のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2008年7月:7月大歌舞伎 昼の部「義経千本桜」

2008-07-27 23:04:05 | 書いたぞ: 感想書きました~
■概要
観劇日:2008/7/26(土) 11:30~15:15
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面
【注意】ネタバレありです。

なぜだかわかりませんが、今月の昼の部はいつもより30分遅いスタート。
でも、そのおかげで、寝坊したんで慣れない地下鉄乗って行こうとしたら
快速で東銀座を通過されましたが、
無事開演に間に合いました(^_^;) あーよかった。


■演目・構成・タイムテーブル
義経千本桜
市川海老蔵宙乗り狐六法相勤め申し候

1:鳥居前 約45分
 幕間   35分
2:吉野山 約40分
 幕間   35分
3:四の切 約70分

■配役
役名        | 鳥居前  | 吉野山 | 川連法眼館
-------------------------------
佐藤忠信実は源九郎狐| 海老蔵さん|海老蔵さん| 海老蔵さん
ホンモノ佐藤忠信  |      |     | 海老蔵さん
静御前       | 春 猿さん|玉三郎さん| 玉三郎さん
源義経       | 段治郎さん|     | 門之助さん
早見藤太      | 市 蔵さん|     |      
武蔵坊弁慶     | 権十郎さん|     |      
駿河次郎      | 新十郎さん|     | 薪 車さん
亀井六郎      | 猿三郎さん|     | 猿 弥さん
伊勢三郎      | 門 松さん|     |      
片岡八郎      | 猿四郎さん|     |      
川連法眼      |      |     | 寿 猿さん
妻:飛鳥      |      |     | 吉 弥さん




1:鳥居前
■のたりの眼
・義経と四天王
いゃ~、いい四天王ですねぇ♪
段治郎さんの義経を中心に左右に門松さんと猿四郎さん。
うーん、いい構図だ♪

猿四郎さんは椅子持ちですね。
椅子をセットして定位置に戻るとき、
クルッと前を向くのが目に付くのは、一旦止まってからまわるから
でしょうか?

あと、静が出てくるところで、上手に行きかける義経と四天王の歩みが
ピタッとそろってます。キレイですねぇ。
このへんは玉さんの美学かな~。

・佐藤忠信
揚幕内からの声がこれだけよく聞こえる役者さんも少ないのでは(^_^;)
3階の住人としてはありがたいことなんですが。

で、すみません、後は 四天王が再登場するところと引っ込みは
バッチリ見てたんですが、あとはあんまりキヲクが…


■花道度:高
今回のお席、花道がほとんど全く見えなかったんです。
それでも結構、ガマンできたんですが、その中でも
「うー、見たいな~」と思ったのが この場面の忠信の最初の出と
最後の引っ込み。

最初の出は、七三で、イヨォ、イヨォ、イヨォ という掛け声にあわせて、
多分、首振ってるところです。
好きなんです、私、この掛け声に合わせた首ふり。

最後の引っ込みは、幕外。
海老蔵さんの六方は豪快なんで見てて気持ちいいですからね~。


2:吉野山
・義太夫さん
■のたりの眼
4×4です。多いですね~

・舞台装置
いわゆる普通の吉野山とは大分違います。
まず、幕が開くと満開の桜の書割が舞台全面に。

書割が左右に分かれていくと、舞台は下手に吉野川。
これは、アレです、妹背山の「吉野川」と同じで、
水の流れをあらわすクルクルロールが回ってます。
私、この川の装置、好きなんですよね~♪ ちょっとうれしい♪

玉さんは上手にある山道から下って登場です。
山道のかなたにぼんやり見えるのは蔵王堂だそうです。

・静御前
なんか 内掛けがいつもよりズルズルなような気がしたのは、
多分、私の気のせい…ですよね。
あ、ポスターと衣装が違いますね。うちかけも真っ赤でした。

あと、この吉野山は何度も観てるはずなんですが…
静御前が忠信と戦物語を一緒に踊っちゃうのは、玉さんバージョン
なんでしょうか。
なんか忠信と同じ振りで並んだ姿が新鮮な気がしたんですが…うーん?


