごく緊張してるんだろうなぁ。という感じがしました。で、がんばってました。
思わず応援したくなるくらい(^_^;)
まぁ、延年の舞のところとかもそうですが、タイミング間違えられないお仕事が色々あるから、ベテランの後見さんでも、緊張するんだろうなぁ、弁慶の後見って。

鷹之資君/義経
りりしくがんばってました。
セリフ、もう少し、がんばれ と思うのは、10歳の>鷹之資君には高望みだろうか。


その他
・四天王の後見に錦弥さんがいたような。








【夜の部】
◆タイムテーブル
1:寿競べ 25分
 休憩 30分
2:お祭り 25分
 休憩 30分
3:連獅子 60分

1:寿競べ 
◆のたりの目
梅玉さんと魁春さんご兄弟の素踊り。
魁春さんが、こしらえしてないのに、仕草だけで、すごく女らしさを溢れさせてました。
すごいなぁ。 特に手の動き、あれが印象に大きく影響している気がしました。
手の動きって、偉大です。

しかし、普段の舞台みてると、あんまりご兄弟って感じがしないのですが、
こうやって素のお顔で観ると、梅玉さんと魁春さんって、やっぱり似てるような。

そして魁春さん、お肌がきれいだ~

演奏は筝曲。上手にお琴を奏でる女性がズラッと。お琴の演者が唄も歌います。
おば様、マイクつけてたみたいですが、そんな感じは全然なく、のびやかないい声でした。




2:お祭り
初めて観る演出でした。
暗転から、シルエットの鳶頭が太鼓たたいて、舞台にあかりが入ります。
叩き手は染五郎さんに松緑さん。染五郎さんの方が複雑な撥さばきをされるようです。
他にはたすきをつかった演出が。これもはじめて観ました。
芸者には福助さん。演奏は清元の家元です。

◆のたりの目
・家元共演
しかし、踊りの家元が二人も、それも共演。これも富十郎さんの個人の会だからできるゲスト
なんだろうなぁ。

・松緑さん
松緑さんは、まくったそでから、チラッと刺青がのぞくのが、いい感じでした。
でも、松緑さん、なんか今回、かわいそうな役どころです。かっこいいのになぁ。

・福助さん
やっぱり、福助さんは芸者が似合うな~。文句なしの艶っぽさ。
しかし、キンキン声がでなくてよかった(^_^;)

3:連獅子
念願だったと言う富十郎さんと>鷹之資君の親子獅子。
間狂言には、勘三郎さんと橋之助さん。
豪華な顔ぶれです。

【のたりの目】
・毛振り。
毛振り、お父さんはやりませんでしたが、その分、>鷹之資君ががんばって振ってました。
30回くらい振ったかと。
しかし、 お父さん、なしでもいいです。それでも十分なくらい、他がすばらしかったですし、なんといっても、あの弁慶のあと。振らなくても、振れなくても、無理ないです。
逆に、もし振ってたら、それはそれで、すごく別の意味でドキドキものになっただろうなぁ・・・



・親獅子
子獅子への愛があふれて、にじみ出てました。

・子獅子
無邪気さ、元気よさがあふれてました。

・勘三郎さん
あごにおひげが。この間狂言で、あごひげのある僧侶が出てきたのは、はじめてかな。
来月のコクーンの舞台のために剃るわけにはいかなかったのかな。



・その他
開幕前に、突然、下の席から拍手。
3階の住人はなにが起きたのかわからず「???」

多分、どなたかが、お見えになったのだろうとおもったのですが、
小泉さんくらいかな~と軽く考えていたら、
帰りにカレーコーナーの方の階段は通行止めで、
2階にはSPと思しき方がワサワサと。

これはちょっと閣僚クラスの警備レベルではなさそう・・・
それに、>鷹之資君は学習院在籍。学習院関係者も多数来てるっぽいし・・・
もしや・・・

と思ったら、やっぱり皇太子さんがおいでになってたみたいです。(^_^;)

そういや、同じ名前の娘さんをもつ父親同士でもあるんですね、皇太子さんと富十郎さんは。








全体通して
「>鷹之資君、お父さんともっと共演するためにも、早く大きくなって~」 と、ふと、思いました。
なんかもっとこの親子の共演、みたいなぁ。

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余談:名古屋みやげ

2009-05-18 00:24:00 | その他
今回、名古屋で観劇してきた「東海道中膝栗毛」。
2部構成(休憩40分)で3時間弱なので、終演が早いです。
11時開演の昼の部で13:55。15:30開演の夜の部は18:25です。(16日時点)
なんで、終演後、帰りの新幹線に乗るまで、名古屋駅できしめん食べて、お土産選んで時間つぶししてきました。

そんな名古屋駅での今回の戦利品を2つご紹介。

1つは、↓こちら。
 名古屋限定:しゃちほこ抱えたスヌーピー

なんとなく、なんとなくなんですけど・・・段治郎さんに雰囲気がにてるような気がしまして(^_^;)
「どこが?」と聞かれても うまく説明できないのですが・・・
対象年齢は「3才以上」とありましたが、上限なかったから、
まぁいいんでしょう私みたいのが買っても。
手触りもなかなかな一品です。


