都合により、「盲長屋梅加賀鳶」だけの幕見状態になってしまいました。
なんで簡単に。
と、その前に。
今日から筋書き写真入りでした♪ラッキー♪
あと、1階に9月の演目のポスターが出てました。
時間なかったのでざっとしか見てませんが、
昼の部の最後は「二人汐汲」とやらで、福助さんと玉さんの共演に
なっていたかと。
「二人道成寺」の汐汲版??
あと、夜の部に玉さんの「阿古屋」と團十郎さん・左團次さんの「身替座禅」。
7月にもかかりますし、1月の浅草にもかかったし、今年の當演目は
「身替座禅」かな?
ところで、三階の西の袖、見事にがら空きだったんですが、なぜ??
2:盲長屋梅加賀鳶
本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで
◆配役
◆のたりの眼
【序幕:本郷木戸前勢揃】
・花道のツラネ
歌六さんの口切の前にどなたかなにか言っていたようなんですが、
3階席には全然聞こえず。
今回、イヤホンを借りなかったのは失敗だったか~とちょっと後悔。
今月コレ一役の愛之助さんの声が、なんかいつもと
違うようでちょっとびっくり。
あと、花道でのツラネは3階席にはくぐもった声になり、聞こえにくいんですが
それでも「張りがあるなぁ」と思ったのは、やはりダントツで亀鶴さんの声。
いい声ですねぇ♪
でも、なぜか、他の鳶に比べて、ダントツにツラネが短かったような・・・?
歌昇さんが筋書きで、ツラネは5・6番目は緊張する。今回は3番目だから・・・
というようなおっしゃってましたんで、最初の方が緊張しそうだけどなぁ
と思ってましたが、たしかに5・6番目あたりになると、最初ににぎやかな
合方が終わって、三味線のえんそうは続くんですが、ちょっとさみしい感じになります。
こうなるとツラネのセリフもダイレクトに場内に響きますから、確かに
にぎやかな合い方の中でいうよりも緊張するかも(^_^;)
・シークレット足袋
歌六さんと高麗蔵さんが、足袋のかかとになんか入ってた。
うーん、シークレット?
・頭の衣装
鳶のみなさんが、尻はしょりにしてた裾をおろすと、
前の部分に赤い稲妻?の模様がくるんですが、かしらのお2人はこの模様がない。
よく観ると、他の鳶よりも赤い模様の入り方が少ない衣装のようです。
また、足袋の色も頭のお2人だけ黒。ほかの皆さんは白。
羽織も頭のお2人は緑で、ほかの皆さんは茶色でした。
・最後のひっこみ
1番最後に 悠々と花道を引っ込んでいく吉右衛門さん。
特になにをするわけでもないんですが、かっこよかった!
【二幕目:御茶ノ水の土手際】
・幸四郎さん
鳶頭→按摩は結構、早替わりかも。
足の露出度が高いですが、幸四郎さんも 足の形、いいですね~。
今日、初めて気がついたかも(^_^;)
・吉右衛門さん
ここでも、場面の最後に道玄さんの落として言った煙草入れを
月明かりにすかして?見るところが、いい形でした♪
【三幕目:盲長屋の場/質見世の場】
・なんといっても
この場面での吉右衛門さんと幸四郎さんのやりとりが、もうなんとも!!
いや~ あれは見ごたえあるなぁ♪ 観てて楽しいなぁ♪
最初の勢ぞろいの場面が、あんまり見えなくて、ちょっと残念だっただけに
ここでのこのたっぷりのやりとりは、とってもうれしい♪
幸四郎さんの反応もいいですし♪
吉右衛門さんが鳶だからでしょうか?座っている時、きっちりひざをつけて
座っているのが、道玄さんと比べたせいか、際立ちました。
・お兼さんの襦袢
とてもきれいな青です♪
【大詰:借家の場/赤門前の場】
・錦弥さん
捕り手頭・・・だと思います(^_^;)。
なかなか かっこよかったです♪(特に借家の場の方)
【その他】
・按摩さん
按摩さん=眼が見えない
というわけではないんでしょうが、歌舞伎では 按摩さんは
眼が見えないことが多いし、そうしたイメージはあります。
で、今回の道玄さんですが、別に眼が見えないわけではありません。
今回の御茶ノ水の場では、眼が見えないふりをしていましたが、
普段はどうなんでしょう?
ちなみに道玄の奥さんでやはり按摩のおせつさんは目が見えないようですが、
道玄の愛人でやはり按摩のお兼さんは目が見えてますし、
道玄もお兼さんも、質屋での態度を見ると、眼が見えるということを
特に秘密している様子もないです。
眼が見える按摩さん というのは、当時はもう、一般的だったんでしょうか?
◆花道度:高
勢ぞろいのツラネありますし。
御茶ノ水の場では、道玄さんのひっこみなんかもありますし。
ただ、質見世の場では、花道は全然つかいません。
最後の赤門前の場でも、花道はさしかかるくらいかな。
なんで簡単に。
と、その前に。
今日から筋書き写真入りでした♪ラッキー♪
あと、1階に9月の演目のポスターが出てました。
時間なかったのでざっとしか見てませんが、
昼の部の最後は「二人汐汲」とやらで、福助さんと玉さんの共演に
なっていたかと。
「二人道成寺」の汐汲版??
あと、夜の部に玉さんの「阿古屋」と團十郎さん・左團次さんの「身替座禅」。
7月にもかかりますし、1月の浅草にもかかったし、今年の當演目は
「身替座禅」かな?
ところで、三階の西の袖、見事にがら空きだったんですが、なぜ??
2:盲長屋梅加賀鳶
本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで
◆配役
按摩:竹垣道玄 鳶頭:天神町梅吉 | 幸四郎さん |
鳶頭:日蔭町松蔵 | 吉右衛門さん |
女按摩:お兼 | 秀太郎さん |
鳶:魁勇次 | 歌 昇さん |
鳶:昼ッ子尾之吉 | 愛之助さん |
鳶:盤石石松 | 松 江さん |
鳶:数珠玉房吉 | 男女蔵さん |
鳶:御守殿門次 | 亀 鶴さん |
鳶:妻恋音吉 | 種太郎さん |
鳶:天狗杉松 | 市 蔵さん |
鳶:虎屋竹五郎 | 高麗蔵さん |
鳶:伊勢屋与兵衛 | 家 橘さん |
鳶:御神輿弥太郎 | 友右衛門さん |
鳶:雷五郎次 | 芦 燕さん |
鳶:春木町巳之助 | 歌 六さん |
小間使お朝 | 宗之助さん |
道玄女房:おせつ | 鐵之助さん |
家主:喜兵衛 | 錦 吾さん |
◆のたりの眼
【序幕:本郷木戸前勢揃】
・花道のツラネ
歌六さんの口切の前にどなたかなにか言っていたようなんですが、
3階席には全然聞こえず。
今回、イヤホンを借りなかったのは失敗だったか~とちょっと後悔。
今月コレ一役の愛之助さんの声が、なんかいつもと
違うようでちょっとびっくり。
あと、花道でのツラネは3階席にはくぐもった声になり、聞こえにくいんですが
それでも「張りがあるなぁ」と思ったのは、やはりダントツで亀鶴さんの声。
いい声ですねぇ♪
でも、なぜか、他の鳶に比べて、ダントツにツラネが短かったような・・・?
歌昇さんが筋書きで、ツラネは5・6番目は緊張する。今回は3番目だから・・・
というようなおっしゃってましたんで、最初の方が緊張しそうだけどなぁ
と思ってましたが、たしかに5・6番目あたりになると、最初ににぎやかな
合方が終わって、三味線のえんそうは続くんですが、ちょっとさみしい感じになります。
こうなるとツラネのセリフもダイレクトに場内に響きますから、確かに
にぎやかな合い方の中でいうよりも緊張するかも(^_^;)
・シークレット足袋
歌六さんと高麗蔵さんが、足袋のかかとになんか入ってた。
うーん、シークレット?
・頭の衣装
鳶のみなさんが、尻はしょりにしてた裾をおろすと、
前の部分に赤い稲妻?の模様がくるんですが、かしらのお2人はこの模様がない。
よく観ると、他の鳶よりも赤い模様の入り方が少ない衣装のようです。
また、足袋の色も頭のお2人だけ黒。ほかの皆さんは白。
羽織も頭のお2人は緑で、ほかの皆さんは茶色でした。
・最後のひっこみ
1番最後に 悠々と花道を引っ込んでいく吉右衛門さん。
特になにをするわけでもないんですが、かっこよかった!
【二幕目:御茶ノ水の土手際】
・幸四郎さん
鳶頭→按摩は結構、早替わりかも。
足の露出度が高いですが、幸四郎さんも 足の形、いいですね~。
今日、初めて気がついたかも(^_^;)
・吉右衛門さん
ここでも、場面の最後に道玄さんの落として言った煙草入れを
月明かりにすかして?見るところが、いい形でした♪
【三幕目:盲長屋の場/質見世の場】
・なんといっても
この場面での吉右衛門さんと幸四郎さんのやりとりが、もうなんとも!!
いや~ あれは見ごたえあるなぁ♪ 観てて楽しいなぁ♪
最初の勢ぞろいの場面が、あんまり見えなくて、ちょっと残念だっただけに
ここでのこのたっぷりのやりとりは、とってもうれしい♪
幸四郎さんの反応もいいですし♪
吉右衛門さんが鳶だからでしょうか?座っている時、きっちりひざをつけて
座っているのが、道玄さんと比べたせいか、際立ちました。
・お兼さんの襦袢
とてもきれいな青です♪
【大詰:借家の場/赤門前の場】
・錦弥さん
捕り手頭・・・だと思います(^_^;)。
なかなか かっこよかったです♪(特に借家の場の方)
【その他】
・按摩さん
按摩さん=眼が見えない
というわけではないんでしょうが、歌舞伎では 按摩さんは
眼が見えないことが多いし、そうしたイメージはあります。
で、今回の道玄さんですが、別に眼が見えないわけではありません。
今回の御茶ノ水の場では、眼が見えないふりをしていましたが、
普段はどうなんでしょう?
ちなみに道玄の奥さんでやはり按摩のおせつさんは目が見えないようですが、
道玄の愛人でやはり按摩のお兼さんは目が見えてますし、
道玄もお兼さんも、質屋での態度を見ると、眼が見えるということを
特に秘密している様子もないです。
眼が見える按摩さん というのは、当時はもう、一般的だったんでしょうか?
◆花道度:高
勢ぞろいのツラネありますし。
御茶ノ水の場では、道玄さんのひっこみなんかもありますし。
ただ、質見世の場では、花道は全然つかいません。
最後の赤門前の場でも、花道はさしかかるくらいかな。
10月歌舞伎公演
「平家女護島」「昔語黄鳥墳(むかしがたりうぐいすづか)」
■期間 2007/10/3(水) ~ 10/27(土)
※休演 10/18(木)
■開演時間 11:30(~15:50終演予定)
※19日(金)は16:00開演(~20:20終演予定)
※13日(土)は貸切
※「社会人のための歌舞伎入門」
10/12(金)、17(水) 19:00開演(~21:00終演予定)
■演目
1:平家女護島-俊寛- 二幕
第一幕 六波羅清盛館の場
第二幕 鬼界ケ島の場
2:昔語黄鳥墳(むかしがたりうぐいすづか)
-うぐいす塚- 三幕六場
序 幕 天満天神の場
二幕目 長柄長者屋敷の場
淀川堤の場
大 詰 長柄長者屋敷奥座敷の場
同 奥庭の場
草土手の場
■料金:
特別席 ¥12000
1等A ¥9200
1等B ¥6100
2等 ¥2500
3等 ¥1500
※「社会人のための歌舞伎入門」
1等 ¥5000
2等 ¥2500
3等 ¥1500
出演者には高麗屋さん親子に梅玉さん、段四郎さん、東蔵さん、芝雀さんの
お名前があがっています。
「平家女護島」の方は、いつもの「俊寛」の前の場面がついてるようですね。
これは初めてみることになりそうです。
※「社会人のための~」は「平家女護島-俊寛-」の「第二幕 鬼界ケ島の場」
だけの上演のようです。
「昔語黄鳥墳」は・・・さて、どんなお話なんでしょう?
「奈河彰輔=監修 / 国立劇場文芸課=補綴」とはあるんですが、
原作者の名前がないんですよね。うーん?
さて、この公演のチケットはWEBで買えるようになっているでしょうか…
今のところ、前売り開始日には電話と窓口しか書いてないですね(^_^;)
詳細は↓こちら
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1458.html
「平家女護島」「昔語黄鳥墳(むかしがたりうぐいすづか)」
■期間 2007/10/3(水) ~ 10/27(土)
※休演 10/18(木)
■開演時間 11:30(~15:50終演予定)
※19日(金)は16:00開演(~20:20終演予定)
※13日(土)は貸切
※「社会人のための歌舞伎入門」
10/12(金)、17(水) 19:00開演(~21:00終演予定)
■演目
1:平家女護島-俊寛- 二幕
第一幕 六波羅清盛館の場
第二幕 鬼界ケ島の場
2:昔語黄鳥墳(むかしがたりうぐいすづか)
-うぐいす塚- 三幕六場
序 幕 天満天神の場
二幕目 長柄長者屋敷の場
淀川堤の場
大 詰 長柄長者屋敷奥座敷の場
同 奥庭の場
草土手の場
■料金:
特別席 ¥12000
1等A ¥9200
1等B ¥6100
2等 ¥2500
3等 ¥1500
※「社会人のための歌舞伎入門」
1等 ¥5000
2等 ¥2500
3等 ¥1500
出演者には高麗屋さん親子に梅玉さん、段四郎さん、東蔵さん、芝雀さんの
お名前があがっています。
「平家女護島」の方は、いつもの「俊寛」の前の場面がついてるようですね。
これは初めてみることになりそうです。
※「社会人のための~」は「平家女護島-俊寛-」の「第二幕 鬼界ケ島の場」
だけの上演のようです。
「昔語黄鳥墳」は・・・さて、どんなお話なんでしょう?
