のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

只今 俳優祭観劇中~

2007-07-28 00:50:01 | 観たぞ: 観てきて一言
只今、「白雪姫」真っ只中です。

うーん、腹筋、鍛えさせてくれます成田屋さん親子(^_^;)。
しかし・・・美人ですね、團十郎さん♪
そして、なんとなく花道をひっこむ團十郎さんは、菊五郎さんに似てきたような気が・・・(^_^;)

あ、そろそろ噂の「北千手観音様」が出てきそうな・・・
出た、出た~(^_^;)
(観劇中)
(北千住観音様、♪さしたる用もなかりせば~とご退場)

うーん、あの手がカッパの手に見える~(^_^;)
しかし、あの後ろの手は・・・やっぱり菊五郎劇団のみなさんかな~
それにしもて葵太夫さんも、もぅ、マジメなお声で・・・(^_^;)

吉右衛門さんによく似たハンカチ王子様もでてきたし、
大団円で最後のご挨拶。
一本締めは 譲り合う美しさですね♪

ちょっとプレイバックして。

最初の方では、普段の舞台ではまず、ありえない
玉さんと時蔵さん、福助さん・・・当代の女形さん勢ぞろいの舞台。
これはすごいなぁ。

それからさらに戻って 模擬店の様子。
うーん、すごい。バーゲン並み。(^_^;)
私は、とてもこの中で生き延びられる自信がない(^_^;)。

あ、團十郎さんの握りずしに並んでいてインタビューを受けた
(多分)奥様が、とてもうれしそうで、とても素敵でした♪

さらに巻き戻って、阿波踊り~
いや~ 千之助君の笑顔にとろけてました♪
澤瀉屋のみなさんは右近さん以外はこちらにご出演ですね。
ほかにも亀三郎さん 亀寿さんご兄弟に、薪車さんに
錦之助さん、彌十郎さん、男女蔵さん、松江さん、亀蔵さん・・・
あら、ご贔屓だらけ♪

うーん、なんか、阿波踊り姿が、妙に違和感ない人がいるような・・・(^_^;)
でも、とにかく、女連も男連もみなさん、楽しそうですね~
こういう役者さんも楽しんでるのは、見ているほうも楽しいです♪

今回も観にいかれなかった俳優祭。
「白雪姫」がナマで観れなかったのは残念ですが、
でも、個人的には、やっぱりテレビ観劇が正解かな~(^_^;)。
コメント (3)
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もう年末(^_^;)

2007-07-28 00:02:59 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
暑くなってきたと思ったら、もう年末、12月の国立劇場がでてました~♪
(はまさきさん、情報ありがとうございます!!)
・・・こりゃぁ「俳優祭」の千之助君の笑顔にとろけている場合ではなかったです!


12月歌舞伎公演「堀部弥兵衛」「清水一角」「松浦の太鼓」

◆公演期間: 2007/12/3(月) ~ 2007/12/26(水)
※休演日:12/20(木)

◆開演時間: 12:00(16:20終演予定)
※14(金):16:00開演(20:20終演予定)

※「社会人のための歌舞伎入門」
12/13(木)・21(金) 19:00開演(21:00終演予定)

◆演目:
・堀部弥兵衛 四幕
宇野信夫=作
松 貫四=補綴 ←ここポイントですね♪
  第一幕 高田馬場
  第二幕 芝愛宕下青松寺の客間
  第三幕 同(十日経過)
  第四幕 米沢町弥兵衛宅(十五年経過)


・清水一角 一幕二場
河竹黙阿弥=作
  吉良家牧山丈左衛門宅の場
  同   清水一角宅の場

・秀山十種の内 松浦の太鼓 二幕三場
  序 幕 両国橋の場
  二幕目 松浦邸の場
  同  玄関先の場


◆出演者:
中村 吉右衛門さん♪
中村 芝 雀さん♪
市川 染五郎さん♪
中村 歌 昇さん♪
中村 歌 六さん♪
         ほか


◆社会人のための歌舞伎入門
解説「忠臣蔵の世界」
秀山十種の内 「松浦の太鼓」 二幕三場


◆前売開始日:
電話予約開始=11月6日(火)
窓口販売開始=11月7日(水)

◆料金:
特別席:¥12,000
1等A:¥9,200
1等B:¥6,100
2 等:¥2,500
3 等:¥1,500

※「社会人のための歌舞伎入門」
1等:¥5,000
2等:¥2,500
3等:¥1,500


いや~ これは観にいかねば♪
「堀部弥兵衛」も「清水一角」も観るの初めてですし♪
「松浦の太鼓」は年末の観劇納めにはぴったりですし♪
出演者も、吉右衛門さんに歌六さん・歌昇さんご兄弟だし~♪

それに今回は、わざわざ「みどころ」として
「-それぞれの忠臣蔵-討つ者・討たれる者・見守る者、
吉良邸討入の陰には、さまざまな人間ドラマがあった! 」
なんてことまで書いてあります。
国立で「みどころ」が出たなんて、初めてではないでしょうか?

いや~ ほんと、これは楽しみ~♪♪

詳しくは↓こちらをどうぞ~
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1507.html
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2007年7月:巡業 中央コース

2007-07-25 23:20:25 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/7/24(火) 16:00~19:00ころ
会場:日本青年館 大ホール
座席:1階D列下手より
短い花道の七三に当たる部分の真正面♪
今回の座席はプレオーダーでゲットしたんですが、
それにしては、大当たりな席でした。


1:歌舞伎のみかた
◆配役
解説員:
笑三郎さん・春猿さん
助手:
笑子さん・笑羽さん・裕喜さん・笑野さん・
喜昇さん・喜久於さん・喜太郎さん・猿紫さん

◆のたりの眼
澤瀉屋さんの名コンビによる解説。
お2人は紫帽子をつけて、羽織を羽織っての登場。
紫帽子(って名前でいいのかな?)は左端に澤瀉屋さんの三ッ猿の紋が
抜いてありました。
あ、この解説では、マイク バリバリでした。
なくても大丈夫そうな気もしましたが(^_^;)。

解説では、笑三郎さんの義太夫や、春猿さんの立ち役の喜怒哀楽。
左バッターの笑三郎さんに澤瀉屋の藤原紀香さんが登場するわ、
ご本人たち、淡々としつつも、しっかり面白いところが、さすが♪

大向こうや見得の体験もありました。
見得は希望者を舞台に乗せてくださると、既にこの公演を見た方から
聞いていたので、もっと希望者がでるかと思いましたが、結構、
女性数人+坊やとお母さんと、思ったより少なかったです。

そう、一応、ホールの外の注意書きには「未就学児童の入場はダメ」と
いうようなことが書いてあったのですが、お母さん、どうどうと坊やを
参加させちゃってました。いいのかなぁ(^_^;)
まぁ、この後の「俊寛」の時は、席を外してくれたので、個人的には助かりましたが。

最後は「俊寛」の説明。
実際のお写真からつくったお面をつけた助手のみなさんが登場。
なぜか千鳥の笑也さんのお面が、なんとなく三津五郎さんの女形の時の
お顔に似ているような気がしました(^_^;)
あと、段治郎さんのお面かぶってた方(残念ながらどなたかわからなかったんですが)、
リアクションが、とってもかわいらしかったです♪


