中日新聞

やなに落ちアユ豊漁　雨で川が増水し３０００匹
2009年10月4日

やな場で天然の落ちアユを捕まえる子どもら＝山県市青波で


　２日の雨により川が増水した影響で、夕方から３日未明にかけて県内の観光やなに落ちアユが上がり、８月のやな漁解禁以来最高の豊漁となった。

　○…山県市青波の美山観光やなでは、３０００匹がやな場に落ちた。ほとんどがアユで、ウナギ、マスも含まれていた。３日から天然アユの提供を始めた。

　担当者は「今年は７月の長雨と８月の小雨で、川の環境が悪くアユが小さかった。ようやく大量に落ちた。１５日までは営業しているのでぜひ味わって」と呼び掛けた。

　○…１万匹以上が上がった関市の板取川・洞戸観光ヤナでは、板取川上流漁業協同組合の組合員約１５人がごう音としぶきが押し寄せるやな場にかかるアユを網ですくった。

　野村悟社長（８０）は「９月に雨が少なく、ふちにいたアユが一気に押し流された。これだけ落ちるのは初めて」と忙しそうだった。

　○…郡上市八幡町の郡上八幡観光ヤナでは、約１万５０００匹が上がったという。

　大きさは２２０グラム程度が中心。塩焼き、アユ雑炊などが味わえる２４００円から４９００円までの４コースを設けている。