「奈河彰輔=監修 / 国立劇場文芸課=補綴」とはあるんですが、
原作者の名前がないんですよね。うーん?
さて、この公演のチケットはWEBで買えるようになっているでしょうか…
今のところ、前売り開始日には電話と窓口しか書いてないですね(^_^;)
詳細は↓こちら
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1458.html
スーパー歌舞伎でおなじみの横内謙介さんの日記に、
またまたうれしいことが♪
猿之助さんとお話をされたそうです。
猿之助さんがとてもお元気そうだったのももちろんうれしいことですが、
お芝居の話をされて、帰り道には横内さん、
「生きる伝説、復活の日は近い、と確信した夜」
だったとか。
お話の詳しい内容は、もちろん書かれていませんが、これって、なんか
とっても楽しみです♪
※横内謙介さんの日記は、一応、個人の日記なんで、リンクは控えます。
グーグルでお名前で検索するか、もしくは扉座のHP(http://www.tobiraza.co.jp/index.html)から入れます。
※件の日記は 6/15の日記です。
またまたうれしいことが♪
猿之助さんとお話をされたそうです。
猿之助さんがとてもお元気そうだったのももちろんうれしいことですが、
お芝居の話をされて、帰り道には横内さん、
「生きる伝説、復活の日は近い、と確信した夜」
だったとか。
お話の詳しい内容は、もちろん書かれていませんが、これって、なんか
とっても楽しみです♪
※横内謙介さんの日記は、一応、個人の日記なんで、リンクは控えます。
グーグルでお名前で検索するか、もしくは扉座のHP(http://www.tobiraza.co.jp/index.html)から入れます。
※件の日記は 6/15の日記です。
観劇日:2007/6/16(土) 11:00~15:48
会場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方上手
1:妹背山婦女庭訓
小松原/花渡し/吉野川
◆配役
◆演目について
元は全五段の人形浄瑠璃で、今回の「小松原」は初段の一部、
「花渡し」「吉野川」(=山の段)は三段目に当たります。
ちなみに、先月の演舞場であったお三輪ちゃんの御殿の悲劇は
このあとの四段目に当たります。
初演時、歌舞伎に押されていた人形浄瑠璃が、この演目の上演で
イキを吹き返したとか。
◆のたりのねぼけ眼
自慢しちゃうと、ほぼ8割爆睡(^_^;)
いやー タイムテーブルみて、「2時間弱休みなしの「吉野川」は
危ないかもなぁ」 とは思ってたんですが、
初めて見る「小松原」「花渡し」に興味は結構あったのになぁ・・・<(ーー;)
そして、しまった、花道、両方とも、かろうじて本舞台と花道の
口のあたりが見えるだけで、ほぼ見えない(^_^;)
まぁ、「やっぱり」でもあったんだけど。
というわけで、以下、かろうじて目撃した部分から。
【小松原】
・梅玉さんの袴
花と紅葉の流水の刺繍入り。
狩に行く格好としちゃ 派手ではないかと。
蓑となんかアンバランスをかもし出してるし~(^_^;)
・歌六さんに似ている
姫のお付の腰元:小菊ちゃんが、なんとなく歌六さんに見えてしまうのは
私の気のせいなんだろうけど・・・(^_^;)
ちなみに演じているのは松本幸太郎さんです。
・吹矢の筒を使うと
矢を入れてフッとやりたくなるなぁ♪ とか思ってたら、
小菊ちゃんが ホントにやってくれた(^_^;)
・松江さんの赤っ面
うーん、格好は立派なんだけど、なんとなくセリフまわしが
ぎこちないような???
ここんとこ、いいなぁ~と思ってただけに、今回はそこが
ちょっと残念。
・せっかく
高麗蔵さんがお姫様だったのにっ!!
出てきたところは目撃したのに、気がついたら、梅玉さんと
引っ込むところだった~っ(/_;)
あぁぁ、釆女の局がいったいどうスジに関わってくるのか
ちっともわからない~っ"<(ーー;)>”
と思いましたが、幕間でイヤホンの解説でなんとか追いつきました(^_^;)
【花渡し】
最初は起きてたんです。
腰元に京妙さんがいる~っ とか、彦三郎さん、セリフが難しくて
セリフははっきりしてるのに、なに言ってるのか よくわからない~(ーー;)
とか思ってたんです。
で、気がついたら、入鹿が大判事と定高に桜の枝を渡してました(^_^;)
そうか「花渡し」ってのは このことか。
そういや、「吉野川」の2人の両花の出、桜の枝をもってたな~
あれはここから来てたのか。
で、「この桜の枝が河に流れるかどうかを入鹿側の手の者が監視してる」
と、イヤホンガイドの説明があったような気がしましたが、
いまいち うろ覚えです(^_^;)
そして・・・どうも、亀鶴さんの出番は知らないうちに
終わってしまったらしい・・・_| ̄|○
ちなみに「雛鳥の入内」はわかるとして、どうして「久我之助の出仕」が
難題なんだろう?と思ったんですが、これは、打倒入鹿作戦に加担の疑いがある
久我之助が出仕したら拷問にかけられること間違いなし状態だったからのようです。
【吉野川】
このお芝居、舞台装置が、とても素敵なんですよね~
クルクルまわる河といい、その河を中心上手下手に対称的な
舞台配置といい、上手下手にわかれる山台といい・・・
この舞台演出を最初に考えた人は、ほんとにすごいと思います。
・義太夫
上手と下手に小さな山台。太夫さんとお三味線一人づつスタンバイです。
これが、結構、入れ替わり立ち替わり。
上手下手それぞれ3回以上は変わったかと。(4回かな?)
霞幕、大活躍です。
常磐津と義太夫とか異種の掛け合いは 時々ありますが、
同じ義太夫のかけあいというのは、珍しいですね。
あと、すごく面白い!と思ったのが、義太夫さんのハモリ。
普段も聞いてると思うのですが、今回は1対1なだけに、
ハモリ具合が顕著で、聞いてて、すごく面白かったです。
あ、面白かったってのいうのは、「おかしみ」ではなくて
「聞きごたえがあって」という意味での面白かったです(^_^;)
・河ローラー
河の上手のローラーがクルクル回るのが なんか好きです♪
でも、思ってたより、ゆっくりとした回転でしたし、
最初の義太夫の演奏とともに動き出したと思ったら、演技が始まったら
止まってしまいました。
あとは、最後の河渡しまでストップしたまま。
前見たときも、そうだったのかな~。多分、そうだったんだろうけど、
なぜか、私の記憶の中では、ずーっとくるくる回ってるイメージがあったので、
その点では、ちょっと物足りなかったです。
・河
イヤホンガイドの解説によると、幅は100mくらいとお考えください
とのこと。(確か。違ってたらスミマセン。)
結構、ありますよね、100m。
まぁ、河ですし、そりゃ~ 防水処理も施さずに手紙なんか流したら、
間違いなく、墨がながれるか、沈むかどっちかだろうなぁ
とか
終盤、定高と大判事が、障子を開けて、互いに事態を理解するところ、
定高が刀を手にしてたのは、わかったとして、定高はよく
切腹してる久我之助が見えたもんだなぁ。
とか、
いくら緩やかな流れでも、幅100mの河にモノを流したら、対岸着くまでに
相当流されちゃうよなぁ。
とか。
考えてもしょーがないことをつい考えてしまったのは、半分以上
爆睡してて、話の感情の流れに乗れなかったからかと(^_^;)
そう、昔の人は、眼がよかったんですね。きっと。
ちなみに、河を渡らないかと持ちかけられた腰元の小菊ちゃんが
「海まで流されたら鮫の餌食」なんてこともいってました。
(最初、河で鮫が??と思ったんですが、よくよく考えたら
「紀州浦」といってたんで、多分、海に流されたら だと思います)
流れが結構、速いってことですかね。
・妹山+背山=妹背山?
下手のレディースサイドが「妹山」
上手のメンズサイドが「背山」
となるんですね。
・定高
最後、大判事はちゃんと草履履いて庭におりてきますが、
定高は、縁側から入ったはずなのに、いつの間にやら
草履が消えてて、最後の場面ははだしです。
まぁ、取り乱してるから、そんなことは気になんないとは
思いますが。
今回私が目撃できた範囲で、一番かっこよかったのは、
娘の首を落とした刀を手に、河側の障子を ピシャッとあけて
驚愕して静止する一瞬です。
あの形はとてもキレイでした。
・大判事
最後の乗り地(←これで、字はあってるんだろうか??)のところが、
イマイチはっきり聞こえなかったのは、残念でした。
それから「覚悟の切腹、せくことはない」というなら、刺す前に
せめて1回くらいは、引きとめてあげてください~(^_^;)
まぁ、できないのかなぁ、それは、武士として。<(ーー;)
・久我之助
最初の場面、袴は「小松原」の時と同じもののように見えました。
腹を斬ってからは、「あっ、まだ生きてた!」と思ったことが
3回くらい(ゴメンなさい^_^;)
勘平なみに 息が長いです。
しかし、梅玉さん、腹に刀を刺したまま、ピタッと静止してる時間が長いなぁ。
あれ、体制的に腰にきそうです。
あと梅玉さん、ちょっと声が枯れ気味でした。大丈夫かな。
・雛鳥
「小松原」では 朱鷺色の着物でしたが、「吉野川」では赤姫です。
この雛鳥も、結構、大役の赤姫だと思います。
・静止
話の進行は、終盤までは、片方が進行しているときは、
片方の障子が閉まるか、もしくは静止です。
静止は結構、きついと思うんですが、なんかこう、
スポットライトが反対サイドに移ったような効果があって
観てる方としては、面白いところです。
【その他】
・両家の不和は領地の境界争いが原因とか。
・雛飾りの犬がかわいかったです。金ぴかで派手でしたが(^_^;)
あれ、お嫁入り道具なんですね。犬は安産と関連あるからでしょうか?
◆花道度:高
やっぱり両花ですし。
しかし、それ以上のこと、例えば、
上手の花道が、「吉野川」の最初以外に使われたかどうか。
また、他にどんな花道の出が、入りがあったのか。
なーんてことは、ほぼ9割寝ぼけ眼+両花ほぼ9割見えなかった
今回のワタシに聞いてはいけません(^_^;)
2:閻魔と政頼
◆配役
◆演目について
狂言の『政頼』をもとにした松貫四(=吉右衛門さん)の脚本・構成による
新作歌舞伎です。
◆のたりの眼
これ、すっごく、楽しかったです♪
わたし、こういうの大好きです~♪
・タイトル
タイトルの「政頼」は「まさより」ではなく「せいらい」と読むのですね。
実在?伝説?の鷹匠だそうです。
・舞台
元が狂言 ということで、舞台は松羽目ですが、まぁ、そこはこだわらなくても
よかったんじゃないかな~と。
なんとなく閻魔様や鬼たちと松羽目がアンバランスな感じが(^_^;)
まぁ、そこも面白さなのかもしれませんが。
でも、松羽目って、無駄に明るいですし、やっぱり、も少し、薄暗い舞台の方が
閻魔様たちにはやさしいかと(^_^;)
【役者さん】
・富十郎さん/閻魔様
いやー、もう、すっごく、楽しんでらっしゃるみたいです♪
セリフが面白い上に、富十郎さんの言い方が、それをまたとっても
楽しくしてくださるんですよね~。
お、なにやらちっこい後見さんが(^_^;)
いや、鷹之資君まで出てくるとは思いませんでした。
というか、あんなに目立つ後見ってありなんでしょうか(^_^;)??
でも、この共演が、また富十郎さんには楽しいみたいです。
「なに、鷹??」といって鷹之資君と顔を見合わせ、
「わしは鷹には弱いのじゃ~っ」って、ベタなんですが、
なーんか、富十郎さんがやると、ほほえましくて♪
最後に「褒美を取らそう」まではよかったんですが、
「なんなりと申せ」はマズかったですねぇ(^_^;)
まぁ、そのなんともいえない人間くささ漂うマヌケ具合が
また、いいんですけど♪
ちなみに、富十郎さん、まだ、プロンプついてるみたいでした(^_^;)
・歌六さん・歌昇さん/赤鬼・青鬼
・・・げ、原型留めてないかも(^_^;)
ちゃんと手足に3本指手袋靴下つけてるところが細かい(^_^;)
・吉右衛門さん/政頼
出は、花道だったんですが、「チャリン」が聞こえなかったんで
七三からだったのかな?一応、亡者だし。
着けてる肩衣の絵はご自身のデザイン とイヤホンガイドの解説があったような。
図柄は富士山に丸々とした茄子。
「一富士、二鷹、三茄子」がモチーフなんですね♪(鷹は手に止まってます)
踊りの中には ハイジャンプあり。吉右衛門さん、そんなに軽くないだろうに。
すごいなぁ。
・後見さん
吉之助さん発見♪
閻魔様の前に出てきたあたりからの吉右衛門さんの後見が吉之助さんでした。
最後のところで、鷹の差し金を扱いますが、さすが、鷹っぽくみえる飛ばし方でした。
・鬼のみなさん
総勢10人ほどでしょうか。赤と緑の鬼軍団です。
緑ってのは、めずらしい?
