日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

 「本当の豊かさとは何だろう?」 船井幸雄.comより

2011-02-24 07:33:27 | 船井幸雄氏


 「本当の豊かさとは何だろう?」


  
 皆さま、こんにちは。
 いま熱海では、熱海桜がきれいに咲いています。
 一足お先に桜の写真をおすそ分けいたします。^^

 先日2月14日に日本の内閣府が発表した2010年の名目GDP(国内総生産)額は5兆4,742億ドル(479兆2,231億円)で、中国の10年の名目GDP額5兆8,786億ドル(39兆7,983億元)を4,044億ドル下回り、日本は米国に次ぐ世界2位から3位に43年ぶりに転落しました。
 

 日本は現在「不景気だ、不景気だ」と言われ、新聞やテレビでは不安なニュースがあふれ、GDPも世界第3位になり、何だか気持ちが落ちこむようなことがあふれていますね。
 ある調査で、「将来に自信はありますか?」という質問をインド、中国、オーストラリア、カナダ、オランダ、ブラジル、スウェーデン、米国、英国、フランス、スペイン、日本、ハンガリーなど23ヵ国で行ったところ、日本はなんと最下位の23位だったそうです。日本は世界の中でも豊かな国なのに、日本人は相当自信を失っていますね。

 中国はこれで日本を抜いて、世界第2位の経済大国になったようにも見えますが、世界各国からはこんな意見も出ています。

 英テレグラフ紙ブログ記事では、経済ジャーナリストのダニエル・ノウル氏が、「中国経済は日本を追い越したわけではない」と述べています。

 中国の経済誌「財経」の解説員、易鵬(イー・ポン)氏は、『中国は日本に「量」で勝っただけで、「質」ではまだ遠く及ばないことを自覚すべきだ』と述べています。

 ところで中国は約13億人もの人がおり、1人当たりの平均収入は7,400ドル(61万9,528円)で、日本の6分の1にすぎないそうです。
 また、中国では都会と農村地帯には大きな格差があり、都市と農村の所得格差は13:1にまで拡大しています。農村地帯では何億人もの人たちがいまも困窮しています。業種間の収入格差は今年第1四半期の時点で約11倍もあるそうです。

 このように同じ国の中でもこんなに大きな較差があるのでは、国民の不満が募り社会が安定しないようにも思います。
 
 また、中国の急速な経済成長は、公害という犠牲も払っています。単位GDP当たりのエネルギー消費量は日本の10倍前後あるそうです。つまり中国のGDPは資源消費と環境汚染を土台にして成り立っています。
 資源には限りがあり、また地球を傷めながらこのままこの状態をこれからずっと続けることはできません。

 日本もかつて米国を目指して豊かになるために走り続けてきましたが、私たちはGDPに豊かさの指標を求め、「今だけ、自分だけ、お金だけ」の意識で生きることを見直さなければいけないときに来ているようです。

 日本にとっては、GDPが第3位になってしまったことはマイナスのように感じますが、「本当の豊かさとは何だろう‥」ということを考えるいいチャンスなのかもしれません。


 その他、世界の人からはこんなコメントもありましたのでご紹介いたします。


 シンガポールの有力紙ストレーツ・タイムズ(17日付)は、「日本が技術革新を続け、優れた製品やサービスを生み続ける限り、今後もずっと尊敬される国であり続ける」との東京特派員のコラムを掲載しました。
 コラムでは、「GDPの順位だけで国の全体像は語れない」と指摘した上で、世界の音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞を日本人4人が同時受賞したことに触れ、「音楽でも経済でも日本がこの先見限られることはないと思い知らせた」と評価しています。
 そして「世界レベルの成果」を生む要因として、勤勉さや仕事への誇り、秩序感覚など数字では表せない日本の国民性をあげています。

 中国共産党機関紙・人民日報(16日付)は「今こそ日本の発展方法を見つめ直そう」と呼びかけ、日本のような社会保障制度の整備を提案する評論員論文を掲載しました。
 その論文名は「日本のもう一つの側面」というもので、日本の高度経済成長を「一つの奇跡」と評価し、「奇跡のもう一つの側面は、社会保障の体系も即座に整備したこと」と指摘しています。「金融危機の影響を、他の先進国より長く受けている日本(社会)が再起不能に陥っていないのは社会保障制度を完成させたためだ」と分析しています。
 そのうえで、「日本にはまだ多くの学ぶ点がある。学ぶ精神を変えてはならない」と訴えました。【19日 YOMIURI ONLINE より】


