■藤戸
◆作品について
吉右衛門さんが「松 貫四」で構成に名を連ねる 松羽目ものの舞踊劇です。
平成10年だから1998年に厳島神社で奉納公演したのが初演です。
元になっているのは能の「藤戸」。
そういや、同じく能からきた「土蜘蛛」なんかと雰囲気が似てますね。
で、この能の「藤戸」の基になっているのが「平家物語」の巻十「藤戸」
にあるエピソードだそうです。
このエピソードというのは
児島に立てこもる平家の攻め手に当たってた佐々木盛綱が、
たまたま地元の漁師から 馬でも島に渡れる浅瀬の位置を教えてもらい
自分の戦功立てたさに、他の連中にそのおいしい情報が漏れないようにと
その漁師を切り捨てちゃった。 というものです。
ひでぇなぁ<(ーー;)
◆あらすじもどき
前半は
戦が終わった後、児島の領主となってやってきた盛綱が
はりきって「訴えたいことがあったら申し出よ」なんていったもんだから
その切捨てられちゃった漁師のおっかさんというのが恨み言を言いに
やってきた。
結局、その老母の暮らし向きが立つように計らう ということで
納得してもらった盛綱でした。
というもの。
間狂言では 地元の漁師と女の二人の踊り。
歌昇さんと中村福助さん というめずらしいカップルです。
歌昇さんのもつながーい棒を色々と使いながら踊っていきます。
後半は青隈バリバリの竜の化身が、姿を現しますが、刀ではなく
数珠を手にした祈りをする盛綱主従に圧倒され、成仏する
という展開になります。
◆配役
老母藤波 と 藤戸の悪龍 二役相勤めまするは 吉右衛門さん
老母が訴える先の佐々木盛綱は 梅玉 さん
盛綱の郎党4人
長井景忠 松江さん
和比八郎 亀鶴さん
小林三郎 種太郎さん
黒田源太 吉之助さん
間狂言に登場する浜の男:磯七 は歌昇さん
その相方の浜の女:おしほ は福助さん
◆のたりの眼
・吉右衛門さんのババ様というのは 多分はじめてみます。
意外と というか、結構 いい雰囲気がでているような気がします。
が・・・ゴメン吉右衛門さん。意識が戻ったら、もうババ様がずりずりと
お幕の向こうに引っ込むとこだった・・・<(ーー;)
・盛綱の梅玉さんは やはりこういう役がピタッとはまります。
・個人的に大注目はその郎党4人。
まだなんか玉太郎さんっていいたくなる 歌江さんを筆頭に
なかなかいい面構えの4人組。
種太郎さんも 以前はなんとなく衣装がぶかぶかな感じがありましたが、
今回は わりあいしっくりして見えます。
個人的にとてもくやしかったのが渡り台詞。
吉之助さんだけ、ないんですよ、単独台詞が!!
(いや、あったかもしれないんですが、少なくとも私の意識があるうち(^_^;)は
なかったんです)
くやし~っっっ(>_<) かっこいいのに~っ
でも、舞台写真はバッチリ2枚ありました!これはうれしい♪
・間狂言はバッチリ起きてました。歌昇さんでるし♪
相方が福助さんなんですが、「この組み合わせってめづらしいかも」
と思ったら、この演目、初演の時もこのお二人だったんですね。
・後半は吉右衛門さんが青隈バリバリの龍になります。
アタマにちゃんと龍の飾りがのっているのと、手にした錫杖?には
海草が絡みついてるのと、着物の柄が三角うろこなところが
「海の龍」を体現しているのかと。
・演出の面
まずめづらしかったのが松羽目モノなのに、お幕が上手と下手の両方に
ついていること
あと、最後に龍の幕外のひっこみがあるんですが、鳴り物さんを幕外に
ひっぱりだしたのは、初めて観たかな?
しかし、この幕外のひっこみ、「まだいるよ(^_^;)」ってほど
長かったです。
そしてひとつ疑問なのが、
「結局、この龍は揚幕に入ったのか、すっぽんに消えたのか」
ということ。
3階からだと よく見えなかったんですが、揚幕の鈴の音も聞こえなかった
みたいだし、なんといっても「お化け」の類ですから、
「やっぱりすっぽんかな?」と思うのですが。
あと、この最後のところ、拍手満開状態だったんで、吉右衛門さんは、
さぞや見ごたえのある引っ込みをされたんだと思うんですよね~。
うーん、観たかった~
・ところで、この龍って結局、なんだったんでしょうか?
殺されてた漁師が化けて出たもの というわけでもなさそうですし。
さて?
