のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

訃報:藤間紫さん

2009-03-28 22:47:44 | その他
びっくりしました。
日本舞踊の家元であり、猿之助さんのかけがえのないパートナーともいえる
藤間紫さんが亡くなられました。

日本舞踊家元の藤間紫さん肝不全で死去(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20090328-476228.html

藤間紫さん:日本舞踊家元 猿之助の妻逝く(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090328spn00m200022000c.html

藤間紫さん、肝不全で死去 夫は市川猿之助(サンケイスポーツ)
http://www.sanspo.com/geino/news/090328/gnj0903280503010-n1.htm
↑いいお顔のお写真が出てます。

85歳。そのお年を聞いてまたびっくりもしました。
舞台などで見るお姿は、とてもそうは見えなかったので。
紫派の舞踊会でお姿観たのが最後かな。
たしか先月も国立の舞踊会に出演されてたはず。
チラシをみて、「あ、紫さんだ。観に行こうかな」
と思った記憶があります。

記事を読むと、どうもそれが最後の舞台になったようです。
観に行っておけばよかった・・・

紫さんは澤瀉屋の役者さんと共演した舞台をいくつかみました。
笑也さんの宦官が好演だった「西太后」や、
能舞台でのシェークスピア「マクベス」の魔女・・・
独特の声と存在感がありました。

若い頃のことはあまり知りませんが、色々あったというのは
いろいろと読んだり、聞いたりしたりもしています。

総じて、猿之助さんと同じで、人を引っ張る力のある方だったような印象が
あります。

しかし・・・これは猿之助さん、ショックだろうなぁ。
そして澤瀉屋のみなさんも、ショックだろうなぁ。
そして、澤瀉屋を贔屓にする私も、なぜか、結構なショックを受けてます。

もっと長生きして、猿之助さんの完全復活を、
澤瀉屋のみなさんのこれからのさらなる活躍を、
もっともっと、見守っていただきたかったなぁ・・・と思いますが、
それはご本人が一番悔しく思われていることかもしれません。

心よりご冥福をお祈りいたします。
コメント (3)
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2009年3月演舞場:獨道中五十三驛 とりあえず 千秋楽

2009-03-24 01:35:21 | 観たぞ: 観てきて一言
本日(ってもう昨日になっちゃいましたが、)「獨道中五十三驛」千秋楽、
くりこせない有給休暇がたくさんあるくやしさに、
この年度末の忙しい最中、仕事さぼって観に行ってきちゃいました~♪

以下、断片的に千秋楽バージョンと思われるところを。

口上
最初の芝居小屋前での口上で、右近さんが「本日千秋楽を迎えて
と、挨拶し、千秋楽にかける意気込みを感じさせてくださいました。
聞いてて「あぁそうか今日で最後ってことは、役者さんも
あとの公演への体力配分気にせずに思いっきりできるんだろうな」
と思ったんですが、猿三郎さんのブログによれば、4月の名古屋に出演される方は
もう明日から稽古だそうです(^_^;)
そのせいか、思ってたほどムチャクチャなお遊びはなかったかな、と。

海中
なんかヒトデと海老が殴りあいしてたように見えましたが気のせいかな(^_^;)
あと、タコさんがかなり最後まで波の上にその存在をアピールしてました(^_^;)

おくらちゃん
春猿さんに「鼻の頭に汗かいて」とつっこまれてました(^_^;)が
これは今日のオリジナルなのかな?
あと、引っ込むとき、古着を売って儲かったら演舞場に「獨道中五十三驛」を観に行こう!
というのですが、そのあと、「えぇ、今日で千秋楽~?」と続きました。

五月の中日劇場公演の宣伝
おきちちゃんとおやえちゃんのやり取りの中に、出てきました。
春猿さんが段治郎さんからチラシをもらった という設定で、
そのチラシには右近さん、段治郎さんのサイン入り!
最後に、客席最前列のお姉さんにあげてましたが、いいな~
あれ、私も欲しかった~っ!

宙乗り
右近さんの「シャギャー」とやるのが、いつもより多かった・・・かな?
気のせい??

水かけ
本水の場面、水の中で手で水のかけあいをするところ、いつもの
3倍くらい長かったです。あの場面、ツケが入るのですが、
まだか、まだかと続いてました(^_^;)

ただ、いつもの3人以外に猿弥さん。弘太郎さんの乱入がもっとあるかと
思いましたが、それはなかったみたいです。ちょっと残念~

この本水の装置、次に使われるのはいつなんだろうなぁ。
と思いながら名残を惜しむようにマイナスイオンを味わってきました。

プルプル
段治郎さんが、今日、一番、ぶっ飛んでたかもしれません(^_^;)
まず、水から出てきたとき、滴り落ちる水の量が、半端じゃない(^_^;)
滴るのではなく、途切れなく流れて落ちてました。

そこで、思いっきりプルプル。いつもの3割り増しな身の振り方でした。
袖絞るのも、何回もやってましたし(実際そのくらい絞んないと
流れ落ちるのがとまらないくらいでした)
髪の毛の方もすごかったです。髪のしずくを払った手で客席の方に飛ばす飛ばす(^_^;)
何列目まで飛んだんだろう、今日のあのしずく

しかし極めつけは七三でのプルプル。
もうプルプルなんてかわいいもんではなくて、
ブルンブルン という感じでした(^_^;)
あれは、花道脇3~5席目くらいまでしずくが飛び散ったかと。
本舞台に笑也さんが出てきてるのに、視線をすっかりさらっちゃってました。(^_^;)

