飛水峡

思い出

岐阜新聞

1998年12月16日 22時04分10秒 | 新聞
22年ぶり古里、姿現す/金山町の馬瀬川第2ダム水抜き

 益田郡金山町岩瀬の中電馬瀬川第二ダムが完成以来二十二年ぶりに〝水抜き〟され、湖底から橋や田畑、道路跡などかつての古里が姿を現し、移転した住民らが訪れて当時を懐かしんでいる。

 同ダムは水資源公団が管理する岩屋ダムの下流にある。一九七六(昭和五十一)年、馬瀬川をせき止めて造られた発電用ダム。総貯水量は八百五十万トンで発電所は毎時六万六千四百キロワットの発電をしている。

 今回の水抜きは、国の検査に合わせてダムの取水口ゲートなど補修を行うための措置。水抜き状態になったのは完成以来初めて。十月下旬から水が抜かれ、先月中旬に湖底が現れた。

 同ダムの建設では三十戸が移転した。湖底からは当時の馬瀬川、民家跡などが姿を見せており、移転した住民らが休日に訪れ、二十二年ぶりの古里の姿に見入っている。ダムは今月下旬から再び貯水を開始、来年一月中旬には発電できる水位に戻る。

(写真)22年ぶりに〝水抜き〟状態になり、湖底から姿を現した「さかえ橋」=益田郡金山町岩瀬、馬瀬川第2ダム

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