・義太夫・長唄・お囃子
最初は上手の山台に4丁4枚の義太夫のみなさんでしたが、
途中、吉右衛門さんが踊るところで、背景の松羽目がはねて
7丁7枚の長唄連中+お囃子が登場します。
しかし、義太夫の歌詞で
「地獄の沙汰ぁもぉ~ 金次第っ!!」
というのは、初めて聞きました(^_^;)
清太夫さん、ああいう面白い歌詞をマジメに語ってくださるので
とても楽しいです(^_^;)
◆花道度:低
多分、政頼の出くらいです。
3:侠客春雨傘
藤間 齋 初お目見得
◆配役
◆演目について
筋書きをまだ購入してないので、詳しくはわかりませんが、
どうもこの大口屋暁雨(「ぎょうう」ではなく、「きょうう」
と読むらしい)さんは、かの助六のモデルになった方とか。
私はこの名前を聞いて、よく時代小説に出てくる
「吉原十八大通」のひとりの?
と思ったんですが、これも当たりのようです。
◆のたりの眼
染五郎さんが、斎ちゃんを もう、不自然なくらい、
本当に心配そうに、じ~~~っと見つめていらっしゃるんですよ(^_^;)
いや~、いくらおじいちゃんがいるとはいえ、お父さんは不安ですよね~♪
そのおじいちゃんは、予定のように斎ちゃんがリアクションしてくれず
ちょっと困った(^_^;)
本人は、もう悠々たるもんです。(^_^;)
まぁ、ひととおり、お辞儀も手振りもしてくれたし。
弁慶の六法もどきと思われるパフォーマンスもしてくれましたし(^_^;)
今までの2歳児のお目見え舞台の中では、1番マシだったかな~。
まぁ、他の方は、結構、演技させようとしたりしてましたからね(^_^;)
今回みたいに、シンプルにご挨拶だけの方が成功率高そうです。
お付き合いのご挨拶陣は 梅玉さんに、仁左さんに、吉右衛門さん。
うーん、なんて豪華な。
そして、斎ちゃんを見ようと、観客の皆さん(3階)も、身を乗り出す乗り出す(^_^;)
なんかすごい人気者状態でした。
さて、本筋。
高麗蔵さんの傾城が、とってもきれい~♪
やり手に歌江さんがいたり、和泉屋の女房に吉之丞さんがいたり、
個人的には要チェックの人が多いうれしい舞台でした。
暁雨さんは 黒地に浅黄色の帯。この帯が波と金の魚と面白いデザインでした。
しかし、黒に浅黄は映えますね~♪
最後に止めに入る芝雀さんは 墨絵の鶴と梅と松の打掛。
これも素敵な打掛でした。墨絵の打掛って、かっこいいですね♪
◆花道度:高
まぁ、斎ちゃんはじめ お歴々が出てくるし、(引っ込みは上手揚幕。)
暁雨さんの出はほとんど助六状態で傘を使った七三の見せ場がありますし。
会場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方上手
1:妹背山婦女庭訓
小松原/花渡し/吉野川
◆配役
●小松原 | |
久我之助清舟 | 梅玉さん |
采女の局 | 高麗蔵さん |
宮越玄蕃 | 松江さん |
太宰娘:雛鳥 | 魁春さん |
●花渡し・吉野川 | |
太宰後室:定高 | 藤十郎さん |
久我之助 | 梅玉さん |
雛鳥 | 魁春さん |
荒巻弥藤次 | 亀鶴さん |
蘇我入鹿 | 彦三郎さん |
大判事清澄 | 幸四郎さん |
◆演目について
元は全五段の人形浄瑠璃で、今回の「小松原」は初段の一部、
「花渡し」「吉野川」(=山の段)は三段目に当たります。
ちなみに、先月の演舞場であったお三輪ちゃんの御殿の悲劇は
このあとの四段目に当たります。
初演時、歌舞伎に押されていた人形浄瑠璃が、この演目の上演で
イキを吹き返したとか。
◆のたりのねぼけ眼
自慢しちゃうと、ほぼ8割爆睡(^_^;)
いやー タイムテーブルみて、「2時間弱休みなしの「吉野川」は
危ないかもなぁ」 とは思ってたんですが、
初めて見る「小松原」「花渡し」に興味は結構あったのになぁ・・・<(ーー;)
そして、しまった、花道、両方とも、かろうじて本舞台と花道の
口のあたりが見えるだけで、ほぼ見えない(^_^;)
まぁ、「やっぱり」でもあったんだけど。
というわけで、以下、かろうじて目撃した部分から。
【小松原】
・梅玉さんの袴
花と紅葉の流水の刺繍入り。
狩に行く格好としちゃ 派手ではないかと。
蓑となんかアンバランスをかもし出してるし~(^_^;)
・歌六さんに似ている
姫のお付の腰元:小菊ちゃんが、なんとなく歌六さんに見えてしまうのは
私の気のせいなんだろうけど・・・(^_^;)
ちなみに演じているのは松本幸太郎さんです。
・吹矢の筒を使うと
矢を入れてフッとやりたくなるなぁ♪ とか思ってたら、
小菊ちゃんが ホントにやってくれた(^_^;)
・松江さんの赤っ面
うーん、格好は立派なんだけど、なんとなくセリフまわしが
ぎこちないような???
ここんとこ、いいなぁ~と思ってただけに、今回はそこが
ちょっと残念。
・せっかく
高麗蔵さんがお姫様だったのにっ!!
出てきたところは目撃したのに、気がついたら、梅玉さんと
引っ込むところだった~っ(/_;)
あぁぁ、釆女の局がいったいどうスジに関わってくるのか
ちっともわからない~っ"<(ーー;)>”
と思いましたが、幕間でイヤホンの解説でなんとか追いつきました(^_^;)
【花渡し】
最初は起きてたんです。
腰元に京妙さんがいる~っ とか、彦三郎さん、セリフが難しくて
セリフははっきりしてるのに、なに言ってるのか よくわからない~(ーー;)
とか思ってたんです。
で、気がついたら、入鹿が大判事と定高に桜の枝を渡してました(^_^;)
そうか「花渡し」ってのは このことか。
そういや、「吉野川」の2人の両花の出、桜の枝をもってたな~
あれはここから来てたのか。
で、「この桜の枝が河に流れるかどうかを入鹿側の手の者が監視してる」
と、イヤホンガイドの説明があったような気がしましたが、
いまいち うろ覚えです(^_^;)
そして・・・どうも、亀鶴さんの出番は知らないうちに
終わってしまったらしい・・・_| ̄|○
ちなみに「雛鳥の入内」はわかるとして、どうして「久我之助の出仕」が
難題なんだろう?と思ったんですが、これは、打倒入鹿作戦に加担の疑いがある
久我之助が出仕したら拷問にかけられること間違いなし状態だったからのようです。
【吉野川】
このお芝居、舞台装置が、とても素敵なんですよね~
クルクルまわる河といい、その河を中心上手下手に対称的な
舞台配置といい、上手下手にわかれる山台といい・・・
この舞台演出を最初に考えた人は、ほんとにすごいと思います。
・義太夫
上手と下手に小さな山台。太夫さんとお三味線一人づつスタンバイです。
これが、結構、入れ替わり立ち替わり。
上手下手それぞれ3回以上は変わったかと。(4回かな?)
霞幕、大活躍です。
常磐津と義太夫とか異種の掛け合いは 時々ありますが、
同じ義太夫のかけあいというのは、珍しいですね。
あと、すごく面白い!と思ったのが、義太夫さんのハモリ。
普段も聞いてると思うのですが、今回は1対1なだけに、
ハモリ具合が顕著で、聞いてて、すごく面白かったです。
あ、面白かったってのいうのは、「おかしみ」ではなくて
「聞きごたえがあって」という意味での面白かったです(^_^;)
・河ローラー
河の上手のローラーがクルクル回るのが なんか好きです♪
でも、思ってたより、ゆっくりとした回転でしたし、
最初の義太夫の演奏とともに動き出したと思ったら、演技が始まったら
止まってしまいました。
あとは、最後の河渡しまでストップしたまま。
前見たときも、そうだったのかな~。多分、そうだったんだろうけど、
なぜか、私の記憶の中では、ずーっとくるくる回ってるイメージがあったので、
その点では、ちょっと物足りなかったです。
・河
イヤホンガイドの解説によると、幅は100mくらいとお考えください
とのこと。(確か。違ってたらスミマセン。)
結構、ありますよね、100m。
まぁ、河ですし、そりゃ~ 防水処理も施さずに手紙なんか流したら、
間違いなく、墨がながれるか、沈むかどっちかだろうなぁ
とか
終盤、定高と大判事が、障子を開けて、互いに事態を理解するところ、
定高が刀を手にしてたのは、わかったとして、定高はよく
切腹してる久我之助が見えたもんだなぁ。
とか、
いくら緩やかな流れでも、幅100mの河にモノを流したら、対岸着くまでに
相当流されちゃうよなぁ。
とか。
考えてもしょーがないことをつい考えてしまったのは、半分以上
爆睡してて、話の感情の流れに乗れなかったからかと(^_^;)
そう、昔の人は、眼がよかったんですね。きっと。
ちなみに、河を渡らないかと持ちかけられた腰元の小菊ちゃんが
「海まで流されたら鮫の餌食」なんてこともいってました。
(最初、河で鮫が??と思ったんですが、よくよく考えたら
「紀州浦」といってたんで、多分、海に流されたら だと思います)
流れが結構、速いってことですかね。
・妹山+背山=妹背山?
下手のレディースサイドが「妹山」
上手のメンズサイドが「背山」
となるんですね。
・定高
最後、大判事はちゃんと草履履いて庭におりてきますが、
定高は、縁側から入ったはずなのに、いつの間にやら
草履が消えてて、最後の場面ははだしです。
まぁ、取り乱してるから、そんなことは気になんないとは
思いますが。
今回私が目撃できた範囲で、一番かっこよかったのは、
娘の首を落とした刀を手に、河側の障子を ピシャッとあけて
驚愕して静止する一瞬です。
あの形はとてもキレイでした。
・大判事
最後の乗り地(←これで、字はあってるんだろうか??)のところが、
イマイチはっきり聞こえなかったのは、残念でした。
それから「覚悟の切腹、せくことはない」というなら、刺す前に
せめて1回くらいは、引きとめてあげてください~(^_^;)
まぁ、できないのかなぁ、それは、武士として。<(ーー;)
・久我之助
最初の場面、袴は「小松原」の時と同じもののように見えました。
腹を斬ってからは、「あっ、まだ生きてた!」と思ったことが
3回くらい(ゴメンなさい^_^;)
勘平なみに 息が長いです。
しかし、梅玉さん、腹に刀を刺したまま、ピタッと静止してる時間が長いなぁ。
あれ、体制的に腰にきそうです。
あと梅玉さん、ちょっと声が枯れ気味でした。大丈夫かな。
・雛鳥
「小松原」では 朱鷺色の着物でしたが、「吉野川」では赤姫です。
この雛鳥も、結構、大役の赤姫だと思います。
・静止
話の進行は、終盤までは、片方が進行しているときは、
片方の障子が閉まるか、もしくは静止です。
静止は結構、きついと思うんですが、なんかこう、
スポットライトが反対サイドに移ったような効果があって
観てる方としては、面白いところです。
【その他】
・両家の不和は領地の境界争いが原因とか。
・雛飾りの犬がかわいかったです。金ぴかで派手でしたが(^_^;)
あれ、お嫁入り道具なんですね。犬は安産と関連あるからでしょうか?
◆花道度:高
やっぱり両花ですし。
しかし、それ以上のこと、例えば、
上手の花道が、「吉野川」の最初以外に使われたかどうか。
また、他にどんな花道の出が、入りがあったのか。
なーんてことは、ほぼ9割寝ぼけ眼+両花ほぼ9割見えなかった
今回のワタシに聞いてはいけません(^_^;)
2:閻魔と政頼
◆配役
鷹匠:政頼 | 吉右衛門さん |
赤鬼 | 歌六さん |
青鬼 | 歌昇さん |
閻魔大王 | 富十郎さん |
◆演目について
狂言の『政頼』をもとにした松貫四(=吉右衛門さん)の脚本・構成による
新作歌舞伎です。
◆のたりの眼
これ、すっごく、楽しかったです♪
わたし、こういうの大好きです~♪
※以下ネタバレあります!
これから舞台をご覧になる方は、その点 ご了承の上、お進みくださいませ。
これから舞台をご覧になる方は、その点 ご了承の上、お進みくださいませ。
・タイトル
タイトルの「政頼」は「まさより」ではなく「せいらい」と読むのですね。
実在?伝説?の鷹匠だそうです。
・舞台
元が狂言 ということで、舞台は松羽目ですが、まぁ、そこはこだわらなくても
よかったんじゃないかな~と。
なんとなく閻魔様や鬼たちと松羽目がアンバランスな感じが(^_^;)
まぁ、そこも面白さなのかもしれませんが。
でも、松羽目って、無駄に明るいですし、やっぱり、も少し、薄暗い舞台の方が
閻魔様たちにはやさしいかと(^_^;)
【役者さん】
・富十郎さん/閻魔様
いやー、もう、すっごく、楽しんでらっしゃるみたいです♪
セリフが面白い上に、富十郎さんの言い方が、それをまたとっても
楽しくしてくださるんですよね~。
お、なにやらちっこい後見さんが(^_^;)
いや、鷹之資君まで出てくるとは思いませんでした。
というか、あんなに目立つ後見ってありなんでしょうか(^_^;)??