猿弥さんも笑ってたし。というか、私の気のせいかもしれませんが、
段治郎さんが立ったあたりから、猿弥さん笑いっぱなしのような(^_^;)

あとは特になかったかな~


カーテンコール
ありますよね、やっぱり♪

最初は右近さん一人が由留木の若殿から土手のお六に早替わりしての登場。
ひととおりご挨拶のあと、そでから他の出演者を呼んで、ひとりづつご挨拶して
座った・・・かな、その後。
で、定式幕がひかれました。

今回はこれで終わりかな~と思ったりもしましたが、
今月はまだ猿之助さんがいらっしゃったという話も聞いてないし、
休憩時間中にロビーに奥様の紫さんをみかけたという
とおりすがりのおばさまの話も耳にしてましたし、
多分、猿之助さんが舞台に上がられるのではないかと期待してたんです。

やはりいらっしゃいました!

定式幕が開くと、そこには主要7人のみなさんと猿之助さんが!
私の周りの人はほとんど立ち上がって大拍手されてました。
(すみません、KYな私は立ちませんでした(^_^;)
最後は緞帳が降りてきて、ついに幕となりました。

私は猿之助さんが倒れる前もいくつか舞台は観てましたが、
澤瀉屋さんの舞台を熱心に追っかけるようになったのは、
猿之助さんが倒れた後です。

なので、カーテンコールなどで猿之助さんが登場されるたび、
その圧倒的な反応の大きさにはいつも驚かされます。
本などで猿之助さんのこれまでの歩みを知ると、それも十分納得できるんですが。

今回も私の席の近くでは、白髪のオバサマが真っ先に立たれました。
おじさんも多かったですし。
猿之助さんの歌舞伎に魅せられた人がいかに多く、幅広いかを
実感する一瞬でした。

今回も猿之助さん、おコトバはなしでしたが、まぁ元気なお姿が観れただけでも
うれしいことです♪

余談
最前列の方の年配のご夫婦数組がカーテンコールの前に外に出ようとして、係りの人に
留められてました。1度目も2度目も。
あまりカーテンコールに興味がないご様子で。
席に戻るおじさんがた、かなり不満げでした。(^_^;)

それを観て家人が「終演直後は混雑するし、早目に出たいと思ってる人かもしれないし、
出たい人は出してあげればいいのにねぇ」
と言っていました。

うーん、確かに私なんかはカーテンコールを期待して千秋楽のチケット
取ったクチですし、せっかくのカーテンコールだから、観ないで帰っちゃうのは勿体ないとは
思いますが、カーテンコールに興味のない方も、いらっしゃいますよね、中には。
一律、留めちゃうのは、たしかにちょっとどうかと。

舞台写真
「完売御礼」がいくつか出てました。
最初の休憩時間に観に行ったのですが、その時点で、
おくらちゃんの猿琉さんのが1枚と喜昇さんと、本水の中のナマ足段治郎さんと、一平の猿弥さんが1枚と、私が番号を書いた直後に目の前で幕開きの春猿さんのが1枚と(/_;)・・・そのくらいかな。

歌舞伎座だと「予約受付中」になるんですが、演舞場はならないんですね。
ぬかりました。今度から気を付けよ~(-_-;)

帰り道
楽屋口の前に藤波小道具さんのトラックがいたり、道路に「おもだか云々」と
張り紙のした衝立らしきものもあったりと、もう搬出が始まってたようです。
はぁ~終わっちゃったんですねぇ。なんかさみしいなぁ・・・。
コメント (2)
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2009年3月:国立劇場 3月花形歌舞伎公演

2009-03-23 00:30:17 | 書いたぞ: 感想書きました~
通し狂言 新皿屋舗月雨暈 四幕六場
-お蔦殺しと魚屋宗五郎-


#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
公演日程 2009/3/5(木)~3/27(金)
:河竹黙阿弥
監修:尾上菊五郎
劇場:国立劇場
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#

◆観劇概要
観劇日:2009/03/21(土)
観劇位置:3階最後列


◆演目・構成・タイムテーブル
四幕六場
序幕  磯部邸弁天堂の場
     同   お蔦部屋の場
二幕目 磯部邸井戸館詮議の場
三幕目 片門前魚屋宗五郎内の場
四幕目 磯部邸玄関先の場
      同 庭先の場

序幕・二幕目:65分
 幕間   30分
三・四幕目:80分


◆配役
愛妾お蔦/宗五郎女房おはま  孝太郎さん
        魚屋宗五郎  松緑さん
   浦戸紋三郎/小奴三吉  亀寿さん
       召使:おなぎ  梅枝さん
        鳶:吉五郎  萬太郎さん
         岩上典蔵  亀蔵さん
       磯部主計之介  友右衛門さん
     家老浦戸十左衛門  彦三郎さん


◆演目について
明治14年:68歳で引退宣言した黙阿弥先生が、菊五郎丈のたっての頼みで
もう一度筆をとったのがこの作品。


◆のたりの眼
【余談】
・チラシ・ポスター
黒地に、お芝居のセリフが背景になっています。
そのセリフってのが酔った宗五郎が磯部屋敷でご家老様に訴えるところの最初の方の
一部なんですが、これがまたいいところをとってます。
ここを言うときの宗五郎の気持ちを考えると、私、泣けてきそうになります。