・忠信
裾の源氏車の模様が大きいですね~ ほぼ身幅。
あ、この衣装、無地じゃないんですね。よくいたら地模様入ってます。
あ、この衣装もチラシ・ポスターと違いますね。
チラシ・ポスターの方は袖とかにも小さめの金糸の源氏車が散らしてありますが、
舞台の衣装は裾以外は紋のところに銀糸かな、で入っているだけです。

この源氏車、一皮向けた後の真っ赤な襦袢にも金糸で散らしてあります。

海老蔵さん、ずいぶん腰を落としているんでしょうか?
玉さんと並んだ時玉さんより小さく見えます。

あれ、笠はまったいらなんですね~。盾みたいだ。


・扇
二人とも金銀のリバーシブル。忠信の扇には日の丸入りです。
海老さんからの扇投げは、ちょっと危なかったけど、玉さん無事キャッチ。
落としちゃったことってないのかな~。


・人形遣いと白狐
配役に人形遣いとあったんで、なんだろう?と思ってましたが、
これでしたか!
静の出発の支度のお手伝いをするんですね、狐さんは。

あれ?静の支度のお手伝いって、なんか操られた藤太が
やるんじゃなかったっけ?
と、ここで気がついたんですが、そういえば、今回、逸見藤太が
でてこないんですね。
鳥居前で 早見藤太が出てきちゃったからかな。

あ、そういえば、3階からだと、桜の書割の合間を通って引っ込んでいく
人形遣いと黒子の皆様の姿が見えます(^_^;)


・幕切れ
いつもだと、ひとりづつ花道を引っ込んだような気がするんですが、
今回は二人とも舞台にいるままで幕でした。

■花道度:
忠信がスッポンから出てくるくらいです。
でも、見えなかったのが悔しかったんで(^_^;)

3:四の切
■のたりの眼
・法眼夫婦
幕が開くと既に法眼夫婦がいます。
この間、国立のを観たばかりなので気がついたのですが、
これって、あの法眼さんが奥さんを疑う振りをする件はカットされたって
ことなんですね。ちょっと勿体ないな~

・飛鳥さん
黒髪の眉なし。…眉なし…だよな、多分。
うーん、これだと年齢の検討がつかない~

・駿河次郎・亀井六郎
お二人ともタイプは違うんですが、大きさといい、感じといい、
いい声だすなぁと思いました。

・女中さん6人衆
こちらもみなさん、しっとりといいお声♪
京妙さん 守若さん 笑子さん 喜昇さん 玉男さんもいい声だな~

動きに一瞬でもそろったストップがあると、動きがそろってキレイですね~
女中さんは大体動きがキレイだけど、今回のこの統制のとれた動線は
やっぱり玉さん美学によるものなのかな~。

・狐。
家人曰く、「ギョロ目でワイルドでデカくて…うーん、子狐のイメージじゃない~」
うーん、まぁ…そうかも(^_^;)

海老蔵さんの狐観るのは今回で2度目なんですが…
うーん、やっぱり大きいなぁ(^_^;)
狐コトバも…う~ん、なんか伸びるのが長すぎるし、なんかこう、
発音も、こう…う~ん…<(ーー;)

歌昇さんの狐に理想的な狐コトバを感じたばかりのせいか、余計に
なんか、こう…

でも、回転数やスピードはやはり海老蔵さんの方がキレがあって
大きいだけにダイナミック。

あと、奥から出てきた義経の声を聞いて、慌てて起き上がって控えるのは
自然ですね。
国立は、義経に気がつかないのか、しばらくジタジタしてたままだったと。

アレ?一旦引っ込むところ、黒御簾とは、面白いところに飛び込んでいきますね~

・替え玉
うーん、ものすごく堂々と替え玉だ(^_^;)