もうひとつは、↓こちら。
芋しゃち ほこほこ

お菓子です。前回、遠征した時に見つけて、目はつけていたんですが、
今回いったら、バリエーションが広がって、金(金時)に加えて紫とゴマの3色展開に
なっていました。
おまけにオリジナルTシャツまで、販売されてました。(^_^;)

ちなみに 中身はこんな感じです


しゃちぼんは持って帰るのが大変なんですが、これなら、そんなに大変じゃありません。
ばら売りで1個180円。
ANY TIME という喫茶店で売ってます。
遠征帰りのおともにいかがでしょうか?
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2009年5月:中日劇場:東海道中膝栗毛 ポイント

2009-05-17 23:13:20 | 観たぞ: 観てきて一言
感想はネタバレたくさんになってしまうので、当面自粛しますが、総じていえば、とにかく楽しい♪
役者さんの茶目っ気全開♪ みなさん、イキイキしてますよ♪
また、かわいそうなエピソードがないのは、個人的には、大歓迎♪
ただ、しみじみさせるところや、考えてしまうような深いエピソードもないので、
そのアタリを求める方には、ちょっと物足りないかも。

あーなんか、言いたくてウズウズしてしまうので、
ネタバレにならない程度に以下に見所ポイントを。
観てのお楽しみにしたい方は、ここで回れ右してお戻りくださいませ~










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第1部
・小田原幽霊
 小田原までの驚異的な移動速度にご注目♪
 あの人の華麗な腰にご注目♪
 1番恐ろしいのは人間だと幽霊が言ったとか言わないとか
 あの人の後ろ姿に要注意!

・箱根山中だんまり
 猿三郎さんのブログにもお写真でてますが、いのしし出ます。

・鞠子丁字屋名物とろろ汁
 本水ならなぬとろろ汁

第2部
・宮桑名 やきはまぐりに旅の一座
 おもた屋による劇中劇「一谷嫩軍記」は必見!
 その配役と舞台の裏側にご注目♪
 そしてみなさまお知恵を拝借

・鈴鹿一ツ家嵐雷崖注意
 見事な柱巻きにご注目♪
 いつものアレ新演出!2階の方も大満足♪

・尾張名古屋で目出度くおわり
 ここにも注目の新しい歌舞伎の試みが~♪
 これは結構、ありかと思うのですが。

==============================
こんなポイントじゃぁ、まだご覧になってない方にはわけわかんない・・・ですよね、やっぱり(^_^;)
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ただいま終演。

2009-05-16 19:02:43 | その他
名古屋へ日帰り観劇です。
面白かった~♪♪
これ、毎日でも観たいなぁ。千秋楽いや、せめてもう1回…と思うけど今月は無理。あぁくやしい~っ!
観ようか迷ってるかた、絶対観るべし!

これからきしめん食べて東京帰りま~す。
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2009年5月:歌舞伎座 五月大歌舞伎 夜の部

2009-05-11 01:38:26 | 書いたぞ: 感想書きました~
歌舞伎座は夜の部から観劇。
昼の部の終了が4時を過ぎるからか、劇場前は大混雑です。
おまけに私が観劇した日は、昼の部で学生さんの観劇があったようで、
制服姿の女の子があふれかえってました(^_^;)

場内入っても、イヤホンガイドが大行列。
これから夜の部に行かれる方、時間は余裕を観て行った方がいいですよ~。

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公演日程 2009/5/2(土)~26(火)
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◆観劇概要
観劇日:2009/05/08(金) 16:30~21:15
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方より

◆演目・構成・タイムテーブル
1:恋湊博多諷 毛剃 
序幕 約35分
 幕間    5分
二幕目 約60分
 幕間   30分
2:夕立 約20分
 幕間    15分
3:神田ばやし 約50分
 幕間   25分
4:鴛鴦襖恋睦 おしどり 約45分

==============================
1:恋湊博多諷 毛剃 
◆配役
  毛剃九右衛門  團十郎さん
   傾城小女郎  菊之助さん
   中国弥平次  権十郎さん
  小倉伝右衛門  市 蔵さん
  徳島平左衛門  亀 蔵さん
   加田市五郎  松 江さん
 じゃがたら三蔵  男女蔵さん
   浪花屋仁三  亀 鶴さん
    座頭盛市  彌十郎さん
   奥田屋お松  秀太郎さん
   小松屋宗七  藤十郎さん

◆演目について
近松先生の人形浄瑠璃を元にして歌舞伎になったお話です。
今回上演される部分は上の巻の部分。
中・下の巻の部分は歌舞伎で上演されることはほとんどないようです。

◆のたりの眼
・観翁さん
今月の観翁さん解説はここでしたか~。

・よかよか~♪
うーん、毛剃の豪快さとおおらかさが、團十郎さんピッタリ!
正直、セリフは明瞭なんですが、訛りでその意味はほとんど解読できず(^_^;)
でも「よかよか~」のセリフで、個人的にはすべてOKです。

・アタマいいな~
密貿易の船に乗り合わせる一般人をもてなすのには、ワケがある。
→役人に見つかった時、一般人がもてなしてくれたことを話せば
お役人への印象はプラスになる、と。
なるほどね~。

・小女郎
菊之助さん、とってもキレイなんですが、
團十郎さんと藤十郎さんが取り合う相手 と考えると、
もすこし年配の役者さんの方が、バランス取れるのかな~と。
例えば、時蔵さんとか。