あ、そうか、これ、兄弟ツーショットなんですね。考えてみれば。

・猫
差し金の三毛猫です。コマちゃん。
この子が典蔵にまとわりつかなきゃ、茶碗は割れなかったし、
お蔦ちゃんが夜の庭に探しにくることもなかったわけで。
考えて見れば、罪なヤツです。

・ビバ国立
3階の1番後ろ、まさに天井桟敷?の席だったんですが、ここでもよく見えるんですよね
花道が。七三もばっちり。これはかなりうれしい♪
あたらしい歌舞伎座もこのくらいになってくれるとうれしいんですが、
まぁ、これやるには、奥行きが大分必要になりそうだから、あの土地では
ムリなんだろうなぁ。

・客の入り
土曜の昼なんですが・・・うーん、空席が大分ありますねぇ。
まぁスペースミニマムな3階席で観る身としては、隣の席も荷物置き場に
つかえたりして、ゆったりとできてありがたいといえばありがたいんですが、

うーん、がんばってるんだけどなぁ、役者さん。
それに「お蔦殺し」の場面が上演されるってだけでも、歌舞伎好きな人には
かなりポイント高いと思うんですが。うーむ。

・イヤホンガイド
お初が2つ。
ひとつは貸し出し時のフォーク並び
混雑緩和にはいいかも。ただ、歌舞伎座でやるとものすごい長蛇の列にも
なりかねないですけど(^_^;)

もうひとつは前半の解説者。今回は初めてなのかな。白鳥さんという女性でしたが、
うーん、正直、なんか違和感が。特に最初の方。

なんだろうな~と考えてみましたが、うーん、聞いてる人に語りかけてくる感じが
ないのかな。と
なんとなく、無機的というか。

芝居をみながら、解説員さんが これはこうでああで、と話しかけてくれるのを聞く
のではなくて、
決められたところで、あらかじめ用意した原稿を間違えないように読んでるのを
聞かされてる感じ、かな。

解説の後半の方は、なんとなく解説員さんの話も少しは聞けた感じがしますが、
お金払って解説聞く身としては、ちょっと残念でした。

三・四幕目、いつもの聞きなれた解説員さんになってからは、安心して聞いてられましたが、
いつもの解説員さんたちが、どれだけ、話し慣れてるか、話がうまいか。
ということを感じた思いです。

白鳥さんも、がんばれ~

【序幕・二幕目】
今回の公演の個人的には最大の見所。
いつもはおなぎちゃんの話の中で語られることから想像するしかなかった
「宗五郎」の前の場面。
楽しみにしてたんですが・・・おかしい、かなり記憶が飛んでる・・・<(-_-;)

・お蔦ちゃん
今まで、何度も「宗五郎」の舞台は観ましたが、お蔦ちゃんを観るのは初めて。
魚屋の一般市民が突然、ご愛妾様になって、そこにあぐらかけるタイプならいいですが、
お蔦ちゃんは、まわりと自分との差を気にして、気をつかいしつくしてしまいそうなタイプです。

家族をどん底生活から脱出させることが出来て、お殿様にもかわいがられて、
幸せではあったんですが、結果としては、かわいそうですねぇ、本人は。
孝太郎さんのお蔦ちゃんは、私が「宗五郎」の話から想像するイメージにすんなり当てはまったようで、
違和感みたいなものはまったく感じませんでした。

・おなぎさん
違和感感じたのは、むしろこちら。
宗五郎のうちにやってくるときの格好から、てっきり、磯部家のお女中さんだと
思っていたのですが、じつはお蔦ちゃんを主人とする、お蔦ちゃんの侍女だったんですね。、
「鏡山」で言えばお初ちゃんのようなポジションかと。

となると、お蔦ちゃんが不義モノとして成敗された時点で、おなぎさんもお屋敷を追い出されるのでは
ないかと思うのですが、そのへんはどうなんだろう。

ちなみにおなぎさん役の梅枝さんは、あいかわらず安定感のある演技で、
ほんとに先が楽しみ♪
そういえば、7月の鑑賞教室は梅枝さんの藤娘ですね。これも楽しみです。
どうせなら、物語仕立てにでもしてくれると、セリフもたくさん聞けていいんですが、
定番普及の鑑賞教室ではダメかな(^_^;)


・なるほど、それで「新皿屋敷」
なんでこの話が「皿屋敷」のなのかな~ というのが疑問でした。
お皿でてこないですし。共通するのは「井戸に投げ込まれた」
ってとこだけですから。

が、私の記憶では、おなぎさんの話からでは、「不義もの」の汚名をきせられて斬られた
というイメージが強かったんですが、今回の上演で、ここにさらに
磯部家の重宝「井戸の茶碗」が絡んでくると知りました。

この茶碗、お蔦ちゃんが殿様から信頼されて預かってたものですが、
これを典蔵が盗み出し、さらにお蔦ちゃんの猫:コマに驚いて落として割ってしまいます。

で、後に殿様がお蔦ちゃんを不義の咎で詮議する際、これが出てきます。

お蔦ちゃんは殿様には自分が不義をしてないとわかってもらえると思ったのですが、
殿様の方は、お酒の勢いに加えて、「お蔦ちゃんが自分に茶碗を割ったことを自分に
打ち明けずに隠していた
」という不信感と怒りが決定打になって、
お蔦ちゃんを信じてあげられないわけです。