2:平家女護島 俊寛

◆配役
俊寛僧都右近さん
海女千鳥笑也さん
丹波少将成経笑三郎さん
平判官康頼段治郎さん
瀬尾太郎兼康猿弥さん
丹左衛門尉基康門之助さん


◆のたりの眼
浅黄の振り落とし幕で始まったんですが・・・
すみません、前半、ウトウトしてました(^_^;)。
でも、最初の方って、出演者のみなさん、舞台に座ってるじゃないですか。
なんか、ちょうど目線がくるんですよ、D列(4列目)なのに(^_^;)。
(立ってると、もうちょっと後ろの方に目線が行くんだと思うんですが・・・)
そんな出演者の方の視線を感じつつ、抗いがたい眠気に襲われつつ
ココロの中で「ゴメンナサイ ゴメンナサイ~っ(ーー;)」と思いながらの前半でした。

舟が出てきたところからは、もう、目が離せませんでした。
というわけで、
【役者さん/お役】
右近さん/俊寛
右近さんに限ったことではないんですが、わりと、この俊寛って人は
いい大人、それも元僧侶だった人にしては、嘆きっぷりが激しい人だなぁ
という印象があります。
まぁ、流人生活というのが、それだけ人の心を弱らせるほどのものだということ
なんだろうと思いますが。

右近さんの俊寛は、奥さんが殺された話を聞いたところで、
わりとすぐ、その事実を受け止めての嘆きっぷりとなります。
個人的には、奥さんが殺されたということは、そんなすぐには
受け止められないんではないだろうか、という気がするので、
ここは、も少し、放心状態の態があってもいいのかな~
と思ったりしました。

終盤の瀬尾との対決のあたりや、舟がさってからの独壇場に至っては
ほんとに、一挙一動に目が離せないという感じで、グッとくるところも
多々ありました。
特に、最後の崖の上で松の陰から「お~~~いっ」と
言う声の弱弱しさ。これには、特にグッと来るものがありました。

あと、個人的には、なんとなく終盤の方は、幸四郎さんの俊寛のイメージと
ダブルような感じがありました。
うーん、目の表情、ですかねぇ、似てるのは。

ところで。
俊寛って、本当に謀反に加担してたんでしょうか?
それとも、ぬれぎぬ、とばっちりの類だったんでしょうか?

もし、前者だとしたら、瀬尾の言うとおり、目をかけてもらってたのに
謀反を企てたのは、やはりまずいですよね。
そうすると、俊寛1人、赦免されなかったのも、なんか自業自得という気が
してきてしまうんですが(^_^;)

猿弥さん/瀬尾太郎
私、俊寛の瀬尾って、すっごく憎らしく感じることが多いんですが、
でも、結構、好きだったりするお役です。

で、今回は猿弥さん。ちょっと声があぶなくなってきてるような気もしましたが
途中で気になるほどではありませんでした。
真横からお顔を見ると、うーん、眉が動く動く♪すごいぞ猿弥さん♪

瀬尾のセリフの中では、「慈悲も情けもみどもはしらぬ」というのが好きなんですが、
今回の猿弥さんの瀬尾ではその後の「見ても見ぬふり、知らぬふり
という方が印象的でした♪

笑三郎さん/丹波少将成経
白塗りのお兄さんです。
この配役でも、段治郎さんとお役をチェンジしてもいけそうな気がしてしまう
笑三郎さん。以前は女形というイメージが強かったんですが、
最近、立ち役でも違和感がほとんどなくなってきました。
今回も、細かい動作まで少将としての神経がいきわたってる感じで
自然な感じの少将でした。

笑也さん/千鳥
舟が来たところへ、みんなと一緒に行くんですが、船から下りてきた瀬尾や
成経達の様子をみて、どうしたもんか、と躊躇しながらも とりあえず岩陰に
隠れることにするところが、なんか、そうした感じがよく出てて、千鳥の戸惑いが
わかりやすかったです。

しかし、千鳥の願いは「せめて一夜の契り」だったようですから、
この島に一泊すれば瀬尾も死なずにすんだわけですよねぇ。うーん・・・

段治郎さん/平判官康頼
これも今回の段治郎さんに限らず、前も疑問に思ったことがあるんですが、
どうして、康頼の髪の毛は茶髪なんでしょう・・・なんか気になるところです。

門之助さん/丹左衛門尉基康
スキッとさわやかなお役人です。
「慈悲も情けも・・・」をそっくりそのまま瀬尾に返すところは、
いつ見ても、爽快なところです♪

その他、ご贔屓のみなさん♪
欣弥さんが瀬尾の家来で、
延夫さん、猿四郎さん、瀧之さんは丹左衛門尉の家来で登場です。
なんと、ご贔屓ぞろい♪

ただ、丹左衛門尉の家来は 上手の床の前に並んで控えて、下手の方には
全然来てくれないのは残念でした。
でも、ご贔屓がズラッと並んだ所はなんかうれしい♪
ところだったんですが、が、ですよ。
家来の左お2人(弘太郎さんと延夫さん)は、俊寛や丹左衛門尉のいる
舞台中央に視線を向けられているのですが、
なぜか右お2人(猿四郎さんと瀧之さん)は、客席の方に視線を向けられて
いたんです。

本当は前から4列目でも双眼鏡でじっくり見たいくらいのご贔屓の整列だったんですが
お2人と目が合ってしまいそうで、あんまり見れませんでした。
・・・あぁ、私の根性なし_| ̄|○

でも、お2人、私が見れないのはおいておくとしても、やはり舞台の役者さんの方を
見ていて欲しかったな~。なんか家来衆が違う方向見てるのは、ちょっと違和感でした。

ちなみに、猿四郎さんと瀧之さんはセリフはありません。
が、丹左衛門尉と一緒に一度引っ込んだ後、瀬尾との対決シーンで
再登場する丹左衛門尉の腰掛を持ってきて、その後、脇に控えているのが瀧之さん、
対決の後、俊寛を置いていくことに躊躇する千鳥の突き飛ばし舟乗せ係で出てきたのが
猿四郎さんでした。(^_^;)

ちなみに最後に舟のとも綱をといて俊寛の方になげる水夫は喜之助さんでした♪

あと、水夫といえば、舟から島への上陸用の板を支える二人の水夫が、皆が渡り終えたあと、
ちゃんと2人で「うん」とうなづきあってから引っ込むところが、細かいところですが
リアリティが感じられて好印象でした。

今回、何度か見てる演目と踊りだから とイヤホンガイドを借りませんでした。
が、義太夫さんもハキハキとして、わかりやすかったし、イヤホンなしでも
大丈夫でした。

が、家人は、大体の筋はわかるんだけど、やはりあった方がよかったかな~
と思うところが、何回かあった。
といってました。

たしかに、「地獄道がウンタラ」 というあたりとかは、唐突にでてくるので
初めて見る人には、ついていきがたいものがあるかもしれません。

◆花道度:中
最初の方での、成経と康頼が登場するところと、
康頼に呼ばれて出てくる千鳥の出戻りと再度の出
だけだと思います。
あ、あとは、最後に俊寛が、舞台転換の間に「おぉ~い~」と叫びながら
七三あたりまで来ます。


3:お祭り

◆配役
鳶頭段治郎さん
芸者春 猿さん
鳶頭猿 弥さん
芸者笑三郎さん
芸者笑 也さん
鳶頭右 近さん


◆のたりの眼
今回も 始まりは浅黄幕の振り落とし。

あ”
清元は家元さんでした・・・(^_^;)

【お衣装】
芸者さん
うーん、みなさん、キレイですね~♪♪
同じ黒地に裾に波の模様なんですが、裏地が
みなさん、違ってました。
・春猿さんは白地に薄紫の波。
・笑三郎さんはもえぎの吉原つなぎ
・笑也さんはエンジの吉原つなぎ

あと、帯も面白い結び方だったみたいです。
正面に来る部分がクロスするような結び方になってたみたいです。

そういえば、笑三郎さんが、途中、帯の表に出てた赤いしごき?の端を
「あら」という感じで帯と着物の間に押し込んでしまう場面があったのですが、
あれは、アクシデントだったんでしょうか??