それか、せめて宗七をも少し若くするか・・・うーん、でも
團十郎さんと張り合う相手だからな~<(-_-;)


・三方飾り
盆に3つ、屋台がのってる状態。
普通は裏表の2つ。
3つだと、場面転換が早くできるそうです。

・勧進帳の1.5倍
小女郎が引き合わせた相手が宗七と知るや否や、毛剃の部下たちが
宗七に飛びかかろうとします。
それを毛剃が両手を広げて、部下を背にして、抑えます。
この構図、まるで勧進帳の弁慶と四天王。

今回は6人ですから、毛剃は弁慶の1.5倍の力が必要。
こりゃ大変。

・おさまるか?
一応、今回の上演では宗七が仲間に加わって、
丸くおさまったような終わりですが、まぁ、この状況で
毛剃がおさまるわけはありませんよねぇ。
好きな女が手の内で好きな男といい仲になってるわけですから。
宗七は密貿易の肩棒担いだのがバレて死罪になるのを恐れるより、
まず、毛剃に殺される方を心配した方がいいと思いますが・・・

なんにせよ、この話の続きが気になるところです。

・コトバ
ちょらくむ=あぐらをかく


◆花道度:高
宗七が助かるところで、スッポンを使った演出があったんですね。
観たかったな~
3階席で観てると藤十郎さんのうめき声が聞こえるだけだったんで・・・(^_^;)

しかし、これ、何度か観てるはずなんですが、この演出、
全然覚えてませんでした。 (^_^;)


==============================
2:小猿七之助 御守殿お滝 夕立
◆配役
  小猿七之助  菊五郎さん
  御守殿滝川  時 蔵さん

◆演目について
黙阿弥先生作「網模様灯籠菊桐」の一場面。
わりときわどい場面があるとの事前情報に
ワクワク もとい ドキドキしてましたが・・・

◆のたりの眼
・菊市郎さん♪
滝川の乗った籠を先導して出てきます。
雷にも負けず!

・落雷
うーん、あれは、どう観ても(聞いても)忠臣蔵の勘平の鉄砲・・・(^_^;)
他に落雷の音ってないのかなぁ。

・菊五郎さん
艶っぽいセリフ、菊五郎さんが言うと、なんとなくナマナマしいような・・・(^_^;)
でも、そこがまたかっこいいんですよね、菊五郎さん♪

・時蔵さん
気絶して籠から転がり出たとき、ちゃんと曲げを浮かして転がってる。すごい!
でもクビきついだろうなぁあれは。

時蔵さんは、乱れ髪がまた、艶っぽいな~♪

そういえば、気のせいかもしれないけど、滝川の帯、大分、幅広だったような。

・家元さんと肝心なところ
おぉ、清元が家元さんだ。
って、あ~っ!肝心なところを家元の唄でゴマかされ?た~っ(/_;)

◆花道度:高
最後の引っ込みの所、もう少しみたかったんですよね、
花道のイチャイチャのところ。(^_^;)
結構、長いし。

==============================
3:神田ばやし
◆配役
  家主彦兵衛  三津五郎さん
   桶屋留吉  海老蔵さん
   娘おみつ  梅 枝さん
  女房おかね  右之助さん
  隠居おらく  市 蔵さん
   行者陽山  亀 蔵さん
  若い者正太  亀 寿さん
  若い者新七  巳之助さん
   店子重吉  亀三郎さん
   店子源太  男女蔵さん
  店子清兵衛  権十郎さん
   店子加蔵  秀 調さん
   店子惣助  團 蔵さん

◆演目について
宇野信夫先生作の新歌舞伎です。
39年ぶりの上演とか。

宇野信夫先生の歌舞伎といっても、あまり思い浮かばないのですが、
調べてみると、先月の「曽根崎心中」は宇野先生の演出で復活したものですし、
「ぢいさんばあさん」も原作は森鴎外ですが、それを歌舞伎におこしたのは宇野先生。
と結構、よく観る歌舞伎に宇野先生のかかわりがあるものがありますね~。

あと、2月に大阪の花形歌舞伎でやった「吹雪峠」も宇野先生の作品です。
他にも人情噺が色々あるんですね。落語になったものも多いようです。
三津五郎さん、また発掘してくれないかな~


◆のたりの眼
・三津五郎さんと若手と新歌舞伎
松緑さんとの「泥棒と若殿」
勘太郎さんとの「つばくろは帰る」
そして今回は海老蔵さんと。

三津五郎さんの若手役者さんと発掘する新歌舞伎シリーズ
と勝手に命名してみたりして。

次の相方は菊之助さんかな、七之助さんかな。
愛之助さんや亀治郎さんとかとでも面白そうだな~。

お話もいいし、若手の役者さんがいい味を見せてくれるし、
次はどなたと、どんな新歌舞伎を発掘してきてくださるのかな~
となんだか楽しみです♪

・市蔵さんと亀蔵さん
お二人、怖さでいい勝負です(^_^;)
特に市蔵さんが、「みずみずしい」おばば様を楽しんでます♪

・梅枝さん
うーん、やっぱりきれいだし、かわいいし、なんとも雰囲気がいい感じ。

・海老蔵さん
面白い役振りましたね~(^_^;)。
また、それをやっちゃうところがすごいです海老蔵さん。
自然体にはちょっと程遠いところですが(^_^;)、でも、海老蔵さんの
どんな役にも挑戦する、貪欲とも思えるくらいの意欲的な役への
チャレンジ精神は好きです♪

