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CBC賞(GⅡ)回顧

2007-06-12 12:40:12 | 回顧
【馬場】Bコース最終週。朝方まで雨が残り、重馬場。内は壊滅状態になり、道中から皆、外を通る。

12.0 - 10.6 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 11.9=1:09.1

【展開】アドマイヤ、ナカヤマ、フサイチが横一線で競る形。内目の馬場が悪く、内、外、離れた展開。三分三厘で後方勢が差を詰め、直線は内からブラック、アグネスが伸び、外からナカヤマ、ミスティックの追い上げ。

 JRAのテレビCMに出演のタレント馬ブラックバースピンが、サラブレットの本業である〝競馬〟で脚光を浴びた。前日からの激しい降雨。雨は上がり、眩いばかりの日差しが照りつけたとはいえ、重馬場。加えて最終週ということもあり、内の馬場は壊滅状態。ほとんどの馬が道中から外目を通るのには納得がいく。しかし、この馬だけは違った。発馬で半馬身出負けすると、鞍上は腹を括って馬場の荒れているインへ。経済コースとはいえ、体力の消耗は激しく、普通の馬ならスタミナ切れするところ。ところが、4角で鞍上のアクションに瞬時に反応。グッと加速し、直線は馬場のいい5分どころへ。ピッチの利いた回転の速いフットワークでグイグイ伸びて半馬身差の勝利。着差は僅かだが、荒れた馬場を通った4角までを考えれると、それ以上の内容だ。ピッチ走法で頭が高くハミに頼った走り。1200㍍がベスト。北海道シリーズも楽しみにさせる内容だ。
 
 ナカヤマパラダイスは道中、11番枠から3頭横並びでハナを争う展開の外を追走。終始、馬場のいいところを通る。直線で右手前に替え、伸びかけたところでFリシャールと接触する不利。そこから逆手前になり、ジワジワと差を詰めて猛追するも僅かに届かず。不利を考えれば惜しい内容だった。

 アグネスラズベリは道中の手綱のアクションに余裕がない。それでも、直線でギリギリ馬場のいい4分どころを頭の高い走法で詰めてきている。荒れ馬場でも難なく克服した。これはDWでビシビシ攻められている成果か。

 ミスティックエイジは勝ち馬とは対照的で大トビのストライド走法。小回り中京の電撃戦はいかにも忙しかった。最後方追走から直線は最大外へ。そこからメンバー最速34秒1の強烈な脚で追い込むも届かず。馬場のいいところを通れた恩恵があるとはいえ、ロスは大きかった。復活しているし、スプリントの流れに慣れれば。

 アルーリングボイスも得意のスプリント戦で復活。道中は後方3番手から直線は馬場のいい大外へ。そこからグイグイ伸びて僅かのところまで差を詰めてきた。骨折明け2戦目は不慣れな条件。やはり、この距離でこそ。まだ、強い攻めができていない現状。坂路でビシビシやれるようになれば。

 ペールギュントはトップハンデの58㌔を背負い、道中は好位の外めを積極的に追走。だが、重馬場が自然と体力を消耗させる。直線入り口では勝ち負け圏内にいたが、伸び切れなかった。上位馬はこの馬より3㌔以上軽かった。仕方なし。

 アドマイヤホクトは好発から楽にハナを奪い、軽快なスピードを見せるも、直線で伸び切れず。爪を痛め復帰が遅れた影響もあったろうし、荒れ馬場も向かなかったか。

 マイネルアルビオンには注目。充実した攻めを積み、デキは万全。最内枠発走から積極的な競馬で先行する。だが、重馬場+荒れた内目を通らされノメる。直線は伸び切れなかったが、4角までの走りは良かったし、本来はもう少し控える。夏競馬に向けてデキは上向いている。

 フサイチリシャールは浅いB着用。手綱を押してハナへ。しかし、小回り中京でコーナーワークにぎこちなさを見せる。直線でナカヤマパラダイスと接触して盛りかえる力は残っていなかった。58㌔で小回り、重馬場と走れる条件はなかった。鞍上も操作し切れていない。


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