飛水峡

思い出

岐阜新聞

2005年07月02日 19時03分03秒 | 新聞
活発化した梅雨前線の影響で、県内は一日、飛騨北部を中心に大雨となった。飛騨市宮川町では時間雨量約五〇ミリの非常に激しい雨を観測し、各地で公共交通機関に影響が出た。雨は二日朝にかけて続く見通し。

 岐阜地方気象台によると、雨は一日正午すぎをピークに県内の広い範囲で降った。同日午後九時までの二十四時間雨量は、中津川市三森山一一九ミリ、恵那市一一三ミリ、大野郡白川村九七ミリ、高山市六厩九五ミリ、飛騨市河合町七六ミリなど。

 県内は渇水が続いていたが、ここ数日断続的に降った雨で、六月の雨量は高山市で一六八ミリとなり、飛騨は平年並みに戻った。美濃は岐阜市が九〇ミリで平年の四割以下だったが、今回の雨である程度渇水は解消される見通し。

 名古屋市や美濃加茂市、可児市などの水源である岩屋ダム(下呂市金山町卯野原)の貯水率は同日、持ち直し始めた。同ダムの利水容量(六千百九十万トン)に対する貯水率は、一日午前零時現在で21・8%。先月二十八日に9・5%となったのを底に、徐々に回復している。一日は「梅雨入り後初めてまとまった雨」(同ダム管理所)という七八ミリ(午後五時まで)を観測。流域平均でも五八・九ミリ(同)となり、ダム湖面が徐々に広がってきた。

 また、揖斐川上流域渇水対策会議は一日、二日午前零時から第一次節水(農業用水の西濃用水、揖斐川左右岸用水とも節水率60%)に節水対策を緩和する、と発表した。

 同会議では先月二十二日から第一次節水、同二十九日から第二次節水を実施してきたが、同二十八日からの降雨で横山ダムの貯水量は一日午前九時現在、八百七十七万八千立方メートル、貯水率39・9%となり、今後も有効な降雨が見込めるとして節水対策の緩和を決めた。

 この雨の影響で一日、JR中央線、高山線が一部で徐行運転となった。道路では同日午後四時四十分ごろに美濃市樋ケ洞の県道美濃川辺線で土砂崩れが発生するなど、幹線道路は二日午前零時現在、国道や県道など計十七路線、十七カ所が雨量規制などで通行止めとなっている。

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