茶碗を割ったのが本当にお蔦ちゃんだとしたら、自分のいい分を信じてほしいという
お蔦ちゃんの訴えが殿様には空疎に聞こえるのも、もっともです。

私はこの場面の「なぜ自分に茶碗のことを打ち明けなかった」という殿様と、
お蔦ちゃんを斬った後に、チラッと後悔の色を見せる殿様を観ていて、
岡本綺堂の「番町皿屋敷」を思いだしました。

青山播磨の「なぜ、自分を信じられない」という無念の思いと、
今回の殿様の「なぜ自分に打ち明けられない」という無念の思いに
相通じるものを感じて、「そうかそれで「皿屋敷」なのか」と思ったのですが、
考えてみれば、岡本綺堂の方が後なんですよね(^_^;)

ということは・・・

お菊ちゃんが横恋慕してきた男に折檻されたあげくに殺され、
その幽霊お皿を数える「播州皿屋敷

皿ではなく茶碗で、お菊ちゃんではなく、お蔦ちゃんが斬られる
今回の「新皿屋敷

皿を割った罪ではなく、男の心を試したことから斬られるお菊ちゃんの
岡本綺堂「番町皿屋敷

という流れになるのかな。


・お妾さん上限
イヤホンガイドの解説によれば、なんか家康さんが出した条例のようなものに、
大名は8人まで、勘定奉行クラスは5人まで、武士は2人まで。
というお妾さん上限についての一文があったそうです。
ただ、将軍の御妾さんの数には言及してなかったとか(^_^;)。

・あのーお蔦ちゃんの幽霊って・・・
実際、舞台に出てきたんでしょうか?
いや、最後の場面、意識がとんでた というわけではなくて、
井戸の向こうが明るくなったのを観てたんですが、
肝心のお蔦ちゃんの幽霊の姿を見つけることが出来ませんでした。

観てた時は「殿様の気持ちがなんとなくそんな雰囲気を感じてる」
というだけだったのか、と思ってたんですが、筋書き読んだら、
「お蔦の幽霊が」と書いてあったので、

・・・もしかして、私、見逃した<(-_-;)??

と悩んでいるのですが。


・兄弟VS兄弟だったんだ。
岩上典蔵が兄弟で、お家のっとりをたくらんでいる。
というのは、「宗五郎」の最後の場面で、家臣の武士が
「岩上兄弟は・・・」と言ってたのをなぜか覚えていたので、
今回のお蔦殺しの場面で、兄ちゃんが出てきたとき、
「おぉ、これが兄ちゃんか」くらいの感想だったんですが、

お蔦ちゃんとの不義の疑いをかけられた紋三郎と、あの
ご家老様が兄弟(親子でも通りそうですが(^_^;)というのは
初めて知ったと思います。

対決構造は兄弟VS兄弟だったんですね。
これはこの場面を観てないと、わかりにくいなぁ。


【三・四幕目】
・若い!
最初の花道で宗五郎の松緑さんと、鳶の萬太郎さんがすれ違う場面を観て。
そう思わずにはいられませんでした。

私が今までみた宗五郎って、菊五郎さんか幸四郎さんか・・・だもんなぁ(^_^;)

萬太郎さんも、がんばってるけど、やっぱりあの鳶は、せめても少し、
年齢上の役者さんの方がよかったかも。

というか、私、萬太郎さんが三吉なのかと思ってました。
が、筋書きの亀寿さんのコメントを読むと、三吉は、そう簡単にこなせる役ではないようで。
となると、紋三郎でもよかったかと。

・お悔やみ客
幕開き、宗五郎の所へお悔やみにきている親子は、お蔦ちゃんが殿様に
見初められた時に働いていた茶やの女将さん親子なんですね。
いつもはこんなことはスルーなんですが、今回みたいにお蔦ちゃんが
出てきた後だと、なんか説得力が出てきますね。


・おはまさん
孝太郎さんがいい味だしてます。 私、孝太郎さんの世話女房、好きだな~♪
このおはまさんという役については、個人的には、宗五郎をおいかけて花道を走って引っ込む際に、
落とさないように とくしをしまうところが好きです♪

・磯部家の足軽さん
宗五郎とおはまさんにあれこれ手を貸してくれる足軽の六蔵さんとと七兵衛さんも
結構好きです♪
(名前があったとは初めてしりました(^_^;)
今回は松太郎さんと橘太郎さんのお二人。今回も「いいなぁ♪」と思わせていただきました♪


・人的資源有効活用・・・しすぎ??
国立劇場の公演は、参加人数の関係なのか、1つのお話の中で1人二役することが
よくあるように思うのですが、今回も前半で悪人兄弟の兄役だった役者さん(嵐橘三郎さん)が、
後半の「宗五郎」では、宗五郎の親父役で出てくるんですが、ちょっとアタマの中でイメージが
混乱してしまうんですよね、これ(^_^;)

うーん、人的資源の無駄遣いも微妙ですが、有効活用されるのも問題かな~

・前回公演時
筋書きに載ってる写真を見ると、国立劇場では、前回にもお蔦殺しの場面付で
上演したことがあるようです。
平成元年の4月とありますから、もう20年も前ですね。・・・そうか20年前なのか、元年は・・・_| ̄|○

いや、それはさておき。
前回は当時八十助さんだった現三津五郎さんがなんとお蔦ちゃんと宗五郎の一人二役でした。
今回はお蔦ちゃんと宗五郎の奥さんのおはまさんを孝太郎さんが二役されてますが、
なるほど、こういう二役もありですね~。
まぁ松緑さんにはお蔦ちゃんは厳しいかと思いますが(^_^;)、
菊五郎さんなら、いけるかな、宗五郎とお蔦ちゃんの二役。