・團蔵さん
いや~ そろいを着た姿が、また、かっこいいな~♪
舞台写真チェックしなきゃ♪
あ、そういや、そろいを着た場面、亀蔵さんはいなかったな。
うーん、あのおひげにあのそろいはちょっとムリというか、問題というかが
あるかな~(^_^;)

・猫
海老蔵さん登場シーンのあの猫は、ちょっと、なんていうかこう・・・
生きてないみたいな(^_^;)

それから、後半、障子の穴をくぐりぬけて引っ込むところは、
なんていうか、あの、アタマからつっこんでいきましたね(^_^;)
あの勢いだと、アタマから落下してそう・・・

あ、あの猫、3月の演舞場の猫と同じ使い手さんかな。

・いやな目・いやな顔
私もそういう目や顔をされると少なからずショックですが、
裏を返せば私も留吉と同じように同じ目や顔で相手を見てるかもしれません。
うーん。なかなか深い話です。

・ピント
今回のこのお話、ハッピーエンドでよいお話ではあるんですが、
いまひとつ中途半端というか、どこにピントをあわせるか悩んだような印象を
受けました。
メインはいやな目・いやな顔だと思うのですが・・・うーん。


・コトバ
おおたばなこと=おおげさなこと
ねずみいらず=食器戸棚


◆花道度:低
というか、使ってたかな、花道・・・

==============================
4:鴛鴦襖恋睦  おしどり
◆配役
 遊女喜瀬川/雌鴛鴦の精  菊之助さん
  河津三郎/雄鴛鴦の精  海老蔵さん
        股野五郎  松 緑さん

◆演目について
・長らく上演が絶えていたのを昭和29年に歌右衛門が、自分の研究会の莟会で復活した舞踊だそうです。

・遊女の喜瀬川を行司にした、河津三郎と股野五郎の相撲勝負の前半が長唄、
股野五郎に旦那を殺されたおしどり夫婦の精の化身が、仇の股野を悩ませながら舞う後半が常磐津。
掛け合いではないんですね~。

・河津三郎って、曾我兄弟のおとっつぁんのあの河津三郎なんでしょうか。
だとすると、
おとっつぁんの男前ぶりは、お兄ちゃんの十郎へ、強いところは弟の五郎へ 
遺伝したんでしょうかねぇ。
でも、喜瀬川は曾我兄弟のおっかさんではないし、どうしたんでしょうねぇ、
このあとの三郎と喜瀬川の二人は・・・


◆のたりの眼
・長唄
5×5。池の上の山台が(^_^;)

・背景
上では 真っ黒でした。
下では・・・あれ?どうだったかな。

・菊之助さん
菊之助さん、「恋湊博多諷」の小女郎の時も、鬘に紐が使ってありました。
あんな簪バリバリの大きな鬘を2回をつけるんだから、菊之助さん、今月は、
肩凝りそうだなぁ(^_^;)
あ、そういや、喜瀬川、裸足だったなー。

・海老蔵さんと松緑さん
ふたりで線対称な動きをすることが多いのです。
松緑さんの方が、衣装がごっついせいか、ちょっと動きにくそうでした。
海老蔵さんの方が、大きいのに腰は松緑さんよりも落ちてたような気がします。
海老蔵さんは、自分の見せ方、うまいですね。

・松緑さんの刀とお顔
おしどりの雄を殺したあと、殺したおしどりを池から拾い上げる取り際に
太刀を腰にさすのですが、なぜか私が観た日は、この太刀がなかなか腰にさせなかった
ようで、苦労してました松緑さん(^_^;)

・顔の色
前半の最後で、松緑さんがおしどりの雄を小脇に抱えて、花道を引っ込んで行く
のですが、なんか赤っ面の松緑さんと、雌よりカラフルなおしどりの雄と
なんか顔の色が似てるな~(^_^;)と。

・おしどり
そうか、差し金なんだ(^_^;)

・後半
イヤホンガイドが解説してくれたので、わかりましたが、
解説なしに見ると、「なんで河津三郎がまた出てくるの?」と
思ったかもしれません。

ぶっかえって、鳥の精の本性?を表した菊之助さんと海老蔵さんは
とても華やかでキレイです。

ところで、おしどりの雌はやっぱり死んじゃったんでしょうか?

・ラスト
緋毛氈のお立ち台におしどり夫婦がのっかってフィニッシュです。
とても絵になる場面です。これで打ち出しは気持ちよくてうれしいな~

・元 新三之助
松緑さん、海老蔵さん、菊之助さんの元 新三之助だけがそろっての演目は
なんかちょっと久しぶりな感じが。
みんな売れっ子になっちゃって、以前はたくさんあった3人が共演する機会、
大分減っちゃいましたからね。

しかし・・・この3人だけの演目がラストってことは、
「あとは若いのにまかせて」とお父さんたちはとっとと帰っちゃうのかな(^_^;)


◆花道度:中
雌のおしどりの精がすっぽんから出てきます。
コメント (6)
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澤瀉屋さん出ないのかな~