・荒法師
6人です。最後の方のどんどん間合いの短くなっていく連続股くぐりがすごいです。
この場面が国立より長いような気がしましたが、ああそうか、宙乗りの準備が
ありますもんね。

・空飛ぶ狐
あのデッカイ海老蔵さんが、あんなに暴れて大丈夫なのか歌舞伎座~っ!!
なんか違う意味でドキドキしちゃいます(^_^;)

■花道度:
亀井のひっこみと出。あと 忠信と狐忠信の出。荒法師の出。
最後は空飛んでくれますからね~


■余談
・筋書き写真
あ゛、澤瀉屋さんのシングル写真がないっ。う~む…(ーー;)

・照明
3階の袖の先端の席にライトが鎮座。
普段はなかったと思うんだけど…夜の部で使ってるのかな?

・筋書きより
昼の部の話じゃなくなっちゃうんですが、
男女蔵さんのコメントに書いてあったんですが…
さ、左團次さんがテレビで「高野聖」の宗朝さんをやったことが???

どれ、WEBで検索…お、ビデオのケースの画像だね…

…お?おぉぉぉぉぉっ(V)o¥o(V)

み、見事なハゲだ。

いや、そうじゃなくて。
うーむ、これは………う~む(^_^;)

も少し調べてみたところ、1979年に「日本名作怪談劇場」の中で最終話として
放送された番組のようです。怪談、そう、怪談なんだな…

というわけで、ビデオのパッケージに興味のある方は、
ご自身で検索して、確かめてみてください♪
コメント (2)
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あれ?今年は12月?で・・・遠山の金さんだっ!

2008-07-24 14:38:32 | その他
国立劇場12月公演の案内がHPに出ていました。
1月が定位置の菊五郎劇団による公演、今年は12月にシフト?

■演目:通し狂言 「遠山桜天保日記(とおやまざくらてんぽうにっき)」六幕九場
■公演期間: 2008/12/3(水) ~26(金)
※休演日:18(木)

■上演時間: 11:30~15:45(予定)
※12(金)、19(金)のみ 164時30分開演(8時45分終演予定)
■出演者:
 尾上 菊五郎さん
 尾上 松緑さん
 尾上 菊之助さん
 中村 時蔵さん
         ほか

今年の観納めはこれで決まりかな~♪
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2008年7月:国立:社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2008-07-20 10:58:37 | 書いたぞ: 感想書きました~
ついに東京も梅雨明け。ベランダの水溜りの水面がキラキラ光って、
プールが恋しいHineMosNotariです。
まぁ、プールでさらせるような体型ではないので、行けませんけど(^_^;)。

というわけで、連休前の夜、国立劇場に行ってきました♪
演目少ないと、結構早く感想かけるな~ と思う今日この頃です。


■概要
観劇日:2008/07/18(金) 19:00~21:15(予定5分オーバー)
劇場:国立劇場大劇場
観劇位置:3階正面下手より
【注意】ネタバレありです。


■演目・構成・タイムテーブル
1:歌舞伎の見方 30分
 幕間   20分
2:義経千本桜  85分

■配役
佐藤忠信/源九郎狐:歌昇さん
      源義経:種太郎さん
     川連法眼:橘三郎さん
      妻飛鳥:京蔵さん
     駿河次郎:幸太郎さん
     亀井六郎:宗之助さん
      静御前:高麗蔵さん


1:歌舞伎の見方
■のたりの眼
・オープニング
セリが上下しつつ盆がまわる。
最近、このパターン、多いですね~(^_^;)

でも、今日はひとつ発見が。
奥の大きなセリは太いコンクリのような柱なんですが、
その手前の中くらいのセリは筋交の鉄骨でした。
どちらも強度がありそうですが、違うのにはなんかわけが
あるんだろうなぁ。

・解説は宗之助さん。
最近、解説の人は、演目の方にはでないことが
よくありましたが、今回の宗之助さんは演目の方も参加です。

・白狐
あぁ千本桜だからか と思いつつ、そういえば、千本桜には、
まんま狐 はでてこないな~。と思ったり。
そのせいか、先代萩のネズミさんのような白狐の登場は
なんか新鮮な感じも。