あっ、ちなみに!!
この三津五郎さんがお蔦ちゃんをやったときの磯部の殿様は、なんと團蔵さん
観たかったな~、この公演。
ライブラリでチェックのリストに入れておこうかな。

・彦三郎さん
ちょっとセリフが聞き取りにくいなぁ と思うところが何箇所かありました。
いつもはもっとキレがよいしゃべり方をされてると思ったのですが・・・

・悪役の行方
岩上典蔵は逃げた というのは最後の場面での家臣の報告でした。
殿様は自分がかならず討つから。とおっしゃってますが、はてさて、
どうなったんでしょうねぇ。

・松緑さん
松緑さん初役の宗五郎。
どうなるかな~と興味がありましたが、最初の方は、やっぱりなんか違和感が
ありましたし、ぎこちなさというか、かっちりしすぎな感じも受けましたが、
酔いはじめて、磯部家へ乗り込むあたりは、ぐいぐいひっぱる勢いで観てて楽しく
なりました。
これから菊五郎さんみたいに、何回も上演していくと、こなれてきて、
今はぎこちないような部分も自然体になってくるのでは?と今後に期待です。
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笑也さん???

2009-03-17 18:08:25 | その他
yayaさんとこのブログ(ヤマトタケルの夢:http://blog.goo.ne.jp/yaya1986/で教えてもらったんですが・・・

笑也さんが大河ドラマに出演されるそうです!
それも武田勝頼! 男役です!
時々立役もされますが、分類するなら女形の役者さんといえる(と思う)笑也さん。
兼ねる役者ではなく、女形の役者さんが大河に出るのは珍しいのではないでしょうか。

・・・女性役で出ても違和感ないのではという気もするんですが・・・、
やはりそうはいかないのかな。(^_^;)

12話・14話・17話の出演ということで、3/22・4/5・4/26が放送日、かな。
正直今回の大河ドラマは、内容・役者さんの顔ぶれのなじみなどから
子役の出番と阿部ちゃんの出番が終わってしまったところで
見る意欲がなくなってしまったんですが、笑也さん出るなら、また見てみようかな♪

しかし、yayaさんのブログから張ってあるリンクの先に、
笑也さん勝頼の写真がでてるんですが・・・
配役知らずに、これみただけじゃ、わかんないだろうなぁ(^_^;)
あ、でも声聞いたら、わかるかな?
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2009年3月演舞場:獨道中五十三驛 とりあえず その2

2009-03-17 03:15:15 | 観たぞ: 観てきて一言
先週末、相次ぐ残業とストレスの嵐ですさんだココロを癒しに、
再び演舞場へ行って来ました♪

なかなか感想かけないので、とりあえず余談を。

【舞台写真】
出てました~♪
さすがに右近さんのが多いです(^_^;)
パネルの片面、ほとんど占めてました。

段治郎さんのも多いです。衣装のバリエーションはコンプリートしてるかな。
意外と少ないと思ったのは春猿さん・・・かな。
笑三郎さんは結構あります。ベストショットが♪
やじきたコンビふたりで写ってるのも2・3枚ありますよ~

ちなみに筋書きに今月の舞台写真は入る予定がないそうですので、
お気に入りの役者さん&場面の写真は、ぜひチェックを♪

【筋書き】
舞台写真が入る予定がないなら、と購入。

・賽を投げる化け猫♪
今月の舞台写真はありませんが、中日劇場で公演した時の舞台写真が
見開き2ページ。それから綴じ込みのすごろくの一部に舞台写真が使われています。
あと、このすごろくの表紙の、バンザイしてる化け猫が、さいころを投げてる
みたいに見えてかわいらしくて好きです♪
3階の筋書き売り場のところにもはってありましたね、これ。


・シールの下が気になる
たいした意味はないのかもしれませんが、最初の方、
配役のところ、シールになっているんですが、なんででしょうねぇ、これ。
誤植でもあったのかな。

・過去に戻りたい
私の筋書きの楽しみに、過去の上演時の配役チェックがあるんですが、
これみてると、初期の上演も見てみたくなりますねぇ。
初演は5時間(初日は7時間かかったそうですが(^_^;)、かかってますが
それでもいいですよ、ほんと。

配役に鶴屋南北 なんて役名があったりしてますし、
過去の上演の写真を見ると、滝の場面にいるのが弘太郎さん演じる半次郎ではなくて、
民部之輔だったりと、今回のとはまた違うみたいだし。

いっそここにあがってる過去の公演、全部見て観たいなぁ・・・

・門松さん
それから、後ろの席にいたお客さん、それ「かどまつ」ではなく
もんしょう」と読むんです。えぇ気持ちはわかるんですけどね。でもね・・・(/_;)

・そうは見えません その1
そーか、笑也さん今回40台最後の舞台ですか・・・えぇ~!ってことは、5●才間近なんですか!
ん~そうは見えないなぁ(^_^;)

・そうは見えません その2 グレードアップ
そーか、寿猿さん昭和5年生まれですか・・・えぇっ!ってことは今年喜寿+1??
芝翫さん・富十郎さんの上を行く!!・・・うわ~ぜんっぜん、そうは見えません~(^_^;)

一時期気になった手の震えも最近は全然見えないし、足腰はとってもしっかりしてらっしゃるし、
声量は少なめ(でいいのかな?)ですし、口跡も多少、はっきりしないところがないわけでも
ないですが・・・今月なんてつづら背負うわ、投げキスするわ・・・
若い、若いです寿猿さん!!