 日本人は、自分の国に自信をなくしていますが、いいところもたくさんあります。
 「今だけ、お金だけ、自分だけ」の考えの社会ではなく、本当に心豊かに生きることができる国を日本人はこれから目指し、率先して創っていかなければいけないのだと思います。

 <転載終わり>
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 「本当の豊かさとは何だろう」というこの記事を書いた相澤さんは、心の豊かな人だと思いました。まだ若いのに、こういう文章を書けるのはたいしたもんです。こういう方が今の若い人の中には増えているのでしょうね。船井幸雄.comを読んでいる方々は、そもそも心の豊かな方か、それを目指している方だと思います。

 日本はGDPで中国に抜かれて世界3位になりましたが、一人当たりのGDPは中国よりずっと多いですので、ほとんどの人は3位になったことを気にしていないようです。そもそもGDPが何位かということ自体、全く気にならない人も多いのではないでしょうか。私の周りでは、そのことが話題にのぼったことはありません。

 日本は戦争でボロボロになりながらも、一生懸命先輩たちが働いてくれたお陰で、世界2位の経済大国になりました。アメリカの戦略に乗ったとはいえ、奇跡の大発展を遂げました。

 そして、ニクソンショックやオイルショック、プラザ合意などのイジメにあいながらも、頑張って、一時は「Japan as NO.1」とまで言われるようになりました。
 そして調子にノッてアメリカのビルをバンバン買ったり、土地やマンションに投資したりしました。普通の家が1億円以上するなどということもざらでした。小金井カントリークラブのゴルフ会員権が4億円もしてましたし、リゾート開発も競って行われました。銀行はどんどんお金を融資してくれましたし、マンションを買えば倍以上で売れましたので更に投機が加速していった時代でした。庶民の生活も派手で、飲むわ、食うわの王様のような生活ぶりでした。ジュリアナ東京などが盛り上がっていたころです。まさに映画「バブルへGO!」の通りです。実際はそれ以上だと思います。

 それが、1987年のアメリカのブラックマンデーを境に、日本のバブルははじけてしまいました。砂上の楼閣のような派手な生活は、みごとに崩壊しました。それからは失われた20年と言われ、今に続いていますので、周知の通りです。

 私はバブルのころを経験していますが、私の息子の世代の人は、今の停滞した経済が当たり前となっています。バブルを経験した人の中には、夢よもう一度と思っている人もいるでしょうし、それに懲りて地道に生きていくことを選ぶ人もいると思います。

 家族が健康で、雨露がしのげて、日々食事が摂れれば、先ずは幸せなのではないでしょうか。食料も満足に買えないことが、今起こっているイスラム反政府デモの主因と言われています。「衣食足りて礼節を知る」と言いますが、生きる糧を失えば、人間は暴徒と化すのかもしれません。(背後にはいろいろな陰謀があるとも言われていますが。)

 日月神示に「全てに感謝せよ」とありますように、感謝の念を持てば、大抵の人は自分が幸せだと気付くと思います。中には病気の方もいるでしょうが、日本は国民皆保険ですから誰でも治療してもらえます。アメリカや韓国では、保険に加入している人は病院に行けますが、保険に入っていない収入の少ない人は治療すらしてもらえないのです。

 人は病気になると、健康のありがたみを知りますが、また健康な生活が続くと平気で忘れます。リストラに遭い、仕事が欲しいと思っていても、就職が決まり、半年くらい経つと、「忙しい、忙しい」と文句を言うようになります。人間とは概ねそういう存在です。私もそれの繰り返しなので、たいしたことない人間だなといつも反省させられます。

 身魂磨きの基本は、「雨露しのげて、日々の食事があれば、先ずは幸せ」ということを、理解することかも知れません。そこまでハードルを下げれば、どんなことでも「幸せ」と感じると思います。食事以外にコーヒーも飲めた、ラッキー!です。一生懸命仕事をして、給料をもらった!ありがたい!です。山のような仕事をいただいた!ありがとうございます!です。あまり言うと、変な宗教みたいになりますので、ここらへんで止めますが、日月神示にある「全てに感謝せよ。良くないことが起こっても、感謝せよ」ということが、体得できれば、身魂はかなり磨かれているのかもしれません。
 今日もなるべく感謝をしながら、仕事をやりたいと思います(笑)。





 ●船井幸雄.com
  http://www.funaiyukio.com/hisho/index.asp?hno=201102004

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