ついにやってみましたよ。
複葉機の張り線。
初挑戦。
集中力が必要だと思ったので、水曜日午後半休取ってサボってですね、昼飯を短時間にかっ込んで、
夕方、子供が帰宅して落ち着かなくなるまで、がっつりと取り組みました。
部下は上司がプラモのために早退したとは、思いもつかないだろうね。
本人は、体調不良で帰るより、よっぽど有意義な有給消化と思ってるけど、言わないけどね。
モーツアルトのSYM40番と41番、ショパンのピアノコンチェルト1番と2番をフルで聴いたので、
たった2時間少々の刹那。短いなあ。ステレオを大音量で楽しめるのは、家に一人のときだけだもんなあ。
晩飯食ってからも引き続き、酒も飲まずに張り線を楽しんだ。
その甲斐あってできましたですよ。
ピンと張ってるでしょう。排気管も感じ好いでしょう。
固定は、ヒートンを使う方法と、貫通させる方法の併用です。
簡単じゃーん!!!それが夜中12時過ぎに寝る前の私の感想ですよ。
ほれぼれ。
ぼーっと、しばしのあいだ眺めちゃいましたよ。結構いいじゃんって。
何度も何度も、タルんでるところが無いか確認しながらね。
翌朝、会社行く前に、書斎に見に行きました。
カッコいいのを見て、ハイテンションになって今日も会社我慢しよって。
そしたら・・・
ほとんどの糸がタルんでるじゃないですかぁぁ!!!
テンション抜けてまーす。
自分のテンションもさげさげでーす・・
頭が混乱したまま出勤した。
皆さん、ゴムのようなストレッチリギング使うわけだ。
機体の姿勢を変えたり、交差する糸のテンションを変えたりするだけで翼がたわんで、
先に張った他の糸がタルむってことは、作業中から気づいてました。
だから、全部の糸にテンション掛けながら、同時に接着剤で固定しないとパワーバランスが狂うかなあとも。
全部張り直しかぁ・・・・
調べてみたら、使ってた糸レジロンはニット用の伸縮性の糸でした。
引っ張ってみると確かに伸びる。
しかしバネ定数が強いと言うか、感覚的には1kgf以上掛けないと伸びない感じ。
カタログ上は30%の伸縮率というのがスペックなんだけど、何Kgで30%か書いて無いからね。
ポリアミドは吸水性があるので伸びたのかしら。釣りのテグスもナイロンは吸水して劣化するし。
書斎の湿度70%だったし。
未だに、タルんだ理由は不明。
そこでふと思いだした!まるで小さな海賊ビッケが思いつくように!
釣りのテグスで飛行機のアンテナ線を張る人が、タルんだら線香を近づけるとピンと張るって書いてた。
同じナイロンなら張るんじゃね?
ダメ元でやってみた。
仏壇の無い家に線香はないので、雑貨屋で買ってほったらかしのお香でやってみた。
じゃじゃーん!ホホホ。先人の話はまじめに聞いておくもんだ。
2本は調子に乗って近づけすぎて、溶けちゃったけど、他は線香でピンと張った。修復成功!
写真は2本をやり直し中のところ。
洗濯ばさみはテンション掛け用のオモシ。
線香で戦車のダメージ痕を表現しようとか、履帯の焼き止めは線香で、なんて記事が昔あったけど、
まったく信用してなかった。
あんな小さな火で溶けるわけ無いじゃんって。
頭のでかい俺! じゃない、頭でっかちの俺。
なんでもやってみないとわかんないのねえ。
意外と火力強いんだ線香。
1cm位に近づけるだけで面白いようにピンとなるの。
あとはヒートンの銅色を塗りつぶして、エルロンのロッドや傷つけた箇所をタッチペイントして機体は完成かな。