日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

野菜のうまみは、きびしい環境で増大する

2012-04-11 05:26:11 | 農業

<自然の摂理から環境を考えるより転載>

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 ~野菜のうまみは、きびしい環境で増大する~

野菜のうまみと、ビタミンなどの栄養素はどう関係しているのでしょうか?


前回の【気象シリーズ】「日本の局地気候と農業 ~奈良県・宇陀でおいしい野菜が採れるのには理由がある~」では、野菜のうまみの一要素として「甘み」(糖分)を取り上げました。その追求の中で野菜の「甘み」(糖分)は気候の寒さや寒暖の差という、植物にとっては「逆境」ともいえる環境のもとで、より多く生成されることがわかりました。


【奈良県の大和野菜】
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※奈良県・斑鳩小学校さんからお借りしました


でも、野菜のうまみは「甘み」(糖分)だけではありません。


今回は気候と野菜のうまみを探る第2弾として、糖分と同様に野菜のうまみを形成しているビタミンCやカロテン(カロチン)といった栄養素を取り上げてみます。

 

m207抗酸化物質の効用は植物も人間も同じ


植物だけでなく、われわれ人間の体内でも抗酸化物質は重要な役割を果たしています。


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理化学研究所さんからお借りしました


最近は「放射性物質から身を守る」という視点からも抗酸化物質が注目されていますが、活性酸素が体内のたんぱく質や脂質・DNAなどを酸化させ、老化を促進したり、身体の機能に多大な影響を与えてしまうため、抗酸化物質がこの活性酸素を除去、あるいは作用を弱める働きをしているのです。


しかし植物と違って、人間や多くのほ乳動物はビタミンを自分でつくることができません。ですから、ビタミンをつくる能力を持っている植物、微生物を摂取することで、生きているのです。


参照:
m061日本ビタミン学会

 

m207ビタミンなどの栄養素も逆境下で増える


外圧環境からのストレスで活性酸素が生成され、それと連動して抗酸化物質が生成されているとすれば、野菜の中の糖分が逆境下で増えたのと同じように、ビタミンCなどの抗酸化物質も厳しい環境下で増えてもおかしくありません。


実際、栽培技術を工夫して外圧環境に変化を加えることで、栄養価の高い作物を作る事例があります。以下、その代表例を3つ紹介します。


<越冬(雪下)にんじん>

一般的ににんじんは7月~8月に種まきをして11月~3月に収穫しますが、青森など積雪の多い地域で、秋に収穫するにんじんをわざと畑に残し、雪の下で越冬させて春に収穫するという農法があります。雪の中でにんじんは凍ることもなく、ちょうど良い条件で貯蔵されるため、おいしいにんじんが育ちます。東北農業試験場の調査では、越冬後の方が糖とビタミンEの含有量が増える、という結果が出ています。


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助安農場さんからお借りしました


<寒じめホウレンソウ>

外の環境と切り離されたハウス栽培でも野菜のおいしさをアップさせる農法があります。冬、ハウスの中で育てたホウレンソウを収穫前にあえて外気に晒します。10日~14日以上寒さに晒しながら育てることで、糖と一緒にビタミン、ミネラルの含有量も増え、しかも有害成分である硝酸およびシュウ酸の含有量は逆に減少するため、おいしいホウレンソウを作ることができます。


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北海道農業研究センターさんからお借りしました


<塩(フルーツ)トマト>

一般的に野菜の生育において塩分は害になりますが、あえて水分が少なく塩分の多い厳しい環境で栽培することで、糖のみならずビタミンやミネラルが凝縮した栄養価の高いトマトが育ちます。もともと高知県の農家の方が、災害で海水をかぶってしまったハウスで、トマトがとてもおいしく育ったのを発見したことから生まれた栽培法です。今では全国各地で様々な工夫がされて栽培されており、最近では震災後に塩害農地の復興方法として話題になりました。


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司こだわりの逸品さんからお借りしました


このように、糖分だけでなく、ビタミンなどの栄養素についても厳しい環境下で数値が増え、結果として野菜のうまみが増していることがわかります


また同様に、野菜のうまみ成分の代表格と言われるグルタミン酸(アミノ酸の一つ)も、長期生育(≒長期間自然外圧に晒す)による熟成過程や、寒い環境のもとで増大することがわかっています。とりわけハクサイやトマトに顕著です。