春猿さんの芸者さんも艶っぽかったですが、
微妙に酔態の笑三郎さんの芸者さんも絶品!
笑三郎さんは最後の総踊りでも、一番、艶っぽかったし、
柔らか味があって素敵でした♪

鳶頭
段治郎さんだけ、金糸銀糸でお獅子?の刺繍。
他の鳶頭さんは、首抜きでした。

で、段治郎さんは途中、片肌脱いで真っ赤な鮮やかな襦袢を見せた上、
最後はそれも脱いで 刺青ご披露。
でも、ナマ足はなかったのがちょっと残念。せっかく舞台に近い席だったのにな~(^_^;)

いや~ でも、そんなことを差し引いても、かっこよすぎますわ、段治郎さん♪
まぁ、もてちゃって もてちゃって♪
いいアニさんがいい姐さんにもてる図というのは、どこを斬っても絵になるって感じで
いいですね~♪

あ、リズミカルに足拍子をダンダン打つところも好きです♪


【その他】
・棒
最初のところで、頭がもって出てくる棒。
地面にドンと突くとシャランと金属音をたてるやつ。
あれ、吉原の花魁道中で先触れがもってるやつだと思うんですが、
私、あれ、大好きなんです♪

で、今回、めずらしく間近に見れたんですが、
なるほど、上の方が棒がちょっと細くなって、その部分にその長さよりちょっと短めの
筒状の同じ金属をかぶせてあるんですね。

私は、いままでこの棒で「ドン!」と地面を突いたとき、
音を出すのは棒の天井についてる銀の輪束のみだと思ってたんですが、
この筒状のが跳ね上がって戻って、本来の太さの部分にぶつかる時の音も
入っているんですね~。

・外は暑いが・・・
最後はみんなで牡丹の模様の扇でパタパタとあおいでいるところで幕となるんですが、
立ち回りをこなした段治郎さんは、本当に暑そうでした(^_^;)

しかし、この最後は、なんとも涼やかな感じがしますね~♪
観ている方もなんとなく涼やかな感じになります。
ここで、「そういえば、外はものすごい炎天下だったんだよな」と
ふと思い出しました。

・しんがり
段治郎さんの鳶頭を襲撃すべく、鳶の者たちが走り出てきますが、
この時、しんがりにいたのが(多分)喜之助さん。
そういや、喜之助さん、こういう たての時、しんがりになることがわりと多いような?

・タテ師は
もちろん、猿四郎さんと瀧之さんのお2人です♪♪

◆花道度:高
段治郎さんの鳶頭、弘太郎さんの出、
笑三郎さんの引っ込み
右近さん、笑也さん、猿弥さん、笑三郎さんの出
あと、鳶の若いもんの出入りがあります。

【おまけ1:筋書きのお写真】
表紙は、チラシの時のように、出演者のみなさん横並び。
格好はチラシと同じですが、手にはお写真、もってません。
裏表紙は、その後姿。

同行した家人に「どれがだれだかあててみ」
といわれまして、一応、全部あたりましたが、家人は
真ん中と両端のお2人はわかるものの、間の皆さんが区別がつきにくい。
と申しておりました。
うーん、言われてみればそうかも。

あと、立ち姿、特に足が、みなさんそれぞれで面白かったです。
段治郎さん、右近さんは 男の人らしいゆるさがありますし、
笑三郎さんと春猿さんは女らしさが。
立ち方がきれいだなぁと思ったのは門之助さんと猿弥さん。
笑也さんは、ちょっと足の感じがわかりにくいおズボンでした(^_^;)。

中にも、それぞれの立ち姿全身のお写真があるんですが、
ここではなぜか笑也さんが「ドドン!」という感じの仁王立ち(^_^;)
笑三郎さんも仁王立ちなんですが、笑也さんのは なんかこう、
「この先は一歩も通さんっ!」という意気込みが感じられるような仁王立ちでした。
どうしたんでしょう笑也さん(^_^;)。

あと、ここでも立ち姿がきれいだなぁと思ったのが猿弥さん。
そういえば、猿弥さんはチラシでも写真の持ち方が1人だけ片手なんですけど、
なんかそれがかっこいいですね~♪

あ、役者さん紹介のところのお写真には、先月の中日のお写真も出てます♪
あと、国立のとヤマトタケルの時と、あと、今年5月のかな、玉さんとの舞踊公演の
お写真の方もいらっしゃいました。

どれも、舞台写真の販売がなかった(すみません、5月の舞踊公演は
販売があったか知りません)公演なので、結構、うれしいところです。
ただ、1ページ丸ごと使って載せてる、今回のお役のお写真の方が
ちょーっと、ピンボケ気味な気がするのが、ちょっと気になるところでした。


【おまけ2:開演前余談】
開演時間の1時間くらい前についちゃったんで、炎天下にあたりをウロウロしてました(^_^;)。
なんか、オミソが幾分蒸発したような・・・(^_^;)
(脂肪が蒸発してくれるなら、砂漠でもどこでも歩いてやるのに・・・(ーー;)

すぐお隣の神宮球場では夏の高校野球の真っ只中。
ちょうど1回戦が終わったあとで、吹奏楽部らしき 楽器をもった一団などが
わさわさおりました。

行きはJRの千駄ヶ谷から行ったのですが、
「たしか神宮の近くには地下鉄の駅があったはず。
帰りはそっちから帰ってみよう。」
と思い、「駅はどこだ~」と神宮周辺を歩いていたのですが、
あんまり来たことないところだったので、暑かったですけど、ある意味、面白かったです。

神宮球場の、道をはさんだ向かいには、都立と私立の高校が隣り合って建っていました
ちょっとめずらしいですね。こういうふうに隣接しているのって。

【おまけ3】
あ”、そういえば・・・三越歌舞伎のチラシ、ありませんでした・・・(/_;)
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ここはガマンで

2007-07-21 01:04:12 | その他
ようやくでました。海老蔵さん、やはり今月は降板だそうです。


海老蔵、松竹座の復帰見送り(デイリースポーツonline)
http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/07/20/0000473569.shtml

くやしいでしょうが、ここはガマンして キッチリ治してくださいね~

そしてピンチヒッターの仁左さんと薪車さん、愛之助さん、
千穐楽まであと1週間、どうぞ、お身体に気をつけてがんばってください!

