中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

桜花賞(GI)展望・1

2006-04-06 22:58:43 | 見解
いよいよクラシックが開幕。今年は例年以上に時計の掛かる馬場。力と底力を求められる。展開の鍵を握るのはフサイチパンドラ。この馬が早仕掛けをすれば厳しい流れになる。

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アドマイヤキッス
前走のチューリップ賞久々で18㌔。道中は後方の外目追走。残り4ハロン地点で除々にポディションを上げると、4角でスッと先頭集団へ取り付く。直線で一気に先頭中団を飲み込むと、シェルズレイとの叩き合いにクビ差先着した。久々で速い攻めも不足気味でこの内容。次走への上積みは十分望める。鞍上の反応に即座に反応する。時計が平凡だったのは馬場の影響か。鞍上のアクションに瞬時に反応するあたり非凡なセンスを感じる。あとは大トビの馬だけに内枠でゴチャつくとどうか。

シェルズレイ
前走のチューリップ賞2着は前走後に普段の坂路調教に加えて、CWでの運動を加えて攻め量を強化。最終追いでは坂路で自己ベスト。道中は流れが落ち着いたために、好位でかなり行きたがり、直線を向くまで折り合いを欠いた。それでも、直線で最内を突くとジワジワと伸びた。あれだけ鞍上とケンカしても最後まで諦めない根性は素晴らしい。それと攻め強化も好成績へと繋がった。前々走のエルフィンS4着は外枠から好位を追走。直線で馬場のいい大外へ持ち出したものの、追い比べで切れ負けした。道中、ハミを噛んで力みながらの走りが影響した。パワータイプで時計の速い勝負では辛い面がある。そういう意味では坂のある阪神は好材料。コース替わりで一時時計が速くなったが、先週の道悪である程度、時計の掛かる馬場になるはず。心強い鞍上は2度目の騎乗で、抑える競馬が板に付き始めて末脚を生かせれば。

ウインシンシア
前走のチューリップ賞3着は発馬で行き脚つかず後方から。結果的に勝ち馬をマークする形。勝負どころでスッと反応した勝ち馬に対し、スブさを見せて置かれ気味に。それでも、4角で大外へ膨れるロスがありながら、長くいい脚を使って追い込んできた。前々走の紅梅S7着も行き脚つかず後方から。直線で内目を突いても伸びなかった。距離が伸びてよさそうなタイプ。現状でのマイル戦では時計の掛かるほうがいいだろう。アサヒライジングの作る流れをフサイチパンドラ、アドマイヤキッスあたりが早めに追いかければ。

ダイワパッション
前走のフィリーズレビュー1着は道中、外枠から好発を決める。内の速い馬を見ながらスッと好位へ控える。その後は行きたがるのを抑えて抜群の行きっぷり。直線でバテた先行馬を交わして粘り強い脚で抜け出した。初距離でも好位で我慢できたし、輸送にも耐えた。単調なスピード馬ではなく、今回のようなパワー馬場への適性も示した。一戦毎に競馬を覚えて距離延長にも対応できるようになった。これならマイルでも。中3週で再度の長距離輸送がどうか。馬体減りがなければ。

ユメノオーラ
前走のフィリーズレビュー2着は道中、速い流れのなか最内枠を生かして中団のインで末脚を温存。直線で馬群を割ってジワジワと伸びた。前々走の雪割草特別1着もHペースの底力勝負の流れを後方から差し切った。速い流れを溜めて差すのを得意とする。ここもフサイチパンドラ、アサヒライジングあたりがやり合えば漁夫の利を得ることができる。

エイシンアモーレ
前走のフィリーズレビュー3着は下見でいつものようにチャカついていた。好発を決めると果敢にハナへ。3ハロン34秒8と馬場を考えれば速いペース。外から2頭に競られるも、ハナは譲らない。最後はあっさり捕まった。この重たい馬場では逃げ切るのは至難か。鞍上によれば『いい頃のフットワークにない』とのこと。精神面と体質面を強化できなければ。ここはフサイチパンドラ、アサヒライジングと同型がいて楽なペースは望めない。直前の攻めに注目。

