飛水峡

思い出

岐阜新聞

2002年07月01日 22時43分44秒 | 新聞
建設工事から原種のイワナを守ろうと、吉城郡神岡町森茂の住民や高原川漁業協同組合員らが二十九日、奥飛騨山之村食材加工房建設工事の影響を受ける森茂川支流でイワナを生け捕りし、安全な上流へと引っ越しさせた。

 同所では、来年七月の一部オープンに向けて、ハムやソーセージを生産販売する奥飛騨山之村食材加工房の建設工事が進んでいる。同所を流れる森茂川支流には原種のイワナが生息しているが、工事区域内の川は一度水を止めて整備すため、イワナがすめなくなる。このため、貴重なイワナを引っ越しさせることになった。

 この支流は幅約一メートル、深さ約五十センチ。引っ越し作業は、三百メートルにわたって川の水をせき止めて水量を減らしたあと、網を仕掛けて上流からイワナを追い込んだ。十五人がかりで捕獲したイワナは計三十四匹。大物では体長が二四センチもあった。同支流は同房建設工事に合わせ、イワナやサンショウウオなどの水生生物が観察できるビオトープに生まれ変わることになっている。

(写真)原種イワナを引っ越しさせる高原川漁協組合員ら=吉城郡神岡町森茂、森茂川支流

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