ついでに。
写真入り筋書き届きました♪
写真は海老蔵さんのままでした。(代役のみなさんのお写真はなし)
代役お詫びの紙片もちゃんと挟まってました♪

ついでにその2。
今週の初め頃、某チケット会社から出演者変更に伴う払い戻しのお知らせ
メールが来たんですが・・・このメールが来た時点で、もう見ちゃってる場合
って、払い戻せるんでしょうか(^_^;)??
というか、もう公演日過ぎてるのにお知らせが来たこと自体が、ちょっと
不思議なんですが(^_^;)

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2007年7月:国立劇場 社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2007-07-21 00:42:55 | 書いたぞ: 感想書きました~
※今回も「のたりの眼」のみです。

観劇日:2007/7/19(木) 19:00~21:17
劇場:国立劇場 大劇場
座席:3階12列中央より

1:歌舞伎の見方
仕事が終わらず、余裕で間に合う予定が5~10分ほど遅刻。
通路際の席にしておいてよかった♪

松江さんが司会で、十二支の動物を順々に紹介。
(私が行った時は、荒獅子男之助が鼠を踏みつけてるところでした(^_^;)
始まったばっかりだったかな?
しかし、この動物紹介も、演出の違いはあるものの、よく
この解説に取り上げられる企画ですね。

目新しいところでは、客席からのゲストに
猪を実演をさせてあげたこととか、かな。

それから下手の簾内の前の壁をとっぱらって、中を
赤裸々なまでに見せてくれたところ。(^_^;)

うーん、この「歌舞伎の見方」もう少し、新しい企画つくってくれると
うれしいですねぇ。
例えば、女形大集合(娘役からオババ役まで)+早替わりとか。
いろんな悪役大集合とか。
あとは、今回の野崎村の文楽公演の一部とか。
今の野崎村のあたりの様子とか。

あ、いっそ、松江さん、舞台で久松の準備して、
その過程をみせちゃうってのもありかも。
(でも、これだと松江さんが役に集中できないか(^_^;)

最後、5分くらいで、野崎村の今回上演部分までのあらすじを
説明するイラストスライド上映。
BGMがなんか モダンで(^_^;)
あ、これも、文楽の映像使ってもいいんじゃないでしょうか?

スライドのナレーションは福助さん。
各役の声は実際に演じる役者さんでした。

しかし、私、野崎村は以前にも見てるはずなんですが、
ほとんど話しの筋を理解してなかったかも(^_^;)

あ、そうそう、客席から本舞台にやってきたお百姓さんが
とってもナイスでした♪
残念ながら、どなたかまではわからなかったのですが。


・休憩
会場に着いたとき、なんか入り口の正面に机だして準備してたんで、
なんかあるのかな~ とは思ってたんですが、やはりありました。
新潟沖地震の義援金募集で、福助さん(他の方もいたかも。真上から
ロビーを覗き込んだだけだったかったので、いらっしゃるところは見えませんでした)が、おそらく拵え済の状態で、
そこでパンフレットにサインをしてあげてたみたいです。
ロビーに、あっという間に大行列。
私は食い気に負けて並びませんでしたが、あれ、休憩時間中に最後までは
いかなかったんじゃないかなぁ・・・

ほかにも歌舞伎の見方 に出てきた役者さんや、犬さんなんかも
ロビーや客席で募金箱を手に募金を呼びかけてました。
いっぱいあつまるといいな~

2:新版歌祭文 野崎村
【役者さん/お役】
福助さん/お光
最初、舞台に出てきてすぐ、「両親のおかげ」と、お辞儀をするところで
髪から櫛が落ちてしまったのは、あれは、ハプニングだったのかな?

紙で眉を隠してみようと思ったけど、その前に誰も見てないかを
念入りに確認するところが、ドキドキしている感じが出てて、好きなところです。
が、お染が出てきたあたりからの態度は、個人的には、オーバーアクションに思えて
「なんか勘三郎さんに似てきたなぁ<(ーー;)」という感じがしてしまいました。

勘三郎さんみたいなアクションじゃなくても、ああいう娘心を出すのは
上手い福助さんだけに、なんか、今回は残念でした。

あと、終盤、下げ髪姿を現したあたりの複雑な思いを表情に出すところも
ちょっとオーバーアクションというか、リアルすぎるというか・・・
あそこまで百面相状態にならなくても・・・(^_^;)
「相手のいいたいことは わかるんだけど、その言い方では、ちょっと
大げさではないかなぁ(^_^;)」 という感じです。

うーん、福助さん、口が大きいのかなぁ・・・・?

で、このサトリを開いたあとのお光ちゃんですが、
声が高いせいか、かえって、幼さがあるように感じられました。
まぁ、ここまでの態度も、十分、大人気ないといえば大人気ないんですが、
その前に、お光ちゃんは一体、いくつくらいの設定なんでしょう(^_^;)
なんか、その辺がわからなくなってきてしまいました。

でも、最後の最後、お父さんに泣きつくところは、すごくグッときました。
あの泣き声が、とてもグッときます。
あそこもリアルといえば、リアルなんですが、あそこはリアルでもいいんだろう
と個人的には思います。だって、グッときましたもん。

あ、あと、福助さん、たしかもっと背丈のある方だと思ってたんですが、
芝のぶさんのお染ちゃんと並んでもほぼ同じくらいの背丈。
あれ??と思ったら、よくみたら、やはり、かなり膝を折っていらっしゃったようです。
うーん、すごいなぁ。


芝のぶさん/お染
お染の衣装って、いつもあんなたくさん模様のはいった
派手なお着物でしたっけ?
も少し、シンプルな黒地の衣装だったような印象もあるんですが。
でも、やっぱり、きれいですね、芝のぶさん♪

ただ・・・なんとなく、物足りないものを感じたところもありました。
なんでしょう、こう、「世間知らずのお嬢様」には、何かが足りないような。
それが何かはよくわからないのですが。

セリフもおとなしめなトーンが多かったせいか、いつもの芝のぶさんのよさが
いまひとつ発揮しきれていなかったような感じもしました。

あと、心配なのは、ちょっと端々でお声が枯れ気味に感じたこと。
まだ、先もありますし、ひどくならないといいんですが・・・

そういえば、芝のぶさん、お顔に大分、汗をかいてらしたようで、
久松と1対1でやり取りするところで、かんざしのピラピラの
紐の一部が、頬に、くっついちゃったんです。

あれをこっそりにせよ、堂々とにせよ、手で払ったりすると、
その仕草は、見ている方には、目立つ可能性はありそうだけど、
あれ(紐が顔に張り付いてるの)は、芝のぶさんも、結構、
気になるんじゃないかなぁ。

とか思いながら見てたんですが、芝のぶさん、そうした仕草は全然、
されませんでした。
もし、私の考えたように気になっていたとしたら、それを
微塵も感じさせない演技を続けたところは、さすがプロ。

今回のお染の動きで、例えば、涙をぬぐう袂をちょっとずらした位置にあてれば
こっそり、あの紐を手で払ったりできたかもしれません。

でも、それをやったら、確実に目立ちそうです。
つまり、あのお染の一連の動作・仕草ってのは、全体が計算された動きで、
そこに勝手な仕草を挟むのは 難しいのかもしれません。

ってことは、役者さんが既存の型を壊すってのは、全く新しいものにしてしまうのも
そうですが、既存のものを、全体のバランスを崩さず、すこーし、変えるというのも、
実は、すごく難しいことなのかもしれません。

今回、芝のぶさんの心中を思いながら、舞台を見てて、ふと↑こんなことを
思ったりもしました。

松江さん/久松
う~ん・・・今の松江というお名前を襲名したあたりから、いろんなお役に
挑戦されてる松江さんですが、今までに比べて、キビキビした武士の方で、
そのよさがメキメキ出てきて、ちょっと意外さを感じた覚えがありますが、
今では、すっかり、その良さが私の中にイメージとして定着しているせいか、
今回のような、ナヨナヨ系のお役は、ちょっと・・・<(ーー;)

なんというか、こう、ナヨナヨ系への思い切りがちょっと弱いというか・・・
中途半端にナヨナヨしていて、ナヨナヨ系のよさが出せてないような感じがしました。

それから、1点、最後の土手の場面、松江さんの草履が床とキシュ・キシュと、
こすれる音が、最後列の席の私のところまで、やけにはっきり聞こえてました。
ちょっと、あれはどうにかならないもんですかねぇ。

東蔵さん/久作
セリフの強弱で時々、聞き取りにくいところもあったんですが、
その強弱は、さすが、東蔵さん、うまいし、自然な感じ、でもリズミカル という
ところが 際立って感じられました。

ただ、顔の拵えで皺を描かれているんですが、ちょっと線が濃すぎるところが
あったような(^_^;)

あと・・・筋書きの役者さんの紹介ページにある 「趣味 勝負事全般」の
勝負事の詳細がとっても気になったんですが(^_^;)

お馬様?お舟?それとも銀の玉突きとか?
はたまたリーチかけたりするやつとか・・・猪鹿蝶やサイコロだったり??(^_^;)

芝喜松さん/お染のおっかさん:お常
個人的に、出てきてうれしい役者のお一人。
さすが、後家さんの風情はばっちりですが、なんかちょっと態度が
硬い感じがしたのは、元々、そういうお役だからなんでしょうか??