・義太夫求人(^_^;)
義太夫さんからお知らせって、公演会のお知らせでも
するのかと思ったら研修生募集中だそうで(^_^;)
でも、あれって、確か年齢制限が・・・
と思ったら、宗之助さんもそこをつっこんで
くださいました。

原則、14~23歳(でよかったかな?)だそうで、
今回の観客はちょっと制限ゾーンオーバー…(^_^;)
と思ったら、
あくまで原則です!

もしかしたら 学生さん相手よりも、社会人に
売り込みかけたほうが、案外応募者多いかもしれませんよ~♪


・ライジョ
狐の出に使われる、「狐のテーマソング」(^_^;)な鳴物。
あ、ライジョって「雷如」って書くのかな。
雷の如し になりますもんね。うん。


・ツケ実演
あー、やっぱり、女形の方がしっくりくるというか、
うまいな~ 宗之助さん。

・鼓メモ
胴:桜の木の硬いところ
調:麻。紅花染め
 ってことは、朴清さんの紫はなに染だったんだろう…
音:握るとチで高音。はなすとポンで低音
皮:馬~。牛もあるけど、馬がベスト。
キツネは使わないんですよね~(^_^;)

2:義経千本桜 
 ~河連法眼館の場~

前半、ちょっと睡魔に揺さぶられちゃいました(^_^;)
でも、後半、狐忠信はもう目が釘付け♪

同じ月に海老蔵さんが歌舞伎座で、宙乗りでこの役を
やると知った時、

「人気がそっちに集中しちゃうんじゃないかなぁ…
あ~もう、せっかく、歌昇さんが主役なのに~っ!!」

と、ちょっとヤキモキしたんですが…
(そんな風に思ってしまってすみませんっ、歌昇さん。m(__)m)
公演が始まってみれば、新聞とかの批評は、とっても好評。
うれしかったですね~♪

で、私もとても楽しみにしてたんですが、いやーもう、歌昇さん
たっぷり見れて、たっぷり幸せでした♪


・京蔵さん
眉だけ茶色がかった白髪で、髪は黒髪でした。
一応、老けてる…のかな。髪は染めてるのかな。

・種太郎さん
おぉ、種太郎さん、もう20歳なんだ(V)o¥o(V)
道理で、声も変じゃないし、結構、よかったです。
結構、貴公子役もいけそうな。

・宗之助さん
筋書きによると赤っ面は初めてだそうです。
意外なような、納得できるような。楽しみ~♪

で、実際観たところ、最初はちょっと、
赤っ面なのにやさしい感じもしたんですが、
なんというか、こう、力自慢なんだけど、
朗らかさがあるような、いい赤っ面な感じで、
全体に違和感はなく、いい感じでした♪

それにしても、赤っ面までできる女形さんは、
そうそういないのではないでしょうか。


・高麗蔵さん
なんかすごく衿が抜けてるように見えましたけど、
静御前って、いつも結構、衿抜けてるのかも。
…高麗蔵さんの赤っ面は見たことない…かな?


・歌昇さん
ちょっと丸め(^_^;)で、どっちかというと犬的な…。
それに、考えてみればこの役、飛んだり跳ねたり、
まわったりと体力的にもは結構、大変なんですよね。

その辺の動きのキレとかは、まだ観てないんですが、
今月、歌舞伎座でこの役をやってる海老蔵さんの方が
勢いはあるのかもしれません。

でも、声。あの特有なキツネコトバが、自然な感じに
聞こえるんです。違和感がないんです。
無理や力みを感じないんです。
これはちょっと初めての体験でした。

それから、仕草がまた、かわいらしいんですよね~♪
特に手の動きがとても♪

そうした声と仕草からにじみでる、違和感のない、力みのない、
自然な健気さが、じんわりとヒタヒタと胸に来る感じがしました。

宙乗りはないですが、「いいキツネを見せてもらったな~」
と思える一幕でした。


・荒法師
3人でした。澤瀉屋さんの大人数の荒法師の方が回数多く観ているせいか、
つい「少ないな~」と思ってしまいました(^_^;)