2009-05-07 00:35:05 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
演舞場に行った時、7月の歌舞伎座のチラシがありました。
歌舞伎美人の方にも、もう出てるんですね。

出演者はカード会社の前売りに出ていたとおり
玉さん・海老さん・獅童さんに7月歌舞伎座にはめずらしい勘太郎さん。
ということで・・・ん~、やっぱり澤瀉屋さんは今回は出ないのかなぁ。
歌舞伎座最後の7月公演なのにな~。なんか残念。(-_-;)

演目は「海神別荘」(昼)と「天守物語」(夜)の鏡花モノに
幸田露伴の「五重塔」(昼)と
なんでこのラインナップでこれなのかわかりませんが「夏祭浪花鑑」(夜)の4本。

鏡花2本は、最近何回か観たせいか、いまひとつ新鮮味が。
でも、玉さんのことだから、なんか新しい演出でもあるかな~。

「五重塔」は、勘太郎さんと獅童さん。
大工さんのお話のようで。幸田露伴原作の歌舞伎ってのは
初めて観ます。が、そーいや、以前、前進座がやってたような。
チラシをみた記憶があります。
ちょっと楽しみ。

「夏祭」は玉さんなしの若手メイン。
なんでこれだけ、古典なんだろ(^_^;)
それはさておき。
個人的には、勘太郎さんのお辰が楽しみー♪
たしか前回、勘太郎さんが、お辰やった時、なんか観たいなーと思った
記憶はあるんですけど、観た観た記憶がないので。
ってことは、前回やったのは中村座かコクーンあたりかな~。

そういや、海老蔵さんもお辰やったことありましたね。
これもナマの舞台は見てませんが、えーと、こんぴら歌舞伎でだったかな。
今回は海老蔵さんは団七。
・・・最後の泥んこのところがすごいことになりそうな予感が(^_^;)

あれ・・・?最近、観てるな「夏祭」。なんか結構、記憶があるぞ。
海老蔵さんの団七・・・ではないから・・・えーと、愛之助さん・・・かな。
ってことは、浪速花形かな。

海老蔵さんも色々工夫される方だから、またなんか新しい工夫が
あるかも。要チェックです。

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2009年4月:歌舞伎座 昼の部

2009-05-05 02:37:03 | 書いたぞ: 感想書きました~
ちょっと順番前後しますが、4月の昼の部の感想もアップしときます。


2009年4月:歌舞伎座さよなら公演四月大歌舞伎 昼
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
公演日程 2008/4/2(木)~26(日)
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#

◆観劇概要
観劇日:2009/4/25(土) 11:00~15:51
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面上手より

◆演目・構成・タイムテーブル

通し狂言 伽羅先代萩 

1:花水橋 15分
 幕間    10分
2:竹の間 約60分
 幕間   30分
3:御殿 床下 約90分
 幕間   15分
4:対決 刃傷 約65分

==============================
1:花水橋
◆配役
  足利頼兼  橋之助さん
  絹川谷蔵  染五郎さん

◆のたりの眼
・お殿さん
今回、だれがお殿さんか、事前に配役を見てなかったので、
漠然と「染五郎さんあたりかな~」と思ってたら、橋之助さんでした。
で、相撲取りの絹川の方が染五郎さん。

うーん、ちょっと意外。私の中では、殿さんは、
染五郎さんとか錦之助さんとか、そのくらいの、わりと若手の人の
やるイメージがあったので。
今回の橋之助さんくらいになると、ちょっと年配というか、
貫禄というか、あんまり身持ち放埓してなさそうな感じが。

ついでに、橋之助さんの声、芝翫さんに似てきたかも。
最後のところで、「おや?」と思うほど感じました。

・下駄の匂いは・・・
この場面、刺客が殿さんの伽羅の下駄のにおいを嗅いで
あまりの匂いのよさにフラフラしてしまう(だったかな)ところが
あるんですが、イヤホンガイド聞いていれば説明してくれるから
いいんですけど、そうでないと、なんか、
その下駄、匂いがそんなにひどいの?
と思ってしまう人もでるんじゃないかと・・・

・刺客
ちなみに刺客のみなさん、みんないい足の形してますね~♪

・記憶力
あの殿さん絶対、あんな複雑な道、一回じゃ覚え切れないだろうなぁ。(^_^;)
一人で行かせたら、絶対迷うわ、あの殿さん。

==============================
2:竹の間・御殿
◆配役
  乳人政岡  玉三郎さん
   沖の井  福 助さん
    松島  孝太郎さん
 侍女澄の江  新 悟さん
   栄御前  歌 六さん
    八汐  仁左衛門さん
    小槙  歌女之丞さん
   嘉藤太  吉之助さん

◆のたりの目
・子役
子役はダブルキャストのうち安齋龍聖君と秋山悠介君。
二人ともうまかった。
千松君(秋山君)の方が小さくて声が高かったな~。

・腰元
芝のぶちゃん発見。あ、京蔵さんもいた。

・嘉藤太
吉之助さんだーっ!!
と、前半、うっかり爆睡しましたが、吉之助さんの登場の
所で、きっちり目がさめました(^^)/

個人的にものすごくうれしかったのは、この幕のラスト。
なんせ、「嘉藤太の花道のひっこみ」 ですよ、あなた♪
フフフフ~♪これは写真チェックせねば~♪(3枚ありました♪)