【その他】
・駕籠かきのお2人
最後の場面、駕籠かきをやってたお二人は、まさに身体を張った熱演(^_^;)
でした。あの棒を突くリズミカルなところ、結構好きです♪

個人的には、後棒やってた 福太郎さんが、気になる方でした。
ちょっと菊市郎さんに印象にてるかな~?

・葵太夫さん
後半は葵太夫さんの語りでした。
あいかわらず、いいお声で、耳福でした♪


・年末なんだ
久作と、お染めのおっかさんとのやり取りの中で、このお話が年末の
お話であることがわかりました。
私は、咲き誇る梅から、てっきり春先かと(^_^;)

◆花道度:中
お染の出と駕籠に乗った久松のひっこみ くらいかな?

そういえば、このお芝居の最後は、歌舞伎座なんかだと、両花でやるんですよね。
今回も、両花にすればよかったのにな~。
本舞台、両花道を使った演出 というだけでも、結構、学生さんの目を
ひきつけることは出来ると思うんですが。
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2007年7月:大阪松竹座_夜の部

2007-07-16 21:30:36 | その他
昼と同じく、「のたりの眼」のみで失礼します。

観劇日:2007/7/13(金) 16:00~21:00
会場:大阪松竹座
観劇位置:3階2列正面上手より

1:鳥部山心中
◆のたりの目
一度幸四郎さんかどなたかで見た覚えが。
海老蔵さんと菊之助さんのは、観損ねてます。

で、すみません、後半、意識が・・・(^_^;)

【役者さん/お役】
愛之助さん/菊池半九郎
うーん、なんかこのお役にこの声は違うような。

愛之助さんのこのお声は、個人的には好きなんですが、
今回の、この、江戸から来た、(多分)まだ若い武士の声にしては
ドスが利きすぎというか、老成しているというか・・・(^_^;)

も少し、軽く、そう、この後の演目での豊島屋の旦那とか
太郎冠者の時の声でもよかったんじゃないかと思います。
あと、これは、仕方ないかもしれませんが、孝太郎さんの方が
大きく見えてしまうんですよね(^_^;)

秀太郎さん/坂田市之助 と 竹三郎さん/遊女お花
なんともバランスの取れたカップルですね~♪
しかし、秀太郎さんが立役、竹三郎さんが遊女
というのは、どちらもめずらしい!

竹三郎さんは、遊女の酔態が、なんとも雰囲気が出ててましたし、
キッ と薪車さんを睨んだところが、かっこよかったです♪
お着物も大柄なもみじの模様で、なんとなくめずらしかったです。

孝太郎さんもそうですが、京都の遊女だからでしょうか、
なんとなく衣装に吉原とはまた違った感じがあるように思います。。

そうそう、この場面、くしくも親子競演が二組だったんですね(^_^;)

薪車さん/坂田源三郎
半九郎と言い合うところが、とても気持ちよさそう♪
口跡はっきりしてる方ですから、観ているほうも気持ちがいいです♪


【その他】
・時代設定
このお話、時代は将軍が家光さんのころなんですね。
「将軍が京に」というと、なんとなく幕末に近い頃かと
思ってしまうんですが。

・刀は持っていいの?
今回、半九郎も源三郎もなんで刀もってたんでしょう?
遊郭に上がるときは、刀は預けるもんじゃなかったですっけ?
ちなみに、半九郎の鞘は黒地に白の水玉でした。
鞘の柄としては、めずらしいかも(^_^;)

・ツケじゃないところが
斬りあいのときの刀がぶつかる効果音、
この辺が新歌舞伎ですよね。
音も、なんかリアルな金属音で、テレビの時代劇でよく聞く音とは
ちょっと違ってたところも、印象に残った理由かもしれません。

・半九郎の従者に出てきたのは、松之助さん・・・であってるかな?

◆花道度:中
最後にふたりの花道のひっこみがありますが、そのくらいです。


2:身替座禅
◆のたりの目
楽しかったです♪
個人的には、この演目の中でもかなりベストな配役だったかと。
全体のバランスがいいですし、どのお役の方も過不足ない安定した
うまさがありました。

【役者さん/お役】
仁左さん/右京
いやぁ~ もう、仁左さんがかわいくて、かわいくて♪
この演目の間だけで4・5回、↑こう思って心がほんわかしました。
ほんと、ちょっとした仕草や表情に愛嬌溢れまくりです♪

例えば、花子のところから帰ってきたところで
♪かえりみすれば~
とチラッと振り返るところなんか、すごくかわいかったです♪

この花道から出てくるところは、なかなか七三まで来てくださらなくて
「早く来て~っ」と心の中で叫んでしまいました(^_^;)

あ、還暦すぎの仁左さんに「かわいい」ってのがは、
もしかしたら失礼かもしれないんですが、
でもほんとにそういいたくなる、そんな右京さんだったんです。

歌六さん/奥方:玉の井
こちらも、かわいい♪
お声も変に作ったような声でなく、違和感のあまりないお声でした。
もちろん、ドスを利かす所はバッチリでしたし♪

愛之助さん/太郎冠者
こちらは鳥部山と違って、全然違和感なし。
仁左さんと向き合うところなんかは
うーん、どっちもいいお顔だなぁ♪
と改めて思ったりしてました(^_^;)

1点、気になったのは、手のひら。
手の甲はお顔と同じくらい白粉してあるのに、
手のひらはほとんどそのまま。

踊りのところとかで、手のひらの色の違いが、なんか目に付いて
しまいました。
太郎冠者のこしらえ的にそういうもんなのかなぁ。
ちなみに、仁左さんは手のひらまでばっちり白粉してあったようです。

宗之助さん/早枝と壱太郎君/千枝
今回の配役がベストと感じたのに大きく貢献してるのは
このお二人かもしれません。
どちらも、声もほんとに小鳥のさえずるようなかわいらしさが
ありました。
ただ、踊りとかを見ていると、やはり宗之助さんに
女形としての一日の長がありました。
おなじ仕草でもちょっとした首の傾けの角度やなんかが
「しな」や「艶」を生むんだなぁ。と思いました。

【その他】
・大太鼓があるぞ
後半、松羽目が跳ねて、もう一枚、松羽目と長唄囃子連中が登場
しますが、今回は、囃子方にちゃんと大太鼓があり、昼の部の
「橋弁慶」の解説で、小山観翁さんが解説してたとおりだ
と思いました。

・狂言のセリフ回し
狂言って、なんかセリフ回しが面白くてすきです。
今回も、最初の右京さんの名乗りで、
「のぅのぅ 奥、いさせますかよ、いるかよ」
みたいに「いさせますか」という過剰な敬語のような言い回しかと
思えば、次は「いるかよ」と一気にくだけますし。
現代の感覚で考えるから、余計不思議に思えるのだと思いますけどね。