でも、この共演が、また富十郎さんには楽しいみたいです。
「なに、鷹??」といって鷹之資君と顔を見合わせ、
「わしは鷹には弱いのじゃ~っ」って、ベタなんですが、
なーんか、富十郎さんがやると、ほほえましくて♪
最後に「褒美を取らそう」まではよかったんですが、
「なんなりと申せ」はマズかったですねぇ(^_^;)
まぁ、そのなんともいえない人間くささ漂うマヌケ具合が
また、いいんですけど♪
ちなみに、富十郎さん、まだ、プロンプついてるみたいでした(^_^;)
・歌六さん・歌昇さん/赤鬼・青鬼
・・・げ、原型留めてないかも(^_^;)
ちゃんと手足に3本指手袋靴下つけてるところが細かい(^_^;)
・吉右衛門さん/政頼
出は、花道だったんですが、「チャリン」が聞こえなかったんで
七三からだったのかな?一応、亡者だし。
着けてる肩衣の絵はご自身のデザイン とイヤホンガイドの解説があったような。
図柄は富士山に丸々とした茄子。
「一富士、二鷹、三茄子」がモチーフなんですね♪(鷹は手に止まってます)
踊りの中には ハイジャンプあり。吉右衛門さん、そんなに軽くないだろうに。
すごいなぁ。
・後見さん
吉之助さん発見♪
閻魔様の前に出てきたあたりからの吉右衛門さんの後見が吉之助さんでした。
最後のところで、鷹の差し金を扱いますが、さすが、鷹っぽくみえる飛ばし方でした。
・鬼のみなさん
総勢10人ほどでしょうか。赤と緑の鬼軍団です。
緑ってのは、めずらしい?
・義太夫・長唄・お囃子
最初は上手の山台に4丁4枚の義太夫のみなさんでしたが、
途中、吉右衛門さんが踊るところで、背景の松羽目がはねて
7丁7枚の長唄連中+お囃子が登場します。
しかし、義太夫の歌詞で
「地獄の沙汰ぁもぉ~ 金次第っ!!」
というのは、初めて聞きました(^_^;)
清太夫さん、ああいう面白い歌詞をマジメに語ってくださるので
とても楽しいです(^_^;)
◆花道度:低
多分、政頼の出くらいです。
3:侠客春雨傘
藤間 齋 初お目見得
◆配役
大口屋暁雨 | 染五郎さん |
逸見鉄心斎 | 彦三郎さん |
傾城葛城 | 芝 雀さん |
傾城薄雲 | 高麗蔵さん |
幇間善孝 | 錦 吾さん |
和泉屋女房お吉 | 吉之丞さん |
番新豊花 | 歌 江さん |
和泉屋新兵衛 | 友右衛門さん |
高麗屋齋吉 | 初お目見得 藤間 齋 (染五郎長男) |
大尽高砂屋梅玉 | 梅 玉さん |
鳶頭仁左衛門 | 仁左衛門さん |
播磨屋吉右衛門 | 吉右衛門さん |
高麗屋幸四郎 | 幸四郎さん |
◆演目について
筋書きをまだ購入してないので、詳しくはわかりませんが、
どうもこの大口屋暁雨(「ぎょうう」ではなく、「きょうう」
と読むらしい)さんは、かの助六のモデルになった方とか。
私はこの名前を聞いて、よく時代小説に出てくる
「吉原十八大通」のひとりの?
と思ったんですが、これも当たりのようです。
◆のたりの眼
染五郎さんが、斎ちゃんを もう、不自然なくらい、
本当に心配そうに、じ~~~っと見つめていらっしゃるんですよ(^_^;)
いや~、いくらおじいちゃんがいるとはいえ、お父さんは不安ですよね~♪
そのおじいちゃんは、予定のように斎ちゃんがリアクションしてくれず
ちょっと困った(^_^;)
本人は、もう悠々たるもんです。(^_^;)
まぁ、ひととおり、お辞儀も手振りもしてくれたし。
弁慶の六法もどきと思われるパフォーマンスもしてくれましたし(^_^;)
今までの2歳児のお目見え舞台の中では、1番マシだったかな~。
まぁ、他の方は、結構、演技させようとしたりしてましたからね(^_^;)
今回みたいに、シンプルにご挨拶だけの方が成功率高そうです。
お付き合いのご挨拶陣は 梅玉さんに、仁左さんに、吉右衛門さん。
うーん、なんて豪華な。
そして、斎ちゃんを見ようと、観客の皆さん(3階)も、身を乗り出す乗り出す(^_^;)
なんかすごい人気者状態でした。
さて、本筋。
高麗蔵さんの傾城が、とってもきれい~♪
やり手に歌江さんがいたり、和泉屋の女房に吉之丞さんがいたり、
個人的には要チェックの人が多いうれしい舞台でした。
暁雨さんは 黒地に浅黄色の帯。この帯が波と金の魚と面白いデザインでした。
しかし、黒に浅黄は映えますね~♪
最後に止めに入る芝雀さんは 墨絵の鶴と梅と松の打掛。
これも素敵な打掛でした。墨絵の打掛って、かっこいいですね♪
◆花道度:高
まぁ、斎ちゃんはじめ お歴々が出てくるし、(引っ込みは上手揚幕。)
暁雨さんの出はほとんど助六状態で傘を使った七三の見せ場がありますし。
観劇日:2007/6/8(金) 昼:11:00~14:56/夜:16:00~17:56
会場:中日劇場
観劇位置:昼:2階6列(B席)/夜:1階5列(A席)
◆配役
◆作品について
南北大先生が「東海道四谷怪談」で大評判をとった二年後に書いた作品だそうですから、
かなり脂の乗ったころの作品と思われます。
ちなみに今年の正月に国立劇場で復活上演された「梅初春五十三驛」は、この作品の改訂版です。
また、原作では、道中は箱根までしかないようです。
箱根からお江戸まで道中は猿之助さんの付け足した部分です。
昭和56年に最初にこの作品が上演されたとき、猿之助さんは全部で18役をこなされた
とか(^_^;)
今回の右近さんの15役でもすごいのになぁ。
さらに筋書きの猿之助さんのコメントによると、これ、初演時は7時間超の上演時間になったとか。
その時、これみてた人は大変だったろうな~ とも思いますが、反面、うらやましいな~とも。
澤瀉屋さんのお芝居なら、7時間かかっても、それだけ、楽しい時間がすごせそうじゃないですか♪
なお、今回はその初演から10回目の上演です。
◆あらすじもどき
ベースにあるのは丹波の国の由留木家の御家騒動です。
江戸にいる若殿の跡目相続を阻もうとする悪人方の家臣一家と、
跡目相続に必要な由留木家の家宝:雷丸と九重の印を江戸に届けようとする
善人方の家臣一族とが、
化け猫騒動あり、奇跡あり、早替わりあり(^_^;) で
江戸に向かって逆にたどっていく、
すったもんだの東海道五十三次の道中の物語です。
序幕(約90分)
第1場:京都 三条大橋の場
第2場:京都 三条大橋 橋下河原の場
第3場:大津 石山寺の場
第4場:草津 野路の玉川の場
第5場:石部宿の場
第6場:水口宿の場
第7場:土山宿の場
第8場:関宿の場
第9場:亀山城下の場
第10場:石薬師宿の場
第11場:四日市追分の場
第12場:桑名七里渡口の場
第13場:七里渡し海中の場
第14場:宮沖の場
第15場:岡崎無量寺の場
京での物語の発端。
石山寺での重の井姫と与八郎の再会と仇討ちへの旅立ち
草津 野路の玉川での重の井姫の誘拐とだんまりに始まる
海底をふくむ10場かけての雷丸と九重の印をめぐる大争奪戦=おいかけっこ
最後は、岡崎は無量寺での化け猫騒動
二幕目(約55分)
第1場:鞠子 宇津谷峠の場
第2場:箱根 賽の河原 逸平内の場
第3場:山中の場
第4場:大滝の場
宇津谷峠での重の井姫と与八郎の再会と
一転して、足萎えになった与八郎・重の井夫婦?の
箱根宿での悲劇と奇跡
大詰
第1場:小田原宿の場
第2場:大磯 鴫立沢の場
第3場:平塚 花水橋の場
第4場:藤沢 遊行寺と弁財天の鳥居の場
第5場:戸塚山中の場
第6場:程ヶ谷 さかい木の場
第7場:神奈川の上空の場
第8場:川崎 六郷の渡しの場
第9場:矢口の渡しの場
第10場:品川宿の場
第11場:江戸 日本橋の場
右近さんの小田原から品川にかけての12役はやがわりオンパレード道中
そしてお江戸、日本橋での大団円
◆のたりの「おすす眼」
なんせ、レポが遅々として進まない(^_^;)ので、
今回は、詳細レポは別の場所に改めてのせることにして、
とりあえずこれからご覧になる方に、個人的には、ここがオススメ!
というポイントの紹介もかねて「おすす眼」といたします。
【物語】
序幕
中盤のだんまりに始まるハイスピードの場面転換が
面白いです。
それからやはり終盤の化け猫。
ただし、お子さんにはちょっと怖いかも(^_^;)
ご注意を。
あと、前半、わりと馬がお客様のハートをつかんでいきます(^_^;)
役者さんでは段治郎さんの絵になる形が随所に!ご注目!
十二単の笑也さんもキレイです♪
二幕目
笑也さんの重の井姫の女の強さにご注目。
序幕での 重の井姫を考えると、かなりたくましくなられたかと(^_^;)
あとは最後の段治郎さんの立ち廻りが、見てるほうも楽しいですが、
演じてるほうも 楽しそうです。段治郎さんがイキイキとしています♪
大詰
なんといっても右近さんの早替わり♪
ただ、基本的に踊りなので、ちょっと眠くなることもあるかもしれません(^_^;)
でも、眠くならないよう、色々工夫もこらされていますから、
その辺の工夫のうまさにもご注目を♪
大詰は段治郎さんの衣装が 珍しかったです。お楽しみに♪
あと、なんといっても、笑三郎さんと春猿さんの女弥次喜多!
道中とおして、観客の側と舞台の世界をうまーく行き来して、
観客を物語の世界にぐいぐい 引き込んでくれます♪
このお2人の存在は、とっても上手い!!
【舞台機構】
舞台の上手に柱があり、ここに「何処何処の場」と看板がでます。
この看板は表裏回転式。わりと「いつの間にやらちゃんと変わってる」
ってくらい、音もなくさりげなくかわってるんですが、1箇所、笑三郎さん
合図があります。お見逃しなく♪
花道は両袖、壁にそってに広がってますが、上手の方は花道としては
機能しません。
化け猫様宙乗りスタンバイとして使われるほか、大詰では、ここに常磐津連中の
山台が出来ます。
下手の花道の方は、揚幕が2箇所。
1箇所は手前の方で、こちらは1回しか使いません。
二幕目の重の井姫が与八郎を台車にのせて引いてでてくる時です。
もう1箇所は2階の袖席の下の壁にあります。
なので、花道を堪能したいかたは、やはり1階席を買うべきです。
花道の上の階から見えなくなるあたりから、この奥の揚幕に向かって、
花道が上り坂になっています。
これは、1階席でも真ん中より上手の人は、お客さんの頭で見えません。
私は、終演後に花道のところまで行ってみてみましたが、わりと急です。
この傾斜があるから、重の井姫が与八郎を台車にのせて引いてでてくる
場面だけ、手前の揚幕を使ったと思われます。
笑也さんのゆっくりした引きでは、坂道を滑り落ちる段治郎さん付の台車に
笑也さんがひかれます(^_^;)
ちなみに段治郎さん付の台車は 奥の揚幕の方に引っ込みます。
このときは猿弥さんが台車をかなりの勢いで引っぱって行きます(^_^;)
段治郎さん、千穐楽まで、落ちないでほしいもんです(^_^;)
場面転換は居所代わりが多いですが、背景幕を引いての場面転換もあります。
そんな時はちゃんと幕外でつなぐあたりが、さすが猿之助さん演出です。
2007年6月:中日劇場:「獨道中五十三驛」(とりあえず)その2
◆のたりの「おすす眼」:【役者さん/お役】【早替わりに出てくる元ネタについて】【その他】
の記事へ続く
※コメントは その2 の方の記事にまとめてお願いします。
会場:中日劇場
観劇位置:昼:2階6列(B席)/夜:1階5列(A席)
◆配役
役者:澤瀉屋 お三実は猫の怪 江戸兵衛 丁稚:長吉 信濃屋:お半 芸者:雪野 帯屋:長右衛門 長右衛門女房:お絹 弁天小僧:菊之助 土手の道哲 鳶頭:右之吉 雷 船頭:澤七 鬼門の喜兵衛 土手のお六 竹村定之進 | 右近さん |
丹波与八郎 | 段治郎さん |
重の井姫 | 笑也さん |
弥次郎兵衛女房おやえ | 笑三郎さん |
喜多八女房おきち | 春猿さん |
石井半次郎 | 弘太郎さん |
赤羽屋次郎作 赤星十郎左衛門 | 寿猿さん |
赤堀水右衛門 奴:逸平 | 猿弥さん |
由井民部之助 十文字屋おもん | 門之助さん |
◆作品について
南北大先生が「東海道四谷怪談」で大評判をとった二年後に書いた作品だそうですから、
かなり脂の乗ったころの作品と思われます。
ちなみに今年の正月に国立劇場で復活上演された「梅初春五十三驛」は、この作品の改訂版です。
また、原作では、道中は箱根までしかないようです。
箱根からお江戸まで道中は猿之助さんの付け足した部分です。
昭和56年に最初にこの作品が上演されたとき、猿之助さんは全部で18役をこなされた
とか(^_^;)
今回の右近さんの15役でもすごいのになぁ。
さらに筋書きの猿之助さんのコメントによると、これ、初演時は7時間超の上演時間になったとか。
その時、これみてた人は大変だったろうな~ とも思いますが、反面、うらやましいな~とも。
澤瀉屋さんのお芝居なら、7時間かかっても、それだけ、楽しい時間がすごせそうじゃないですか♪
なお、今回はその初演から10回目の上演です。
◆あらすじもどき
ベースにあるのは丹波の国の由留木家の御家騒動です。
江戸にいる若殿の跡目相続を阻もうとする悪人方の家臣一家と、
跡目相続に必要な由留木家の家宝:雷丸と九重の印を江戸に届けようとする
善人方の家臣一族とが、
化け猫騒動あり、奇跡あり、早替わりあり(^_^;) で
江戸に向かって逆にたどっていく、
すったもんだの東海道五十三次の道中の物語です。
序幕(約90分)
第1場:京都 三条大橋の場
第2場:京都 三条大橋 橋下河原の場
第3場:大津 石山寺の場
第4場:草津 野路の玉川の場
第5場:石部宿の場
第6場:水口宿の場
第7場:土山宿の場
第8場:関宿の場
第9場:亀山城下の場
第10場:石薬師宿の場
第11場:四日市追分の場
第12場:桑名七里渡口の場
第13場:七里渡し海中の場
第14場:宮沖の場
第15場:岡崎無量寺の場
京での物語の発端。
石山寺での重の井姫と与八郎の再会と仇討ちへの旅立ち
草津 野路の玉川での重の井姫の誘拐とだんまりに始まる
海底をふくむ10場かけての雷丸と九重の印をめぐる大争奪戦=おいかけっこ
最後は、岡崎は無量寺での化け猫騒動
二幕目(約55分)
第1場:鞠子 宇津谷峠の場
第2場:箱根 賽の河原 逸平内の場
第3場:山中の場
第4場:大滝の場
宇津谷峠での重の井姫と与八郎の再会と
一転して、足萎えになった与八郎・重の井夫婦?の
箱根宿での悲劇と奇跡
大詰
第1場:小田原宿の場
第2場:大磯 鴫立沢の場
第3場:平塚 花水橋の場
第4場:藤沢 遊行寺と弁財天の鳥居の場
第5場:戸塚山中の場
第6場:程ヶ谷 さかい木の場
第7場:神奈川の上空の場
第8場:川崎 六郷の渡しの場
第9場:矢口の渡しの場
第10場:品川宿の場
第11場:江戸 日本橋の場
右近さんの小田原から品川にかけての12役はやがわりオンパレード道中
そしてお江戸、日本橋での大団円
◆のたりの「おすす眼」
なんせ、レポが遅々として進まない(^_^;)ので、
今回は、詳細レポは別の場所に改めてのせることにして、
とりあえずこれからご覧になる方に、個人的には、ここがオススメ!