あと、私、ここの音楽好きなんですが、いつもは聞き流して
コトバの意味とかを考えてないのですが、今回は電光掲示版のおかげで
詞章もしっかりわかったのは、ちょっとうれしかったです。

結構、難しい言葉が使ってあるんですね(^_^;)

・窓
上手の屋台に窓がありませんでした。
ここからホンモノの忠信がのぞいて…という
あの早替わりは、澤瀉屋さん独自の演出なのかな?

■花道度:低
宙乗りありませんし。やはり国立。
ありがたや、高いところからでも、花道がよく見えます。
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2008年7月:7月大歌舞伎 夜の部

2008-07-13 00:20:52 | 書いたぞ: 感想書きました~
すみません、真夏の暑さの中、相変わらず絶賛放置中の「のたりずむ」です。
相変わらず、なかなか書き込みできない・感想をまとめる余裕がない
状況がつづいていますが、今回はわりと早々にまとまったので、
アップします。

■概要
観劇日:2008/7/10(木) 17:00~20:45
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面上手より
【注意】ネタバレありです。

■演目・構成・タイムテーブル
夜叉ヶ池 約95分
幕間   45分
高野聖 約80分

【余談】
今月の夜の部は、2演目とも最初真っ暗になるので、
始まると入場制限かかります。
ので、劇場入りの時間には余裕を持ったほうがいいですよ~

今回、私は、自分もわりとギリギリで入ったところに
このアナウンスを聞き、まだ来てなかったツレが
間に合うかドキドキでした(^_^;)


【注意】
以下はネタバレが含まれています。まだ舞台をご覧になっていない方は
その点ご了承の上、この先をお読みください。


■1:夜叉ヶ池
■配役
     百合:春 猿さん
    白雪姫:笑三郎さん
    萩原晃:段治郎さん
   穴隈鉱蔵:薪 車さん
  畑上嘉伝次:寿 猿さん
  黒和尚鯰入:猿 弥さん
    万年姥:吉 弥さん
   山沢学円:市川右 近さん

■のたりの眼
前回の公演時は、春猿さんが1人二役だったけど、
今回は春猿さんはお百合さんに専念。
白雪姫には笑三郎さんが登場!

笑三郎さん
私のイメージする白雪姫は、恋に燃える奔放なお姫さんなんですよね。
で、それは八重垣姫よりももっとぶっ飛んでるというか、
そういう感じなんですよね。

そのイメージは、どちらかというと春猿さんに近い気がするせいか
笑三郎さんの白雪姫は、ちょっとイメージが違うかな~
という気がしました。

でも、想いに身悶えるところは、見ていて「う~、かわいそうだ~(/_;)」と
思うくらい、すごくリアルで、ここは春猿さんよりも笑三郎さんに
1本!という感じでした。

笑三郎さんの恋に燃える八重垣姫は、好きなんですけどね~。
うーん、なんだろう、こう、世間離れしたというか、そういう感じが
ちょっと笑三郎さんには薄いのかなぁ。

なんか、こう、笑三郎さんはとてもリアルな人になるんですよね。
本当に、そういう人がいそうな気がしてくるんです。
人間やってるときとか、乳母みたいな役をやってるときは、
そこが上手いと思わせるところのひとつにもなるんですけど・・・

というわけで、個人的には、百合を笑三郎さん
春猿さんを白雪姫という配役で見てみたいです。

段治郎さんと右近さん
お二人は配役変わらず。
さすが、安定してます。うん。


猿三郎さんと弘太郎君
♪や~まをか~わにしょ、しょ、しょ~
と二人で歌うところが好きです♪

ただ、あのままずーっと歌い+はね続けて花道引っ込みは、
くどいし、役者さんもキツイだろうな~(^_^;)
と思ってたら、無事そうならなくて、一安心。

弘太郎君の配役はしらなかったのですが、いい感じでした。
声聞くと、「ヘタルベだ~」と思ってしまうのですが、
でも、あの勢いが今回の役にはちょうどよかったみたいです。