◆花道度:高
右京さんが出入りに使うだけなんですが、そこがまた見所満載の
花道つかいまくりなので。



3:女殺油地獄
◆のたりの眼
海老蔵さんから仁左さんに配役変更しての公演。

直前の「身替座禅」から休憩15分で開始予定だったが、
仁左さんの準備のため、25分に延長。

そりゃそうだよなぁ。直前まであんな踊ってたわけだし、
ガラッと役柄も変わるから、気持ちの準備も必要だろうし。(^_^;)

【役者さん/お役】
仁左さん/与兵衛
さすが、プロンプ全くなし(立ったと思う)。
全体的には、やはり配役のバランスが、海老蔵さんをメインに考えて
あるからなのか、仁左さんの与兵衛だと、なんか違うように感じる
ところもあるのは仕方ありませんが、でも、仁左さん、とても若いです。
違和感があるんですけど、実年齢から考えれば、それは驚くほど
少ないと思います。

個人的に与兵衛って、親は蹴るし、妹は蹴るし、人間的にどうかと思うところ
満載なんですが、仁左さんだと、それでも憎めないところがあるやつだと
思うから不思議です。(^_^;)

でも、お吉を殺す理由は、どうにも間違っていると<(ーー;)
男を立てて親を安心させるために人殺しになってどうするよ・・・<(ーー;)>”
まぁ「おれもおれを可愛がる親仁がいとしい」というところまで行ったのは
進歩だと思うんだけど。

衣装では油売りの行商から帰ってきた時の黒の衣装が イキでかっこよかったです。

しかし、あの殺しの場の仁左さんの目。あの、張り詰めた気。
ゾクっとしました。
とても直前の幕でのろけ話をしていた人と同じとは思えない、
でも、同じ人なわけで。なんだか不思議な感じすらしてしまいました。

そして、最後、殺人を終えた後、子供鳴き声に心をかき乱されながら
とにかく銭を懐に詰め込んで外に駆け出す、そして犬の鳴き声にハッとなる、
そこまで、こちらもイキをつめて見つめてしまいました。
やはりすごいです。仁左さんのナマ与兵衛。

孝太郎さん/お吉
愛之助さんとバランスのとれたご夫婦でした。
最初の方なんか ほんといい夫婦だなぁ・・・と思いましたし。
殺される場面での「死にたくない!」という叫びは、とても切実でした。
そして、殺されるところの動きがキレイでした。
帯クルクルもあったし♪

歌六さん/徳兵衛
老け役です。この親父さんは、いつも、もっと与兵衛にガツンといきなよ!
と思うのですが、今回も思いました(^_^;)
ただ、何回も見たせいか、だんだん、先代徳兵衛とそれにそっくりな与兵衛に挟まれた
立場もわかるような気がしてくるし、
一方で、先代の徳兵衛しかり、与兵衛しかり、そうしたオレ様な人に
仕えるのに 充実感を感じているのかもしれない という気もしてくるし、
うーん、だんだんわかってきたような、わからなくなっていくような<(ーー;)

竹三郎さん/おさわ
あぁ、ほんとこういうおっかさんをやらせると、天下一品です、竹三郎さん。
今回は、豊嶋屋で「盗みましたっ!」と徳兵衛に告白するところで
グッときました。

小菊/宗之助さん
うーん、今月、たくさん出てきてくれてうれしいです♪
艶っぽいなぁ♪
「小菊という名がひとつ出れば、与兵衛という名が三つでるほどの」
というセリフがなんか好きです。

錦弥さん又之助さん
与兵衛の悪友で登場。でも、仁左さんの与兵衛だとなんか「友」というには
若すぎるように思えてしまう・・・(^_^;)

【その他】
・お内儀さんの呼び方は
「おくさま」ではなく「おかさま」なんですね。

・天秤棒とよばないで
イヤホンガイドの解説によると上方では天秤棒のことを「おうこ」というそうです。
この「おうこ」という言葉、このお芝居の中で結構でてくるので、
「おうこ」=「天秤棒」とわからないと、ちょっと「ん?」となるかもしれませ(^_^;)

・代役について
※「油の地獄の仁左さん」と内容ほぼ同じです。
しかし、今回のこの事態、
「海老蔵さんが仁左さんの指導を受けての初挑戦」
に惹かれてきた身としては、正直残念な事態ですが、
思いがけなくナマの仁左さん与兵衛を拝めることになったのは、
うれしいところでした。
なんせ、今回観るはずだった海老蔵さん与兵衛も原点は仁左さんですから。

そんなことを思いながら、観てたら、海老蔵さんがこれやったら、
うまいこと はまりそうだなぁ。仁左さんと似た雰囲気でやれそうだなぁ
と思いました。
上方弁がうまくいくかはおいといて(^_^;)、ですが。

ただ、仁左さんがやるからこそ、ひどいことをしても憎めない感が
ある部分があると思える場面もあったので、これを海老蔵さんが
やったら、ほんとに、ただのヒドイやつ になってしまうんじゃ
ないだろうか・・・、
と思った部分があったことも、書いておきます(^_^;)

今回は残念でしたが、いつか、また、機会があったら、
ぜひ、海老蔵さんの与兵衛も見てみたいです。

で、仁左さんですが、昼の部では 背面ジャンプ、
夜の部では、直前の演目で散々踊ったあとです。
そういうことを考えながら見ていて、今回、初めて気がつきましたが、
この演目、主人公、かなり動きが多い。

頂点はラストのすってんころりんの連続で、
これをケガに気をつけて、演技をしながら、というのは
かなりアクロバティック要素 高いと思います。

ひとつ間違えたら、上がりかまちに頭打っちゃっても
おかしくないような微妙な位置でのすっころびもありましたし。
なにより、滑りながらも全身に、なんともいえない必死さを
みなぎらせてなければなりませんし。

この場面を演じるには体力はもちろんのこと、
気力もかなりいると思います。

あと、最初のほうにも喧嘩場とかもありますし、
真ん中でも、親を蹴倒したり、始終動きっぱなしのイメージがあります。
これは、かなり体力ないと、ひと月続けるのは大変だと思います。

それに、終盤の殺し場は、鬼気迫るものがありました。
これを、あの右京をやった後にやるのは、かなり気持ちの切り替えが
大変なんじゃないかと思うのですが・・・

この役、もちろん仁左さんがやるのが、見る側にすれば
ベストな配役変更なんですが、仁左さんの体力の消耗や、
精神的疲労を考えると、できれば、愛之助さんあたりに
代わってあげてほしくなります・・・。

ちなみに、2階の東の袖に、カメラマンの方がいらしてました。
どうも、この演目だけ、それも仁左さん
狙い撃ちだったようでした。
舞台写真に追加がでるかな?