・移動販売
劇場の人が筋書きを客席に売りに来ていました。かなり何度も。(^_^;)
その筋書きですが、帰りにみたら、入り口の筋書き売り場に
「崩れたらどうするの」ってくらい山積になってました(^_^;)

うーん、売れ行きイマイチなんでしょうか?
役者さんの紹介もあるし、場面名、配役全部でてますから、
気になる方、追いかけられなかった方にはオススメなんですけどね~。

あと、猿之助十八番のことなんかもでてますし、すごろくも付いてますし♪
みなさん、観劇の記念に、いかがでしょう?
1200円、そんなに高くはないと思いますよ♪


【おみやげコーナー】
2階で澤瀉七人衆(というのがいつの間にか・・・(^_^;)の直筆!サイン入りうちわ売ってます!!
気になるお値段は・・・¥1500!
7人分のサイン入りでこのお値段なら安い!と個人的には思います。(買いました♪

しかし、みなさん、達筆。印字した名前が添えてなかったら、どれが誰だか(^_^;)
そして、みなさん、おなじ「市川」と書いてるはずなんですが・・・
うーん、同じ文字にみえない・・・<(-_-;)
※まぁこれは漢字読解力がない私の感想ですが(^_^;)

【舞台間近】
今回のお席は、なんと1階2列目中央ブロック!(V)o¥o(V)
こんな舞台に近い席、久しぶりです。(ヤマトタケルの時にも1度体験しました♪)
というわけで、今回はイヤホンなし、双眼鏡なしで、できるだけ眼で観て、耳で聞いて、
肌で感じてと「五感で感じる歌舞伎」を味わってきました♪

以下、舞台間近の席ならでは と思ったことなど

・そびえたつ定式幕
上の方が狭く見えるんです。遠近感だ~。

・床が見えない~
舞台に近すぎる唯一の弊害かも。

・しかけが見えない!
化け猫踊りの場面、3階で観たときは操り糸が見え見えだったんですが、
これが1階席でみると ほとんど見えない!→ほんとに猫が動いてるみたい!

滝つぼから出てくる笑也観音サマ(^_^;)も、3階で観たときは、乗ってる棒が
はっきりしっかり見えたんですが、1階席だとさほど見えません。
現に後ろの席の方は「あれ、どうなってるの??」と隣の人に聞いてましたし。

・おきちちゃん、おやえちゃんが近い!
舞台と1列目の間を通りますが、これ、かなりお客さんに近いですよ~

・耳をすませば
化け猫の場面のあたりから、どこからか ピロピロとした音がかすかに聞こえます。
どうも舞台の奥の方から聞こえてくる?ってことは、あれは、本水準備中の音???

・鼻をすませば、眼を凝らせば
本水の場面の直前、よくみるといわばの書割に下の水面の影がユラユラとしてるのが映ってます。

そしていよいよ本水OPEN! しばらくすると水気を含んだ風が。あと水のにおいも。
そして水音の迫力がやはり3階と違いますね~。3階では感じられない5感で感じる本水舞台です。

・しぶき1滴。
本水の場面、ビニールシートが配られるのは1列目+花道七三付近のみです。
なんで2列目の私はビニールシートなかったんですが、段治郎さんがプルプル~
とやったしずくが1滴、飛んできました!
花吹雪のはなびらを拾ったときのようなラッキー感を味わいました♪


以上とりあえず余談でした。
近いうちに 疑問&再発見をアップ予定です~(多分(^_^;)
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あれ~?

2009-03-11 21:12:15 | その他
6月の国立劇場の鑑賞教室のチラシがアップになっていたのですが…
あれ??段治郎さんの姿がない!配役にもない!

ん~最初からなかったのかな~?
しかし、となると、段治郎さん6月はどこに~??
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2009年3月:歌舞伎座 夜の部 +本日ののたりあれこれ

2009-03-10 23:23:36 | 観たぞ: 観てきて一言
久々に通信エラーが起きて チケット取りにちょっとあせった本日。
3/20の五月演舞場ゴールドと矢車会との発売日のガチンコの際には、
まず入れない予感に満ち溢れました・・・
お願いだから松竹さん、優待会員増やすなら通信回線増強するとか、
発売日のガチンコを避けるとか、ちゃんと優待になるように環境整備してくれい(/_;)

さて、チケ取りを終えて午後。
昼の部最後、前回は見損ねた仁左さんの「御浜御殿」のリベンジから
始まる予定だったんですが、ついでに「パスポートの更新も~」と
欲を出したおかげでまた見損ねました・・・(/_;)
混んでるんですねぇ、パスポートの更新って。

ようやくパスポート更新の申し込みを終え、途中でジェラート
(いちごみるく。今の時期、苺がおいしいですねぇ♪)
で、のどを潤しつつ、夜の部に間に合うようへ歌舞伎座へ。

さて、歌舞伎座は目前。
と、そこで信号待ちしてたら目についた「レインボー宝くじ」。
「地域医療振興に役立てる」という文句に、

まぁ夢も見れて、そういう役にも立つならたまにはいいか。
1枚100円だし、本日最終日なのも目に付いたのも何かの縁だ。

とフラッと買ってみたり。
でも、これって、どこで当選番号わかるんだろう・・・

そんなこんなで、ようやくここから夜の部です。

今月の夜の部は上演時間がだいたい80分程度の演目が3つ並びます。
見ごたえはありますが、すべからく場内真っ暗になるので、
1:開演に遅れると、席につくのが大変かも。
2:睡眠は十分とっていきましょう。


