飛水峡

思い出

岐阜新聞

2005年04月09日 20時22分02秒 | 新聞
 鮎釣り漁の解禁を来月十一日に控え、根尾川筋漁業協同組合は天然鮎の遡上(そじょう)を支援するため、本巣市内の根尾川のえん堤二カ所と周辺の禁漁区の設置期間を一カ月間延長する。えん堤下に滞留する稚鮎が大量に捕獲されるのを防ぎ、同漁協が稚鮎を上流に放って育成する。

 遊漁客の釣りや組合員の網漁の禁止を延長する遊漁規則や漁業権行使規則の変更案を県に申請し、今年三月末に認可された。禁漁期間が延長されるのは海老えん堤(同市海老)、山口用水えん堤(同市山口)と周辺の上下流。四月から六月に天然鮎の遡上期を迎えるが、両えん堤では魚道に入り損ねたり落差を飛び越えられない稚鮎が、えん堤下で多く滞留する。従来は四月と五月の二カ月間を禁漁にしてきたが、解禁後の六月以降に滞留する稚鮎が網で捕らえられてしまうこともあり、六月末まで禁漁を延長して遡上と成育を図ることにした。

 同漁協はえん堤下の稚鮎を上流に上らせるために県の許可を得て捕獲する「特別採捕」を昨年から本格的に行い、十五-二十万匹を上流に放った。今年は禁漁期間の延長に伴い、特別採捕の期間も昨年の五月十日までの二カ月弱から六月末までの三カ月間に延長して、放す量も五割ほど増やす。

 戸部一秋同組合長は「天然鮎は縄張り意識が強く、友釣りファンには人気が高い。上ってきた稚鮎を小さなうちに捕らず、できる限り上流に上げ、大きくなるまで大切に育てることが魅力ある漁場づくりにつながるはず」と話している。

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