梅雨入りしてしまいました。土曜日は朝から雨だったので、犬の早朝散歩も行かずゆっくりお目覚め。
午前中は1人だったので、貸してもらったDVDを観て過ごしました。
60年代アメリカのアイドルモンキーズは、今の日本でいうゴールデンボンバーみたいなもんで、レコーディングはボーカル録りのみ。
楽器の演奏はスタジオミュージシャンがやっていたそうです。
それを請け負っていたのは、ロスアンゼルスのレッキングクルーと呼ばれた楽器演奏の職人たち。
そのドキュメンタリー映画を観ていました。
モンキーズのミッキーも出演していて、その事実を認め、僕らはミュージシャンではなくて役者だから、と述べています。
ビーチボーイズやバーズなど、バンド形式のグループでさえレコーディングは彼ら任せだったそう。
でも当時はサポートミュージシャンの名前をクレジットする習慣が無かったので、公表されていませんでした。
その凄腕の面々のなかに女性ベーシストがいて、それがキャロルケイさんです。
私の実母と同じくらいの年齢で、80歳代半ば。
元々、スタジオでジャズギターを弾いていましたが、たまたま代役でフェンダープレシジョンベースを弾いたら成功したので、それ以来ベーシストになったとのこと。
クラシックの演奏家と違って、楽譜に書かれているのはコード進行のみなので、自分のアイデアでベースアレンジをしていたようです。
この写真と同じ人物とは思えない、太ったおばさんが映画では実際に弾いてみせてくれます。
「指示されたベースラインがこんなつまらないものだったので、こんな風に変えて演奏したわ」とおっしゃりながら。
演奏職人でありながら、ベースラインは自分のオリジナルなんだから、もうアーティストですね。
私は小さい頃からギターやメロディよりも、ベースの音をいつも耳で追っていた気がします。
彼女のHPにある演奏リストをみると、あの曲のあそこや、この曲のこの部分など、印象的で独創的なベースラインの曲だなあと思っていた演奏が、ことごとくキャロルケイさんだったことを発見して、感動してしまいました。
モータウンミュージックのLA録音もレッキングクルーだったそうで、彼らは黒人が作りだした音楽だっていうのが売りだったから、白人のスタジオミュージシャンの手を借りた、ということを伏せていたそうです。
ポールマッカートニーが、60年代のモータウンのベースに影響を受けたと、語ったそうです。つまりそれもキャロルケイさんの演奏だった可能性が高いんじゃないでしょうか。
70年代に入ってビートルズのような自作自演のミュージシャンが主流の時代になって、レッキングクルーの時代が終わったということらしいです。
ひと月ほど前にひょんなことからキャロルケイさんを知り、それからは通勤時間にカーオーディオのラウドネスを強くして、彼女のベース演奏を繰り返し聞いていましたが、やっと土曜日に映画を見られました。
カッコいいなあ。
最新の画像[もっと見る]
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 複葉機が完成したけど 2週間前
- 小物を付けて仕上げ 2週間前
- 小物を付けて仕上げ 2週間前
- 小物を付けて仕上げ 2週間前
趣味人師匠いらっしゃいませ。
親父はトイレで、なに大声出してるんだって不審がられちゃいますよ。
スタジオミュージシャンの話だけに、おトイレ(音入れ)がぴったり。チャンチャン。
おあとが宜しいようで。
貴重な情報、ありがとうございます。
アマゾンプライムで観られるようなので、近いうちに観てみたいと思います。
まだ本編しか観ていないのですが、6時間に及ぶ付録もあって、それがかなり濃い内容のようです。
バンドが自作自演するというのは、イギリス発の文化みたいですね。その頃アメリカはジャズミュージシャンが余っていたという事情もあるようです。