というポイントの紹介もかねて「おすす眼」といたします。
一応、結構、ぼかしたつもりですが、ネタバレになってるかもしれません。
特に最後の方のご贔屓の役者さんは、ストレート書いてます。
これから舞台をご覧になる方は、そのへん、ご了承の上で、この先を
ごらんくださいませ~
特に最後の方のご贔屓の役者さんは、ストレート書いてます。
これから舞台をご覧になる方は、そのへん、ご了承の上で、この先を
ごらんくださいませ~
【物語】
序幕
中盤のだんまりに始まるハイスピードの場面転換が
面白いです。
それからやはり終盤の化け猫。
ただし、お子さんにはちょっと怖いかも(^_^;)
ご注意を。
あと、前半、わりと馬がお客様のハートをつかんでいきます(^_^;)
役者さんでは段治郎さんの絵になる形が随所に!ご注目!
十二単の笑也さんもキレイです♪
二幕目
笑也さんの重の井姫の女の強さにご注目。
序幕での 重の井姫を考えると、かなりたくましくなられたかと(^_^;)
あとは最後の段治郎さんの立ち廻りが、見てるほうも楽しいですが、
演じてるほうも 楽しそうです。段治郎さんがイキイキとしています♪
大詰
なんといっても右近さんの早替わり♪
ただ、基本的に踊りなので、ちょっと眠くなることもあるかもしれません(^_^;)
でも、眠くならないよう、色々工夫もこらされていますから、
その辺の工夫のうまさにもご注目を♪
大詰は段治郎さんの衣装が 珍しかったです。お楽しみに♪
あと、なんといっても、笑三郎さんと春猿さんの女弥次喜多!
道中とおして、観客の側と舞台の世界をうまーく行き来して、
観客を物語の世界にぐいぐい 引き込んでくれます♪
このお2人の存在は、とっても上手い!!
【舞台機構】
舞台の上手に柱があり、ここに「何処何処の場」と看板がでます。
この看板は表裏回転式。わりと「いつの間にやらちゃんと変わってる」
ってくらい、音もなくさりげなくかわってるんですが、1箇所、笑三郎さん
合図があります。お見逃しなく♪
花道は両袖、壁にそってに広がってますが、上手の方は花道としては
機能しません。
化け猫様宙乗りスタンバイとして使われるほか、大詰では、ここに常磐津連中の
山台が出来ます。
下手の花道の方は、揚幕が2箇所。
1箇所は手前の方で、こちらは1回しか使いません。
二幕目の重の井姫が与八郎を台車にのせて引いてでてくる時です。
もう1箇所は2階の袖席の下の壁にあります。
なので、花道を堪能したいかたは、やはり1階席を買うべきです。
花道の上の階から見えなくなるあたりから、この奥の揚幕に向かって、
花道が上り坂になっています。
これは、1階席でも真ん中より上手の人は、お客さんの頭で見えません。
私は、終演後に花道のところまで行ってみてみましたが、わりと急です。
この傾斜があるから、重の井姫が与八郎を台車にのせて引いてでてくる
場面だけ、手前の揚幕を使ったと思われます。
笑也さんのゆっくりした引きでは、坂道を滑り落ちる段治郎さん付の台車に
笑也さんがひかれます(^_^;)
ちなみに段治郎さん付の台車は 奥の揚幕の方に引っ込みます。
このときは猿弥さんが台車をかなりの勢いで引っぱって行きます(^_^;)
段治郎さん、千穐楽まで、落ちないでほしいもんです(^_^;)
場面転換は居所代わりが多いですが、背景幕を引いての場面転換もあります。
そんな時はちゃんと幕外でつなぐあたりが、さすが猿之助さん演出です。
2007年6月:中日劇場:「獨道中五十三驛」(とりあえず)その2
◆のたりの「おすす眼」:【役者さん/お役】【早替わりに出てくる元ネタについて】【その他】
の記事へ続く
※コメントは その2 の方の記事にまとめてお願いします。
2007年6月:中日劇場:「獨道中五十三驛」(とりあえず)その1
◆配役/◆あらすじもどき/◆のたりの「おすす眼」:【物語】【舞台機構】
に戻る
◆のたりの「おすす眼」(続き)
【役者さん/お役】
・右近さん/15役+1
序幕は 幕開きの説明回しの江戸帰りの役者(澤瀉屋)役と
眼目 岡崎の化け猫の2役
二幕目は 悪役一筋
大詰めで 一気に12役+ラストの儲け役
・・・トータルすると2+1+12+1=16・・・あれ(^_^;)?
歌舞伎美人の公演情報HPに出てる配役をみると、どうも、幕開きに出てくる役者は
カウントに入らないようです。で、「15役」と。
まぁ、あの人、本筋には全く関係ないですからね(^_^;)
ちなみに、歌舞伎美人の公演情報HPには、右近さんの配役に「母:お繁」というのが
あるんですが、これはなし。
多分、その代わりなんだと思いますが、HPにない「帯屋:長右衛門」が
ありました。
ちなみに筋書きに出てる役者紹介ページのお写真は、
アップが最初の説明回しの役者姿、全身像は化け猫全身です。
序幕は 最初の物語紹介導入部での役者役と
おさんバァさんと化け猫。
お三ばぁさん
お正月の菊五郎さんに似てます。
というか、白塗りしたものすごいばば様 というのは、誰がやっても
似たような感じになっちゃうのかもしれません。(^_^;)
でも、ちょっと菊五郎さんのお三バァさんより
早くから妖しさ出すのが早過ぎ?
妖しさの醸し出し方は、お2人ともいい勝負なだけにちょっと勿体ない!
注目の宙乗り。
この劇場の宙乗りは上手から2階下手への筋交宙乗り。
・・・まぁ、今回、あれだけ毛がフサフサで、さらに十二単を着て、
宙乗りの道中では 動きも入るわけです。
ということから、やはり、宙乗りルートの真下にあたる方は、
かなりデンジャラスな体験が期待できるようです。(^_^;)
それから、宙乗りが自分の近くにいないときは、壁や幕に映るシルエットにも
ちょっとご注目。
強力なスポットライトがあたってるからだと思うのですが、丸い光の中にうかぶ
化け猫様のシルエットがかなり、はっきりクッキリしていて キレイです。
二幕目は 悪役:江戸兵衛。
勧善懲悪が好きな私としては、ちょっと消化不良な悪役です。
大詰めは 12役の早替わり+江戸家老。
早替わりは、その役の多さと、各役のギャップに驚かされます。
ただ、その分、速さ的には、今までスーパー歌舞伎とかで澤瀉屋のお芝居を
色々見てきた方には、あんまり早く感じないところもあるかもしれません。
特に最後の4役同時進行の場面は、吹き替えがお客さんにわかってしまうので
段々、お客さんの方も「替え玉間違い探し」の目線になってきちゃうようです(^_^;)
個人的には12役の中で1番オススメは3番目に登場の「芸者:雪野」
まぁ艶っぽいこと!!
黒地の着物に藤の刺繍。ちらりと見える赤い襦袢?が効いてます。
もんのすごい粋な姐さんです♪
早替わりは 何の予備知識もなしに見ているだけだと、それがだれなのか
わかりにくいところもあります。
筋書きでの事前学習もオススメですが、常磐津の詞章を注意して聞いていると
結構ヒントが得られることが多いように思います。
ただ、簾内の音なんかで、ちょっと聞き取りにくいかもしれません。
一応、書いておくと
①長吉
親御さんが由留木家に奉公してたとかで、奉公先の道具屋に舞い込んできた
由留木家家宝:九重の印をこっそり持ち出し江戸に向かおうとします。
②お半さん
長吉奉公先のお嬢さん。14歳
③芸者雪野
長吉の姉ちゃん
④帯屋長右衛門
他所んちの14の娘に手をだした、現在なら犯罪モノの40男。
「保名」状態です。と聞くと眠くなる予感にかられるそこの方。
大丈夫です。観客の味方?のお2人がそんなあなたを助けてくれます。
⑤弁天小僧
普通、弁天小僧といえば、赤い着物のお嬢姿ですが、今回は違います。
私はこんな格好の弁天小僧は初めて見ました(^_^;)
⑥土手の道哲
えーと、「願人坊主」?「浮かれ坊主」?
坊さんが桶もって踊るやつです。一番、衣装が少ない・薄い役かな(^_^;)
⑦お絹
長右衛門さんのお内儀さん。
これが芸者のお姉さんとはまた違った艶があり、脂の乗った雰囲気のある
お内儀さんでした。
⑧鳶頭:右之吉
いなせな兄ィです。鳶頭であるヒントは腰に下げた黄色い「火の用心」の袋でしょうか。
⑨雷
何モノかは、一目でわかるんですが・・・(^_^;)
ちなみに鬼なんで指は ちゃんと三本です。
注目はこの次のお役への変貌ぶりです。
⑩船頭:澤七
白地に着流しでさっぱりと粋な兄ィです。
ただし、船頭というヒントは持ち物や仕草にはないように思います
⑪鬼門の喜兵衛
この後に出てくる土手のお六のだんな。
⑫土手のお六
善人方の一家に恩のある姐さん。
白地の着物のいなせな姐さん。
これも 芸者の雪野や、長右衛門女房のお絹とは、また違った
艶のあるステキな姐さんです。
⑪⑫のお2人のほか、ここでは①②の長吉お半も登場。
最高で3人同時舞台となります。
というわけで、仕方ないんですが吹き替えさんが大活躍。
でも、途中から、お客さんも「これは吹替だな」というのが
わかってきちゃうみたいです。
途中で吹き替えとみせかけて 実は右近さん というのが
入ると、お客さん もっとびっくりするかもしれませんね~。
最後、花道のお六さんの引っ込みはなかなか、かっこいいですよ~
その後に続く日本橋の場面では、儲け役:江戸家老 竹村定之進。
紋付袴の姿ですから、お六→この江戸家老も、結構、早替わりだったんではないか と。
・段治郎さん
三幕と押して与八郎一役です。
いや~、今回の段治郎さん、絵になる場面が多すぎます!
ちなみに衣装は 全部で7着。一役にしては、結構多いと思われます。
序幕では まず 石山寺。
きざはしに腰掛ける姿が、いい形です。
続いて野路の玉川。
どう考えても、これから親の仇討ちしにいこうって格好じゃない(^_^;)
笑也さんと段治郎さんの衣装ですが、絵になります。
段治郎さんは3月の豊寿丸が思い出されました。
続くだんまりの最後では 馬にのってさっそうとトンズラ(^_^;)。
海底戦をへて 浮き上がった海上の小舟の上で、日の出をバックに
決まるところは、ほんと、そのまま錦絵になりそうな構図です。
この海底戦のところの衣装は、藤色に縄目の刺繍。長髪がかっこいいです。
二幕目では、最初のねずみ男姿(^_^;)もかっこいいですが、
それを脱皮したあとの 濃い紫地に刺繍が入った衣装もかっこいいです。
筋書きの役者紹介にでてるのは、この衣装です。
続く箱根宿では、黒地に前身ごろの部分が桜の模様の布になってる
着流し姿。はだしです。
最後の大滝の場面では、段治郎さんの喜びのステップにご注目。
そして、おそらく今回1番、段治郎さんの白旗度・ナマ足度ともに高い立ち廻りが
ありますので、段治郎さんご贔屓のみなさんは二幕目、特に後半は寝てられません!