あ、そうだ。場内に掲示がありましたが、宗之助さんが今月休演だそうです。
病気のためだそうですが、「急遽代役」ではなく、「今月」とあったので、
3日で復帰というわけではなさそうです。
どうされたのか、ちょっと心配です。
あ、ちなみに代役に芝のぶちゃんの名前が挙がってました。

さて、1本目「南部坂雪の別れ」。
團十郎さんの久々の歌舞伎座出演演目ということで期待してたんですが・・・
・・・すみません、これは「観た」と言ってはいけないと自分で思うほど、爆睡しました。_| ̄|○
パスポート申請の待ち疲れがかなりあったのと(ずっと立ってまってたし。)、
最大の誤算は「新歌舞伎は場内が暗くしたまま上演することが多い」
ということかと・・・(-_-;)

ちなみにどのくらい記憶があるかといいますと、
前半に関しては、
家橘さんが、なんかすごい長いセリフをしゃべっているなぁ・・・
なんか芝のぶちゃんのしゃべってるのが聞こえる、あぁこれが宗之助さんの代役なのか・・・

という2点しか記憶がございません。

後半に関しては、芝翫さんの瑶泉院さんが出てきた場面、
東蔵さんだー♪高麗蔵さんだー♪と、観た記憶はしっかりあるのですが、
話がアタマに入りませんでした・・・<(-_-;)

最後の場面は、我當さんの大きな声で意識を取り戻したものの、
ハッと気が付いたら、瑶泉院さんが叫んでいるラストでした。

あぁちっとも筋がわからなかった_| ̄|○
おまけに配役みたら松江さんもどっかに出てきてるはずなんだけど、
まったく記憶がない・・・_| ̄|○

ここまで行くと、正直、舞台でがんばってる役者さんに申し訳ない気がするほどです。
ほんと申し訳ありません。m(_ _;)m

そういうわけで、1本目はちょっとスルーしまして
2本目「仙石屋敷」。
どんなお話かな~と思っていたのですが、あぁ、これか!と
見てて前回の国立で観ていたことを思いだしました。(^_^;)

幕開き、梅玉さんのところの梅丸君がでてきます。
梅之さんのブログで、梅丸君がそろそろ声変わりの時期を迎えてると
出てたので、大丈夫かな~と思いましたが、そんな気になりませんでした。
先を楽しみにしてる子役さんなので、声変わりの時期でも、めげずにがんばれ~

それから弥十郎さんが声量があって、やっぱりすごいなぁと思ったのですが、
ただ、今回の忠左衛門という60過ぎのじいさまとしては、ちょっと
声量ありすぎかも(^_^;)。

浪士が直訴に来たと知り、飛び出してきて、色々話を聞く仙石伯耆守。
好きですわ、こういう偉い人なんだけど、すごく楽しそう・嬉しそうな大人
また、梅玉さんがうまいんですよね、こういう役♪

でも、梅玉さん、昼の部では内匠頭をやっていることを考えると、
浪士たちにむかって「内匠頭殿は幸せだ」みたいなセリフを言っているところを
「あんたのためでしょうが」と突っ込みたい気持ちでいっぱいになってしまいます(^_^;)

「仮名手本」の方もそうですが、忠臣蔵の内匠頭役者に限っては、通しの中で他の役は
やらない方がいいのかもしれません。(^_^;)

浪士全員が一間に座るところは、圧巻。
46人いるか数えましたとも、えぇもちろん♪

巳之助さんはやっぱり紅をさしてると、ちょっと妖しい艶が出て、いい感じです。
中性的というか、なんというか。
兼ねる役者でいけるんじゃないかな~とやはりこの先が楽しみです。

あと、この場面、照明の具合か、なんか、みんな微妙に茶髪に見えました(^_^;)
最初、磯貝十郎左衛門だけかと思ったのですが、舞台手前の方に出てくると、
みんな同じように茶髪な感じになってたので。

仁左さんの大石は、とてもよかったです。
懐の深い感じがして。特に最後の場面、父親としての一面をチラっとだけみせる
あの大石がよかったです。

ただ、たしか「大石最後の一日」ではなくて、こちらだったと思うのですが、
最後の所、大石は他の浪士と同じように花道を通って引っ込むのかと思ったら、
上手の袖にひっこんでしまって「あれ?」と思いました。
花道ひっこませてもよさそうなのになぁ。

そして最後は「大石最後の一日」。
うーん、これはイヤホンガイドでも言ってましたが、この通し狂言の中で、
1番最初に発表されて、1番の傑作だと思います。
何度か観てますが、いつも最後はグッときます。

他の演目とちょっと毛色が違う感じがするのは、この男ばっかりの演目の中で、
このお話は男女関係がからんでくるからかなのかもしれません。

それから、この演目、いつもおみのちゃんのいう「嘘を真にかえす」の意味するところが
こういうことかな、となんとなくわかってはいても、なんかしっくりこなかったんですが、
今回、何度目かにして、ようやく自分の中で納得できたような気がしました。

しかし・・・歌六さんは号泣するし、福助さんも絶叫するし、なんとなく轟音・高音度合いが
高い演目でした。(^_^;)
福助さん、もう少し抑えてもらうと、もう少しセリフがはっきり聞こえるかも。
ちょっと聞き取りにくい気がしました。