アサヒライジング
前走のアネモネS1着はきれいな平均ペースの逃げに持ち込み、力の違いを見せ付けた。3走前のように控える競馬では持ち味を生かせない。行ってこその馬。ここは気性的に抑えの利かないフサイチパンドラが早めに競りかけてくることが予想される。エイシンアモーレも加わって厳しい戦いに。

コイウタ
前走のクイーンC1着は例年通りのスロー。3番手で淡々と折り合うと直線、ラスト1ハロン地点の手前から追い出されると一瞬の決め手を生かして、瞬発力勝負の流れを差し切った。前々走の菜の花賞1着は好発から好位へ取り付く。終始、内を通って除々にポディションを上げると直線でジワジワ脚を伸ばして差し切った。3走前の阪神JF6着は最内枠から終始、内の経済コースを立ち回るも、道悪で切れ味を生かせなかった。起用さがあり、一瞬の切れ味が身上。今の阪神の重たい馬場はどうか。早め栗東入りで輸送面を克服。

アルーリングボイス
前走のフィリーズレビュー4着は道中、2着馬の外を追走。鞍上も馬場のいいところを慎重に通っていたが、如何せん直線での伸び脚は一息だった。直前の坂路の動きが今ひとつだったことも影響したのか。ここ2走は自慢の末脚が鳴りを潜めている。体型からもスプリンターなのか。この中間は芝コースで追い切られてリフレッシュ。


ラッシュライフ
前走のチューリップ賞5着は逃げ馬不在で押し出されるように先行。行きたがって力みながらの競馬。直線で抵抗なく失速してしまった。ここは速い流れになることは確実。そこで脚を溜めることができれば。

タッチザピーク
前走のチューリップ賞9着は落ち着いた流れのなかを好位追走。だが、勝負どころで手応えが怪しくなると、そのままズルズル後退してしまった。前々走の紅梅Sは緩い流れ。スッと好位を奪うと、直線で軽く仕掛けられて一瞬の脚を持ち出して圧勝。紅梅Sの内容から考えればチューリップ賞の結果は不満。華奢なタイプで強い攻めができない影響もあるが、阪神のパワー馬場への適性にも疑問が残る。

キストゥヘヴン
前走のフラワーC1着はフサイチパンドラが演出する淀みないラップを中団のインで末脚を温存。終始、経済コースを通れたことと、勝負どころで前が詰まって脚を温存できたことで、直線で一頭だけ違う伸び脚で突き抜けた。溜めればかなりの脚が使える。行きたがるだけにマイル戦への距離短縮もプラス。あとは420㌔前後の小柄な馬体。中2週の長距離輸送が課題に。今の阪神の馬場も?

フサイチパンドラ
前走のフラワーC2着は1角で他馬と接触して掛かるアクシデント。それでいて勝負どころで早めに先頭へ立つ強気の競馬。直線で一旦先頭へ立ってセーフティリードを奪うも、最後は垂れて差された。ただ、ペースと掛かったこと、仕掛けどころを考えれば致し方ない。前々走のきんせんか賞1着は道中、引っ張り切りの手応えで好位を追走。各馬がアクションを開始している4角(11秒6)のところでも抑えきれずに先頭へ立つほど。直線で11秒4と加速してグイグイ他馬を突き放す。最後はバテたものの道中の行きっぷりを考えれば文句なしの内容だった。有り余るスピードで押し切る競馬を得意とする。マイル戦に替わるのは望むところだし、GIの速いペースも歓迎のクチ。

テイエムプリキュア
前走のチューリップ賞4着は中団馬群をソツなく追走。いつものように勝負どころで手綱が動いて、手応えが怪しいのはいつものこと。そこからの粘り強い脚がこの馬身上だが、ジリジリとしか脚を使えなかった。前々走の阪神JF1着は良馬場でも激しい降雨で実質の不良馬場。アサヒライジングの作るHペースの流れを、中団馬群追走。流れの速くなった残り3ハロン地点で激しく手綱が動く。それでも、直線で外目へ持ち出されると、首をグイと下げて渋太い脚を繰り出して差し切り勝ち。とにかくズブいが粘り強い。このタイプだけに時計勝負は辛いが、今の阪神はパワー馬場。これは好都合。この中間は一週前にDWで猛時計を出して快調。上がりの掛かる展開で再び戴冠のシーンも。