って、多分、眠くはならないと思いますけど(^_^;)。
大詰では、最後の日本橋の場で 白地の四天に朱色で「大入」「大當」の縫い取り
という、ちょっとめずらしい衣装です。
仇討ちだから、一応白装束。ということになるんでしょうか。
加勢の2人(弘太郎君と門之助さん)も、白装束のもろ肌脱ぎスタイルでしたから。
ちなみに、このときの足は、足首までのキラキラタイツ?です。
ここでは、猿弥さんの水右衛門と対峙しますが、あまり派手な立ち回りには
なりません。ちょっと残念かも。
・春猿さん・笑三郎さん
弥次喜多の女房というお2人。もう、最高です♪
幕開きの場面では、お2人のなんともすごいセンスの舞妓さん姿(^_^;)が
注目の的。
個人的には、春猿さんのかわいい猫手に注目♪
序幕では いい男にフラフラしつつ、だんまりから家宝争奪戦に参戦。
ちゃっかりネコババするも、まぁ、世の中そう上手くはいかないもんです(^_^;)
個人的には 花道での、笑三郎さんの場面転換合図が 大好きです♪
あと、この幕の後半、お2人が客席に遊びにきます。1階席の方、お楽しみに♪
ちなみに、このお遊び道中から花道に戻ったところでも、笑三郎さんが、
とってもナイスです♪
なんか笑三郎さん、今月、ちょっとはじけてる(^_^;)??
二幕目では、最初に場面つなぎで出てくるだけですが、そんな短い出番でも
十二分に楽しませてくれます♪
ここでも最後の最後、花道で、珍しい笑三郎さんが観られます。
1階席の方、お2人がひっこみきるまで、花道の方にご注目を!
しかし、ほんと なんかすごく楽しそうでした お二人♪
観ているこっちも とても楽しかったです。
おふたりは観客サイドと 舞台の世界を行き来して、
上手い具合に観客を舞台の世界に引きずりこんでくれます。
このお2人の存在は、とっても上手い!!
・笑也さん
メインは重の井姫ですが、最後の日本橋の場で 若殿:調之助様と
立ち役でも登場があります。
時々、セリフの語尾が妙にあがるのが気になることがあるんですが、
今回は、そうしたこともなく、素直に
すんなり重の井姫として受けとめられました。
活躍のメインは二幕目です。
照手姫、お軽、大滝の場面の崖のぼりは雲の絶間姫で
「南無八幡~」と滝壷に身を投げるのは、「千本桜」の助の局
といったところでしょうか。いろんな話のいいとこどり(^_^;)
重の井姫は、序幕では 十二単で道中についてくるは、
人買いにさらわれるはで、どうみても足手まといで世間知らずのお嬢ですが、
足萎えの与八郎という 守るべき存在を得てからの二幕目では、
たくましささえ感じる強い女性になっています。
どうぞご注目を♪
・猿弥さん
序幕・三幕目では悪役親子の長男、水右衛門、
二幕目では一転して悪役江戸兵衛になぶられる典型的善人:逸平です。
悪人サイドでは、極悪非道な雰囲気があるのに、結構抜けてるところがある
(家宝をおとして 奪い返されたとか(^_^;))
善人サイドでは、台車に与八郎をのせて、花道の坂道を登っていく
場面があります。
そのうち、勢いありすぎて台車ごとor段治郎さんが花道から転げ落ちそうで
ちょっと心配(^_^;)
いつも心配な猿弥さんのお声ですが、私がみた時点では元気でした。
今回はあんまり絶叫シーンがないから、このまま最後まで大丈夫かな~。
・門之助さん
こちらも二役。
序幕と大詰では、与八郎の義理の姉の旦那:由井民部之助
二幕目では 忠臣蔵の一文字屋 お才ならぬ 十文字屋 おもんです。
片や立ち役、片や粋な女郎屋の女将。
どっちもいいですね~♪
・寿猿さん
筋書きの生年からいくと、おそらく今年喜寿?の寿猿さん。
今回、なんか とてもお元気です。
序幕と二幕目では、重の井姫を連れ去る人買いを。
(二幕目では、十文字屋の口入となってますが)
大詰では右近さん早替わり3役目にからむ 赤星十郎左衛門。
この赤星は「白波五人男」に出てくる赤星をイメージしてると
激しく、裏切られます(^_^;)
観てのお楽しみですが、とってもお茶目な十郎左衛門です♪
こんな赤星は初めてみました(^_^;)
今回は 動きも多いし、セリフはB席からだとちょっと聞き取りにくい
ものが多かったです。(1階席では、ほとんど聞き取れました)
いつも気になる手の震えも、気がつきませんでしたし、
なんか寿猿さん、元気+好調です!
・延夫さん・欣弥さん
悪役親子です(^_^;)
猿四郎さんも入ってたら「新・三国志Ⅲ」だった(^_^;)
出番は序幕と二幕目。
延夫さんは青い衣装がとてもきれいでした。
序幕で馬でトンずらした与八郎を追いかけるシーンでは、
お一人だけ、器用に後ろにさがる走りをしているところに注目です。
あれ、結構、難しいんじゃないかと思うんですが。
欣弥さんは、序幕の九重の印をめぐって 海底大決戦になるところでの
適応のよさにご注目♪
私、大好きです、ああいうの♪
二幕目では段治郎さんと対決。
まぁ、わりとあっさり斬られちゃいますが。(^_^;)
・猿四郎さん・笑子さん・喜昇さん
猿四郎さんは 幕開き、紋付はかま姿の座元、笑子さんとふたりで口切を飾ります。
あとは 大詰で駕籠かきの前棒で登場。
(ちなみに後棒は龍蔵さん)
ちょっとさみしいのが正直なところですが、立師も担当されているので
仕方ないかな。と。
笑子さんは、褄をとって歩く姿が艶っぽい♪茶屋女房。
今回、これ一役なんて、もったいない~っ
もったいないといえば、同じく一役の喜昇さん。
石山寺で、重の井姫のお付の侍女:若葉です。
この役って、よく立役の人がやるんじゃないかな(^_^;)。
滑稽味もたっぷりでしたが、かわいかったです。
お声も相変わらずきれいでしたし♪
・瀧之さん
野路の玉川の場面では、段治郎さんにからむ悪役親子の手下を。
(最初、花道から悪役・手下ご一行が出てきた時はいらっしゃらなかったんですが、
いったん、一行が下手にひっこんで、その後、本舞台に出たときは、一番最後に
いらっしゃいました)
二幕目では、宇津谷峠の場面で最初にでてくる狩人の一人で、
箱根宿では、十文字屋の女将をのせてきた駕籠の前棒。
ただ、このお役は、筋書きでは違う役者さんの名前になっているんです。
最初にみて、そうだと思ったのに 筋書きがそうなってたんで
2回目に観たとき、もう一度確認したんで、たぶん、間違っていないと
思うんですが・・・
それから、大滝の前での段治郎さんにからむ悪役親子の手下。
これは 実際のからみには 参加されてないようで、
最後に 花道を後ずさりながらひっこんでいくところだけ
参加されてるようです。
ちなみに瀧之さんも立師です。
猿琉さん
化け猫の場面で、猫にもてあそばれるおくらちゃんです。
このおくらちゃん役、お正月の国立では、松也さんが演じて、
もてあそばれる場面は吹き替えの役者さん(辰巳さん)でしたが、
今回は吹き替えなし! 猿琉さん、すごい!
ちなみにやってることは国立とほぼ同じだと思いますが、
天井抜けはおくらちゃんではなく化け猫サマがなされます。
【早替わりに出てくる元ネタについて】
・土手の道哲
まず、踊りの方。
「願人坊主」だったか「浮かれ坊主」だったか。
ちなみに「願人坊主」は常磐津。
「浮かれ坊主」は「願人坊主」を元につくられた清元だそうです。
今回の早替わりの場面の演奏が常磐津連中だったことを考えると
今回の踊りは「願人坊主」ということになりそうです。
で、「土手の道哲」。
どっかで聞いたことある名前なんで、てっきり「願人坊主」「浮かれ坊主」
に出てくる坊さんの役名かと思ったんですが、そうではないようです。
ネットで「土手の道哲」で検索したところ、わかったのは
・「土手の道哲」自体は、実在の坊さん
・かの傾城 高尾といい仲だったとかいう話もある、
・基本的?には 遊女を弔った西方寺というお寺を作った坊さんらしい
・西方寺の別名でもある
ということ。
そしてもうひとつ「土手の道哲」で検索するとヒットするのが
今回と同じ猿之助十八番のひとつ「伊達の十役」に出てくる
悪坊主:土手の道哲。
悪玉の面をつけて踊ったりしますし、ツルツルでないアタマからして
悪坊主っぽい雰囲気ですから、やはりこの「土手の道哲」は
「伊達の十役」から出張してきた というのが正解??
・お半長右衛門/お半長吉/お絹
「桂川連理柵(かつらがわれんり. のしがらみ)」に出てくるのが、
このお半・長右衛門・長吉。
今回の舞台では、お半と長吉はラブラブっぽいですが、「桂川~」のお話では
しつこい長吉から逃げてきたお半が、良識ありそうな?おじ様:長右衛門の部屋に
かくまってもらって、そこでどうまちがったか、できちゃった。(^_^;)
という展開のようです。
ちなみに長右衛門の奥さんのお絹は、旦那を助けるいい奥さんのようです。
うーん、私、このお話、見たことないかも。観てみたいなぁ。
・土手のお六
「お染久松」「お染の七役」といわれる「於染久松色読販」に出てくる姐さんです。
この早替わりの部分は 福助さんと玉三郎さんで観たような覚えが。
そう、「土手のお六」、観てるはずなんですが、喜兵衛とお六が
夫婦という設定は すっからかんに忘れてました。
お六さんが ものすごくかっこよい姐さんだったのは、覚えてるんですが。
今回のこの場面は、お染久松の早替わりのやり方をお半長吉でやってるようです。
でも「於染久松色読販」では 喜兵衛を殺すのは久松。それもこの場面じゃありません。
あの藁束のなかから ブッスリ というのは、「忠臣蔵」の定九郎でしょうか?
ついでに「お染の七役」の早替わりの七役には、お染・久松・お六は入ってますが、
喜兵衛は入っていません。(^_^;)
ちなみに、この場面、もろに「お染久松」だと思うんですが・・・(^_^;)
あ、今回、「土手」がつく人が2人もいるんですね(^_^;)
【その他】
・ひとりたび?
「なんで 「ひとりたび」なんだろうね、このタイトル。
全然、一人じゃないじゃん。」
というのは家人の意見。
鋭い(V)o¥o(V)。確かにだれが、どこが「ひとりたび」なんだろう??
・絵図
筋書きに五十三次絵図を入れて欲しかったな~
よし。作っちゃおう♪
・イヤホンガイド
あってもよかったかも。
元ネタになったお話が、わからない・知らない・思い出せない
って人も(私も含めて)多いかと(^_^;)
なくても 話にはついていけますが、右近さんの早替わりのところの
踊りとかは、特に解説あると、より 楽しめるかと。
・小学生がみる「獨道中五十三驛」
夜の部では わりと近くに小学生低学年と思しき男の子がいたんですが、
化け猫のところはかなり怖かったようで、お母さんに目隠ししてもらってました(^_^;)
まぁ、結構、スプラッタなところもありますしねぇ。
でも、アクロバティックなところは、面白いとおもうんですけどね~。
実際、馬が出てくるところや、立ち回りのところになると、眼が輝いてました(^_^;)
歌舞伎、好きになってくれるといいんですが・・・ただ、まぁ、強烈なインパクトに
泣き出しちゃう出来事もありましたからねぇ(^_^;)。
ねぇ、笑三郎さん、春猿さん♪
・お正月に観た「梅初春五十三驛」との違い
取り上げた宿としては、スタートの京都と、ゴールのお江戸:日本橋のほかは
化け猫の岡崎:無量寺がかぶってるくらいですね。
場所としては大津と大磯もだぶってますが、「梅初春五十三驛」が、
大津:三井寺に対し、今回は石山寺。
大磯:三浦屋寮の場に対し、今回は鴫立沢。
というように、場所がちがっています。
以上、とりあえずのレポでした♪
ここまでお読みいただき お疲れ様でした~(^_^;)
そして、どうも ありがとうございますm(__)m
詳細レポは、各場面、実況中継にちかいものになりそうですので、
舞台をご覧になったあとに、感動をリピートするお役に立つかもしれません。
ただし、私のいらんつっこみもありますが。(^_^;)
しかも、完成予定は未定です。
なんせ、まだ序幕の半分くらいしか行ってないので・・・(/_;)
あと、五十三次絵図、これも一応、作る予定です。
・・・できるかなぁ(^_^;)
2007年6月:中日劇場:「獨道中五十三驛」(とりあえず)その1
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◆のたりの「おすす眼」(続き)
【役者さん/お役】
・右近さん/15役+1
序幕は 幕開きの説明回しの江戸帰りの役者(澤瀉屋)役と
眼目 岡崎の化け猫の2役
二幕目は 悪役一筋
大詰めで 一気に12役+ラストの儲け役
・・・トータルすると2+1+12+1=16・・・あれ(^_^;)?
