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2022年は客観的な予想を心がけます。

皐月賞(GI)回顧

2006-04-17 23:30:41 | 回顧
【馬場状態】B→B。良馬場ながら直線の降雨で渋った馬場。内の状態も良い。

12.3 - 11.3 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 12.2
(35.6-35.7)((47.7-47.9)(60.0-59.9) 1:59.9

【展開】ステキシンスケクンが好発からハナを奪うも、距離を意識してか2角から息を入れる。テン5ハロン60秒0の緩い流れ。有力どころのAムーン、Fジャンク、SMワンダーは後方で互いに牽制して動くに動けず。3角で早めにFリシャールが動き出したことで底力勝負に。渋太い脚を使った勝ち馬。

遂にこの時が来た。2歳時から豊富なキャリアを積み重ねてきたメイショウサムソン。馬上の石橋守は22年目で初のGI制覇。決してハデとはいえないコンビが〝超〟が付く高馬たちを一蹴させた。道中は淡々とした流れを好位追走。無理に前を追いかけることもなく落ち着いた姿。Fリシャールが仕掛けた3角で、同馬も外を通って進出。直線でバテたリシャールを捕らえて単独先頭へ躍り出ると、今度は最内からDパスポートの強襲。だが、粘り強い脚で凌いで戴冠。上がり3ハロン35秒1。決して切れる脚はないが、平均ペースで持ち味が最大限に生きた。パワータイプで高速決着の府中2400㍍でさて。

2着はドリームパスポート。前走で手綱を取ったデムーロ騎手が騎乗停止のため、直前まで鞍上が未定のまま。結局、普段から調教を付けている高田騎手に決まった。道中は内枠発走を利に後方のインをベタ回り。折り合いもスムーズ。テン乗りだが、普段から調教に跨っているだけあって癖は把握していた。他馬がアクションを開始した3角でも持ったまま。直線半ばで鞍上のステッキに鋭く反応してグイグイ加速。勝ち馬には及ばなかったものの、抜群の反応と決め手の鋭さを示した。鞍上もいい脚が長く続かないことを熟知して仕掛けを遅らせた。いきなりの大舞台で焦って早仕掛けになりがちなところをよく我慢した。

3着のフサイチジャンクは話題先行ではないことを証明した。道中は発馬直後に手綱を抑えて後方追走。直後にAムーンが位置して、お互い牽制しあう。だが、淡々とした流れで先行、内を通った馬有利は明白。Aムーンに固執するあまり、動くに動けず、勝負どころで外目を通らされた。普段の調教では反応の良さを見せていたが、レースではスブい。鞍上もテン乗りのため把握できていなかった。長くいい脚を使うタイプでダービーで。

1番人気に支持されたアドマイヤムーンは残念ながら不発に終わってしまった。道中は後方の外目を追走。折り合いもスムーズ。だが、勝負どころで手綱が動いても、なかなか反応しない。直線でもいつもの伸び脚が見られなかった。緩い馬場の影響なのか。

5着は快速馬フサイチリシャール。年明けを2度使われて馬体も絞れて力強い踏み込み。好発を決めるとガッチリ手綱を抑えて2番手。Sシンスケクンの作る緩い流れでスムーズな追走。逃げ馬がペースを落とした3角で意を決して先頭へ躍り出る。一時はセフティリードを奪うも、坂上で失速。やはり、距離が1ハロン長かった。スピードの持続性を生かすには1600~1800㍍。平均ペースの流れで。

サクラメガワンダーも展開と馬場に泣いた。道中はAムーンを見ながら後方待機。だが、流れが落ち着いて前の馬有利の流れ。動くに動けず、勝負どころで大外へ持ち出す最悪のパターンとなってしまった。ゴール前で見せた豪快なフットワークはラジオたんぱ杯を彷彿とさせた。復活は近い。パンパンの良馬場で。

本命視したジャリスコライトは残念な結果に。道中は外枠発走から無理せず好位を追走。位置取りも無駄がなく、さすがの鞍上。勝負どころでの手応えも残っていたが、如何せん追ってからがさっぱりだった。まだまだ力を付けている段階なのか。久々で毛ヅヤ一息だった。

素質馬キャプテンベガは下見からイレ込み、テンションが高かった。道中も力みっぱなしの追走で直線で失速。まだまだこれからの馬。馬体フックラで。

インテレットは終始、外目を通らされて勝負どころでマクる鞍上のいつものパターン。巻き返せる。

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