・仁左さん
うーん、声がまんま男のような(^_^;)
仁左さんの八汐、最初観たときは、もうほんとに憎憎しい八汐で、
怖いくらいで、びっくりしましたが、ちょっと慣れてきたのかな。
今回はそんなに憎憎しく感じませんでした。

・沖の井
福助さん、沖の井は初役とか。そうなのか。ちょっと意外。
でも、声がきつそう?風邪かな~?
しかし・・・ま~ぁ 最後の「ひーらひら」のところの、楽しそうなこと(^_^;)
やっぱり沖の井役って、気持ちいいですねぇ。
以前、観た中でも印象に残ってるのが時蔵さんの沖の井。
ほんと楽しそうだった(^_^;)
魁春さんとか、芝雀さんでも、気持ちよくやってくれそうだな~
と過去の配役を筋書きでチェックしてみたら、みなさん、すでにやったこと
あるんですね。

あ、染五郎さんが仁木と二役でやったこともあるんだ(^_^;)
この時も玉さんの政岡だ。

お、福助さん、意外とこの演目には縁がないのかな。
お殿さんやったことあるみたいですが、他は松島もやったことないみたいです。
八汐は・・・できなくもないだろうし、面白いけど、まぁやらないかな(^_^;)

・家紋
ふすまをみてて思ったんですが、あの家紋の向かい合った2羽のすずめって、
若殿と千松君みたいですね~。

・歌六さん
栄御前とは、また、めずらしい。でも、声も、そんなに女声ではないですが、
違和感なく、いい感じの栄御前でした。
しかし、今までみた栄御前より、なんか黒髪豊かで、若い感じがしますね。

・小槙の告白
この部分、観たの初めてです。普段はたいていカットされる場面らしいです。
が、あると、いいですね、これ。
「取替え児」なんてことをどうして栄御前のおばちゃんが考えたのかが納得できますもん。
短いくだりだし、ぜひ今後は定番にして欲しいです。

==============================
3:床下
◆配役
    仁木弾正  吉右衛門さん
  荒獅子男之助  三津五郎さん

・男之助
うーん、いい感じですね~。荒獅子っぽい。
私が今までみた中でのベストは富十郎さんの男之助なんですが、
三津五郎さんはそれに次ぐよさでした。あと、もう一歩!
うーん、声、かな~。高音が裏返っちゃうところが、惜しかった。

・弾正
うーん、やっぱり腹黒い役はお兄さんの方がうまいというか、
似合うかも。(^_^;)
しかし、今回、弾正登場の際のスモークが、かなりすごかったのではないかと。
3階B席まで煙ってきましたから。これは1階席は相当けむたかったのではないかと。

・弾正の影
本舞台に映し出される、ひっこんでいく弾正の影が、どんどんどんどん
大きくなっていく、その不気味さ。
3階から観る身には、この影が楽しみなのですが、今回の吉右衛門さんの影は、
ずいぶん左右に揺れてました。
他の人の弾正を観たときに、そこが気になったことはあまりなかったから、
他の人は、あんまり身体を左右にぶらさずひっこみをしている ってことなのかな。

しかし、あーんなに男之助に踏みつけられて、ジッタジタしてる姿を
お客さんに見せておきながら、この無言で、悠然としたひっこみ。
実はものすごい照れ隠しなのかな~ なんて、ふと考えてしまいした。(^_^;)

==============================
4:対決・刃傷
◆配役
    細川勝元  仁左衛門さん
 渡辺外記左衛門  歌 六さん
    渡辺民部  染五郎さん
   山中鹿之助  高麗蔵さん
    笹野才蔵  松 江さん
    大江鬼貫  由次郎さん
    山名宗全  彦三郎さん
    仁木弾正  吉右衛門さん

◆のたりの目
・善人方の顔ぶれ
歌六さんに高麗蔵さんに松江さん。
いいですね~♪個人的にうれしい顔ぶれです♪

・振り返る勝元
壇上に登る際に弾正の方を振りかえる一瞬がいいですね~♪

・追いかけっこ
高麗蔵さんがいい仕事してます♪
松江さんはもも刺されちゃったけど(^_^;)

・仁左さん
後半、声がガラガラでした。
まぁあれだけ、朗々としゃべるのを20日以上繰り返せばなぁ。

・太刀持ち
太刀持ちの子役さんが、なかなかいいお顔をしてました。
セリフはないんですけどね。
この日の配役は・・・うーん、これもダブルキャストだったか。
千松・若殿の配役を考えると、筋書きの並びからみて北薗亮介君の方かな。

・あの~勝元さん・・・
ラスト、なんとか弾正との死闘を生き延びた外記左衛門。
このじいさまに必要なのは、せんじ薬より、まず止血ではないかと思うのですが・・・

いや、だから、相手は歩行もままならない状態なんですし、
「踊れ」じゃなくて、その止血を・・・
おまけに、うたまで謡えと・・・それも無理やり・・・

息子も!
せっかくいるんだから「恐れながら私めが父に代わりましてひとさし」くらい
言おうよ~(-_-;)

あぁもう、毎回のことなんですが、つっこまずにはいられない~っ”<(-_-;)>”


◆余談
・五月の歌舞伎座のチラシ
うーん、左團次さんと東蔵さんのお写真、もちょっといいのにしましょうよ~(^_^;)