歌舞伎美人の公演情報HPに出てる配役をみると、どうも、幕開きに出てくる役者は
カウントに入らないようです。で、「15役」と。
まぁ、あの人、本筋には全く関係ないですからね(^_^;)
ちなみに、歌舞伎美人の公演情報HPには、右近さんの配役に「母:お繁」というのが
あるんですが、これはなし。
多分、その代わりなんだと思いますが、HPにない「帯屋:長右衛門」が
ありました。
ちなみに筋書きに出てる役者紹介ページのお写真は、
アップが最初の説明回しの役者姿、全身像は化け猫全身です。
序幕は 最初の物語紹介導入部での役者役と
おさんバァさんと化け猫。
お三ばぁさん
お正月の菊五郎さんに似てます。
というか、白塗りしたものすごいばば様 というのは、誰がやっても
似たような感じになっちゃうのかもしれません。(^_^;)
でも、ちょっと菊五郎さんのお三バァさんより
早くから妖しさ出すのが早過ぎ?
妖しさの醸し出し方は、お2人ともいい勝負なだけにちょっと勿体ない!
注目の宙乗り。
この劇場の宙乗りは上手から2階下手への筋交宙乗り。
・・・まぁ、今回、あれだけ毛がフサフサで、さらに十二単を着て、
宙乗りの道中では 動きも入るわけです。
ということから、やはり、宙乗りルートの真下にあたる方は、
かなりデンジャラスな体験が期待できるようです。(^_^;)
それから、宙乗りが自分の近くにいないときは、壁や幕に映るシルエットにも
ちょっとご注目。
強力なスポットライトがあたってるからだと思うのですが、丸い光の中にうかぶ
化け猫様のシルエットがかなり、はっきりクッキリしていて キレイです。
二幕目は 悪役:江戸兵衛。
勧善懲悪が好きな私としては、ちょっと消化不良な悪役です。
大詰めは 12役の早替わり+江戸家老。
早替わりは、その役の多さと、各役のギャップに驚かされます。
ただ、その分、速さ的には、今までスーパー歌舞伎とかで澤瀉屋のお芝居を
色々見てきた方には、あんまり早く感じないところもあるかもしれません。
特に最後の4役同時進行の場面は、吹き替えがお客さんにわかってしまうので
段々、お客さんの方も「替え玉間違い探し」の目線になってきちゃうようです(^_^;)
個人的には12役の中で1番オススメは3番目に登場の「芸者:雪野」
まぁ艶っぽいこと!!
黒地の着物に藤の刺繍。ちらりと見える赤い襦袢?が効いてます。
もんのすごい粋な姐さんです♪
早替わりは 何の予備知識もなしに見ているだけだと、それがだれなのか
わかりにくいところもあります。
筋書きでの事前学習もオススメですが、常磐津の詞章を注意して聞いていると
結構ヒントが得られることが多いように思います。
ただ、簾内の音なんかで、ちょっと聞き取りにくいかもしれません。
一応、書いておくと
①長吉
親御さんが由留木家に奉公してたとかで、奉公先の道具屋に舞い込んできた
由留木家家宝:九重の印をこっそり持ち出し江戸に向かおうとします。
②お半さん
長吉奉公先のお嬢さん。14歳
③芸者雪野
長吉の姉ちゃん
④帯屋長右衛門
他所んちの14の娘に手をだした、現在なら犯罪モノの40男。
「保名」状態です。と聞くと眠くなる予感にかられるそこの方。
大丈夫です。観客の味方?のお2人がそんなあなたを助けてくれます。
⑤弁天小僧
普通、弁天小僧といえば、赤い着物のお嬢姿ですが、今回は違います。
私はこんな格好の弁天小僧は初めて見ました(^_^;)
⑥土手の道哲
えーと、「願人坊主」?「浮かれ坊主」?
坊さんが桶もって踊るやつです。一番、衣装が少ない・薄い役かな(^_^;)
⑦お絹
長右衛門さんのお内儀さん。
これが芸者のお姉さんとはまた違った艶があり、脂の乗った雰囲気のある
お内儀さんでした。
⑧鳶頭:右之吉
いなせな兄ィです。鳶頭であるヒントは腰に下げた黄色い「火の用心」の袋でしょうか。
⑨雷
何モノかは、一目でわかるんですが・・・(^_^;)
ちなみに鬼なんで指は ちゃんと三本です。
注目はこの次のお役への変貌ぶりです。
⑩船頭:澤七
白地に着流しでさっぱりと粋な兄ィです。
ただし、船頭というヒントは持ち物や仕草にはないように思います
⑪鬼門の喜兵衛
この後に出てくる土手のお六のだんな。
⑫土手のお六
善人方の一家に恩のある姐さん。
白地の着物のいなせな姐さん。
これも 芸者の雪野や、長右衛門女房のお絹とは、また違った
艶のあるステキな姐さんです。
⑪⑫のお2人のほか、ここでは①②の長吉お半も登場。
最高で3人同時舞台となります。
というわけで、仕方ないんですが吹き替えさんが大活躍。
でも、途中から、お客さんも「これは吹替だな」というのが
わかってきちゃうみたいです。
途中で吹き替えとみせかけて 実は右近さん というのが
入ると、お客さん もっとびっくりするかもしれませんね~。
最後、花道のお六さんの引っ込みはなかなか、かっこいいですよ~
その後に続く日本橋の場面では、儲け役:江戸家老 竹村定之進。
紋付袴の姿ですから、お六→この江戸家老も、結構、早替わりだったんではないか と。
・段治郎さん
三幕と押して与八郎一役です。
いや~、今回の段治郎さん、絵になる場面が多すぎます!
ちなみに衣装は 全部で7着。一役にしては、結構多いと思われます。
序幕では まず 石山寺。
きざはしに腰掛ける姿が、いい形です。
続いて野路の玉川。
どう考えても、これから親の仇討ちしにいこうって格好じゃない(^_^;)
笑也さんと段治郎さんの衣装ですが、絵になります。
段治郎さんは3月の豊寿丸が思い出されました。
続くだんまりの最後では 馬にのってさっそうとトンズラ(^_^;)。
海底戦をへて 浮き上がった海上の小舟の上で、日の出をバックに
決まるところは、ほんと、そのまま錦絵になりそうな構図です。
この海底戦のところの衣装は、藤色に縄目の刺繍。長髪がかっこいいです。
二幕目では、最初のねずみ男姿(^_^;)もかっこいいですが、
それを脱皮したあとの 濃い紫地に刺繍が入った衣装もかっこいいです。
筋書きの役者紹介にでてるのは、この衣装です。
続く箱根宿では、黒地に前身ごろの部分が桜の模様の布になってる
着流し姿。はだしです。
最後の大滝の場面では、段治郎さんの喜びのステップにご注目。
そして、おそらく今回1番、段治郎さんの白旗度・ナマ足度ともに高い立ち廻りが
ありますので、段治郎さんご贔屓のみなさんは二幕目、特に後半は寝てられません!
って、多分、眠くはならないと思いますけど(^_^;)。
大詰では、最後の日本橋の場で 白地の四天に朱色で「大入」「大當」の縫い取り
という、ちょっとめずらしい衣装です。
仇討ちだから、一応白装束。ということになるんでしょうか。
加勢の2人(弘太郎君と門之助さん)も、白装束のもろ肌脱ぎスタイルでしたから。
ちなみに、このときの足は、足首までのキラキラタイツ?です。
ここでは、猿弥さんの水右衛門と対峙しますが、あまり派手な立ち回りには
なりません。ちょっと残念かも。
・春猿さん・笑三郎さん
弥次喜多の女房というお2人。もう、最高です♪
幕開きの場面では、お2人のなんともすごいセンスの舞妓さん姿(^_^;)が
注目の的。
個人的には、春猿さんのかわいい猫手に注目♪
序幕では いい男にフラフラしつつ、だんまりから家宝争奪戦に参戦。
ちゃっかりネコババするも、まぁ、世の中そう上手くはいかないもんです(^_^;)
個人的には 花道での、笑三郎さんの場面転換合図が 大好きです♪
あと、この幕の後半、お2人が客席に遊びにきます。1階席の方、お楽しみに♪
ちなみに、このお遊び道中から花道に戻ったところでも、笑三郎さんが、
とってもナイスです♪
なんか笑三郎さん、今月、ちょっとはじけてる(^_^;)??
二幕目では、最初に場面つなぎで出てくるだけですが、そんな短い出番でも
十二分に楽しませてくれます♪
ここでも最後の最後、花道で、珍しい笑三郎さんが観られます。
1階席の方、お2人がひっこみきるまで、花道の方にご注目を!
しかし、ほんと なんかすごく楽しそうでした お二人♪
観ているこっちも とても楽しかったです。
おふたりは観客サイドと 舞台の世界を行き来して、
上手い具合に観客を舞台の世界に引きずりこんでくれます。
このお2人の存在は、とっても上手い!!
・笑也さん
メインは重の井姫ですが、最後の日本橋の場で 若殿:調之助様と
立ち役でも登場があります。
時々、セリフの語尾が妙にあがるのが気になることがあるんですが、
今回は、そうしたこともなく、素直に
すんなり重の井姫として受けとめられました。
活躍のメインは二幕目です。
照手姫、お軽、大滝の場面の崖のぼりは雲の絶間姫で
「南無八幡~」と滝壷に身を投げるのは、「千本桜」の助の局
といったところでしょうか。いろんな話のいいとこどり(^_^;)
重の井姫は、序幕では 十二単で道中についてくるは、
人買いにさらわれるはで、どうみても足手まといで世間知らずのお嬢ですが、
足萎えの与八郎という 守るべき存在を得てからの二幕目では、
たくましささえ感じる強い女性になっています。
どうぞご注目を♪
・猿弥さん
序幕・三幕目では悪役親子の長男、水右衛門、
二幕目では一転して悪役江戸兵衛になぶられる典型的善人:逸平です。
悪人サイドでは、極悪非道な雰囲気があるのに、結構抜けてるところがある
(家宝をおとして 奪い返されたとか(^_^;))
善人サイドでは、台車に与八郎をのせて、花道の坂道を登っていく
場面があります。
そのうち、勢いありすぎて台車ごとor段治郎さんが花道から転げ落ちそうで
ちょっと心配(^_^;)
いつも心配な猿弥さんのお声ですが、私がみた時点では元気でした。
今回はあんまり絶叫シーンがないから、このまま最後まで大丈夫かな~。
・門之助さん
こちらも二役。
序幕と大詰では、与八郎の義理の姉の旦那:由井民部之助
二幕目では 忠臣蔵の一文字屋 お才ならぬ 十文字屋 おもんです。
片や立ち役、片や粋な女郎屋の女将。
どっちもいいですね~♪
・寿猿さん
筋書きの生年からいくと、おそらく今年喜寿?の寿猿さん。
今回、なんか とてもお元気です。
序幕と二幕目では、重の井姫を連れ去る人買いを。
(二幕目では、十文字屋の口入となってますが)
大詰では右近さん早替わり3役目にからむ 赤星十郎左衛門。
この赤星は「白波五人男」に出てくる赤星をイメージしてると
激しく、裏切られます(^_^;)
観てのお楽しみですが、とってもお茶目な十郎左衛門です♪
こんな赤星は初めてみました(^_^;)
今回は 動きも多いし、セリフはB席からだとちょっと聞き取りにくい
ものが多かったです。(1階席では、ほとんど聞き取れました)
いつも気になる手の震えも、気がつきませんでしたし、
なんか寿猿さん、元気+好調です!
・延夫さん・欣弥さん
悪役親子です(^_^;)
猿四郎さんも入ってたら「新・三国志Ⅲ」だった(^_^;)
出番は序幕と二幕目。
延夫さんは青い衣装がとてもきれいでした。
序幕で馬でトンずらした与八郎を追いかけるシーンでは、
お一人だけ、器用に後ろにさがる走りをしているところに注目です。
あれ、結構、難しいんじゃないかと思うんですが。
欣弥さんは、序幕の九重の印をめぐって 海底大決戦になるところでの
適応のよさにご注目♪
私、大好きです、ああいうの♪
二幕目では段治郎さんと対決。
まぁ、わりとあっさり斬られちゃいますが。(^_^;)
・猿四郎さん・笑子さん・喜昇さん
猿四郎さんは 幕開き、紋付はかま姿の座元、笑子さんとふたりで口切を飾ります。
あとは 大詰で駕籠かきの前棒で登場。
(ちなみに後棒は龍蔵さん)
ちょっとさみしいのが正直なところですが、立師も担当されているので
仕方ないかな。と。
笑子さんは、褄をとって歩く姿が艶っぽい♪茶屋女房。
今回、これ一役なんて、もったいない~っ
もったいないといえば、同じく一役の喜昇さん。
石山寺で、重の井姫のお付の侍女:若葉です。
この役って、よく立役の人がやるんじゃないかな(^_^;)。
滑稽味もたっぷりでしたが、かわいかったです。
お声も相変わらずきれいでしたし♪
・瀧之さん
野路の玉川の場面では、段治郎さんにからむ悪役親子の手下を。
(最初、花道から悪役・手下ご一行が出てきた時はいらっしゃらなかったんですが、
いったん、一行が下手にひっこんで、その後、本舞台に出たときは、一番最後に
いらっしゃいました)
二幕目では、宇津谷峠の場面で最初にでてくる狩人の一人で、
箱根宿では、十文字屋の女将をのせてきた駕籠の前棒。
ただ、このお役は、筋書きでは違う役者さんの名前になっているんです。
最初にみて、そうだと思ったのに 筋書きがそうなってたんで
2回目に観たとき、もう一度確認したんで、たぶん、間違っていないと
思うんですが・・・
それから、大滝の前での段治郎さんにからむ悪役親子の手下。
これは 実際のからみには 参加されてないようで、
最後に 花道を後ずさりながらひっこんでいくところだけ
参加されてるようです。
ちなみに瀧之さんも立師です。
猿琉さん
化け猫の場面で、猫にもてあそばれるおくらちゃんです。
このおくらちゃん役、お正月の国立では、松也さんが演じて、
もてあそばれる場面は吹き替えの役者さん(辰巳さん)でしたが、
今回は吹き替えなし! 猿琉さん、すごい!