猿三郎さんは、前回と同じ役ですが、
セリフが多くて、長くて、大変そう(^_^;)


猿四郎さん
おぉ、洋装だっ!
まぁ、役柄は置いておくとして(^_^;)
舞台滞在時間が長いのは、うれしいな~


猿弥さん
前回も猿弥さん・・・だったかな?
あ、あの靴? なんだろう、公家さんの靴みたいにも見えるけど・・・


動線
白雪姫の眷族のみなさん、引っ込む時も、出てくるときも
小走りに、きれいにラインを描いて行くんですよね。
それがとてもきれい♪

津波の予感
波幕を後ろでに持った眷族の人が、バタバタしている人間たちの間を
ゆっくりと歩いていく。
違う流れの2つの世界が二重投影されているような演出です。
津波の予感が、ゾクリ ときます。

「ここに鐘がある」
 萩原が山沢に、
 鯉七が大蟹五郎に
 万年姥が白雪姫に、
いろんな人がこのセリフを口にします。
繰り返される端的なセリフというのは、とても印象に残ります。
また、みんな言い方がうまいなぁ。


白雪姫のおみ足
銀の足袋だ~

万年姥
りりしいなぁ♪かっこいいなぁ♪

女の人
村人の中に、ホンモノの女性、いらっしゃいました??

ラスト
白雪姫真ん中で緞帳。
原作の山沢の合掌は前回もなかったな~

猿三郎さん情報によると
なんか玉さんのご意向で動きが結構、変わるとか。
うーん、何が変わるんだろう。後半、もう一回観にいきたいな~

■花道度:低
鯰さんの出とかくらいで、少ないです。
見えなくても問題なし。



2:高野聖
■配役
  女:玉三郎さん
 宗朝:海老蔵さん
 薬売:市 蔵さん
 次郎:尾上右 近さん
 猟師:男女蔵さん
 百姓:右之助さん
 親仁:歌 六さん


■のたりの眼
玉さんのあの妖しい肌出しポスター。
舞台では、どうなるのか、ちょっと楽しみ♪

オープニング
うーん、よく見えなかったのが残念なんですが、
薄幕になにかこう、綿みたいなのがついてるんでしょうか?
で、坊さんが舞台にいる??
えらく映画チックな、暗示的なオープニングでした。
あ~ あのオープニングだけ、もう一度近くで見たい~っ

男女蔵さん
あれっ?男女蔵さん??
めずらしい顔合わせなような。
でも、出番あれだけは、ちょっともったいないなぁ(^_^;)


海老蔵さん
あ~ 坊頭が似合いますね~。
日本一の坊頭が似合う色男かもしれない。
と ふと思いました。

しかし、眉の書き方でしょうか?
同じ坊頭でも、とても野生的な雰囲気の時も
ありますが、今回はとても純朴な感じが。
この印象の違いはさすがです。

玉さん
あ、玉さんのお役、役名ないんだ。
だから、イヤホンガイドの「耳で聞く歌舞伎」に
長ったらしい説明がついてたんだ(^_^;)

お散歩
めずらし~ 玉さんが客席に降りたーっ!
でも、シルエットでなんとなく役者さんの
動きとかがわかったのが、3階席の住人としては
うれしいところ♪

例の場面
うーん、玉さん、胸ありそう(^_^;)
髪の毛の使い方とか、うまいなぁ~。
以前、「エリザベス」の舞台観た時に、やっぱり
玉さんのナマ肌みたけど、今回の方が艶っぽいな~。