◆花道度:高
結構、つかいます。七三で立ち止まっての演技も多いので「高」。

個人的には与兵衛の以下の2つの引っ込みを最初から最後までがみてみたいです。
ひとつは、馬の鈴にびっくりして縮こまり、茶屋の親父なんかに笑われて
悪態つきながら引っ込むところ。
もうひとつは最後、犬の鳴き声におびえながら、よろよろとひっこんでいくところ。
なんとなくなんですが。
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2007年7月:大阪松竹座_昼の部

2007-07-16 21:22:33 | 書いたぞ: 感想書きました~
今回は、のたりの眼のみで失礼します。

観劇日:2007/7/13(金)
会場:大阪松竹座
観劇位置:3階3列正面上手より

■筋書き
写真は17日頃はいるそうです。
今日のニザさんの与兵衛が撮影されていましたので、
ニザさんの写真も入るのかな

私は写真が入ったのを送付してもらうことにしました。
送料は¥390でした。


■舞台写真
出てました。が、海老蔵さんのだけはまだです(く~っ残念!!ーー;)
愛之助さんのも昼の部の開演前には、まだだったんですが、
最初の休憩時間に行ったら、張り出しになってました。
弁慶の迫力あるお写真がありますよ♪

■感想
1:鳴神
◆のたりの眼
【役者さん/お役】
海老蔵さん/鳴神上人
お口の端の黒くしたところが、ちょっとホクロっぽく見えることも。
鼻筋もかなりはっきり白く入ってました。

あと、海老蔵さん、こうやってみると、耳、大きいですね~。
十五世羽左衛門さんも耳の大きな方だったな、とふと思い出しました。
(↑ナマは観てませんよ!お写真です(^_^;)

余談ですがオールバックだったせいか、ドラキュラも似合いそうだな~と思いました。
(残念ながらドラクルは見に行かない予定)

演技の中では、絶間姫に迫られて飲んだことないお酒を
「のんでみよ」とボソッと低くいうところが、なんか微笑ましい感じでした。
あと、爆発頭(とてもキレイな丸型でした(^_^;)になってから
所化たちにからむところや、最後のひっこみで帯のダラリの部分を振り回して
引っ込むところは、キレイな型が多かったです。
海老さんは絵になりますねぇ。

このときは、ほんと、スケベ心たっぷりの
絶間姫の尻にしかれ具合ばっちりの とお元気だったんですよねぇ。
まさか、これが最後の目撃になるとは・・・

孝太郎さん/雲の絶間姫
イヤホンガイドによれば、紫帽子をつけてるときは、眉は逆八文字になるそうです。
初耳 初耳。今回の孝太郎さんもばっちり逆八でした。

お声の調子がちょっと高めの一本調子なところがあり、この調子で
全部通されると、耳がキンキンになるかも。と思いました
+なんとなく、声の雰囲気があれです、あの遊郭の女将のような
そんな感じがありました。

でも、絶間姫って、姫さんだけど、結構、世慣れた感じがあるし、
そういう意味では、あってるのかな??

お上人様が酒を飲もうと提案したところで
「こりゃもう、おうたり、かのうたり」
とこそっとつぶやく?ところが一瞬、本性が垣間見えた感じで
印象に残りました。

あそこで、絶間姫もお上人様なみにベロベロに酔っちゃってたら
また、面白かったかもしれませんね♪

あとは、最後の引っ込み。
少しは、お上人様のこと、ほんとに好きになってくれてたら
いいのになぁ。と思ったのですが、どうなんだろうなぁ。


【その他】
・上人様が破った戒めの読み方。
お上人様が破ってしまった戒めは「飲酒戒」と書いて「おんじゅかい」と
読むそうです。

・チチを知らずして床入りを知る?
チチを知らぬお上人様。そんなお上人様でも、絶間姫の床入りの話には
興奮して転び落ちちゃったりするんですよね~(^_^;)

◆花道度:高
絶間姫が出てきて、黒雲坊・白雲坊がひっこんで、絶間姫がとんずらの引っ込みをして、
所化大勢が出てきて、最後はお上人様 怒りの引っ込み。
黒雲坊・白雲坊が引っ込むときの「♪ずぼんぼえ ずぼんぼえ」がなんか
好きです♪


2:橋弁慶
松羽目です。
◆のたりの眼
【役者さん/お役】
愛之助さん/弁慶
最初は「船弁慶」の弁慶のこしらえです。
この後、引っ込むと、次に出てくるときは薙刀もった扮装になります。
衣装チェンジがあります。

舞台写真も買いましたが・・・なんとなくマツケンに似てるなぁ(^_^;)
と思った写真が1枚♪

宗之助さん/従者
おぉ、珍しい立役だ!それも眼力が強い♪
金地に墨絵?の松の扇が派手ながらかっこいい♪
長袴だったので、踊るところで、ちょっと大変そうでした。(^_^;)

そういや、今月はなんでこの座組に??と思いましたが
そういや今月は、高麗屋さん、どこの舞台にもでてないですね。
ということは、いつも高麗屋さんとこに出てる錦弥さんとかも
出てるかも♪ と思ったらやっぱり出てました~♪
(渡海屋と油地獄で発見♪)

壱太郎君/牛若丸
え~と・・・萬屋さんだっけ、成駒屋さんだっけ?(ごめんなさい^_^;)
と思ってたら夜の部で「成駒屋!」とかかって思い出しました。
(多分)翫雀さんの息子さんだ。

動きに若さの軽やかさがありました。
端正でソツない、きれいな動きの牛若丸ではあったんですが、
華という感じはいまひとつだったかな~。
まぁ、なくてもいいのかもしれませんが(^_^;)。
なんにせよ、壱太郎さんくらいの年頃の役者さんが
最近、どんどん出てきてます。ライバルいっぱいですが、
壱太郎さんもこの先、どんなに化けていくか楽しみです♪

【その他】
・大太鼓
イヤホンガイドの観翁さんに教えてもらいました。
こういう実在の人物をやるときは、囃子方に大太鼓が入らない場合が
多いそうです。
これは初耳でした。 なるほど~。

確かに、夜の部の「身替座禅」では、大太鼓さんが入ってました。

・先に橋に出没してたのは・・・
それから、「義経記」だと、弁慶のほうが辻斬りめいたことをやって、
牛若丸がそれを退治に来る という運びらしいのですが、
能になると、先に辻斬りめいたことをしているのは義経の方になるようです。

◆花道度:高
愛之助さん・宗之助さんの引っ込み、牛若丸の出、
弁慶の出、牛若丸のひっこみ、弁慶のひっこみ。
牛若と弁慶の出の七三がかなり長いです。

3:義経千本桜~渡海屋・大物浦~
◆のたりの眼
【役者さん/お役】
仁左衛門さん/銀平・知盛
おぉぉ、仁左衛門さんが出てくると、拍手の量があきらかに違う!
大阪の人にいかに愛されてますね~仁左さん♪

渡海屋後半での血糊がすごい(^_^;)
血しぶきのとび具合、しみ具合が、やけにリアルに見えます。
ギャー 舌もまっかっかだっ!!

しかし、喉が乾いたから と自分の血をなめる知盛ですが、
血って、結構、しょっぱいんじゃないかなぁ。

ところで、この場面の知盛って、あんなにはっきり青隈入ってましたっけ?
入ってたような気もするし、なかったような気もするし・・・
うーん??

「昨日の敵は今日の味方」となって最後は「あら ここちよや」
言えるこの知盛さん、仏門はいらなくても、なんか悟りが開けてるような
気がするのは私だけでしょうか(^_^;)

それから、最後に碇のある岩山に上るところ。
「俊寛」や「鳴神」の岩場だと、ちゃんと登る用に、のっぺり平らな
通路があるんですが、今回の岩場はその辺がうまく隠してあるのか
ほんとになかったのかわかりませんが、見た目にはかなり足場の悪いところを
登っていったように思えました。
手負いの知盛を演じながら、あれを登るのは、かなり大変なのでは・・・


歌六さん/弁慶
今回は 渡海屋での弁慶の登場シーンがカットされてるので、
歌六さんの出番は大物浦のそれもクライマックス直前から。
少ない・・・・(/_;)

でも、最後は幕外のほら貝の引っ込みでばっちり、みせてくれます。
この幕外の引っ込み、シンシンと場内に響く付けの音がグッときます。

それにしても、あの渡海屋での、弁慶が安徳帝を踏みそうになるところ
がないと、なんで弁慶が銀平たちのたくらみを見破ったのかが、
全く筋を知らない人にはわかりにくいかもしれませんね。

ところで、弁慶さん、手負いの知盛に「仏門に入れば命だけは助けてやろう」
というようなことをもちかけてますが、あの傷じゃぁ、
出家したところで助からないのでは・・・(^_^;)


あとこしらえで、気になったところが2点。
1点は、なんか眉の上に角のようある赤い隈取。
弁慶さん、あんな隈入ってましたっけ?