ちなみにやってることは国立とほぼ同じだと思いますが、
天井抜けはおくらちゃんではなく化け猫サマがなされます。
【早替わりに出てくる元ネタについて】
・土手の道哲
まず、踊りの方。
「願人坊主」だったか「浮かれ坊主」だったか。
ちなみに「願人坊主」は常磐津。
「浮かれ坊主」は「願人坊主」を元につくられた清元だそうです。
今回の早替わりの場面の演奏が常磐津連中だったことを考えると
今回の踊りは「願人坊主」ということになりそうです。
で、「土手の道哲」。
どっかで聞いたことある名前なんで、てっきり「願人坊主」「浮かれ坊主」
に出てくる坊さんの役名かと思ったんですが、そうではないようです。
ネットで「土手の道哲」で検索したところ、わかったのは
・「土手の道哲」自体は、実在の坊さん
・かの傾城 高尾といい仲だったとかいう話もある、
・基本的?には 遊女を弔った西方寺というお寺を作った坊さんらしい
・西方寺の別名でもある
ということ。
そしてもうひとつ「土手の道哲」で検索するとヒットするのが
今回と同じ猿之助十八番のひとつ「伊達の十役」に出てくる
悪坊主:土手の道哲。
悪玉の面をつけて踊ったりしますし、ツルツルでないアタマからして
悪坊主っぽい雰囲気ですから、やはりこの「土手の道哲」は
「伊達の十役」から出張してきた というのが正解??
・お半長右衛門/お半長吉/お絹
「桂川連理柵(かつらがわれんり. のしがらみ)」に出てくるのが、
このお半・長右衛門・長吉。
今回の舞台では、お半と長吉はラブラブっぽいですが、「桂川~」のお話では
しつこい長吉から逃げてきたお半が、良識ありそうな?おじ様:長右衛門の部屋に
かくまってもらって、そこでどうまちがったか、できちゃった。(^_^;)
という展開のようです。
ちなみに長右衛門の奥さんのお絹は、旦那を助けるいい奥さんのようです。
うーん、私、このお話、見たことないかも。観てみたいなぁ。
・土手のお六
「お染久松」「お染の七役」といわれる「於染久松色読販」に出てくる姐さんです。
この早替わりの部分は 福助さんと玉三郎さんで観たような覚えが。
そう、「土手のお六」、観てるはずなんですが、喜兵衛とお六が
夫婦という設定は すっからかんに忘れてました。
お六さんが ものすごくかっこよい姐さんだったのは、覚えてるんですが。
今回のこの場面は、お染久松の早替わりのやり方をお半長吉でやってるようです。
でも「於染久松色読販」では 喜兵衛を殺すのは久松。それもこの場面じゃありません。
あの藁束のなかから ブッスリ というのは、「忠臣蔵」の定九郎でしょうか?
ついでに「お染の七役」の早替わりの七役には、お染・久松・お六は入ってますが、
喜兵衛は入っていません。(^_^;)
ちなみに、この場面、もろに「お染久松」だと思うんですが・・・(^_^;)
あ、今回、「土手」がつく人が2人もいるんですね(^_^;)
【その他】
・ひとりたび?
「なんで 「ひとりたび」なんだろうね、このタイトル。
全然、一人じゃないじゃん。」
というのは家人の意見。
鋭い(V)o¥o(V)。確かにだれが、どこが「ひとりたび」なんだろう??
・絵図
筋書きに五十三次絵図を入れて欲しかったな~
よし。作っちゃおう♪
・イヤホンガイド
あってもよかったかも。
元ネタになったお話が、わからない・知らない・思い出せない
って人も(私も含めて)多いかと(^_^;)
なくても 話にはついていけますが、右近さんの早替わりのところの
踊りとかは、特に解説あると、より 楽しめるかと。
・小学生がみる「獨道中五十三驛」
夜の部では わりと近くに小学生低学年と思しき男の子がいたんですが、
化け猫のところはかなり怖かったようで、お母さんに目隠ししてもらってました(^_^;)
まぁ、結構、スプラッタなところもありますしねぇ。
でも、アクロバティックなところは、面白いとおもうんですけどね~。
実際、馬が出てくるところや、立ち回りのところになると、眼が輝いてました(^_^;)
歌舞伎、好きになってくれるといいんですが・・・ただ、まぁ、強烈なインパクトに
泣き出しちゃう出来事もありましたからねぇ(^_^;)。
ねぇ、笑三郎さん、春猿さん♪
・お正月に観た「梅初春五十三驛」との違い
取り上げた宿としては、スタートの京都と、ゴールのお江戸:日本橋のほかは
化け猫の岡崎:無量寺がかぶってるくらいですね。
場所としては大津と大磯もだぶってますが、「梅初春五十三驛」が、
大津:三井寺に対し、今回は石山寺。
大磯:三浦屋寮の場に対し、今回は鴫立沢。
というように、場所がちがっています。
以上、とりあえずのレポでした♪
ここまでお読みいただき お疲れ様でした~(^_^;)
そして、どうも ありがとうございますm(__)m
詳細レポは、各場面、実況中継にちかいものになりそうですので、
舞台をご覧になったあとに、感動をリピートするお役に立つかもしれません。
ただし、私のいらんつっこみもありますが。(^_^;)
しかも、完成予定は未定です。
なんせ、まだ序幕の半分くらいしか行ってないので・・・(/_;)
あと、五十三次絵図、これも一応、作る予定です。
・・・できるかなぁ(^_^;)
2007年6月:中日劇場:「獨道中五十三驛」(とりあえず)その1
◆配役/◆あらすじもどき/◆のたりの「おすす眼」:【物語】【舞台機構】
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観劇レポートの方は大分時間がかかりそうなんで、先に味噌トーストのご報告を♪
まず、名古屋駅について、やったことが、しゃちぼんをおいてる喫茶店の場所のチェック(^_^;)
そしたら、ちょっと時間があったのと、ショーケースに集団で居並ぶしゃちぼんを
目にした家人が、すっかり魅了されてしまったのとで、急遽、入店。
残念ながらお二人様仕様の名古屋城パフェ↓
こちらは11時から販売とのことでした。
ちなみにお店の外に出てるメニューには、
「ご注文を受けてから築城するため少々 お時間をいただく場合がございます」
というような注意書きがついてました!(^^)!
さて、家人が しゃちぼんを注文したので、同じものでは面白くありません。
そこで私は 気になっていたみそトーストにチャレンジしました。
メニューには トーストセット とありまして、
コーヒーとトーストのセットになっております。
トーストはみそトーストのほか、小倉トーストやシナモンシュガー(だったかな?)トースト
ピザトーストなども選択できるようになっていました。
で、みそトースト。
トーストは長い一斤の角型食パンの、長いほうの面から(1番外側の耳はとって)
4枚切りくらいの厚さにスライスして、それをさらに細長く縦に4等分くらいにした
そんなトーストの上に、メイプルシロップのようなこげ茶色の、おそらくみそソースが
ジグザグにかかっています。そのソースの下に白く見えるのは、
溶けきらなかったマーガリンでしょうか?
ちなみに、全体に仕上げのトッピングとして ゴマ がちらしてあります。
↓こんな感じ。
これをナイフとフォークで切って食べるわけです。
で。
私としては、こう、和菓子のみそ餡の味をイメージしてたんです。
おいしいですよね、みそ餡の柏餅とか。
では、一口。
・・・・・・なぜか からしマヨネーズの味が_| ̄|●
そう、みそソースとパンの間に白く見えたあれ。あれはマーガリンでは
なく、からしマヨネーズだったようです・・・(T_T)
ちなみにみその味は、私はほとんど感じませんでした。
ゴマの味はしましたけど(^_^;)
まぁ、これは、これでおいしいんですよ。
でも、私としては、あくまで予定は、和菓子のみそ餡の味だったわけで・・・(T_T)
というわけで、みそトースト。
おいしいですよ。おいしいんですけど、でも
甘さを求める方は小倉トーストにしたほうが賢明です。
こちらのサンプルにはトッピングで生クリームがのっていたから、
多分、甘いはず。
・・・よもや、あれもからしマヨネーズなんてことは、ない・・・はず・・・(^_^;)
まず、名古屋駅について、やったことが、しゃちぼんをおいてる喫茶店の場所のチェック(^_^;)
そしたら、ちょっと時間があったのと、ショーケースに集団で居並ぶしゃちぼんを
目にした家人が、すっかり魅了されてしまったのとで、急遽、入店。
残念ながらお二人様仕様の名古屋城パフェ↓
こちらは11時から販売とのことでした。
ちなみにお店の外に出てるメニューには、
「ご注文を受けてから築城するため少々 お時間をいただく場合がございます」
というような注意書きがついてました!(^^)!
さて、家人が しゃちぼんを注文したので、同じものでは面白くありません。
そこで私は 気になっていたみそトーストにチャレンジしました。
メニューには トーストセット とありまして、
コーヒーとトーストのセットになっております。
トーストはみそトーストのほか、小倉トーストやシナモンシュガー(だったかな?)トースト
ピザトーストなども選択できるようになっていました。
で、みそトースト。
トーストは長い一斤の角型食パンの、長いほうの面から(1番外側の耳はとって)
4枚切りくらいの厚さにスライスして、それをさらに細長く縦に4等分くらいにした
そんなトーストの上に、メイプルシロップのようなこげ茶色の、おそらくみそソースが
ジグザグにかかっています。そのソースの下に白く見えるのは、
溶けきらなかったマーガリンでしょうか?
ちなみに、全体に仕上げのトッピングとして ゴマ がちらしてあります。
↓こんな感じ。
これをナイフとフォークで切って食べるわけです。
で。
私としては、こう、和菓子のみそ餡の味をイメージしてたんです。
おいしいですよね、みそ餡の柏餅とか。
では、一口。
・・・・・・なぜか からしマヨネーズの味が_| ̄|●
そう、みそソースとパンの間に白く見えたあれ。あれはマーガリンでは
なく、からしマヨネーズだったようです・・・(T_T)
ちなみにみその味は、私はほとんど感じませんでした。
ゴマの味はしましたけど(^_^;)
まぁ、これは、これでおいしいんですよ。
でも、私としては、あくまで予定は、和菓子のみそ餡の味だったわけで・・・(T_T)
というわけで、みそトースト。
おいしいですよ。おいしいんですけど、でも
甘さを求める方は小倉トーストにしたほうが賢明です。
こちらのサンプルにはトッピングで生クリームがのっていたから、
多分、甘いはず。
・・・よもや、あれもからしマヨネーズなんてことは、ない・・・はず・・・(^_^;)
無事、おうちに帰ってきました♪
午前様になるかと思いましたが、ギリギリセーフでした。
今日は同じ演目を続けて2回観たわけですが、
見る位置かわかると発見がまた色々♪
内容、わかってみても、ちっとも退屈いたしません♪
んで、色々書きたいことはあったもんで、手持ちのPDAで
帰りの新幹線の中からシコシコ入力してきたんですが、
そろそろ東京というあたりで、ふと、
「ここまで入力してきた内容、1回も保存してなかったな」
と気がつきまして、これはイカンと保存しようとしたら
・・・消えた・・・_| ̄|●
・・・うぅぅ、眠いのガマンして約2時間、入力してきたのに・・・(T_T)
・・・って保存してなかった自分が全面的に悪いんですけど(T_T)。
えぇ、わかってはいるんですけど(T_T)。
えぇ、2時間かけたわりには、たいした内容も入力はできてなかったんですけど(T_T)
でも・・・(>_<)
あぁ、名古屋を出るとき、
「電車が遅れて車中泊になったりしたら、面白いんだけどな」
なんて不埒なことを思ったりしたのが、悪かったのかな・・・_| ̄|●
というわけで、なんかとってもショック+どっと疲れが出たんで、
今夜はもう寝ます~
午前様になるかと思いましたが、ギリギリセーフでした。
今日は同じ演目を続けて2回観たわけですが、
見る位置かわかると発見がまた色々♪
内容、わかってみても、ちっとも退屈いたしません♪
んで、色々書きたいことはあったもんで、手持ちのPDAで
帰りの新幹線の中からシコシコ入力してきたんですが、
そろそろ東京というあたりで、ふと、
「ここまで入力してきた内容、1回も保存してなかったな」
と気がつきまして、これはイカンと保存しようとしたら
・・・消えた・・・_| ̄|●
・・・うぅぅ、眠いのガマンして約2時間、入力してきたのに・・・(T_T)
・・・って保存してなかった自分が全面的に悪いんですけど(T_T)。
えぇ、わかってはいるんですけど(T_T)。
えぇ、2時間かけたわりには、たいした内容も入力はできてなかったんですけど(T_T)
でも・・・(>_<)
あぁ、名古屋を出るとき、
「電車が遅れて車中泊になったりしたら、面白いんだけどな」
なんて不埒なことを思ったりしたのが、悪かったのかな・・・_| ̄|●
というわけで、なんかとってもショック+どっと疲れが出たんで、
今夜はもう寝ます~
終演1505の予定でしたが、1456に終わりました~♪
右近さん すごいはやがわり!
あれ 一日二回もやってよくバテないな~(^_^;)
さて 夜の部は一階席!
笑三さん春猿さんが遊びに来てくれるかな~♪
右近さん すごいはやがわり!
あれ 一日二回もやってよくバテないな~(^_^;)
さて 夜の部は一階席!
笑三さん春猿さんが遊びに来てくれるかな~♪