左團次さんにいたっては、名前付いてなきゃ、わかりませんがや、左團次さんて(^_^;)
まぁ海老蔵さんも同じく隈取の写真をつかってる海老蔵さんは、これが原型みたいな
もんだから、いいんですけどね。

東蔵さんのは、せめて、目の開いてるお写真にしてほしい・・・(^_^;)

あ・・・翫雀さんもちょっと判別厳しいかな、名前ないと。
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2009年5月:新橋演舞場 五月大歌舞伎

2009-05-05 02:25:23 | 書いたぞ: 感想書きました~
連休中の観劇は演舞場昼の部です。
帰りに歌舞伎座のカウントダウン時計も道路越しにチェックしてきました。
雨とか大丈夫なのかな~あれ(^_^;)

2009年5月:新橋演舞場 五月大歌舞伎
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
公演日程 2009/5/2(土)~26(火)
劇場:新橋演舞場
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#

◆観劇概要
観劇日:2009/05/03(日) 11:00~14:59
観劇位置:3階正面より
【注意】ネタバレありです。


◆演目・構成・タイムテーブル
1:祇園祭礼信仰記 金閣寺 100分
 幕間   35分
2上 心猿/下 近江のお兼 20分
 幕間   25分
3:眠駱駝物語 らくだ 55分

==============================

1:祇園祭礼信仰記 金閣寺
◆配役
       松永大膳  吉右衛門さん
 此下東吉後に真柴久吉  染五郎さん
     狩野之介直信  福 助さん
       慶寿院尼  吉之丞さん
      松永鬼藤太  錦之助さん
 十河軍平実は佐藤正清  歌 六さん
         雪姫  芝 雀さん

◆のたりの目
・先入観
芝雀さんが初役で人形振り
というと、思いだすのは、同じく初役で人形振りだった「狐火」八重垣姫(2002年11月)。
あの時は「人形振り」が人形に見えなくて、「う~ん」と思った記憶が。
さて、今回はどんなもんか・・・


・太夫さん
葵太夫さんでした。

・虎
御殿1階、幕の左右の壁?にかかれた虎がかわいい♪
好きですわ、ああいう虎。

・龍
読みは「りょう」。「りゅう」とは言わないんですよね~。
何度聞いても、わかるんですけど、気になる読み方だ。

・けっこうキワドイ♪
「布団の上の極楽責め 声はりあげて 歌え、歌え」
という松永大膳のセリフ、今まで何の気なしに聞き流してましたが、
考えてみたら、コレって、かなりそうとうに、キワどいセリフかも(^_^;)

・赤っツラ歌六さん
久しぶりかも。先月はオバちゃんやって、じい様やって、
青い顔して追いかけられてたんだよなぁ(^_^;)
歌六さんもほんと多彩です。

・中間は程よく爆睡
すみませんm(__;)m
でも、染五郎さんの雨どいつかっての井戸水増水とか、
「南無三、兄者の負けだ!」という鬼藤太のセリフの場面は押さえたので、
個人的には寝たわりには見逃し感は低い感じです。

・瀧にうつる龍
差し金でプラプラと出てきます。
うーん、かわいい♪
ちゃんとウロコがピラピラしてるんですよね~
季節柄、なんか鯉のぼりを想像しちゃいました♪


・人形振り
人形振りはつま先でネズミを書くところ。
まず、黒子さんがでてきて上手で口上。
「つま先鼠の段」ということで、太夫さんは、葵太夫さん。
ここからお三味線が1人追加で二人に。

黒子さんの頭巾は顔に垂れがかかるいつものではなく、
アタマからすっぽりかぶるタイプ。

人形遣いに2人。下手で足拍子要員が1人。
人形遣いさんはイヤホンガイドによると京蔵さんと、(たしか)京紫さん。
赤いリボンが付くのかと思いましたが、付いてなかったと思います。

で。人形振り。
記憶にある八重垣姫の人形振りの時に比べると、かなり動きが人形らしく
みえるようになったように感じました。
が。うーん、残念なことに黒子さんが動かしている感じがなぁ・・・
なんか黒子さんが芝雀さんの動きをおっかけているような感じが。

も少し、一体感が欲しいところです。

ちなみに人形振りは実体化したネズミが縄を噛み切るところで終わりになります。
人形振りが終わると雪姫の簪のキラキラが増えます。

ちなみに私の中の「ベストオブ人形振り」は、ずいぶん前にテレビでみた
当時勘九郎さんと玉さんの「妹背山婦女庭訓」の「道行恋苧環」での人形振り。
人形にしか見えなくてびっくりした記憶があります。


・曲者:桜の花びら
実体化したネズミは白ネズミ。
雪姫の左右から黒子さんのあやつる差し金のネズミがでてきます。
最後は、パカーンとネズミが割れて、中から桜の花びらを散らしつつ、退場。

このとき、黒子さんが桜の花びらに足を滑らせてました。
その後の立ちまわりの場面でも、足を滑らしている人が。
うーん、意外とやっかいなのか。桜の花びら。
これから役1ヶ月の公演。誰かすっころんで怪我したりしないといいのですが・・・