もう1点はひげ。あんなあごひげ、あったっけ??(^_^;)


秀太郎さん/お柳・典侍の局
安徳帝が「波の下に一人でいくのか」というのに
「もったいない」というところが、すごく思いがこもった言い方で
なんか印象に残りました。

愛之助さん/相模五郎
男女蔵さんと魚尽くしのところは、魚を強調しすぎて、
なんとなく不自然な感じが。
以前、だれだったかの魚尽くしが、えらく自然で、でも
ちゃんと魚がはっきりわかって、ウマいなぁと思ったことが。
歌六さんだったかな?

ご注進に出てきた愛之助さん、なぜか右近さんにちょっと似ているように
思えました。

しかし、この相模五郎と入江丹蔵、渡海屋の魚尽くしとか見てる限りからは
銀平とグルとは思えないんですよね~(^_^;)
伏線らしき出来事とか、あったかなぁ

安徳帝
渡海屋でのお安ちゃんのときの髪型が不思議。
おでこの上にドームのようにまとめてあるんです。
この後の「油地獄」の子役の子もそういう髪型してましたが
あれは上方の子供のポピュラーな髪型なのかな?

薪車さん/義経
びっくりしました。
その直前に出てきた四天王に「錦弥さんや又之助さんがいる~♪
わ~い♪」と思ってたら、その後 義経さんが出てきたところで、
ワッと拍手がわいたんで、あぁ、海老蔵さんだから、と思ってたんですが、
最初見えなかったお顔が、前に進んできて見えたら、(3階からは出直後の
立ち位置ではお顔は見えません(^_^;)
ありゃ?あれ、薪車さん?? え?え?え~? となってたら、
さらに、なんか3階までばっちり聞こえるすごいプロンプが(^_^;)

その時点で、「海老蔵さんの急遽代役に薪車さんが立った。」
というのは 予想がついたんですが、なんせこちらも突然。
プロンプは気になるし、なんで海老蔵さんが出てこないのかも
気になるし。

周りでも、あれ??と思った人が 筋書きとかチラシの配役を
確認して なんか不思議そうにしてました(^_^;)

でも、薪車さん、突然の代役なのに、口調はしっかりと義経。
プロンプで、セリフはわかっても、それを自然な口調でしゃべるの
大変だと思うんですが、そうした不自然さがなく、お見事でした。
演技も堂々としてましたし。

ただ、義経一行の花道引っ込みのところでは、四天王のみなさんの
引っ込んで行く義経を心配そうに見守ってるような気がしました。
私がそう見えただけかもしれませんが、事実としたら
その気持ちはすごくわかります。(^_^;)

【その他】
・蓑の紐の先
義経一行が、渡海屋から出発するときに、蓑を羽織るんですが、
蓑の紐の先って、刀の柄にひっかけるんですね~。
ちょっと発見。

◆花道度:高
最後の弁慶のひっこみもそうですが、血まみれになる前の知盛の引っ込み
なんかもかっこよいです。
あとは 前半の相模五郎と入江丹蔵のひっこみが 個人的には好きです♪
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油の地獄の仁左さん

2007-07-14 03:04:43 | 観たぞ: 観てきて一言
とりあえず、仁左さん特化の感想です。

海老蔵さんから仁左さんに配役変更しての公演。

直前の「身替座禅」から休憩15分で開始予定だったが、
仁左さんの準備のため、25分に延長。

そりゃそうだよなぁ。直前まであんな踊ってたわけだし、
ガラッと役柄も変わるから、気持ちの準備も必要だろうし。(^_^;)

しかし、今回のこの事態、
「海老蔵さんが仁左さんの指導を受けての初挑戦」
に惹かれてきた身としては、正直残念な事態ですが、
思いがけなくナマの仁左さん与兵衛を拝めることになったのは、
うれしいところでした。
なんせ、今回観るはずだった海老蔵さん与兵衛も原点は仁左さんですから。

そんなことを思いながら、観てたら、海老蔵さんがこれやったら、
うまいこと はまりそうだなぁ。仁左さんと似た雰囲気でやれそうだなぁ
と思いました。
上方弁がうまくいくかはおいといて(^_^;)、ですが。

ただ、仁左さんがやるからこそ、ひどいことをしても憎めない感が
ある部分があると思える場面もあったので、これを海老蔵さんが
やったら、ほんとに、ただのヒドイやつ になってしまうんじゃ
ないだろうか・・・、
と思った部分があったことも、書いておきます(^_^;)

全体的には、やはり配役のバランスが、海老蔵さんをメインに考えて
あるからなのか、仁左さんの与兵衛だと、なんか違うように感じる
ところもあるのは仕方ありませんが、でも、仁左さん、とても若いです。
違和感があるんですけど、実年齢から考えれば、それは驚くほど
少ないと思います。

しかし、それでも、昼の部では 背面ジャンプ、
夜の部では、直前の演目で散々踊ったあとです。
なんせこの演目、ラストはすってんころりんの連続で、
これをケガに気をつけて、演技をしながら、というのは
かなりアクロバティック要素 高いと思います。

ほんと、ひとつ間違えたら、上がりかまちに頭打っちゃっても
おかしくないような微妙な位置でのすっころびもありましたし。
なにより、滑りながらも全身に、なんともいえない必死さを
みなぎらせてなければなりませんし。

あと、最初のほうにも喧嘩場とかもありますし。
とにかく、かなり体力ないと、ひと月続けるのは大変だと思います。

それに、終盤の殺し場は、鬼気迫るものがありました。
これを、あの右京をやった後にやるのは、かなり気持ちの切り替えが
大変なんじゃないかと思うのですが・・・

この役、もちろん仁左さんがやるのが、見る側にすれば
ベストな配役変更なんですが、仁左さんの体力の消耗や、
精神的疲労を考えると、できれば、愛之助さんあたりに
代わってあげてほしくなります・・・。

ちなみに、2階の東の袖に、カメラマンの方がいらしてました。
どうも、この演目だけ、それも仁左さん
狙い撃ちだったようでした。
舞台写真に追加がでるかな?
※ちなみに、舞台写真は愛之助さんのが今日から、海老蔵さんのみまだ(^_^;)でした。

17日ころから という筋書きの舞台写真にも、仁左さん与兵衛、入るかな~。
(筋書きは写真入野を郵送でおねがいしてきました。送料¥390。到着楽しみです♪)
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これがはりだされました

2007-07-13 19:17:35 | その他
お詫びがはりだされました。見にくくてすみません。
カメラ、ショボくて…

【7/14追記】
歌舞伎美人に正式な代役発表がでました。

http://www.kabuki-bito.jp/news/2007/07/post_178.html

昼の鳴神はやはり愛之助さん、
義経は13日の代役どおり薪車さん、
夜の与兵衛は・・・やはり仁左さん、ですか。
・・・うーん、仁左さんの体力が激しく心配です・・・・<(ーー;)
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怪我だそうです

2007-07-13 19:13:25 | その他
海老蔵さん怪我で休演のため 与兵衛はにざさんだそうです。
で準備に時間がいるため休憩時間が15から25分に延びました。

明日以降は どうなっちゃうんだろう…
怪我って、鳴神で かなぁ。ちっともわからなかったけど…
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