しかし、広い舞台に頭ふたつだけ(^_^;)
あれは玉さんと海老さんのアタマだから、
あれだけでも、存在感が大きかったんだろうなぁ。

舞台の広さ
終演後に家人と食事しながら↑の贅沢な舞台空間の話を
したとき、家人に言われてそうだな~と思ったんですが、
たしかに、この演目には、歌舞伎座の舞台は広すぎかも。
もっと小さい、セゾン劇場くらいでやるとちょうどいいような。

歌六さん
最後の長セリフ、一体台本何ページくらいあるんでしょう?
それをよどみなくとうとうと語る歌六さんてば、やっぱりすごいなぁ。
でも、あのいい声で、とうとうと語られると・・・
すみません、睡魔が・・・_| ̄|○

動物
黒子さん、大活躍。蛇に猿に蝙蝠にももんが?に馬。
馬は人が足やるやつじゃないんですよね。
それでもよさそうなんですが。

白い桃
って、ねぇ(^_^;)。

カメラ
花道の方にテレビカメラがいました。
どこのかまでは見えなかったんですが、ちょっと楽しみ♪

■花道度:中
お散歩の最終ルートが花道です。
あとは、最初の海老蔵さんの出とか、
最後の歌六さんも花道からかな?
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9月、どうしろと(V)o¥o(V)

2008-07-03 23:58:58 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
ほうおうが届きました。そうそう、そろそろ8月の発売日も・・・(ペラペラペラとめくってみてます)

・・・ちょっと叫んでいいですか?

・・・なに、なんなの9月のこの歌舞伎の乱立はーっ!!


海老蔵さんと時蔵さんの加賀見山
に、
義賢最期からの実盛物語の通し
も注目の
新橋演舞場「新秋九月大歌舞伎」
(9/1(月)~25(木))はもちろん見逃せませんし、


先の記事にも書いた段治郎さん出演で一気に私の目をひきつけた
赤坂大歌舞伎(9/3(水)~20(土))も、
チケットが取れれば(^_^;)、もちろん行きたいところ。


さらに、これはダークホース
孝太郎さんと橋之助さんご出演の「三越歌舞伎」(9/2(火)~19(金))
なんてのもあるじゃないですかっ!


さらにこれに「歌舞伎座公演」(もあるわけですよね。
多分、9月だからここ数年のとおりで行けば吉右衛門さんを中心とした「秀山祭」の可能性が高い??
となれば、そちらには歌昇さん・歌六さんが、参加の可能性が高いし、共演陣も豪華だろうなぁ。


あと、これらの公演に名前の出てきていない幹部役者さんや音羽屋・澤瀉屋の若手さんたちの動向も大いに気になるところです・・・


しかし・・・3連休が2回あるとはいえ、9月に上半期の締めを控える社会人としては、ケンカ売られてる気さえしてきますねぇ。この乱立ぶり・・・(/_;)

まぁ・・・せめて国立の公演が10月からでほんとよかった(^_^;)

しかし、それ以前に、ここに挙げた公演、チケット取れるかなぁ・・・_| ̄|○
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な、なぜに段治郎さんがここに??

2008-07-03 23:35:44 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
すみません、6月の2つの遠征の感想もすっ飛ばしっぱなし、
またまだ絶賛放置中(^_^;)の のたりずむです。

が。某チケットサイトから 早期予約のお知らせが飛んできました。

今年も快進撃が続く勘三郎さんの秋の初めは9月の赤坂大歌舞伎。

「ほとんどの席が\13500!! 高いな~」(ーー;)
「おまけに、こりゃー人気高いだろーなぁ・・・」(^_^;)

と、早くもスルー確定。だったんですが・・・

ん?段治郎さん??

なんと出演者の中に
ご贔屓の澤瀉屋の段治郎さん
のお名前を発見!!

さらに配役は、

以前、海老蔵さんもやった
あの「狐狸狐狸ばなし」のニヒル?(^_^;)な坊さん!!


・・・う~む・・・これは・・・
よ、予約いれてみちゃおーかな~(^_^;)
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