それにしても、うーん、歌六さんの演じた 伝右衛門って、以前からあんな熱を入れて語ってたっけ・・・
おみのちゃんの絶叫は覚えていたのですが・・・うーむ。さすがアテにならない私の記憶。(^_^;)

それから、なぜか、これだけは、前回の国立の通しと一緒で、幸四郎さんの大石なんですよね~。
うーん、確かに、この大石は幸四郎さん適任なんですが、せっかくだから、違う配役で
観たかった気も。

吉右衛門さんの大石もいいと思うのですが、いっそここは前回の通しにでなかった人
ということで、それこそ、團十郎さんか仁左さんか・・・あと、まだちょっと若いのかな~とも
思いますが、三津五郎さんの大石もそのうち観てみたいなぁ。

配役つながりでついでに余談ですが、この演目、どうにも男率が高い。
というか、女性が少ないですね。
そのせいか、女形の人的資源が今月も勿体無い!!
芝雀さん除いて、みんなひと役のみ!!
まぁ芝翫さんは体力的なことがあるからひと役は仕方ないとして、
福助さん、秀太郎さん、魁春さんがひと役だけなのは、勿体無いなぁ ほんと。

ちなみに忙しいのは高麗蔵さん。
昼夜に3役、みんな違う人物です。おまけにひとりは腰元ということで
男女入り乱れです。
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チラシゲット~♪ (3色内蔵助+5月仮)

2009-03-07 23:11:11 | その他
演舞場の帰りにフラフラと歌舞伎座に立ち寄り、例の3色内蔵助チラシ、ゲットしてきました~♪♪

これです、これです~っ♪♪
うーん、かっこいいー♪

それから5月の歌舞伎座の仮チラシも出てました♪
歌舞伎美人にも掲載されてますね。

こちら→http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/05/post_39.html
※別窓に表示します。

うーん、これって実質團菊祭かな(^_^;)
昼夜4演目づつともりだくさんな感じです。

菊之助さん・海老蔵さん・松緑さんの3人衆が同じ舞台にたつ演目が
たくさんありますね♪最近なかなかこうした機会がないので、ちょっとうれしいです。

個人的な注目は夜の部の「神田ばやし」
三津五郎さんと海老蔵さんのガチンコはめづらしいかなと。
まぁなんつっても、團蔵さんでますし♪

それからそのひとつ前の「小猿七之助 御守殿お滝 夕立」
舞踊っぽいですが、これも初めてなので。

さらにそのひとつ前、夜の筆頭の「毛剃」は、
パンチパーマにダイナミックな船の動きがポイントですね。
團十郎さんと藤十郎さんの顔あわせは前に1度みたかな。

あ、これ、配役、真ん中に「十」が入る人
3人等間隔で並んでる(^_^;)

この他、夜の部は最後に3人衆のそろう「鴛鴦襖恋睦」

あと昼の「寿猩々」「手習子」
猩々、好きなんです♪ 
それから昨年、奇跡の藤娘(^_^;)を見せてくれた芝翫さんの「手習子」も楽しみ♪

配役的に気になるのは、昼の部の最初の「暫」に並ぶ翫雀さんと扇雀さん。團菊のメンツとしては珍しいかな と。
あ、でも、今回はお父さんも出てるか、夜の部に。

昼はあと、「加賀鳶」と舞踊の「戻駕」
「戻駕」は、確か亀鶴さんの襲名披露の時にやった記憶が。
なんでだろ、妙に覚えてるな、これ。


うーん、昼夜まんべんなく見たいな~♪
5月は演舞場昼夜に中日遠征もあるし、やりくり、ほんと悩むな~<(-_-;)
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2009年3月演舞場:獨道中五十三驛 とりあえず

2009-03-07 22:47:16 | 観たぞ: 観てきて一言
演舞場の「獨道中五十三驛」、観て参りました~♪♪

いや~ 楽しかった~♪♪

先月末から今週にかけてのハードなお仕事状況に疲れきった身を、
本水マイナスイオンの効果もあって?
(3階席だったんでこの効果はちょっと少なめだったかも(^_^;)
楽しくリフレッシュできました♪♪

中日劇場でみたことあるお話なので、筋は知ってるんですが、何度みても楽しいのが、さすが猿之助歌舞伎!
今回は中日劇場の時にはなかった本水の場面もあり、楽しさもグレードアップ!
3幕の舞台は、化け猫宙乗り・本水立ち回り・十二役早替わり と各幕に見所があり、あっという間の4時間30分弱です。

感想はおいおい書いて行く予定ですが、せっかくなんで、前回中日劇場での観劇の時の感想をリンクしておきます。

獨道中五十三驛レポート
http://notarism.net/temp/200706cyunichiRepo_1.html
※別窓で開きます

うん、今回とは違うところがやっぱりありますね~
あと、これ、楽しさにまかせて作った五十三次マップ付きです。
あ~、これもバージョンアップさせたいな~♪

しかし、この感想、読み返してみると、我ながらよく書いたな(^_^;)というくらい、色々書いてます。
ひまだったんだな、この頃。(^_^;)
(本人、書いた記憶がほとんどない所が恐ろしい<(-_-;)

今回はここまで色々はかけないかもしれませんが、地図のバージョンアップはやりたいなぁ、やっぱり。

お楽しみに~♪
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