・猿
ですね、さすが真柴久吉(^_^;)
まさにスルスルと音がするような滑らかさで桜の木を登って行きます。

・吉之丞さん
短い場面ですが、やっぱり気品があるなぁ。
でも、ちょっと、立つのが大変そうな感じが。
うーん、先月もチラっと感じたんですが、足がちょっと悪いのかなぁ。

・ラスト
緋毛氈のお立ち台。この終わり方、キライじゃないんですよね~♪


◆花道度:中
テレビって、ありがたい♪3階でも花道ばっちり♪
個人的には、雪姫が七三で刀を鏡にして、身だしなみを直してから
ひっこんでいく所と、
最後に歌六さんが出てくるところが見れて満足♪

==============================
2:上 心猿/下 近江のお兼
◆配役
 心猿/近江のお兼  福 助さん

◆演目について
近江八景を織り込んだ八変化舞踊『閏茲姿八景』(またここにすがたはっけい と読むらしい)
の秋の部にあたるものだそうです。
この2曲、同じ曲だったんですね。

「心猿」の本名題は「心猿の秋月」、「近江のお兼」は「晒女の落雁」。
秋の月に雁と、たしかに秋ですね。

『閏茲姿八景』の残りの6つはどんな名題なんでしょうね。
「暮雪」「帰帆」「夕照」「晩鐘」「晴嵐」「夜雨」がついた名題なんでしょうねぇ。
とりあえずWEBで検索したら、「姫垣の晩鐘」というのがひとつわかりました。
あとは常磐津で通称「景清」として残ってるみたいですが・・・うーん、名題がわからん。


◆のたりの目
・事前知識
心猿は「しんえん」と読みます。
で、心猿はまんま猿なんですね。猿回しとか
そんなイメージだったんですけど。
なんでも神様のお使いの猿とか。
舞台になってる比叡山のふもとにあるという日吉神社には
ほんとに猿がいるそうです。ちょっと行ってみたいな。

・猿
猿、かぶりもので来ました~(^_^;)
うーん、毛並みフサフサ。でも手足は普通の白塗りの人の手足。(素足)
このギャップがなんとなく怖いというか(^_^;)

幕開きは絵馬に見立てたんだと思うのですが、何も書いてない大きな絵馬があって
その前に心猿と白馬。
7×7の長唄連中と鳴りものは絵馬の後ろに。

絵馬はすぐ、つり上がってなくなります。

背景の書割は紅白の梅の大木。
地の色は浅黄で、なんとなく初春らしさが。
ん?、これ

・柿
あ、心猿が手にしてたの、あれ、柿なんだ!みかんかと思ってた(^_^;)

・脱皮
心猿からお兼に変わるところ。
脱皮するのは福助さんじゃありません。馬です、馬
馬の引き抜きなんて、初めてみました(^_^;)
まさか?まさか?と思ってたら、ほんとに引き抜いてくれました。
しかし、せっかくだから、福助さん準備中で待ってる間に、
バラさないでくださいな、イヤホンガイドさん<(-_-;)

ちなみに福助さんは緋毛氈幕のうらで、猿から娘さんに進化を遂げます。

・晒し
床につかないようにやってたようなイメージがあったんですが、結構、ついてます。
でも、なんかきれいだし、見てて気持ちがいいですね~、晒しって。

◆花道度:小
1回、七三くらいまでお兼ちゃんが行きますが、そのくらいかな。

==============================
3:眠駱駝物語 らくだ
◆配役
   紙屑買久六  吉右衛門さん
   手斧目半次  歌 昇さん
    妹おやす  高麗蔵さん
      馬吉  由次郎さん
   家主佐兵衛  歌 六さん
 家主女房おいく  段四郎さん

◆のたりの目
・歌昇さん
大奮闘♪ 個人的にはとってもうれしいところ♪

・大家夫婦
歌六さんのだんなに、段四郎さんのおかみさん。
すげー夫婦です(^_^;)

・屑屋
のわりには、顔も頭も手も、なんかこぎれいですよ、吉右衛門さん。
ちょっと違和感。

・プロンプ
がチラッと。まぁまだ2日目ですけどね。
お酒飲んでる場面は、背景に音がないだけに、ダイレクトに3階まで
きこえちゃうんですよねぇ(^_^;)

・しかし
まぁ、わりと最近観た記憶のある勘三郎さんの「らくだ」を思いだすと
ちょっと話の流れがもたつく感じや、苦しい感じもありますが、まぁまだ2日目ですし。

ただ、どうにも「これはなぁ・・・<(-_-;)」と思ったのは、ラスト。
半次におきた、かなり深刻な不幸を茶化すようなアレは、なんかいただけない。
正直、笑えない。
最後の最後で、いまひとつすっきりしない気分になってしまいました。
なんか残念。

原作がそうなのかもしれませんが、今まで、らくだを観たとき、最後、
こんな展開だったかなぁ。うーん・・・
どうにかなりませんかねぇ、あれ。

◆花道度:低
最初の半次の出くらいかな。

==============================
◆余談
・チラシ
今日、ふと気が付いたんですが、歌舞伎座に比べると
演舞場の方がチラシの紙が、厚いんですね。
歌舞伎座のはかなり薄いですよね。

・あれ?
そういや、今回、亀治郎さんがいませんね。
わりと五月の演舞場公演は常連さんのクチだと思ってたんですが。
今月は歌舞伎座に出演されてるわけでもないし。
ありゃ、今月はお休みなのかな?
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