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大阪杯(GⅡ)回顧

2006-04-03 22:33:25 | 回顧
【馬場状態】重馬場で力の要る馬場。ノメる。グリーンベルトが残っているのか、内ラチのほうがいいよう。

12.8 - 11.6 - 12.5 - 12.6 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.3 - 13.3
(36.9-37.8)(49.5-50.1)(62.0-62.5)

【展開】好発を決めたシルクフェイマスがハナへ。道悪ということで道中は12秒台中盤のラップが続く緩い流れ。勝ち馬、2着馬は馬場に脚を取られることを懸念してギリギリまで追い出しを我慢。

春とは思えない肌寒さ、前日からの降雨の影響で水分を含んだ緩い馬場。そんな酷条件を制したのはカンパニーだった。道中は馬場のいい内ラチで我慢。これは今回と同じ道悪だった中山記念で早めに動いて末をなくしたことを教訓にしたもの。勝負どころの3~4角で他馬が仕掛けを開始しても我慢。ギリギリまで待って直線で外目へ。そこから一頭だけ違う脚色で差し切った。類まれなる決め手を秘めているだけに、道悪の消耗戦への適性が疑問視されたが、意に介さなかった。2000㍍の距離に対応できたのも明るい材料。溜めればGI級の決め手。坂のある阪神もなんら問題ない。

2着のマッキーマックスは試走という意味では申し分ない内容だった。道中は後方で折り合いに専念。終始、馬場のいい内ラチを通れた。直線でローゼンクロイツからのプレッシャーにも動じずジワジワ伸びた。平均して長く脚を使うタイプ。今回、抑える競馬をしたことで、本番で競馬がしやすくなった。

3着のスズカマンボは久々で急仕上げ。道悪競馬の消耗戦で59㌔を背負う厳しい条件。それを好位から正攻法の競馬で見せ場を作ったのはさすがGI馬というもの。ただ、レース後に競争能力喪失で引退に。本当に残念でならない。

本命視したシルクフェイマスは惜しかった。好発を決めるとスッとハナへ。道中、12秒前後のラップに持ち込み、直線も100㍍手前まで粘り込むもバテてしまった。だが、苦手の道悪でこの結果なら高く評価できる。良馬場なら逃げ切っていたろう。イレ込みやすい気性だけに使い込んでのストレスに注意したい。

ローゼンクロイツは道中、中団を追走。トビの大きい馬で道悪では本来の力を発揮できなかった。

アドマイヤジャパンは積極的に2番手を追走するも、道中からずっと内へモタれて追走に余裕がない。勝負どころの4角で早くも手応えが怪しくなって万事休す。意外な脆さを見せてしまった。右回りでは内ラチを奪えるかが課題に。

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日曜日の狙い

2006-04-01 21:24:25 | 最終結論
ダービー卿CT

◎ダンスインザモア
○アルビレオ
▲キングストレイル
△インセンティブガイ
×テレグノシス
×ニシノシタン
☆マイネルハーティー


【見解】
本命は喘鳴症から復活を期すダンスインザモア。前走の中山記念5着は状態一息。勝負どころで強引にマクッたものの見せ場を作れなかった。前々走の中山金杯9着は距離が長く、3走前の中日新聞杯2着は勝負どころでの早仕掛けが影響した。溜めて一瞬の決め手を生かすタイプ。今回は鞍上もそれを考えている。ニシノシタンの作るHペースを差し切る。



大阪杯

◎シルクフェイマス
○スズカマンボ
▲アドマイヤジャパン
△ローゼンクロイツ
×カンファーベスト


【見解】
道悪が心配だが前々走の再現が期待できるシルクフェイマス。展開の利はかなり大きい。折り合いに不安のあるタイプで中距離がベスト。平均ペースの淀みない流れで後続になし崩しに脚を使わせる。

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