◆花道度:高
前半 吉右衛門さん老女の出
後半 龍の出と引っ込み
最後の幕外の引っ込みがみたいんで「高」
◆作品について
吉右衛門さんが「松 貫四」で構成に名を連ねる 松羽目ものの舞踊劇です。
平成10年だから1998年に厳島神社で奉納公演したのが初演です。
元になっているのは能の「藤戸」。
そういや、同じく能からきた「土蜘蛛」なんかと雰囲気が似てますね。
で、この能の「藤戸」の基になっているのが「平家物語」の巻十「藤戸」
にあるエピソードだそうです。
このエピソードというのは
児島に立てこもる平家の攻め手に当たってた佐々木盛綱が、
たまたま地元の漁師から 馬でも島に渡れる浅瀬の位置を教えてもらい
自分の戦功立てたさに、他の連中にそのおいしい情報が漏れないようにと
その漁師を切り捨てちゃった。 というものです。
ひでぇなぁ<(ーー;)
◆あらすじもどき
前半は
戦が終わった後、児島の領主となってやってきた盛綱が
はりきって「訴えたいことがあったら申し出よ」なんていったもんだから
その切捨てられちゃった漁師のおっかさんというのが恨み言を言いに
やってきた。
結局、その老母の暮らし向きが立つように計らう ということで
納得してもらった盛綱でした。
というもの。
間狂言では 地元の漁師と女の二人の踊り。
歌昇さんと中村福助さん というめずらしいカップルです。
歌昇さんのもつながーい棒を色々と使いながら踊っていきます。
後半は青隈バリバリの竜の化身が、姿を現しますが、刀ではなく
数珠を手にした祈りをする盛綱主従に圧倒され、成仏する
という展開になります。
◆配役
老母藤波 と 藤戸の悪龍 二役相勤めまするは 吉右衛門さん
老母が訴える先の佐々木盛綱は 梅玉 さん
盛綱の郎党4人
長井景忠 松江さん
和比八郎 亀鶴さん
小林三郎 種太郎さん
黒田源太 吉之助さん
間狂言に登場する浜の男:磯七 は歌昇さん
その相方の浜の女:おしほ は福助さん
◆のたりの眼
・吉右衛門さんのババ様というのは 多分はじめてみます。
意外と というか、結構 いい雰囲気がでているような気がします。
が・・・ゴメン吉右衛門さん。意識が戻ったら、もうババ様がずりずりと
お幕の向こうに引っ込むとこだった・・・<(ーー;)
・盛綱の梅玉さんは やはりこういう役がピタッとはまります。
・個人的に大注目はその郎党4人。
まだなんか玉太郎さんっていいたくなる 歌江さんを筆頭に
なかなかいい面構えの4人組。
種太郎さんも 以前はなんとなく衣装がぶかぶかな感じがありましたが、
今回は わりあいしっくりして見えます。
個人的にとてもくやしかったのが渡り台詞。
吉之助さんだけ、ないんですよ、単独台詞が!!
(いや、あったかもしれないんですが、少なくとも私の意識があるうち(^_^;)は
なかったんです)
くやし~っっっ(>_<) かっこいいのに~っ
でも、舞台写真はバッチリ2枚ありました!これはうれしい♪
・間狂言はバッチリ起きてました。歌昇さんでるし♪
相方が福助さんなんですが、「この組み合わせってめづらしいかも」
と思ったら、この演目、初演の時もこのお二人だったんですね。
・後半は吉右衛門さんが青隈バリバリの龍になります。
アタマにちゃんと龍の飾りがのっているのと、手にした錫杖?には
海草が絡みついてるのと、着物の柄が三角うろこなところが
「海の龍」を体現しているのかと。
・演出の面
まずめづらしかったのが松羽目モノなのに、お幕が上手と下手の両方に
ついていること
あと、最後に龍の幕外のひっこみがあるんですが、鳴り物さんを幕外に
ひっぱりだしたのは、初めて観たかな?
しかし、この幕外のひっこみ、「まだいるよ(^_^;)」ってほど
長かったです。
そしてひとつ疑問なのが、
「結局、この龍は揚幕に入ったのか、すっぽんに消えたのか」
ということ。
3階からだと よく見えなかったんですが、揚幕の鈴の音も聞こえなかった
みたいだし、なんといっても「お化け」の類ですから、
「やっぱりすっぽんかな?」と思うのですが。
あと、この最後のところ、拍手満開状態だったんで、吉右衛門さんは、
さぞや見ごたえのある引っ込みをされたんだと思うんですよね~。
うーん、観たかった~
・ところで、この龍って結局、なんだったんでしょうか?
殺されてた漁師が化けて出たもの というわけでもなさそうですし。
さて?
◆花道度:高
前半 吉右衛門さん老女の出
後半 龍の出と引っ込み
最後の幕外の引っ込みがみたいんで「高」