参照:
m061 「野菜のビタミンとミネラル」(2003年・女子栄養大学出版部・辻村卓ほか著)
m061 「蘇るおいしい野菜」(2000年・宝島社・飯田辰彦著)
m061 「『うま味』の成分」日本うま味調味料協会
m061 「氷温熟成」広島県商工会連合会
m061 「冷え性」脂質と血栓の関係
m061 「グルタミンとグルタミン酸」脂質と血栓の関係

 

m207まとめ


以上、類グループの類農園がある、高地野菜で有名な奈良県・宇陀では「なぜおいしい野菜が採れるのか?」という疑問から出発して、日本の局地気候と農業というテーマで、2回にわけて野菜のうまみと気候の関係を調べてきました。


そこからは、
★逆境が野菜の甘みや栄養素を増大させる
★「寒暖の差が大きい」という逆境下にある高地野菜では、甘みや栄養素が増す
★死ぬか生きるかの微妙なバランスの上で野菜のうまみは生成される
という自然の摂理が見えてきました。


自然は絶妙なバランスの上に成り立っていますから、野菜のおいしさが増すからといって、「逆境」に晒し続ければいいわけではなく、厳しい環境が続くとむしろ野菜は枯れてしまうわけで、まさに“両刃の剣”です。


だからこそ、自然相手の農業は「観察」が決定的に重要であり、日々環境と植物の呼応(やりとり)を暖かく見守っているお百姓さんたちの力には、敬意と感謝の念が湧いてきます。


そんなお百姓さんたちに感謝しつつ、体に良い、おいしい野菜をたくさん食べていきたいですね☆

ではまた☆☆☆

<転載終わり>

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★逆境が野菜の甘みや栄養素を増大させる
★「寒暖の差が大きい」という逆境下にある高地野菜では、甘みや栄養素が増す
★死ぬか生きるかの微妙なバランスの上で野菜のうまみは生成される
という自然の摂理が見えてきました。 

 

 ひふみ農園の野菜は美味しいとよく言われますが、上記の環境で育ってきたから美味しいともいえるようです。昨日中矢代表が言われたように、ひふみ農園では水は控えています。また、赤城山ろくは、日本でも有数の日照時間の長い地域ですので、雨が少ないのです。ですので野菜は必死で根っこを土に伸ばしてきます。普通の栽培方法ですと、すぐに大きくなるのですが、ひふみ農法や奇跡のりんごの木村式自然栽培ですと、先ず根っこを土に張りますので、普通の野菜よりはじめは小さいです。しかし根っこは普通の野菜よりも大きく長いのが特徴です。ウチの野菜は皆根っこが大きいです。そして根っこも甘くて美味しいのです。

 また、ひふみ農園赤城は高原ですので、寒暖の差が大きい地域です。それで甘みや栄養素が増すのかも知れません。

 更に地球(テラ)サイエンスのライフグリーンを3000倍~5000倍に薄めて与えていますので、とても美味しくなるのです。

 ただ、この記事にもあるように、厳しい環境ですので、枯れてしまったりする場合もたまにあります。そうならないよう、いつもよく見てあげることが大切だと思います。10日前に定植したキャベツやブロッコリーの苗は、風で枯れてしまったようです。水分はあるのに、あまりの強風が連日吹いたため、1%くらいが枯れてしまいました。途中で茎が折れたり、葉っぱが飛ばされたものもありました。

 また、記事に写真が出ていますが、寒締めほうれん草と普通のほうれん草はまったく形も味も違います。ウチのほうれん草はハウスで栽培せずに、露地で栽培していますので、今収穫しているのは皆寒締めほうれん草になっています。関東ではちじみほうれん草といって、市販では普通の2倍の値段で販売されています。普通のほうれん草は茎が長いのですが、寒締めほうれん草は地面に這うように平べったくなっています。それで、野菜セットを定期的に購入されているお客さんからは、形がヘンだとか、奇怪だとか言われています(笑)。ただし、甘みはとてもあるので、旨いと評判です。ひふみ野菜は形はヘンですが、味はいいと評判です。

 今はまだ生産が追いつかないため、日本弥栄の会会員さんだけに販売しています。今後福島や丹波篠山、千葉でも生産しますので、一般の皆さんにも販売できるかと思います。

 

・自然の摂理から環境を考える


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